超人日記・俳句

俳句を中心に、短歌や随筆も登場します。

#俳句・川柳ブログ 

古事記がわかる本を読む

2022-01-04 21:58:22 | 無題
今日は由良弥生著、王様文庫の「古事記」を読んだ。
上巻に濃厚な神話が集中している。
イザナキとイザナミの情交による天照大神とツクヨミと素戔嗚(スサノオ)の誕生。
イザナキ、イザナミの冥界神話で決して振り返ってはならないという禁を
破り、妻を残してイザナキが地上に帰る話。
素戔嗚(スサノオ)の反抗と高天原からの追放。
素戔嗚の八岐の大蛇(やまたのおろち)の退治の話。
天つ神と国つ神の対立と和解。出雲の大国主が天つ神に国を譲り、
出雲大社を建ててもらう話。天岩戸に隠れた天照大神をアメノウズメの裸踊りで
誘い出す話、因幡の白兎がワニ(鰐鮫)を騙して皮を剥がれる話。
海幸彦と山幸彦が道具を交換して、山幸彦が釣り針を落としてしまい、
海の姫と契り、地上に戻って兄の海幸彦を従える話と続き、
山幸彦の子孫が初代天皇とされる神武天皇となる。
中巻では、日本武尊の話がおもしろい。
神武天皇の子孫、景行天皇の息子、日本武尊(ヤマトタケル)は父に疎まれ、
西の熊襲退治を命ぜられ、出雲平定を行い、大和の国に戻ると、
東征を命ぜられ、焼き討ちを行い、草薙の剣で草をなぎ倒して
これを果たし、疲れ果てて命尽き、白鳥となって天に消える。
イザナミ、イザナキの成り成りて成り合わぬ処と、成り成りて
成り余る処を重ねるという表現が素朴でよかった。
この著者、由良弥生氏も、記紀の作者も、
どこまで伝承かはともかく、文才がある。

いにしえの大らかすぎる表現の神話世界を一巡りする




コメント
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