階段に蝉が斃れて残暑かな
秋に入り真夏日の中さ迷えり
良夜には時間を染ます力あり
過ぎし日の天然石や秋の空
秋蔭に幼き頃の答え澄む
懐かしき琥珀の色をじっと見る
煩悩を洗い流して水も澄む
論調の思わぬ揺らぎ秋の筆
秋空は一切衆生を放生会
夜顔が息吹き返す甘露かな
後半生彼是気づく万年青の実
郷愁を誘う匂いや花薄荷
秋に入り真夏日の中さ迷えり
良夜には時間を染ます力あり
過ぎし日の天然石や秋の空
秋蔭に幼き頃の答え澄む
懐かしき琥珀の色をじっと見る
煩悩を洗い流して水も澄む
論調の思わぬ揺らぎ秋の筆
秋空は一切衆生を放生会
夜顔が息吹き返す甘露かな
後半生彼是気づく万年青の実
郷愁を誘う匂いや花薄荷