端布に恋した私

小さな端布を 縫い集めてつくるパッチワークは 
私の楽しい趣味の一つです。

語 録

2015-04-07 | 思うこと

新しい年度になり 会社や役所の入社式や 任命式が 報道されています。

初々しいその姿を見ていると 半世紀以上前の 自分が 思い出されます。

18才の娘を前に 38才の母は 言いました。

今日から 勤めに出るようになったが 親としてこの上なく 喜んでいる。  

仕事場の方々はお前に仕事を仕込んで  一人前になって働いてもらわなくてはならない それまでは何の役にも立たない娘だ 本来なら母ちゃんが月謝を払って 仕事を教えてもらう立場だ  決して給料が安いとか きついとか 出来ないとか 言ってはいけない。

数ある母の語録の中の一つです。

と そんなことを 破天荒な娘に 苦言を呈したのを 鮮明に覚えています。

最初は文書をタイプライターで 作ったり こよりをよったり お昼の出前の注文を取りまとめたりの 毎日でした。

コピーも ホッチキスも なく 文書はカーボン紙をはさみ セロハンをのせ 鉄筆で書いていました。

沢山の文書は 謄写版でした。  文書を閉じる こよりは 欠かせないものでした。

年度末は とても忙しく会計検査など入ったものなら 徹夜でした。

桜が散り葉桜になったころ すぐ近くの城址公園で 花見が開かれていました。

遠い遠い 昔の話です。

袋が出来上がりました。

深さ30㎝ 幅35㎝  底幅13㎝です。