今日は由良弥生著、王様文庫の「古事記」を読んだ。
上巻に濃厚な神話が集中している。
イザナキとイザナミの情交による天照大神とツクヨミと素戔嗚(スサノオ)の誕生。
イザナキ、イザナミの冥界神話で決して振り返ってはならないという禁を
破り、妻を残してイザナキが地上に帰る話。
素戔嗚(スサノオ)の反抗と高天原からの追放。
素戔嗚の八岐の大蛇(やまたのおろち)の退治の話。
天つ神と国つ神の対立と和解。出雲の大国主が天つ神に国を譲り、
出雲大社を建ててもらう話。天岩戸に隠れた天照大神をアメノウズメの裸踊りで
誘い出す話、因幡の白兎がワニ(鰐鮫)を騙して皮を剥がれる話。
海幸彦と山幸彦が道具を交換して、山幸彦が釣り針を落としてしまい、
海の姫と契り、地上に戻って兄の海幸彦を従える話と続き、
山幸彦の子孫が初代天皇とされる神武天皇となる。
中巻では、日本武尊の話がおもしろい。
神武天皇の子孫、景行天皇の息子、日本武尊(ヤマトタケル)は父に疎まれ、
西の熊襲退治を命ぜられ、出雲平定を行い、大和の国に戻ると、
東征を命ぜられ、焼き討ちを行い、草薙の剣で草をなぎ倒して
これを果たし、疲れ果てて命尽き、白鳥となって天に消える。
イザナミ、イザナキの成り成りて成り合わぬ処と、成り成りて
成り余る処を重ねるという表現が素朴でよかった。
この著者、由良弥生氏も、記紀の作者も、
どこまで伝承かはともかく、文才がある。
いにしえの大らかすぎる表現の神話世界を一巡りする
上巻に濃厚な神話が集中している。
イザナキとイザナミの情交による天照大神とツクヨミと素戔嗚(スサノオ)の誕生。
イザナキ、イザナミの冥界神話で決して振り返ってはならないという禁を
破り、妻を残してイザナキが地上に帰る話。
素戔嗚(スサノオ)の反抗と高天原からの追放。
素戔嗚の八岐の大蛇(やまたのおろち)の退治の話。
天つ神と国つ神の対立と和解。出雲の大国主が天つ神に国を譲り、
出雲大社を建ててもらう話。天岩戸に隠れた天照大神をアメノウズメの裸踊りで
誘い出す話、因幡の白兎がワニ(鰐鮫)を騙して皮を剥がれる話。
海幸彦と山幸彦が道具を交換して、山幸彦が釣り針を落としてしまい、
海の姫と契り、地上に戻って兄の海幸彦を従える話と続き、
山幸彦の子孫が初代天皇とされる神武天皇となる。
中巻では、日本武尊の話がおもしろい。
神武天皇の子孫、景行天皇の息子、日本武尊(ヤマトタケル)は父に疎まれ、
西の熊襲退治を命ぜられ、出雲平定を行い、大和の国に戻ると、
東征を命ぜられ、焼き討ちを行い、草薙の剣で草をなぎ倒して
これを果たし、疲れ果てて命尽き、白鳥となって天に消える。
イザナミ、イザナキの成り成りて成り合わぬ処と、成り成りて
成り余る処を重ねるという表現が素朴でよかった。
この著者、由良弥生氏も、記紀の作者も、
どこまで伝承かはともかく、文才がある。
いにしえの大らかすぎる表現の神話世界を一巡りする