超人日記・俳句

俳句を中心に、短歌や随筆も登場します。

#俳句・川柳ブログ 

日記短歌・夢うつつ

2023-06-10 05:04:12 | 自作短歌
メンブラン10CDは冗長で脱線があり注文をやめる
スピノザの初期論文は若書きで主張はいいが論証が下手
スピノザの往復書簡面白くお堅い人の肉声が読める

ルカーチは負けた側だと言うけれど歴史的には生き延びた側
スピノザの全集1冊5千円勿体なくて文庫でみな買う
NOT NOWチャーリーパーカー2枚組選び抜かれた演奏ずらり
近所には多彩な花の小径あり四季折々の花絵巻咲く

ロルフ社のチーズケーキを百円で時折買って空腹をしのぐ
幼少の多磨墓地前のケーキ屋にあったブッセを祖母よくお土産に
粉雪の色を思わす純白の渾身の舞いその透明度
詩的かつ宗教的な旋律を集めて人はピアノに託す

パンカフェでグルテンフリーのクッキーを食べる割にはこだわりはなく
長いこと手提げかばんのポケットに不思議の国の絵葉書が潜む
青髭の城の戯曲のヒロインは秘密暴くが剥製化する
近隣の郵便局にムーミンの絵葉書多くつい手が伸びる


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私のヨーダの読書案内

2023-06-09 05:06:04 | 無題
最近、ルカーチの著作集を蔵出ししてみた。
そこで「現代思想の冒険者たち・ルカーチ」
を読んだ。
「人のモノ化」を批判し、社会民主主義を
訴えた人で、伝記はよく書けていた。
著作集は取り敢えず、再びお蔵入り。

スピノザの刊行中の全集は高くて買えないけど、
どれもほとんど文庫で読める。
だから、持っていない文庫を通販で注文した。

ぼちぼちスピノザの文庫の内容を調べようかと思う。
当面、取り上げるテーマを探しているが、
スピノザは失念していた。

私のフォースのヨーダみたいな先生が、スピノザの
考え方に興味を持っていた。ちょっと、読むといいかも。

少しずつ知的興味が湧いてきて生きる軸なる学問に帰る

コメント (2)
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歳時記俳句・額の花

2023-06-08 06:13:19 | 自作俳句
天国に昇る階段ねじり花
紫陽花も色とりどりで夢に飛ぶ
仕事場のロッカーに紅 かがみ草

時計塔エーデルワイスで騎士回る
白蝶の舞いを思わす踊り花
思い出に縁取りをする額の花

店先で胸が高鳴る黄撫子
人を避け自転車通るぎしぎし草
一束のマリーゴールド手に走る
涼しげに舟を浮かべて菖蒲池

睡蓮も淡き眠りの午後三時
人の住む北を彩る花鈴蘭
中庭の手足の動き夏あざみ
通学路見守る町のナナカマド


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日記短歌・読書中

2023-06-07 05:16:06 | 自作短歌
ルカーチの詳しい伝記読んでみて著作集でもめくる気になる
スピノザの刊行中の全集は買えないけれど文庫数冊
興味ある思想家ざっと見渡すとユダヤ由来の知性ぎっしり

ルカーチの著作を奥から出して来てダイソー製の箱に並べる
Blu-ray全集で見るマーラーはパーヴォ・ヤルヴィの指揮で正解
NOT NOWシリーズにある2枚組チャーリーパーカーその疾走感
学び舎に通う途中に咲いている道のハマナス北の憧れ

ニンニクの香る明治の黒カレー今お気に入りレトルトの味
近所でもゴーヤは高くたまにある見切り品にて苦味楽しむ
ひと昔潤沢だった図書費さえ今は乏しく二の足を踏む

古本で歴史小説「日蓮」を参考のため取り寄せてみる
散歩中立ち寄る罠のブックオフ武道館でのハリスン入手す
年齢であきらめること多々あるが八起きするのが内心の軸



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歳時記俳句・草茂る

2023-06-06 05:12:10 | 自作俳句
風涼し街路樹揺れる登下校
炎天下道行く人の影も燃ゆ
梅雨空の晴れ間に掛かる二重虹

越して来て乾いた町に夏の慈雨
今一度旅支度して夕の虹
梅雨晴れにふと足止めるピアノ窓

青野原歩いたあとに十字花
夏草の青き滴り人思い
時計草見守る午後の学園祭
夕暮れに帰りて涼しわらび餅

噴水の乙女懐かし時計塔
制服の裾を握りて夏芝居
年齢で霞む字を追うジャスミン茶
中庭の夏服の所作草茂る

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