猫五郎の写真日記

なんか、写真よりも文章がメインになってます。しかも、くどい。要改善。でもなかなかねぇ。

2023/02/26 スキー後の山梨 オートクルーズ+レーンキープすごい! M63、M101、M109、NGC4490

2023-03-04 21:16:00 | 天体観測

家族で福島にスキーに行ってきました。

スキー、僕自身は7年ぶり。

この20年間で2回目くらいではないでしょうか。

今までにやったスキーは、合計で10回くらいかな?

そんなにたくさん経験があるわけではありません。

それでも今回は過去最高の滑りが出来ました。

4ヶ月間連続で月100km走った効果は抜群です。

 

スキーの翌日、昼食後に帰路につきました。

自宅に戻り、夕飯の支度をして、家族でご飯を食べ、風呂に入ってから、山梨に出発しました

なんか、やる気スイッチが入ってしまったんです。。。

 

福島から200km以上運転して、帰ってきてから山梨まで約200kmです。

尋常ではない。

ところが、オートクルーズとレーンキープを使うとできてしまうんです。

オートクルーズに設定すると、アクセルペダルを踏まなくていいので足が自由です。

オートクルーズとレーンキープが確実に動作するであろう見晴らしの良い直線で、道路の線がしっかりしている場所で、周囲に他車がいなければ、完全に手が自由になります。

 

運転中に手足が自由。

今までにない体験です。

今までの運転は、途切れることのない緊張を強いられました。

例えば、運転中に、10秒間、手足を自由にしたら、確実に事故りました。

ところがオートクルーズとレーンキープを使うと、状況が許せば、10秒間くらいなら(実際にはもっと)運転中に手足を自由にできるんです。

5分とか10分に一度、10秒間でも手足をリラックスさせられる。

もはや別物です。

オートクルーズとレーンキープができたことで、運転は全く新しい行為に生まれ変わりました。

 

山梨に着いた時点で、それなりに疲れはありましたが、やる気があれば徹夜できると感じました。

小屋に着いた時点でまだ月が沈みきってなかったので、オートガイドの調子を見るところから開始。

オートガイドはバッチリ。

月が沈んだら撮影開始です。

春の銀河祭りが始まっていました。

よりどりみどりの状態です。

 

M109

 

NGC4490

 

M63 ひまわり銀河

過去最高の写りです。

夜空は最高ではなかったですが、オートガイドが安定したことで写りが最高になりました。

 

M101 回転花火銀河

この夜はM101に大半の時間を裂きました。

しかし、大気の状態が良くなく、星の膨化が目立たない画像は9枚のみでした。

その9枚を持ってしても、やはり厳しい写り。

月一回ペース程度の通いでは、この小屋で最高の状態の夜空に出会えることは、数年に1回な感じです。

それでも、過去最高にカラフルなM101になったと思います。

 

この夜はオートガイドが100発100中で、気持ちよく撮影できました。

 

別れ際の望遠鏡。

いつも切ない気持ちになります。

名残惜しい。。。

嗚呼、一度でいいから、一週間くらい泊まり込みたいなぁ。。。

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2023/02/23 直径50cmのバーティノフマスク作成 去りゆくZTF彗星、オリオン大星雲

2023-03-01 21:19:45 | 天体観測

山梨の巨大ニュートン(焦点距離2475mm、口径46cm)、ピント合わせがシビアです。

シンチレーションがひどい時はピントの山が非常にわかりにくい。

バーティノフマスク、欲しいなぁと思ってましたが、直径50cmのバーティノフマスクはおそらく市販されていない。

自作することにしました。

最初はネット販売されているバーティノフマスクを拡大印刷して作成しようかと思ってましたが、こんなホームページを見つけました。

Bahtinov Mask Drawings Generator

https://satakagi.github.io/tribahtinovWebApps/Bahtinov.html

 

素材は手芸用のバッグ用底板を使用しました。

プラスチックとしては加工しやすかったので。

 

印刷はA3プリンターで、A3用紙4枚に分けて印刷しました。

それをバッグ用底板にセロハンテープで貼り付けて、カッターで切ってゆきます。

 

印刷から切り出し完了まで4時間かかってしまいました。

 

無茶と思いながらも、山梨に向かいます。

オートパイロットのおかげで運転が楽ちんになりました。

 

バーティノフマスクをつけると、ピント合わせに迷いがなくなります。

今まではピントの山の前後を何度も往復して、最後にはエイヤッ!で決めてました。

これで、ピントが合っているのか、気分がモヤモヤすることがなくなります。

 

ただし、気をつけないと、バーティノフマスクを外すのを忘れますね。

撮影してみて、「あ、やってしまった」と。

その時にバーティノフマスクは地上3mにあるので、外すのも楽ではありません (^_^;)

 

この夜のGPV予報は霞がかかる感じで、すっきりしない夜空の予報でした。

でも、ピント合わせくらいはできるでしょう?と来てみたわけですが、来た以上は多少なりとも撮影したくなります。

まずは去りゆくC2022/E3

 

メトカーフコンポジット

 

M42、オリオン大星雲

 

最後にEOS 60DaによるM81 1枚撮り

ISO 3200, 180秒露出

本当はコンポジット合成できるように多数撮影する予定でしたが、この後曇ってしまいました。

EOS 60Da、1枚撮りでは厳しいですね。

 

でも、オートガイドが安定してます。

歩留まりほぼ100%(^^)

次の機会が楽しみです。

 

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2023/01/29 ZTF彗星(C2022/E3)

2023-02-05 21:16:52 | 天体観測

先週に引き続き、ZTF彗星

天気は雪。

しかし、夜半から晴れる予報。

期待して、行きました。

 

到着時、一面雪でした。

 

焦っても仕方がないので、近所の温泉に浸かってから、小屋でテレビを見ながらコタツでセブンイレブンの美味しいデカ豚ラーメンを食べました。

 

雪が止みました。

早速野外でBLANCA -130EDTのセットアップにかかります。

写真に撮りそびれましたが、今回はBLANCAの上にEOS 6D+EF 70-300mm F4-5.6 Ⅱ USMを乗っけました。

この夜もそこそこ冷え込みました。

朝方には零下5度まで下がりました。

 

今宵の成果

EOS 6D+EF 70-300mm F4-5.6 Ⅱ USMの望遠端で撮影

 

EOS Ra+BLANCA-130EDT

ISO 12800、120秒

期待したほど尻尾が写らない。

先週とは尻尾の形が異なりました。

メトカーフコンポジット

 

一枚撮りだとこんな感じ。

ますます尻尾が短くなってしまいます。

 

この日のために急遽、双眼鏡を買いました。

ビクセンのZR7×50WP

双眼鏡で天体観察するのは初めてで、見たい場所を見るのに最初、ちょっと手こずりました。

ずっと望遠鏡の自動導入で天体を捉えてきたので、双眼鏡を手で構えて覗いても、なかなか見たいところが視野に入ってこない。

慣れてくると簡単に彗星を見ることができるようになりました。

双眼鏡では、ボヤッとした天体として見えました。

尻尾は見えませんでした。

巨大ニュートンで眼視しようかと思ったのですが、接眼部が真上を向いてしまい、覗くことができませんでした。

しかし、友人2人と、とても楽しい夜となりました。

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2023/01/21 山梨 C/2022 E3 彗星

2023-01-23 19:59:21 | 天体観測

久々に大きめの彗星が近づいている。
(年末にも撮影しているのですが、忙しくてブログにアップできず)

2023/01/22時点で6.5等級だとか。

2023/01/21は仕事でしたが、終わってから遠征することにしました。

こんな時に限り、仕事が時間通りに終わらない。

駆け足で帰りました。

 

しかし、彗星を何で撮影しようか。

焦点距離2500mmでは彗星が画面からはみ出します。

Facebookのグループ写真を見ていると、中には135mmのカメラレンズで画角いっぱいに伸びた彗星の尾を撮影している人もいます。

僕の持っている望遠鏡で、一番焦点距離が短いのはBKP150ですが、いかんせん改造が済んでない。

頂き物のED81Sはフルサイズだと周辺減光が激しいとか。

まだAPS-CのEOS 60Daでしか撮影してないので、写り具合が読みづらい。

久々にBLANCA 130EDTを持ち出しました。

焦点距離910mmでどんな写りになるか。

 

赤道儀と望遠鏡を持っての遠征は、実はほぼ4年ぶりになります。

この4年間、巨大ニュートンにかかりっきりだった。。。

車に荷物を乗せてみると、他に人を乗せる余地がない。。。

助手席になんとか一人乗せられますが。

実は、奥さんと子どもを彗星見物に誘ったのですが、外のトイレが寒いからと断られました。

もしも、二人が来ることになっていたら、、、「あたしたちが乗る余地がないじゃない!」と怒られるところでした。。。

 

 

車、買い替えました。

工場出荷から16年目の車検に出したら渋い顔をされてしまい、買い替える気になりました。

新車は半年待ちだとか(車検通すしかないじゃん)。

中古で探すことになりました。

5ナンバーのステーションワゴンで、四駆のガソリン車と希望を出したら、系列の在庫に1台もないと。

泣く泣くハイブリッドになりました。

しかし、いざ乗ってみると、意外と乗りやすい。

奥さんの感想が一番気になりましたが、「乗りやすい」「高級車に乗ってるみたい」とのお言葉をいただきました。

前の車の後継機種なのですが、16年間で車格が上がったようです。

まだ理由はわかりませんが、長距離運転が楽に感じます。

ハイブリッドなので、燃費はいいですね。

ガソリンの給油を心配せずに埼玉県から往復できます。

 

19時前に現地に着いた時点で真っ暗。

出発時、埼玉は強い風が吹いてましたが、現地は晴天で無風状態でした。

急いで夕飯を食べて、まずは本命のBLANCA130EDTのセットアップにかかります。

久々のことなので、セットアップに手こずります。

極軸望遠鏡で極軸を大まかに合わせてから、PHD2のドリフトアライメントツールで極軸を追い込みます。

あまり拘らなくてもいいはずなのですが、巨大ニュートンのセットアップと並行してやっていたら、両者がセットアップされた頃には23時を過ぎてしまいました。

手際、悪過ぎです。

なんだかんだ忙しく動き回っていたので、氷点下の気温でしたが、寒さが全く気になりませんでした。

 

さてさて、この夜の成果。

BLANCA130EDT+EOS Ra

ISO 20000 100sec

彗星の動きが速く、せいぜい4枚までしかコンポジットできませんでしたので、ノイジーです。

 

焦点距離2500mm 口径500mmニュートン+EOS 6Dで撮ったのがコレ。

ISO 6400, 80sec

拡大した分だけ彗星の動きが速く、コンポジットが許されなかったので、1枚撮りです。

EOS 6D、画像処理で誤魔化しましたが、画面下側だけやたら明るい変な写り方をします。

残念ながら、天体撮影に関してはハズレセンサーなのだと思います。

 

メトカーフコンポジット

嬉しい写りではあるのですが、彗星の尾、淡くて手強いです。

もう少し夜空が暗くないと厳しいと感じました。

来週末、再挑戦する予定です。

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2022/10/22 山梨 巨大赤道儀の極軸追い込み、オートガイドの追い込み

2022-10-23 13:54:00 | 天体観測

GPV予報は微妙でしたが、写真撮影よりもPHD2による赤道儀の動作解析をしたくてこの夜は臨みました。
最初のキャリブレーション。

やはりステップ数が赤経と赤緯で大きく異なる。

初期設定では赤経・赤緯ともに12ステップなるようにPHD2が信号を送るようですが、ほぼ一貫して赤経のステップ数が赤緯のステップ数の2倍になります。

赤経・赤緯軸の駆動系をベルトドライブ化してくれた友人曰く、赤経のウォームホイールの歯数が720は、赤緯のウォームホイールの歯数が360歯で、その情報をプログラムに入れてないから、1ステップで動く量は赤緯が赤経の2倍になるとのこと。

なるほど。

じゃ、今後、キャリブレーションでは、赤経12ステップ、赤緯6ステップになればそれでよいということで。

 

夕飯を食っている間にガイドアシスタントでシンチレーションの解析を行わせます。

他の値は前回と大きく変わらないはずです。

 

一応、バックラッシュも測定しますが、結果は前回と大きく変わらず。

 

オートガイドの精度、悪くないです。

東の空に向けると、赤経のガイド精度が、赤緯より若干悪い傾向はいつものことです。

RMS errorが赤経・赤緯とも0.5”未満であればいうことありませんが、1"未満で星が伸びなければ、僕的にはOKです。

 

ISO 800, 180秒露出でこんな感じの写り。

若干、星がおむすび山の形をしていますが、ギリギリ合格。

もう少し待てばオートガイドがもっと安定してきて星が真ん丸に写るでしょう。

 

さてさて、最低限のオートガイドができたところで、今夜の本命、赤道儀の極軸合わせに入ります。

PHD2のドリフトアライメントツールを使いました。

すでにポールマスターでそれなりに極軸を合わせてあります。

天の北極に近づくほど星の動きは小さくなります。

天の赤道付近の星の動きが一番大きくなるので、PHD2のドリフトアライメントツールの方が、ポールマスターよりも精度高く極軸を合わせられるのではないかと思ってのことです。

 

初回のazimuth(方位角。東西方向)の評価。

赤道儀の東西の向きを変えて、ピンクの円の上にガイド星が来るように調整します。

ただし、ピンクの円の左右どちら側にガイド星をもってゆけばいいのかについては、PHD2は教えてくれません。

説明書には、円の左右のどちら側にでもいいので、ガイド星を円の上に移動させて、再度、ドリフトアライメントツールを起動させ、円が小さくなっていれば「アタリ」、円が2倍に大きくなっていたら「ハズレ」であると書いてありました。

ハズレを引いた場合は、逆の方向へ修正しろ、と。

 

これが赤道儀の東西の向き(方位角)を調整するネジです。

ちなみに方位角の回転軸は赤道儀の前側にあります。

その回転軸から方位角調整ネジまで、77㎝もあります。

 

まずはネジの最初の位置を確認します。

定規の値は「21.5mm」というところでしょうか。

 

右側の調整ネジをねじ込んで、赤道儀の向きをわずかに東へ動かし、ガイド星をピンク色の円の上に移動させました。

 

ガイド星を移動させたことで、間隔が「22.2mm」程度になりました。

 

再度、ドリフトアライメントツールを起動します。

赤い赤緯の線が、青い赤経の線の上にきてしまいました。

22.2-21.5=0.7mm、東に向けたのでは、修正量が大きすぎたということです。

軸までの距離が77cm、つまり770mmであることを考えると、すでに相当な精度で追い込んであったことになります。

 

間隔を22.0mmになるように、つまり、西へ0.2mmズラしました。

その結果は、、、

 

あともう一息です。

なんとデリケートな作業。

 

再度、ネジを0.1mm程度調整した結果、方位角が修正されました。

 

方位角が修正されたので、今度は高度の修正にかかります。

ドリフトアライメントツールの高度の結果はコレ。

完全には合ってません。

考えた末、これで「よし」としました。

方位角の調整の経験から、高度の調整もおそらく0.1mm単位となることが推測されます。

総重量1t近い巨大赤道儀+巨大ニュートンを0.1mm単位で持ち上げたり、下げたりする自信がありませんでした。

 

方位角を調整した後、6本の固定ネジを締めました。

念のため、再度方位角を評価してみたところ、、、ズレてました。

しかし、これで「よし」としました。

再度調整をかけても、0.1mm程度の誤差は出てくるでしょう。

もはやこれ以上、極軸を追い込むのは諦めました。

 

さて、可能な限り極軸を合わせたところで、いよいよ撮影です。

極軸がより正確に合わせられたことで、少なくとも赤緯方向については修正量が少なくなるはずです。

その成果たるや、、、と楽しみにしてました。

手始めに、やはりこの季節ですから、オリオン大星雲でしょう。

明るくていつも飽和してしまう中心部をいじったので、不自然な写りに感じるかな?

コマコレクターを使用していないので、端っこの星が若干伸びるのはご愛嬌。

写真中心部の星は丸い。

でも、よく見ると周囲の星の伸び方が均一な感じではない。。。

この時は全く気にしませんでした。

しかし、これがこの晩の残りの運命を示唆していたのかもしれません。

 

気分を良くして、隣のランニングマンに望遠鏡を向けました。

この巨大ニュートン、被写体を変える場合は、次の被写体に望遠鏡を大まかに手動で向け直して、ステラショット2の「導入補正」機能を使って、被写体を画面の中心に持ってきています。

で、今回もランニングマンに向けるべく、筒のお尻をつかんで少し高度を上げました。

この時、少し主鏡のセルが動いたのを感じたんです。

「あれ?」と思い、主鏡の押しネジを触ると緩んでいる。。。

緩んだ押しネジ2本を軽くねじ込みました。

 

この時に気づけばよかったんです。

主鏡が動いたということは、光軸がずれたということなんですね。。。

 

構図を決めるために撮った、ランニングマンです。

よくみると、10秒露出であるにも関わらず、すでに星が楕円に伸びています。

 

上の写真の中心部を切り取って拡大したのがこの写真。

大きな明るい星は丸く見えますが、小さな星をよくみると、楕円形です。

10秒露出なので、オートガイドをしてなくても星が伸びることはありません。

10秒露出で星が楕円に写っていると言うことは原因がなんであれ、、、どんなにオートガイドの精度を上げても、全ての写真は失敗作になることを意味します。

この写真、構図ぎめだけの目的で撮ったため、星が伸びていることを見落としたんですね。。。

 

この後、当然の帰結として、なかなか星が丸く写らないわけですが、オートガイドの方も思ったほど精度が上がらなかったもので、オートガイドが原因だと勘違いして時間を無駄にしていました。

しかし、今考えると、RMS errorが赤経も赤緯も1”を切っていたわけですから、極端に悪かったわけではないんです。

(もちろん、もっと良くあってほしいですが。。。できればRMS errorが0.5”を切るところを目指しているわけなんですが。。。)

時間と共にシンチレーションが刻々と変化しているので、再度ガイドアシスタントなんて起動してみたりしました。

とりあえず極軸が確実に追い込まれたことが確認できました。

 

ガイドアシスタントに従い、最小移動検知量を設定しましたが、(当然の結果として)星が丸く写りません。

僕は、苦し紛れに赤経のオートガイドのアルゴリズムを変えてみました。

いつも頻用している「ヒステレシス」から「PPEC」に変えてみました。

前回の2022/10/02の時は、PPEC、そんなに良い印象がなかったんです。

むしろヒステレシスの方がよさそうだった。

今回は、、、ガイド精度が上がりました。

しかし、それでも(当たり前ですが)星がまん丸に写らない。

もたもたしているうちにランニングマンが子午線に来てしまい、撮影を諦めることになりました。

 

 

お次に筒を向けたのはオリオン座を追いかけてきたバラ星雲。

これがなぜか、星が丸く写ったんですね。。。

今思えば、ニュートンの主鏡セルをつかんで方向を変えた時に、たまたま光軸が少し改善したんでしょうね。

 

奇しくもこの時、オートガイドがこの夜最高の精度を叩き出しました。

 

とーこーろーが、この後、どんどん星が伸びていきます。

過去最高のオートガイドをしているにも関わらず、星が丸く写りません。

ここに至り、僕もおかしい、と気づきました。

 

ライブビューにするとこんな感じでした。

 

ピントがずれた可能性も考え、ピントを合わせますが、改善しませんでした。

光軸がズレたな、とやっと気づきました。

光軸がズレたことを証明したいと思いました。

時刻はAM4:00。

今更、本格的に光軸をチェックする気になれません。

簡単な方法。

どうせ動くとしたら主鏡。

斜鏡はガチガチに固めてある。

そうだ。

望遠鏡を大きく動かしてみれば写りがまた変化するのではあるまいか。

M81に望遠鏡を向けてみました。

写りが大きく変化しました。。。

これで光軸がズレていること、おそらくは主鏡の固定が甘いことがわかりました。

 

3時間寝て、起床し、急いで朝飯を食べて、光軸調整をしようと思いましたが、主鏡が結露していて、何もできませんでした。

次回は光軸調整からスタートです。

 

人間(いや、僕だけの問題か??)、なかなか学習しないもので、何度も同じ過ちを繰り返しますね。

色々、アホなことをやってますが、今回の成果は大きい。

成果その1・・・・赤道儀の極軸を精度よく追い込んだこと

成果その2・・・・過去最高の精度でオートガイドすることに成功した

 

いい写真こそ撮れませんでしたが、確実に前進しています。

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2022/10/01 山梨 M33 主鏡再コーティングの威力を確認。PHD2のガイドアシスタント、バックラッシュ解析、PPEC

2022-10-08 21:26:00 | 天体観測

今年も週末になかなか晴れません。

シルバーウィークなるものがありましたが、仕事があるから3連休じゃないとかのツッコミはともかく、3連休、2回とも雨でしたね。

雨だと家からすら望遠鏡をのぞくことができません。

フラストレーションがたまりまくり、PHD2の説明書を2回も通読してしまいました。

一回目は日本語で、二回目は英語で最新版を読みました。

日本語訳はどうしてもタイムラグがあるので数バージョン遅れてます。

学問の世界と同じですね。

 

手短にまとめると、
(1) 新しいプロファイルを作るウィザードに沿って、しっかりと初期設定する。ダークライブラリも作る。作成したプロファイルの設定値は、余程のことがない限り動かさない。
(2) キャリブレーションを天の赤道と子午線付近で行う。
(3) これでオートガイドがうまくいかなければ、ツールの中のガイドアシスタント機能で、シンチレーションの解析を行い、推奨されるminimum move値に設定する。(ガイドアシスタント機能を使用する時は必ず天の赤道と子午線付近で行う)
(4) ガイドアシスタントの解析で極軸のズレが数値で示されるので、ズレが大きければ修正する。Drift Alignment Toolを使って修正するとよい。
(5) ガイドアシスタント解析でRAとDecの動きがおかしいと思ったら、ツールの中のマニュアルガイド機能で赤道儀の動作を手動で確認したり、クロススターテストで、赤道儀がちゃんと動作してるか確認する。
(6) Decのバックラッシュが大きすぎるならUni-directional Declination Guiding(南北どちらか一方向のみのガイド)に切り替える

その他、諸々ってところでしょうか

一番大きな収穫は、PHD2が赤道儀の動作を数値で示してくれるという点です。

PHD2が認識できる範囲で、赤道儀の動きに関するデータを与えてくれるので、理論値からのズレがなぜ生じたのかを考えると、解決のヒントになる、という感じです。

 

 

2022/09/30夜、最高に晴れる予報でした。

GPV予報も完璧!!!

ところが、2022/10/01(土)に仕事を頼まれてしまったのです (T_T)

泣く泣く仕事をこなし、午後に出発しました。

 

暗くなってから到着、あわただしく飯を掻き込み、望遠鏡を子午線と天の赤道付近に向け、最初のキャリブレーションを行いました。

初期設定ウィザードでキャリブレーションステップが12になるようにPHD2が設定しているはずですが、赤経ステップも赤緯ステップも8前後で、なぜかうまくいってません。

なぜでしょうか?

いずれにせよ、この結果であれば、十分ガイドに使えそうです。

 

続いて、ガイドアシスタント機能を使ってみました。

極軸はかなりよく追い込まれていると思います。

 

オートガイドをオフアキでやっています。

ガイドカメラはASI 174MM miniです。

巨大ニュートンの焦点距離が2,500mmです。

つまり、ガイド星があまりに大きく拡大されすぎるため、シンチレーションの影響をモロに受けている。

だから、ビニング(隣り合う画像素子2つをまとめて1つの画像素子として認識させることだと思います)して、ガイドカメラの画素数を減らし、シンチレーションの影響を受けにくくしなさいというアドバイスです。

PHD2の説明書を読むまでビニングの存在を知りませんでした。

ビニングの設定は脳みそマークの中のここです。

 

これを2に設定します。

ビニングすると再度ダークを取り直す必要があります。

再度、ガイドアシスタントを行います。

 

シンチレーションの影響を最小限にするための最小移動検知量を計算してくれるので、画面の「適用」ボタンを押すと、その値に設定してくれます。

また、Decのバックラッシュ測定で3000msec未満でしたので、backlash compensation機能の適応になります。

バックラッシュ補正機能は脳みそマークのここに入ってます。

 

バックラッシュ測定結果のグラフはこんな感じでした。

なかなかよいグラフです。

これもベルトドライブ化した効果でしょう。

ベルトドライブ化してなかった頃はバックラッシュがとても大きかったので、その場合は、Uni-directional Declination Guiding(南北どちらか一方向のみのガイド)の適応になっていたかもしれません。

 

キャリブレーションをやり直しました。

大まかには良好な結果なのですが、、、赤経ステップが11に対して、赤緯ステップが6。

これは如何?

本来、キャリブレーションにおける赤経ステップと赤緯ステップは同じ数になるのが理想です。

赤緯ステップの数が赤経ステップを大きく上回る場合は、大きなバックラッシュの存在を示唆します。

PHD2の説明書に、赤緯ステップが赤経ステップより少なくなる場合の原因については記載がありませんでした。

赤経ステップはPHD2の初期設定ウィザードが目指した通り、12付近の値になっていますのでこちらは問題ないはずです。

赤経ステップが赤緯ステップの半分になるのはなぜでしょうか?

現時点の僕には理解できません。

今後の課題です。

しかし、雰囲気的に、オートガイドできそうに思います。

 

季節柄、撮りやすいM31アンドロメダ銀河に望遠鏡を向けました。

ISO 2000、300秒露出

 

PHD2には赤経軸、赤緯軸にそれぞれ複数のガイドアルゴリズムが選択できるように搭載されています。

赤経軸にはhysteresisといって、過去の動作のクセを解析して、それを加味した補正を行うアルゴリズムを使用していました。

今回、試しに、PPEC(predictive periodic error correction)を選択してみました。

predictiveとあるように、過去の赤道儀の動作から、未来の動きを予測して、ガイド星が動き出す前に赤道儀が動作するモードです。

ドイツのマックスプランク研究所からの研究結果を採用した赤道儀の赤経動作アルゴリズムのようです。

PPECによるガイドグラフがこれ。

悪くはない。

が、よくもない。

RMSエラーが0.5秒を切ってくれるのが理想ですが、そこまではなかなか。

 

従来のhysteresisアルゴリズムに戻してみました。

hysteresisの方が、若干、オートガイドの精度がよいので、結局、hysteresisにしました。

 

撮影している最中に、このように赤経方向に2分ごとにブレが検知されることがありました。

2分というのはウォームギアが一周する周期です。

どうもウォームホイールにガタがある箇所があるようです。

なんせ50年近く前のものですし、直径50㎝を超えるような巨大なウォームホイールです。

加工精度に少々の悪いところがあっても仕方がありません。

幸いにして、撮影結果には影響しませんでした。

 

このウォームホイールのガタがある場所を過ぎた後は比較的安定したオートガイドを行うことができました。

一つ、一貫していえることは、赤緯軸よりも赤経軸のガイドの精度が悪いということでした。

 

 

この夜の成果は、赤道儀の動作を解析できたことだけではありません。

キレイな写真を撮ることが最終目標なわけですから、写真が最大の成果となります。

M33 三角座銀河です。

焦点距離2,500mm、F5、カメラはEOS Ra

ISO 6400、360秒露出、4枚コンポジット

過去の写真とは明らかに違います。

星がシャープ!

この夜は、決してよい空ではありませんでした。

うっすらとガスがかかっていて、天の川がきれいには見えませんでした。

にもかかわらず、この写り。

すばらしいです。

曇った主鏡・斜鏡の再コーティングをした成果でしょう。

 

比較のために、主鏡の再コーティング前のM33の写真を添付しておきます。

今までも、ぼやっとした写りだなぁとは思っていました。

しかし、焦点距離2,500mmで強拡大するのですから、シンチレーションの影響をモロに受けるわけで、星がシャープに写らないのはある程度仕方がないことと諦めていました。

ほかの人たちの写真を見ていて、自分の写真よりもシャープなものがほとんどでしたが、それはモノクロ冷却CCDでLRGB撮影しているうえ、画像処理の技量の差が大きいからなのかな、と勝手に思い込んでいました。

もちろん、撮影方法の差、画像処理の技量の差はあるでしょう。

でも、やはり主鏡・斜鏡の曇りの影響で星像が滲んでいた要素は大きかったようです。

これからの撮影が楽しみで仕方がありません(^^)

 

 

今後の課題として、極軸の追い込みを上げたいと思います。

下のグラフは2022/05/04にDec方向のオートガイドをOFFにしたときのものです。

ガイド星が徐々に南方向にズレていくのがわかります。

極軸は2分角未満に追い込んでありますが、あともう少し追い込む余地があるということです。

よりよいオートガイドを目指して、暇を見つけて、極軸をもう少し追い込んでみたいと思います。

 

おまけですが、スバルのメローペ。

1枚撮りです。

ISO 5000、300秒露出

 

この夜は湿気が多く、望遠鏡がグッショリと濡れました。

朝、天日干しして乾かしてから帰りました。

 

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2022/07/02 山梨 巨大ニュートンで眼視 また駆動系のネジが緩んだ! PHD2に振り回され気味

2022-07-03 19:50:15 | 天体観測

(今回の文章は、いつもに増してまとまりがないです。書いた本人でさえ読みづらいです。が、改善する余裕がなく。。。とにかく記録として残します)

 

仕事のあとに出発。

到着するも、いまいちな空。

GPV天気予報もこんな感じ。
でも、夜半に星が見れそうなので来てしまいました。

 

温泉に入ってから現地入り。

温泉に入ると今週の疲れを少しだけ洗い流すことができます。

温泉の受付で前回はプチトマトを購入していきましたが、今回はきゅうりが8本入り¥100だったのでこちらを買いました。

急いでコンビニ弁当を掻き込み、空を見ると夏の大三角形が見える。

薄い雲がかかっているけど、試し撮りにM57を狙ってみました。

撮って出しです。

画像処理なし。

ISO 800 180秒露出。

PHD2のグラフも安定してる。

 

等倍トリミングがこれ。

ISO 800なのにやたらノイズが乗っています。

気温が高めなので、EOS Raと言えど、こんなものなのでしょうか?

 

空の状態が刻々と変化します。

あれれ?

いつの間にかPHD2のグラフが暴れてます。

だいたい90秒周期で赤経軸方向のガイドが上下している。

うーむ、ずれの修正量が追い付いてない?

そう思って、Agressivenessをみていみると、なんと10%ではないですか。

PHD2のAgressivenessの説明。

"What percentage of the computed correction should be applied? Default = 70%, adjust if responding too much or too slowly."

前回6月の撮影時、なぜか10%に設定していたみたいです。

これでは修正量が追い付かなくて、赤道儀のズレをワンテンポもツーテンポも遅れて追いかける形になってしまっているのかも?と思い、Defaultの70%に戻してみました。

すると、下図の最後1分間のようにオートガイドが一気に安定しました。

(下図は4分間分のオートガイドのグラフ)

はて?今までうまくオートガイドできていたのに、なぜ途中からうまくいかなくなっただろうか?

もしや、また駆動系のネジが緩んできたか?

 

お次にカメラをEOS RaからASI224MCに替えてM57 リング星雲を撮影してみました。

画角が狭すぎてステラショット2の導入補正が難渋したので、ステラショット2の「望遠鏡」タブにある微動を利用して視野の中心にM57を持ってきました。
毎度のことなのですが、ステラショット2の微動を使用すると、PHD2の動作がおかしくなります。

しかたがないのでPHD2はOFFにして、ノータッチガイドで1000カット撮影して、AutoStakkert3でスタックしました。

今までにない写りですが、、、期待したほどではなかったかも。。。

 

にしても、薄いガスが全天を覆っています。

本来なら天の川がきれいに見えるはずなのですが、空全体が白っぽいのでうっすらとしか天の川が見えません。

気合を入れて撮影という感じではないので、M13球状星団の眼視に挑戦してみました。

M57がある東の空から、M13がある西の空へ向きを変えました。

するとPHD2のガイドが再び暴れだしました。。。

あ、そういえば、西側のウェイトを外側にずらすのを忘れてました。

この赤道儀、赤経軸のバランスをとるとき、西側をほんの少し重くすると動作が安定しやすいんです。

西の空に望遠鏡を向ける場合、西側にウェイト、東側に望遠鏡が来るので、西側のウェイト側が少し重くなるようにバランスを崩してやる必要があります。

ウェイトを外側にずらしましたが、PHD2の動作が改善しませんでした。

あれ?なんで??

そうでした。

ステラショット2の微動を使用したので、いったんOnstepの基盤を再起動しないとPHD2が正常動作しないのでした。

 

最初、50mm(2インチ)アイピースでM13を観望したところ、ぼやっとしていまいちな見えっぷりでした。

はて?50㎝ニュートンでみてもこの程度?

いつだったか、50㎝ドブソニアンで見せていただいた球状星団は見事で感動したのですが。。。

28mm(2インチ)アイピースに替えてみました。

感動的でした。

粒々の星々がギュッと集まってできた球状星団が目に迫るようあ見えっぷりでした。。。

これは子どもに見せないといけない。

夏休みに家族で観望したいと思います。

 

お次に子午線を超えて西の空に入ってきたM57 リング星雲を眼視。

M57の形はよくわかるのですが、さすがに虹色には見えませんでした。

白黒なリングが見えました。

 

お次にM27アレイ星雲。

こちらも白黒。

ぼやっとした見栄えですが、なんとかアレイの形が確認できます。

 

空を見ると、なんと、ペガサスが空高く上がっているではありませんか!

もうそんな季節なんですね。

では、アンドロメダ銀河を眼視しましょうか。

と思ったら、赤道儀の駆動系の音が変化しました。

プーリーを軸に固定する六角ネジと、ピローブロックベアリングに軸を固定するイモネジが緩んでました。

5/4に締めなおしたばかりなのに。。。

今回はHOLD TITEというネジのゆるみ止めを塗布して締めなおしました。

これでどれだけもってくれるようになるか。。。

これにて空が明るくなってしまったので撤退。

この時期、3:30には空が明るいですね。

 

 

 

夜になって空を見ましたが、昨夜にもまして薄くもが広く覆っている状況。

動作チェックくらいしかできない。

やってみると、PHD2が大暴れ
再度、駆動系のチェックをしたが問題見つからず。
光軸もチェックしたが、問題なし。


PHD2の設定でBacklash compensationを有効にしたら、動きが改善した。
しかし、それでも星が円にならない。


友人が持ち合わせたMGEN-3に替えたところ、オートガイドがあっさりうまく行った。

MGEN-3、200mmのガイド鏡でよく2,500mmのニュートンをオートガイドできるものです。

MGEN-3でうまく行くのだから駆動系の問題は無さそう。

PHD2の設定の問題ということになる。

今度はまゆ星雲(IC5146)に筒を向けなおして、再びオフアキに切り替えてPHD2で再挑戦。

そしたらなぜかうまくいった。
最小移動検知量(ピクセル)を0.47からデフォルトの0.20に戻したのが効いた?

 

PHD2、うまくいったりうまくいかなかったり。

繰り返しになりますが、MGEN-3でうまくいくのだから、駆動系の問題ではないはず。

空の条件によってPHD2の最適な設定が大きく変わるということでしょうか?

 

PHD2の使い方をそろそろ真剣に勉強しないといけないように思います。

PHD2のマニュアルの日本語訳も用意されているようなので、少しずつ読んでみようと思います。

にしても、MGEN-3、設定操作ほぼなしでオートガイドしてくれる優れものです。

PHD2がいけないのか、機材の問題なのか、鑑別するためにもほしい。

発注したのですが、半導体不足で生産が滞っており、入荷目途が立たないとのこと。

今年後半には半導体の世界的な供給が追い付いてくるようなので、それを待ちたいと思います。

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2022/05/04 山梨 M3、M13、M101、M51、パンスターズ彗星 オートガイドがうまくいかないときは駆動系を再チェックせよ!

2022-05-07 12:14:46 | 天体観測

2022/05/04 (Wed) 午前8時に仕事から自由になりました。
GPVで夜空を調べると、山梨方面は雲が通過しては途切れ、を繰り返すよう。
厳しいなぁ。
でも、行きたい。
望遠鏡部屋の入口の床が抜けてしまったので、それを補強する床板を買ってあります。
草が結構な勢いで生えていたので、除草剤もまきたい。
奥さんの指摘で回収してきた布団・掛け布団のシーツと枕カバーも洗濯してきれいな状態です。
Chesire型光軸修正用アイピースで望遠鏡の光軸調整もしたい。

いざ行こうと思って、Google mapで渋滞情報をみると。。。マジですか。
これは行く気がしない。


昼飯を食べてから再度チェックすると、渋滞がなくなっている。
Let's Go !!


2時間ほどで到着。
床板を補強し、日が暮れる直前までChesire型光軸修正用アイピースで光軸調整を行いました。
光軸修正用アイピースでのぞくと、光軸、けっこうズレてました。
最初、望遠鏡を横に倒して斜鏡の調整を試みました。
しかし、思うように調整できません。
斜鏡を収める容器が金属でできており、これがなかなか重くて、デリケートな調整が思うようにいかない。
思い切って、鏡筒を垂直に立てて調整しました。
結構高い脚立の上に登っての作業になります。
レンチを落下させると主鏡が割れて致命的になります。
レンチと腰をひもで結んで落下しないようにして作業を行いました。
案の定、筒を垂直に立てて、斜鏡がぶら下がる形にして斜鏡の調整をすると、ものすごく楽でした。
Chesire型光軸修正用アイピースをのぞきながら、ギリギリ斜鏡のネジに手が届いたのでよかった。
それができないと一人での作業はかなり難易度が高くなります(もしかしたら無理かも)。

Chesire型光軸修正用アイピースのほかに、笠井トレーディングで入手した反射用光軸修正補助治具ALINEも持ってきてました。
ALINE、購入10年目にして、やっと活躍させることができました。
まずはALINEで大まかに合わせてから作業をした方がやりやすいですね。
こんな感じになりました。

中心の黒い点がALINEののぞき穴。
その外側が主鏡のセンターマークです。
斜鏡が若干傾いていますが、斜鏡の容器がアルミの筒を斜めに切って作っているので、斜鏡の製作精度の問題かと思われます。
にしても、主鏡と斜鏡の汚れがひどいですね。
50年近い年代物ですから、そろそろ鏡の再メッキの時期かと思います。
ついでですが、以前の持ち主が斜鏡に大きな指紋をつけてますが、これが写真に影響しない理由がこの写真でわかりました。


夕飯をすませました。
いつも弁当に加えて、もやしを一袋200g、レンジで3.5分間チンして食べてますが、今回、お初の試みとして、にんじん一本をサランラップに包んで3分間チンして食べてみました。
徹夜をすると、いつも夜半過ぎに無性に腹が減ります。
スナック菓子をバクバク食べてしまいます。
もやしはあまり腹持ちしません。
にんじんは、なかなかよさそうです。
弁当ともやし200gとニンジン1本で腹いっぱい。
さて、がんばるぞ!

ここのところ、オートガイドが思うようにいっていないので、最初から長時間露光を必要とする難易度の高い撮影をする気になれませんでした。
お気軽にM3球状星団から撮影を開始しました。
最初、オフアキでオートガイドを開始するも、大暴れ。
あかーん!ということで、ガイド鏡SE120によるオートガイドに切り替えました。
すると、オートガイドが一発で安定。
なぜオフアキでうまくいかず、SE120でうまくいくのかは不明。
逆のこともあります。
こういうところの理解がおいついていないところが、この望遠鏡でのオートガイドが安定しない結果に結びついているのでしょう。


M3 球状星団
ISO 3200 90秒露出の4枚コンポジットと、ISO 6400 60秒の8枚コンポジットを組み合わせてます。


お次はM13。
オートガイドがやはりあまり調子がよくないのでISOを下げられず。
ISO 6400で30、60、90秒露出の画像を組み合わせいます。
歩留まりは80%といったところでしょうか。


やはり途中からオートガイドが安定しない。
しかも、今回はなぜか、DEC方向に暴れる。
こんなことは初めてです。
いつも暴れるのはRA方向なのですが。
やむなくDEC方向のオートガイドをOFFにしてみました。
すると、ゆっくりですが、2分間ほどかけてDECがズレていく。
ほんの少し、極軸がズレているのでしょう。
DEC方向のオートガイドをOFFのまま撮影することは断念せざるを得ませんでした。


今季、まだまともなM101を撮影していない。
オートガイドが暴れるなか、M101は難しい被写体ですが、挑戦してみました。
ちょっと低くなっていたので、条件も良くありませんでした。
ISO 12800 150秒露出 8枚コンポジット
歩留まり60%くらい


ちょこっとフォトレタッチを強めに。
毎回、M101のフォトレタッチは悩みます。
中心部をよく見えるようにすると、腕の末端の淡い部分が消えてしまいます。


撮影の合間に、破れた掛け布団を縫ってました。
前の持ち主が、破れが広がらないように補強してましたが、限界を超えてました。
もう少し長時間露出で撮影できると裁縫作業がしやすかったのですが、短時間露光の撮影を繰り返していたので、裁縫と撮影の両立はせわしなかった。。。。


M51 子持ち銀河も撮影時期が終盤に入ってきてます。
久しぶりに撮影してみました。
が、オードガイドがいよいよ怪しくなってきて、使えそうな画像が4枚のみでした。
ISO 12800 120秒露出 4枚コンポジット


M51の撮影で、オートガイドの性質が大きく変化しました。
もはやオートガイドする気が失せる状態。


駆動系は友人が手作りでベルトドライブ化してくれてあります。
途中からギアの軸が前後に動いてました。
いつもなら友人が修正してくれるのですが、
「うーむ。。。もともとこんな感じだったかな?」
もともとの設計を理解していないうえ、すでに夜もだいぶ更けていて頭の回転も鈍くなっており。。。


最期に、パンスターズ彗星を記念撮影。
天の川方向は星の密度が違いますね。


ギアはこんな感じで、軸ごと引き抜けるようになってました。
ラインで友人に問い合わせると、ギアの軸がピローブロックベアリングから外れているはず、と。


調べてみると、ベルトのプーリーを軸に固定する六角ネジも、軸をピローブロックベアリングに固定するイモネジも緩んでました。
こんなんではオートガイドが安定するわけがない。
というより、、、こんなんでよくあれだけオートガイドできていたな。。。


初めて駆動系をじっくり観察しましたが、これ、個人が手作りしたとは恐れ入ります。
この望遠鏡のレストア、彼なしでは語れません。
いつか、僕にもこんな工作ができる日がくるでしょうか。

あれこれやっているうちに昼になってしまいました。
渋滞情報を見るとものすごいことに。。。
これは夜に帰るしかないな、、、と。
気を取り直して、昼飯をとり、山登りしてきました。

新緑が最高に気持ちがいい。
気の早い蝉が1匹、鳴いてました。


山頂からの眺め。
春風がそよそよと気持ちよかったです。


八ヶ岳、いつか登る日が来るかな?


小屋に戻ってから、再度、光軸修正。
昨日、光軸修正しましたが、すべてバラして、再度やり直しました。
何度やってもいいはずです。
やった回数だけ上手になるはず!


夕刻になっても行楽帰りの渋滞がものすごい。。。
昨日、風呂に入ってないので温泉にも入りに行きました。
某アニメの聖地となっているコンビニで夕食を調達。
小屋に戻って飯を食い終わって19:00になっても行楽帰りのものすごい渋滞が続いている。
地球照でも撮影しようかと思いましたが、月が木の枝に入ってしまい、断念。
オートガイドするほどの気力もなく。。。

結局、渋滞は解消されず、21時頃に僕が耐え切れず、出発。
談合坂を過ぎたあたりで見事な渋滞にはまりました。
こんな夜中の山中で、本当に渋滞にはまることがあるんだ?!!と信じられない気持ちでした。
幸い、20分ほどで渋滞を抜けることができ、あとは順調でしたが、家に着いたのが23時過ぎ。
ダメージは大きかった。。。

今回の教訓は、、、オートガイドがうまくいかないときは駆動系を再チェックせよ!
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2022/04/01 山梨 M53, M58, M85, M88, M90, M99 おとめ座銀河群の一部 星が丸く写らないときは光軸とピントをチェック!

2022-04-24 17:36:49 | 天体観測

身辺に大きな変化があり、パタパタしているうちにひと月近くたってしまいました。

2022/04/01は新月です。
日中の天気がいまいちな感じでしたが、夜に雲が切れる予報。
期待して、仕事が終わってから行きました。



すっかり夜空が春です。
しし座が見ごろ。
まずはしし座のM105に望遠鏡を向けました。
しかし、星が丸く写らない。
(下の写真は、星が伸びているのが見やすいようにトリミングしてあります)


オートガイドPHD2の設定を色々変えてみても改善せず、光軸を疑ってレーザーコリメーターを取り付けてみると、レーザーの反射光がコリメーターの的の外。
光軸を合わせなおすと大きく改善するも不完全。
レーザーコリメーターだけではだめですね。
次回、Chesireタイプの光軸修正用アイピースを持ってこようかと思います。

そうこうしているうちにしし座に雲がかかってしまったので、今度はしし座のあとについてきたかみのけ座のM99に望遠鏡を向けました。
ほんの少し東に振るだけですが、念のためにレーザーコリメーターで再び光軸を確認してみると、、、なんと、また大きくずれてました。。。
なんてデリケートなんでしょう。。。
じゃあ、今までの撮影でも大きくずれていたんですね?
今まで星がなかなか丸く写ってくれなかった原因に、光軸のずれが絡んでいそうです。

結局、M99の撮影でも、最後まで星は丸く写ってくれませんでした。
(許容範囲という人もいるかもしれませんが。。。)
M99、小さな回転花火銀河ですね。
M101が小さくなったよう。
でも、M101がものすごく淡くて撮影難易度が高いのに対して、M99は比較的簡単にきれいに写ってくれる。
M99までの距離が6000万光年。
M101までの距離が2700万光年。
なぜ遠いM99の方が写しやすいのか?


お次は、すぐ近くにあるM85 レンズ状銀河
試行錯誤してなんとか、星が丸く写ってくれました。



次もかみのけ座のM88。
M63 ひまわり銀河を一回り小さくしたような銀河ですね。


APS-C程度の画角にトリミングしてみました。


M90 渦巻銀河
縦構図に写ってしまったので、横構図になるようにトリミングしてあります。
撮影はEOS Raですが、APS-Cくらいの画角になります。


M60 楕円銀河


M58 おとめ座の渦巻銀河


望遠鏡を少し振って、M53球状星団
この時点で気づいてませんでしたが、ギアに引っ掛かりが生じ始めてました。


だいぶ空が明るくなってきました。
少しでも暗い夜空の被写体をと思い、望遠鏡を北に振って、M63 ひまわり銀河に向けました。
すると、、、ギアに引っ掛かりが生じ、まともに写らない。


ギアの引っ掛かりを修正し、撮影するも、星が丸く写らない。。。


試しに10秒露出で撮影するとこんな感じ。
またしても光軸がズレましたな。。。
望遠鏡をの向きを変えるたびに星の形が変わったのではたまりません (>_<)
もしかしたら斜鏡の固定も甘いのかもしれません。
というわけでまた光軸を修正したわけですが、今度はそれだけではうまくいきませんでした。
にゃにがイカンのじゃ!と切れ気味になりましたが、再度チェックすると、今度はピントがズレてました
そりゃぁ、一晩も使ってればピントの一つもズレますわ。。。


そうこうしているうちに日が上がってしまいました。


4月ではありますが、望遠鏡に霜が降りてました。


ひと眠りしてから、接眼部を、より口径の大きな、マイクロフォーカス接眼部に交換しました。
光軸合わせを再度行いました。
しかし、やはりレーザーコリメーターだけでは無理があるのでしょう。
次回、CHESIREタイプの光軸修正用アイピース、持ってきます。


翌日は近所の桜を見物に行きました。
樹齢2000年の名木があり、ものすごい人の賑わいでした。


エドヒガン種の桜だそうです。
見慣れたソメイヨシノの花とは微妙に違うのかもしれません。


次の夜はあいにくの曇りと雨でした。
望遠鏡部屋の入口の床板が前々から怪しかったのですが、とうとう床が抜けてしまいました。
次回、補強の床板を持ってくる必要があります。

今回のまとめは、、、
星が丸く写らないときは、光軸とピントをチェック!
ということでした。


次のチャンスはGW。
果たしてこれるかどうか。

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2022/02/25 山梨 M42、M101、M51、M13

2022-02-27 21:15:06 | 天体観測


仕事の後に向かいました。
渋滞にハマったため、3時間を要しました。
まだまだ寒いです。
ユニクロのダウンジャケットのフードを持ってこなかった。

頭が寒い。


SE120+ASI290MMでガイド開始。
前回と同じ症状。
約70秒おきに定期的に赤経方向にスパイク状に暴れる。


オフアキに変更。
同じ写り。
PHDのカメラ接続画面でマウントをOnStep ASCOMに変更。
キャリブレーション画面で、画面上キャリブレーションが行われているが、望遠鏡はまったくキャリブレーション動作していなかった。ボツ
 
とりえあず短時間で撮影できるM42を撮影。
 

22:20 試しに、赤経軸のクランプを締めてみた。
PHDのスパイクが消えた!
でもまだ星が丸く写らない。若干楕円。赤経方向にも、赤緯方向にも均等に斜めの楕円
 
22:50 Hysを50に上げた(デフォルトは10)。
改善せず。
 
23:00 赤緯軸のクランプを締めてみた
改善せず
 
23:16 キャリブレーションやり直し。
改善なし。
 
23:20 ライブビューで確認すると、星が楕円だった。。。
レーザーコリメーターで光軸を調整したら改善。
しかし、真円にはならず。
もう一度光軸を調整するか、迷う。
まあ、今夜はこれくらいで妥協しよう。
 
というわけでM101を撮影
 
続いてM51 子持ち銀河
 
 
 
M51 トリミング。
すごいなぁ。
こんな写真が撮れて幸せです。
 
 
この夜最後にM13 球状星団
 
 
 
翌朝、レーザーコリメーターで確認すると、やはり光軸がずれている。
光軸を合わせなおし、斜鏡の固定ネジを固めに締めてみました。
さて、次回、どうなるか。
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2022/01/28 山梨 赤経軸ベルトドライブ化 PHD2 試行錯誤 ASI294MCとEOS Ra撮り比べ 

2022-01-30 15:24:45 | 天体観測

この日も仕事が終わって、帰宅して大急ぎで飯食って風呂入って、20時過ぎに出発。

観測小屋に到着して、急ぎ、セットアップ。

まずは東の空から上がってきたM81

この時点で日を越して1/29になってました。

EOS Ra、ISO 3200、240秒、1枚撮り

細かいことを気にするなら、若干星が楕円。

シンチレーションが悪くないので、もっと期待したいところ。

 

実は、2021/12/25に友人が赤緯軸の駆動系をベルトドライブ化してくれました。

赤緯軸のベルトドライブ化により、バックラッシュが大幅に小さくなり、PHD2のキャリブレーション時間が体感で1/4程度に短くなりました。

そしてやはり気になるのはガイド精度が上がるかどうか、です。

 

お初の被写体、M96

ISO 6400、180秒、一枚撮り

やはりオートガイドが暴れる。

 

光軸がズレているのではないかと思い、5秒露出で撮影すると点像。

光軸が大きくずれて星が楕円というわけではない。

 

30秒露出すると、この通り、星が伸びる。

ということは、やはりガイドの問題のよう。

 

M99

ISO 6400、240秒、1枚撮り

まだ星が楕円です。

これでは腰を落ち着けて量産体制に入れません。

PHD2の修正動作の一つ一つが大きい上に、神経質な印象を受けました。

PHD2のグラフを見ると、設定できるパラメータがいくつかある。

hysteresisとaggressivenessが気になった。

まずはじっくりPHD2と向き合うしかないようです。

(しかし、2022/06/26時点で考えると、PHD2だけではなく、本体の駆動系も疑うべきでした)

 

まずはhysteresis

日本語で言うと履歴効果となるらしい。

「ガイドパルスの送出履歴にどれだけ依存するかを設定。値を増やすとガイドコマンドの送出が穏やかになる。デフォルトは10%」

ガイドが動きすぎるように感じていたので、反応を穏やかにするために設定値を15にあげてみました。

お次がagressiveness

What percentage of the computed correction should be applied?? Default = 70%, adjust if responding too much or too slowly.

aggressivenessは、検知したズレの何パーセントを修正するかを指定する。動きすぎたり、修正量が足りなかったりしたら、数値を変えてね、と書いてある。

オートガイドの修正動作が大きすぎるように感じたので、Defaultの70%から30%に減らしてみました。

すると、割と星が丸く写りました。

被写体はM100

ISO 3200, 30秒、一枚撮り

M100、30秒露出でけっこう写りますね。

 

この時点でAM4:30を過ぎていたので、夜空も明るくなってきてしまい、撤退しました。

 

実は今回のメインは撮影ではなく、赤経軸のベルトドライブ化です。

これまた友人が作ってきてくれました。

ドラえもんのような友人です。

これを個人が手作りしたとは、、、今の自分には理解不能に近いです。

 

さて、夜になり、赤緯軸、赤経軸がベルトドライブ化された成果を試すときが来ました!

 

ステラショットを見ると彗星が来ているので、アトラスC2019に筒先を向けました。

が、ガスがひっきりなしに通るし、いまいち見栄えがしなかったので深追いせず。

ISO 6400、60秒、一枚撮り

 

なぜかいつもM42 オリオン大星雲の方角だけは晴れる。

ISO 1600、120秒、1枚

ISO 800、300秒、1枚

ISO 800、600秒、1枚

の3枚合成

シンチレーションが悪いため、星が膨化してますが、オートガイドは完璧です (^^)

やはりキャリブレーションの時間がベルトドライブ化で大幅に短縮されています。

 

近くのM78を狙ってみました。

ウルトラマンの故郷。

ISO 3200、360秒

ほんの少し望遠鏡をふっただけなのに、ガスが攻めてきました。

オートガイドの調子はよかったですが、何枚撮ってもシンチレーションが悪くて星が膨化し、ガスが背景を明るくしてしまいます。

この夜は、作品撮りはあきらめるしかありません。

やるとしたらオートガイドの動作チェックくらいです。

 

高く上がってきたM82

ISO 1600、300秒。

EOS Raの性能を考えたらこんな低感度で撮影するメリットはそれほどないのですが、オートガイドの動作チェックなので。。。

 

 

ここでふと思いました。

動作チェックならより条件を厳しくして、新しく購入したASI294MCで撮影したらよくね?
ASI294MCはフォーサーズセンサーなので、オートガイドの精度がモロに出ます。

というわけで、望遠鏡をM82に向けたままカメラをEOS RaからASI294MCに交換。

ASI294MCの写真データに、露出時間って出てこないんですね。

M82を撮ってみましたが、、、Raと比較して色の深みがないし、精細さも欠けるような。。。

 

 

次にお隣のM81。

むむ。。。

好みはあるかもしれませんが、やはり色が白っぽく、しかも明るい部分が飽和しやすい。

 

再掲になりますが、昨夜Raで撮ったM81と比較するとこんな感じ。

うーむ。

ASI294MC、被写体をだいぶ選ばないといけないかもしれません。

こんなものでは正直、RaをおろしてASI294MCを取り付けようという気になれない。。。

 

M105の撮って出し。

画像処理する気にもならない写り。

色に深みがない。

明るい箇所が飽和しすぎ。

ASI294MC、ネットで評価がなかなかよかったのですが、僕的にはダメカメラです。

 

M95も同様。

なにもいう気になれません。

 

ASI294MC、決して安くないカメラです。

が、性能はダメダメ。

高い買い物をしてしまった。。。

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2022/01/08 ナローバンド撮影 Hα オリオン大星雲、馬頭星雲、燃える木、バラ星雲 スノーテックス スーパークール導入

2022-01-10 10:47:18 | 天体観測

2021/02/19にBaader 7nm Hαフィルターの記事を書きました。
2021/02/23に月明かりの中で撮影して自爆して以来、Hαフィルターの出番なし。

宝の持ち腐れ。

ナローバンド撮影は、自宅でベランダから撮影できることが最大の武器なのに、なぜ撮影しないのか。

(言い訳その1) 新月期、遠出が可能であれば山梨に行ってる。
(言い訳その2) 月が明るい時期はHαフィルターを用いてもまともな撮影は無理。
(言い訳その3) 家にいても曇った場合は沈黙するしかない。
(言い訳その4) 職場からの呼び出しもある。
(言い訳その5) 山梨に行っている分、週末に家でやるべきことが溜まっている。
(言い訳その6) 休日家にいれば基本的に走る。走ってしまうと疲れてしまって、夜、デリケートな操作をする気力が残らない。

突き詰めれば体力の問題かな、と思います。

この日は、3連休なのに待機当番で遠出ができないというストレスがエネルギー源となりました (^-^;)
(毎度ですが、撮影さえできれば言い訳は何でもいいんです。)

毎度、日のあるうちに準備しようと思うのですが、結局暗くなってからの準備になりました。
それでもこの夜は、我が家の西向きのベランダでオリオン座が見えるようになるのは22時過ぎ。
心に余裕をもって準備できました。

望遠鏡はGINJI-250FN
カメラはEOS Ra
ガイドスコープはF4 口径50mm
ガイドカメラはASI 290MM

真っ先に躓いたのがピント合わせ。
EOS Raのライブビューで、星、見えねぇじゃん。
その時点で我が家のベランダから見える一番明るい星はアルデバラン。
こんな感じ。


やっとこさ十字が見える。
ピント合わせができる星が見つからないと大変なことです。


ピントもあったところで、まずはお決まりのオリオン大星雲M42
新鮮な写りっぷり。
オリオン大星雲の中心部分だけ、露出を低めにした画像を重ねています。
合計でJPEG 2枚の合成


前回撮影に失敗したままだった馬頭星雲と燃える木。
しかし、根本的には前回の写りとあまり変わってないような。。。


バラ星雲。
JPEG 1枚撮り。
露出時間10分間、ISO12800
星が若干流れました。



この夜は悪夢の再現でした。
オートガイドがうまくいかない。
PHD2の設定で写りが変わる。
振り返ってみると、結局同じ轍を踏んでいたような気がします。

ガイドスコープをGINJI-250FNのファインダー台座に固定したのですが、ファインダー台座は小さいですし、固定ネジは1本のみ。
ガイドスコープの固定が甘かったのではないだろうか。

リベンジを、と思ったのですが、次の日は曇ってしまいました。。。

というわけで、今回の写真はいずれもコンポジット合成してません。
1枚撮りの画質です。
しかも、いつもみたいにJPEG保存してました。
モノクロでグラデーション重視ならRAW保存の方がよかったのかもしれません。

次回、オートガイドが安定したら、今度はコンポジット合成してみます。
そしたら、画像全体にあるムラムラが消えて、美しいグラデーションになるかな?

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2021/12/03 山梨 M31、M33、M42、M81、レナード彗星

2021-12-24 21:40:26 | 天体観測


夕暮れ時の高速道路をかっ飛ばしているときは、いつも胸がドキドキします。
大学時代にやんばるの森に向かってバイクを飛ばしていた時と同じです。
何年経っても、こうやって胸をときめかせていたい。

(なお、写真は高速道路が渋滞して、停止しているところです。これはドキドキしない。。。)


現地に到着し、近くの温泉につかり、観測小屋に着くと晴れているではありませんか!
早速撮影に入ります。

今回、モザイク合成に挑戦してみました。
焦点距離2500mmは素敵です。
が、画角が小さいなぁと感じることがないわけではありません。
「だったら単焦点で撮れよ」となりますが、この巨大ニュートンを片手にできる技ではありません。
今の僕はこの巨大ニュートンで手一杯なのです。
それに、小技としてモザイク合成ができるに越したことはありません。
少し手間ではありますが、今回の遠征をモザイク合成に投資してみました。

最初に狙ったのはこの時期天頂に来ているM31 アンドロメダ銀河です。
満月よりも大きいです。

順に、隣の写真と50%重ねながら撮影していきました。










これをPhotoshopのPhotomergeでモザイク合成
なかなか見事です。
が、まだ画面からはみ出しますね。
ただ、この外側まで写していると一晩すべてをこれに持っていかれてしまうので、ここまでにしました。


続いて近くにあったM33 三角座銀河
この夜、ときおり靄(もや)がかかって、背景が明るく、星像はいまいちシャープさを欠きました。
画面の上側がちょっと暗くなるのはオフアキの陰か?






合成したものがこれ
M33は2500mmの画角がちょうどいいので、モザイク合成するメリットは少なさそうです。


一休みして、M1 カニ星雲


続いてこの季節ですからM42 オリオン大星雲






モザイク合成したのがこれ。
ぜいたくを言うなら、もう少し露出を上げて、淡い部分をもう少し写したかった。


東の空に北斗七星が上がってきました。
となると、やはりM81を撮りたくなります。


そして、この夜の最後のメインイベントは何といってもレナード彗星でしょう。
4時になりました。
天文薄明まで残り1時間。
果たしてこの望遠用の仰角で捉えられる位置まで上がってくるか。
上がってきました。


前回の経験から、僕自身も50mmの2インチアイピースを購入して臨みました。
2インチとなると高価なのではないかと危惧しましたが、7千円程度で意外と手の届く値段でした。
レナード彗星を眼視してみたところ、淡く尾が見えました。

この夜は新しい部屋履きを用意して臨みました。
これが大ヒット。
想像以上に快適でした。
足から奪われる体熱って、大きかったんですね。


よい夜でした。
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2021/11/27 山梨 滝 青い雪だるま星雲NGC7662、M15、M33、M42、ランニングマン、まゆ星雲IC5146

2021-12-24 20:11:51 | 天体観測

この週末は下弦の半月でした。

21時過ぎまでは町明かりがあるため、空が暗くありません。
人々が少しずつ寝始める22時を過ぎたあたりから少しずつ空が暗くなってきます。
この週末は、夜空が暗くなってきてしばらくすると月が上がってきてしまう状況、ということです。

しかし、晴れてくれさえすれば赤道儀の動作チェックくらいはできます。
それに、夜半過ぎに月が上がってきて天体撮影ができないということは、早く床に就けるわけで、肉体的に楽であることを意味します。

四の五の言ってますが、まとめると条件が悪かろうが何だろうが、遊びに行きたかったから行った、と。

11/26(Fri) の夜に現地到着。
前日に見たGPV天気予報では快晴の予報だったのですが、小屋に着くと見事な曇り。
日を越すあたりまでオートガイドの動作チェックだけでもと思って粘りましたが、結局雲が多すぎてダメでした。
まとまって眠る時間を確保できたので、11/27(Sat)の朝は余力がありました。

森のパン屋さんでパンを買い、朝飯を食ってから前回訪れた渓谷に向かいました。
前回は入口から少し入ったところで引き返してきましたが、その奥に落差100m越えの見事な滝があると聞いていたからです。

前回の紅葉とは打って変わって、すっかり落葉してました。





きれいな滝が次々と現れます。






歩くこと40分ほど。
見事な滝が現れました。
展望台から滝まで1㎞弱あるように見えました。






いずれ滝つぼまで歩いて行ってみたい。

軽い運動の後は小屋の近くで食堂を開拓。
Google Mapで小屋の周囲を見渡すと、たくさん食堂があります。



この二年間、限られた時間と体力で、無我夢中で小屋と望遠鏡の修理と稼働テストを行ってきました。
夜に現地入りして、午前中には去っていたので、周りを見る余裕がありませんでした。

職場環境が改善し、望遠鏡の動作も軌道に乗ってきたことで、やっと小屋の周囲に目がいくようになったのです。
すると山あり滝あり(温泉は利用してましたが)、美味しい食事を提供する食堂が多数ありそうな雰囲気です。
美味しい料理が食べられるという付加価値がつけば、奥さん・子どもが来てくれる確率も上がりますので、少しずつ開拓していこうと思います。

昼飯を食い終わって、夜までまだ時間があったので温泉を一つ開拓。
甲斐大泉温泉 パノラマの湯
富士山がきれいに見える露天風呂でした。
今度は家族を連れてきてみたい。


夕方に小屋に戻り、のんびり夕飯を食い、夜を迎えます。
しかし、町明かりの影響を受けてまだ空が暗くない。
土星と木星を狙ってみました。
が、、、残念なことに、低すぎてスライディングルーフの端にかかってダメでした。
ぜいたくを言ってはいけませんが、この観測小屋、望遠鏡を囲む壁がけっこう高いので仰角がかなり制限されます。

比較的仰角が大きくて、町明かりに負けない明るい対象を探してみると、M15球状星団が上がっている。
望遠鏡を向けてみました。
カメラはEOS Ra
やはりちょっと小さいですね。
APS-Cか、フォーサーズのカメラがよさそう。



小屋の西側は南アルプスなので早い時間でも割と空が暗い。
そちらの方に目を向けるとIC5146 まゆ星雲なる天体を発見。
見かけ等級+7.2でそこそこ明るい。
初めて撮影しました。
なかなかの写りっぷり。
まだまだ知らない天体がたくさんありますね。


20:30頃、アンドロメダ座が天頂付近に来ました。
ステラショットで青い雪だるま星雲 NGC7662なる天体を発見。
早速望遠鏡を向けてみます。
カメラはEOS Ra
確かに青い雪だるまだ。
が、つまらん。
小さすぎます。


前回に引き続き、手持ちの惑星用カメラASI224MCで撮ってみました。
まあ、見れますが、いまいち。


ふと思いつきました。
惑星と同じく、動画で撮ってみては?
やってみました。
Autostakkertでスタック、Resistaxでウェブレート処理をしてみました。
あんま変わらんか?
でも、滑らかにはなる。
なんにせよ、新たな撮影手法を手にしました。
この手法で来年の夏はM57リング星雲を撮影してみようと思った次第です。


お次はこれまた天頂付近にあるM33。
お隣の銀河。
40億年後くらいに、我々の天の川銀河と衝突するかもしれない銀河。


23時過ぎに月が上がってしまいました。
半月なので決して馬鹿にならない明るさ。
月の明るさに負けない明るい天体。
それはM42オリオン大星雲しかないでしょう。
ISO 3200で240秒露出と、ISO 3200で60秒露出の写真を重ねてみました。



最後にランニングマン。


まだ撮りなかったけど、月にはかないません。
これ以上の撮影は無理です。
友人が2インチアイピースの持ち合わせがあったので、初めての眼視に挑戦してみました。
オリオン大星雲が翼を広げた天使のように見えました。

オートガイドも正常動作することが確認できました。
山歩きもしてほどよく疲れてます。
この夜も早めに床に就いたのでした。

朝まで徹夜で撮り続けるのも楽しいけど、夜半にほどほどで切り上げるこんな天体観測もまた楽し。


この夜は、新しい試みとして60×60㎝の小さなホットカーペットを使ってみました。
いつも床に大きな枕をおいてその上に座って撮影していたのですが、お尻が冷たくて体力を奪われてました。
ホットカーペットを使うことで体力的にだいぶ楽になりました。

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2021/11/13(土) 木星と土星

2021-11-14 19:08:26 | 天体観測

また週末が来ました。
土曜日も昼過ぎまで仕事をして、遅い昼飯を食べてから空を見上げると晴れている。

実は、2021/11/03からEQ6proにGINJI-250FNを載せっぱなしです。
雨の日も、風の日も。
TeleGizmos 全天候型 365シリーズの望遠鏡カバー、赤道儀と望遠鏡をそのまま野外放置できることがウリであったはずです。
それを信じることにしました。
EQ6proはすでに10か月以上、野外放置ですので今更ですが。。。

今夜こそはモノにしたい。

特に土星です。
空が暗くなった時点ですでにだいぶ低い空にあります。
金星も狙いたいところですが、前の家の屋根に遮られて、こちらは完全にダメ。

望遠鏡のカメラ越しに見た土星は、なんと!カッシーニの間隙ごと見えました!
多少の揺らぎはありましたが、それでも前回の木星とは全然違う見え味!

2000フレーム撮影し、よい画像10%を抽出させて、AutoStakkertでスタック。
あれこれやってみると、土星の場合は画面左上のinitial Layerを2に設定して、Layer 6:2 のスライダーを左にやるといい感じになりました。
Registax、未だ盲目的に使用してます。


出てきた画像が、コレ。
な、なんと!
こんな土星を撮影できる日がこようとは!
感動です。


お次は木星。
前回より少しマシ?
3枚並べたのには訳があります。
模様をみると、ゆっくりと木星が回転しているのがわかります。
撮影にかけた時間はおそらく30分程度。
わずか30分間ほどでこんなに回転しているとは。
調べてみると、木星の自転周期はわずか10時間弱だとのこと。
これなら3時間も撮影を続ければ大きく回転する像を動画にできそう。






しかし、木星の画像はあともう一押し、贅沢を望みたい。
それは、空に求めればよいのか(シンチレーションが少ない空に求めるべきか)、望遠鏡の性能に求めるべきなのか、それとも画像処理の技術に求めるべきなのか。

しかし、空に求めるべき部分はまだまだかなりありそう。
それはつまり、粘り強く撮影を続けるということ。
2021/11/14(日)にもササっと土星をのぞいてみると、、、ゆらゆらしすぎてて撮影する気にもならず撤収。

昨日はよほど運がよかったということです。

試行錯誤が続きます。
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