新しい年度になり 会社や役所の入社式や 任命式が 報道されています。
初々しいその姿を見ていると 半世紀以上前の 自分が 思い出されます。
18才の娘を前に 38才の母は 言いました。
今日から 勤めに出るようになったが 親としてこの上なく 喜んでいる。
仕事場の方々はお前に仕事を仕込んで 一人前になって働いてもらわなくてはならない それまでは何の役にも立たない娘だ 本来なら母ちゃんが月謝を払って 仕事を教えてもらう立場だ 決して給料が安いとか きついとか 出来ないとか 言ってはいけない。
数ある母の語録の中の一つです。
と そんなことを 破天荒な娘に 苦言を呈したのを 鮮明に覚えています。
最初は文書をタイプライターで 作ったり こよりをよったり お昼の出前の注文を取りまとめたりの 毎日でした。
コピーも ホッチキスも なく 文書はカーボン紙をはさみ セロハンをのせ 鉄筆で書いていました。
沢山の文書は 謄写版でした。 文書を閉じる こよりは 欠かせないものでした。
年度末は とても忙しく会計検査など入ったものなら 徹夜でした。
桜が散り葉桜になったころ すぐ近くの城址公園で 花見が開かれていました。
遠い遠い 昔の話です。
袋が出来上がりました。
深さ30㎝ 幅35㎝ 底幅13㎝です。