超人日記・俳句

俳句を中心に、短歌や随筆も登場します。

#俳句・川柳ブログ 

歳時記俳句・花の名前

2024-05-18 00:03:09 | 自作俳句
夏暁に山鳩の声新たな日
快晴に炎暑の予感朝支度
朝涼し心洗いて書をめくる

夏の空わが煩悩も風となり
庭先に薔薇満開の花模様
薬降る花そこここで応援歌

夕焼けに通いし心今一度
片陰でバスを待ちつつ今朝の夢
西日差す窓辺にくまと寝転がり

露涼し山川草木目を覚ます
夏山の花の名前を言える人
夏銀河見上げて歩く夜半かな
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歳時記俳句・夏の頁

2024-05-17 00:03:11 | 自作俳句
夏の日の景色が変わる頁かな
朝涼や勝手知ったる散歩道
南風幼少時代親子連れ

夏暁に思わぬ兆し降りて来る
朝冷えて偶には点ける夏暖房
帰宅して夏の女神や冷蔵庫

箱庭に別の自分の部屋灯り
旧友が上京すると夏見舞い
夏襟や軽く踊りて白蝶草

若葉冷え芝生に座る昼休み
夏寺の叶願石に歌一首
紅薔薇や戸口を飾る七分咲き
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歳時記俳句・いちご畑

2024-05-16 00:03:05 | 自作俳句
夏空の漸く晴れて鷺も飛ぶ
白シャツの町を流れる薄暑かな
日傘差す光眩しく手に余り

空高く郭公の啼く日の始め
七色の町の花壇に夏の蝶
散歩道新樹の歌が聞こえけり

黄緑の紫陽花すでに顔を出し
薄桃に頬を染めたる薔薇咲けり
庭先に背筋を伸ばす芍薬や

枇杷の実も店に出はじめ誕生日
お昼頃いちご畑で待ち合わせ
通学路虞美人草も咲き始め
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歳時記俳句・籠枕

2024-05-15 00:03:23 | 自作俳句
朝涼し熱中症も快癒せり
夏の日の大いなる午後近づけり
歳時記を買いて歩けば燕かな

雲海を遠く見下ろし時熟す
境内の奥の岩肌滴れり
通い道草深きなか白き靴

夏帽子欠かさず被る軽衣かな
蜜豆を食べて語らうご学友
午後三時籠枕にて夢の人

網戸から風心地よく筆進む
十光年待ち人来たり夏銀河
葉桜の後の若葉も目に青し
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歳時記俳句・回り灯籠

2024-05-14 00:03:20 | 自作俳句
夏の朝涼しい中を筆走る
山鳩の啼き声の後寺の鐘
庭先に乳白色の薔薇一輪

青山河大きく見える朝の峰
蚊帳の中白雪姫も目を覚まし
干し草に隠れて遊ぶ幼年期

大いなる夏の正午や筆を置く
夏座布団座りて綴る椅子の上
実家には祖父の自慢の作り瀧

幼少の回り灯籠眼に走る
白鳥座木立の前で待ち合わせ
叢を分けて渡りし夏の川
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