超人日記・俳句

俳句を中心に、短歌や随筆も登場します。

#俳句・川柳ブログ 

清少納言のとんち問答

2022-01-18 13:06:24 | 無題
仕事の合間に、王様文庫の「枕草子」岡本梨奈著を読んでいる。
女房(役職)の清少納言が、一条天皇の正室、定子さまに仕える宮仕えの
暮らしを現代語の超訳と、解説と、古文と、直訳とで紹介する本である。
大体、宮中の貴族が、聡明で噂の高い清少納言に謎掛けをして、
短歌の下の句や、漢文の故事にちなんだ手紙を送りつけてきて、
清少納言が、由来の短歌や故事に引っ掛けた答えを返して感心された
という自慢話である。
まぁ、はなもちならない才女なのだが、宮中でどんなお遊びの作法が
繰り広げられていたのか、という平安時代の内面生活がわかって
面白いと言える。
そうやって、古い歌や、漢文の故事にちなんだ答えをササっと書いて
応えて返すのは、よほどの教養がないとできないはずだが、
清少納言は知らないという場面がない。
おそらく、宮仕えするために、英才教育が行われていて、
これは憶測だが、貴族たちが常識として弁えているような
和歌や漢文や故事のぎっしり詰まった種本が何冊かすでにあって、
それをすっかり暗記して、宮仕えに備えていたとしか思えない。
そのうえでの才女ストーリーじゃないと、あり得ないよ、という話である。

その話当然私知ってますだからこんな名答できるの
コメント (2)
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