猫五郎の写真日記

なんか、写真よりも文章がメインになってます。しかも、くどい。要改善。でもなかなかねぇ。

腹筋を鍛えるとランニングが安定する

2024-03-02 13:54:24 | 健康・身体

2023年9月頃から、毎朝の出勤前筋トレに上体起こし(いわゆる腹筋運動)20回を加えました。

体幹を安定させるためです。

 

脊柱(背骨)は椎骨が積み上がってできた柱です。

積み木(椎骨)を積み上げて高さ1mのを作ってみてください。

非常に不安定です。

人間の脊柱は、脊柱起立筋が主に背側からガッチリ支えています。

普通に立ったり歩いたりする分にはこれで十分です。

 

しかし、激しく運動すると、脊柱起立筋だけで脊柱を安定させるのが難しくなります

脊柱が前屈み方向に不安定になる分には、脊柱の背側にある脊柱起立筋が頑張ることで姿勢を立て直すことができます。

しかし、背中が反る方向の不安定性を拮抗するには、脊柱起立筋だけでは不十分です。

脊柱(背骨)が反る方向の不安定性が生じたとき、脊柱の前方にある腹筋が踏ん張ると、脊柱が安定します

つまり、脊柱を安定させるためには、脊柱の前後に支えを設けてやる必要があるのです。

 

腹筋が収縮すると、それ以外にもちょっといいことがあります。

腹筋が収縮すると腹圧が上がります。

腹腔は、前方と側方を腹筋背側を脊柱と腰背筋群下側(尾側)を骨盤上側(頭側)を横隔膜によって囲まれています。


背側と骨盤は圧を逃す余地がないです。

腹筋が収縮して前方と側方から発生した腹圧は、上方(頭側)の横隔膜方向へ逃げ場を求めます

上方(頭側)に向かった力は、腰を伸ばす方向に働きますので、腰にかかった上下方向(頭尾側方向)の圧を軽減してくれます。

もっと細かくいうと、固くて丈夫な椎骨にかかる圧が軽減されても何も恩恵はありません。

恩恵があるとしたら、圧を逃すためのクッションである椎間板にかかる負担を軽減するのに、腹圧が役立ちます。

腹圧なんて大した圧ではありませんので、椎間板にかかる圧力が軽減されるといっても、ほんの少しだと思われます。

しかし、無ではありません

 

ランニングであれば、着地の際に発生する上下方向(頭尾側方向)の衝撃が脊柱を不安定にします。

ランニングの着地で足首や膝にかかる衝撃は体重の2.4倍と言われています。

足底筋膜膝関節股関節椎間板の弾力、そして腰部脊柱の生理的湾曲がランニングの着地の衝撃を和らげて吸収すべく機能します。

(脊柱とは直接関係ありませんが、人間の足関節、膝関節や股関節は、四足歩行動物と比較して関節面が非常に大きくなっています。これも関節にかかる大きな衝撃を分散させるための工夫です。)

腹圧による椎間板への圧力軽減作用は、そうしたさまざまな工夫の一つだと言えます。

(これだけ長々と説明していますが、実は、腹圧が椎間板へのストレス軽減となるとする根拠を示した論文を僕自身はまだ読んでません。整形外科医からの受け売りです。ごめんなさい)

 

長々と説明しましたが、とにかく、激しい運動をする場合、体幹を安定させるために腹筋力が必須の要素となります。

そうしないと腰を痛めるし、体幹が不安定だとそれを相殺するために他の部分が頑張ることになるため体力の消耗が進みやすくなります。

崩れた体幹バランスを回復させるより、そもそも体幹バランスが崩れないようにすることが最もエネルギー効率がよいです。

持久系スポーツであろうと、格闘技のような瞬発系のスポーツであろうと、これは共通です。

 

僕の場合はランニングがメインなので、ランニングベルトなる物にも手を出してみました。

CHRIOのパフォーマンスアップ腰用ベルト

腰痛ベルト、腰痛サポーターを最小限に細くした物だと考えればいいと思います。

腰痛ベルト・腰痛サポーターは腰部に巻くことで、腹圧が前に逃げることを防ぎます

腹筋がない人に、人工的に腹筋を与えるように働きます。

(ハードタイプだと直接腰の上下方向を支える機能も持ち合わせます)

腹筋がまだ弱かった頃にこのパフォーマンスアップ腰用ベルトをつけて走ったら、体幹が安定するのを感じると同時に、走り終わった後の疲れが軽減するのを感じました。

現在は、腹直筋が盛り上がり、腹筋が割れているので、パフォーマンスベルトを必要としなくなりましたが、多分、今でも装着して走れば楽に感じると思います。

だから、ランニングを開始したばかりの人たちにおすすめです。

走り続けさえしていれば必要最小限の筋肉がついてきますが、筋肉がつくまではランニングで腰痛を発症するリスクがあります。

ある程度、ランニングに必要な筋肉がつくまでの間、ちょっとしたサポートに利用するといいと思います。

ただ、これ、¥8,800とかなり値が張るのが難点です。

上体起こしですが、腹筋があまりない人がいきなり回数をこなすと腹筋以外の筋肉が頑張ることとなり、無理がかかって、かえって腰を痛めます。

「腹筋運動」は腰痛の原因 バスケ協会「推奨できない」

上体起こし腹筋運動と腰痛発生との関連について

 

椎間板のダメージを蓄積するようなので、膝を立てて、20回という上限を設けて続けています。

しかし、改めてこれらの記事を読んで、上体起こしの体幹屈曲の前半と、体幹伸展の後半部分だけでもいいかな?とこの記事を書きながら思い直しているところです。

つまり、上体起こしの、上体を起こす直前(背中が床を離れる直前)まででやめておく、ということです。

(その際、足は空中に持ち上がってしまって問題ないです。)

実際やってみると、これだけに絞って行い、回数を増やした方が腹直筋の収縮幅が大きく、鍛えられそうです。

 

 

出勤前の筋トレを開始してからまもなく丸8年間が経過しようとしています。

始めた当初は出勤前の心の余裕のなさから、1分間のみで始めたことでしたが、その後、筋力が付くにつれて、それ相応の筋トレにどんどん切り替えて、内容を増強してきました。

アラフィフにして、まさか自分の腹筋が割れる日が来ようとは、夢にも思ってなかったです。

これからも少しずつ、その時点の自分に最適な筋トレに調整していきたいと思っています。

 

 

現在の出勤前筋トレ

・仰臥位での足上げ運動 左右100回ずつ

・上体起こし20回 (明日からは上体起こしの初動部分のみを30回にするかも)

・スタンダード・スクワット100回

・30度の傾斜をつけたストレッチボードの上で、閉眼片足立ち 左右100秒ずつ(平衡感覚を鍛える目的)

 

(これらが終わったら5kgの通勤カバンを背負って1.1kmジョギングして出勤)


(追記)
早速、新しい方法をやってみました。
今までの上体起こしは、足が持ち上がらないように掃き出し窓の下枠に足のつま先を引っ掛けて行っていましたが、それをやめました。

足が浮くようになると、当然上体が起き上がりません。
つまり、腹筋を収縮させても背中が地面から離れません。
僕の場合、足が浮いてしまいますが、ネットサーフィンをしていて、一番近いのは「クランチ」と呼ばれている腹筋運動だと思います。

やってみての実感ですが、これはキツイ!
(直前に足上げ運動を左右100回やっているというのがありますが)
今までより腹直筋の収縮幅が大きく、今まで以上にギューっと収縮させるため、あっという間に筋力が限界に達して、攣りそうになります。
一回あたりの腹直筋収縮時間をまだ模索中ですが、一回2秒でもキツイです。
3-5回やる毎に休憩を10秒ほど置かないと続けられない。
上体起こし以上の効果が期待できそうだと感じています。

以後はこの方法でやっていこうと思います。
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体脂肪率5%でも普通に泳げる

2023-09-23 20:37:32 | 健康・身体

 

僕の体脂肪率の推移です。

この一年間、体脂肪率5%前後で推移しています。

体脂肪率が5%で底打ちしているように見えますが、それはうちの体脂肪計が5%未満を測定できないからです。

1年半前に体脂肪率3.7%が1点ありますが、これは健康増進センターで測定したものです。

筋肉量を減らさず、むしろ増やしながら、体重を減らすために、ひたすら体脂肪を削り続けました。

体脂肪率5%というのは3年前には想像もできなかったことです。

食事管理アプリ「あすけん」で、食事内容を解析して、摂取カロリーとPFCバランスを整えた成果です。

健康を考えるうえで、自分が何をどれだけ食べたかを把握することが非常に重要であると思い知らせてくれたアプリです。

 

 

体脂肪率を低下させるにあたって、一つだけ心配していたことがあります。

体脂肪が減りすぎると、水よりも重い筋肉の比率が上がるため、泳げなくなると聞いたことがあるのです。

筋肉ムキムキの人がおぼれている人を救命するために水に飛び込んで、自分が溺死してしまったニュースも目にしたことがあります。

 

このブログをさかのぼればわかりますが、2011年頃まで僕は沖縄の海でシュノーケリングをすることを楽しみの一つにしていた人間でした。

最近は天体撮影にすべてのエネルギーを注ぎ込んでいますが、海で泳ぎたい気持ちがまだまだあります。

泳げなくなっては困るのです。

 

ランニングだけでは肉体的にきついと感じて、半年ほど前からランニングの一部を水泳に置き換えています。

(もちろんランニングも続けています)

 

結論

体脂肪率5%前後であっても、普通に泳げます。

水面に浮こうと思うと以前より少し浮きが悪くなったと感じます。

しかし、その分だけしっかり空気を肺に吸い込めば、水面に浮くことは可能です。

 

おまけですが、体脂肪率が少なくなりすぎると風邪をひきやすくなるという話もあります。

僕はもともと年に1-2回、風邪をひく人ですが、風邪の頻度が増えたということはありません。

寒がりになったとは感じているので、体脂肪が減った分、しっかり防寒しないと風邪をひきやすいというのはあるかもしれません。

しかし、ネット検索の範囲で、体脂肪率が減ると免疫力が低下するとする科学的根拠はなさそうにみえます。

 

ただし、体脂肪も立派なホルモン分泌器官であることから、必要以上に減らすことは健康を害すると思われます。

何%未満が不健康なレベルなのか。

それは知りません。

しかし、マラソンランナーなどのスポーツ選手で体脂肪率5%程度は珍しくないし、自分自身の実感として、体調は過去15年で最もよいと感じているので、体脂肪率5%前後はまだ大丈夫なのではないかと感じています。

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通勤ジョギングで人生を変える

2023-06-24 11:33:12 | 健康・身体

2022年6月に、メモ帳に「通勤ジョギングで人生を変える!」と書きました。

それから1年が経ちました。

小趾骨折をした2022年7月末から2022年9月中旬まで走れませんでしたが、それ以外は走りました。

毎日往復で2.2km。

年間350km程度になったでしょうか。

骨折をしてなければ420kmほどになってたはずです。

 

通勤ジョギングを始めるにあたって最初の壁は、ランニング(時速10km以上)ではなく、ジョギング(時速10km未満)をすることでした。

 

僕は今まで「走る」と言ったら、ランニングだったので、ジョギングを意図的に実行することが最初は難しかった。

体が勝手に加速してしまう。

意図的にゆっくり走ることができない。

冗談で言っているのではないのです。

どうやってもゆっくり走れなかった。

ゆっくり走れるとしたら、子どもや奥さんと一緒に走るときだけ。

子どもに「あたしより前に出ちゃダメッ!」と言われながらでないとジョギングできなかった。

 

 

4-5kgの通勤カバンを背負っての走りは、何も身につけてないランニングとは異なります。

カバンが背中でゆっさゆっさと左右上下に振れて、なんとも走りにくい。

着ている服によってもこの揺れ幅が変化します。

カッパのような表面が滑りやすい生地ほど、カバンの振れ幅が大きくなります。

走る速度が速いほどカバンの振れ幅が大きくなります。

つまり、ゆっくり走らないとリズム良く走ることができない。

それに、体重の1割前後の物を背負ってのランニングは息が続きません。

なので、必然的にジョギングになるんです。

 

「新たな走りを手に入れた」と思いました。

 

次に手に入れたのは、物を背負って走るしぶとさ。

初めのうちは、背中で揺れるカバンがどうにもストレスでした。

ゆっさゆっさ揺れて思うように走れない。

ゆっさゆっさ揺れることでブレる重心を戻すのがストレス。

でも、次第に慣れました。

「そういうものだ」と思えるようになりました。

走りに厚みが出てきたように感じます。

 

たかが往復2.2kmでの話なので、もしこれがさらに重いものを背負って、5km以上走るようになればまた別の世界が広がるのでしょう。

陸上自衛隊員たちはそんな感じなのかもしれません。

 

荷物を背負っての走りに慣れたことで、何も背負わない普通のランニングが気持ちよくて仕方がなくなりました

 

 

ランニングノルマのストレスが軽減されたことも大きかったです。

通勤ジョギングをする前は、その週のランニングノルマを常に意識していました

特に雨とか仕事で、週の前半に走れなかった時がストレスで、残りの曜日で2回ランニングするためには、いついつ走らなくちゃ、みたいなプレッシャーが常にありました。

 

通勤ジョギングでこのストレスがかなり軽減されました。

 

通勤ジョギングをするだけで、最低限の満足感が得られる。

4〜5kgのカバンを背負っての2.2kmジョギングは、何もしていないわけではないという実感が得られます。

特に朝は、出勤直前に、腹筋100回、スクワット100回やってから1.1kmジョギングしているので、そこそこの充実感があります。

 

帰宅後にランニングできそうにない時も、通勤ジョギングをしたことで「今日、まったく走らなかったわけではない」と思える。

気が楽になりました。

雨の日は雨合羽を着て走って通勤しているので、天気に左右されることのない継続性、安定性も強みです。

 

通勤が、職場にただ向かうだけの過程ではなくなりました

大切な時間になりました。

 

5分ほど家を遅く出られるようになりました。

朝の5分は貴重です。

 

体力が向上した実感があります。

年間300から400kmになるのですから当然でしょう。

 

 

通勤ジョギングをまとめると、

・ジョギングという新たな走りを手に入れた

・物を背負って走ることで精神的に図太くなった

・物を背負わないで走る普通のランニングがますます楽しくなった

・ランニングノルマのストレスが軽減された

・通勤が体力作りの時間となった

・通勤時間が短くなり、家で過ごせる時間が朝と夕で10分ほど増えた

・体力が向上した

 

果たして、これで人生は変わるのか?

このまま続けられれば、きっと変わると思います。

そう信じて、走り続けます。

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レンチン野菜(レンジでチンする野菜)

2023-06-02 19:39:31 | 健康・身体

一人暮らし時代にこれを知っていたかった。

そう思うことのNo.1がレンチン野菜である。

レンジでチンする野菜。

 

一人暮らしの時の最大のテーマの一つが食事であることは間違いない。

経済的に余裕がなかった30代後半まで、僕は朝夕は自炊していた。

朝飯はパン、フルーツもしくはシリアルを入れたヨーグルト、昨夜の残りのおかずと味噌汁である。

仕事が忙しく、23時に帰宅しても夕食は基本、料理していた。

料理が好きというより、料理することしか知らなかった。

肉じゃが、切り干し大根、きんぴらごぼう、ひじきの煮物、和風煮物各種、野菜炒め、(中華調味料をまぶしただけの)中華料理、八宝菜、(フランスのプロバンスで食べたのを真似た)豆入りトマトシチュー、などなど

休日の昼食はほとんどパスタ(主にトマトパスタ、クリームパスタ)

 

料理はなかなか手間がかかる。

これを15年間、ブレずに続けたのだから、我ながら大したものであると思う。

しかし、もっと楽をしても良かったのではないか

今は、そう思う。

料理には時間がかかる。

料理は少なくとも3食から5食分は作りだめするので、毎日時間がかかるというわけではないが。

それに、料理をしなくてはならないというプレッシャーもある。

もっと選択肢を持っていたかった

今思えば、その選択肢が、レンチン野菜なのである。

 

 

その代表格が、レンチンもやし

もやし、できれば細くてシャキシャキの黒豆もやしがいい

黒豆もやしは28円と少しお高いが、普通の23円もやしは、生臭さが若干気になる。

それしかなければ、それで済ませるけどね。

 

200gを600Wのレンジで3分半。

ドレッシング不要。

そのままシャクシャク食べる。

特別美味いわけではない。

もやしの味を受け止めるのみ。

シンプルすぎる味に飽きがこないので、200gくらい一瞬でペロリである。

 

 

お次がレンチンキャベツ

レンチンプラスチック容器にしこたまキャベツを詰め込んで600W 3分半

これまた何もかけたりしない。

ドレッシング不要というと、反論・異論噴出でしょうが、僕的にはドレッシングをかける必要性をまったく感じない。

シンプルなキャベツの味を楽しむ。

新鮮で美味しいやつは甘さがなんとも良い。

とはいうものの、激的に美味いわけではない。

少なくとも不味くはない。

鮮度が美味しさに直結だし、季節によっても味が変わる。

柔らかい春キャベツが好きだが、身の引き締まった冬キャベツも美味しいと思う。

ドレッシングをかけてしまうと、キャベツの鮮度が関わる味、キャベツの甘さが9割型スポイルされてしまう。

ドレッシングなしのシンプルすぎる味に飽きがこないので、結構食べられる。

間違いなく胃袋が埋まる。

しかし、いくら食べてもそれだけで腹一杯になることはなく、主菜が入る余地は残る。

シンプルすぎるレンチン野菜を食べたあとなので、主菜がことさら美味く感じる

 

3番手はレンチンかぼちゃ

これも適度に切って、水大さじ1加えて、600W 4〜5分間くらいかな。

ホクホクで甘い!

茹でるなんて御法度。甘味が抜けてしまう。

蒸すより美味しいかもしれない。

まさかレンチンかぼちゃがこんなに美味しいとは夢にも思ってなかった

まあ、当たり外れもあるけどね。

 

4番手はにんじん。

スティック状、もしくは輪切りにしてにんじん1本あたり3分半かな。

人参の甘さが堪能できます。

ビタミンAの補給にはこれが一番。

ビタミンAは粘膜の強化だけでなく、免疫力維持にも必須のビタミンです。

 

他、たまねぎチンして、鰹節をかけたりしても美味しい。

けど、なぜか玉ねぎはあまりやらないかな。

思い出したようにたまぁに食べたくなって、食べる。

 

レンチンブロッコリーもできるが、ブロッコリーは正直、レンチンではあまり美味くない、というか、不味い部類に入るかもしれない。

茹でたブロッコリーの味を知っていると、レンチンブロッコリーは、ブロッコリーに失礼な気がしてしまうので、僕はブロッコリーをレンチンしない。

 

茄子は流石にそのままでは厳しい。

一手間かかるが、調味料を加える必要がある。

リュウジさんのレンチン茄子、「悪魔の肉なす」は感涙ものの美味さです。

 

レンチン野菜は、レンチン専用のプラスチック容器を3個くらい用意しておき、3つとも切った野菜を予め詰めておくと、食事の準備をする心のハードルが激下がりするのでGOOD。

レンチンする間に他のものを準備する。

 

レンチン野菜は、摂取する野菜の量がある程度保証されるので、食物繊維が足りない人にはとてもいいと思う。

 

これらのレンチン野菜に、スーパーの白身魚フライ(税込¥135くらい)とか、冷凍食品ハンバーグやら唐揚げやら、主菜を一品加えればおかずは完璧。

 

ご飯については、僕は米をまとめて炊いて、一食分ずつおにぎりにして冷凍していましたが、(サトウのご飯みたいな)レンチンご飯もまとめ買いすればかなり安く済みますし、自分で作り置きする冷凍おにぎりよりもレンチン時間が短くて済みます。

コンビニおにぎり、多分お米150gだと思いますが、だいたい150円しますよね。

レンチンご飯なら180gで80円程度ですみます。

自分で作り置きする冷凍おにぎりだと180gで50円くらいか?

 

味噌汁ばかりは手作りするしかないかも

僕はインスタント味噌汁は苦手。

文字通り、味噌汁で、味噌をお湯でといただけのもの。

具がたっぷり入ってないと味噌汁という感じがしないので。

 

成人以降は、食事において、いかに腹一杯食いつつカロリーを抑えるか、食物繊維を確保するか、が大きな課題となります。

なんてったってぇ、男性の代謝のピークは16歳くらい。

部活で汗を流していた高校生時代と同じ食事を成人してからも続けていたら肥満まっしぐら、糖尿病、脂質異常症まっしぐらです。

何も考えないで食事していると、絶対にを必要とする体になります。

一度薬を飲み始めると、やめられる人はほとんどおらず、生涯にわたって医者通いをすることになり、莫大な時間と労力とお金がかかることになる。

受診にかかる交通費やら時間まで一生分を積算すると多分、高級車を数台買えてしまうんじゃないかな。

 

50歳までに死んでいた時代(日本なら1950年あたりまで)であれば、どんな食生活をしていても問題はなかった。

糖尿病とかが重症になって、脳梗塞や心筋梗塞を起こす前に死んでたから。

現代は80歳まではほぼほぼ生きてしまう。

まだ現役世代なら、2人に1人は100歳まで本当に生き延びてしまう。

体を管理しないと、痛い目に遭います。

 

何も味つけをしないレンチン野菜は、味に飽きがこないので、胃袋をある程度埋めることが可能な上、低カロリーで食物繊維が確保でき、なおかつ、シンプルすぎる味であるため、味付けをしてあるおかずを食べた時、それが最高に美味く感じることが出来ます

幸せ閾値が下がります。

ついでに懐にも優しいです。

うちの食事の定番、レンチンキャベツにせよレンチンもやしにせよ、激安です。

僕の大好きな黒豆もやしなんて一袋28円です。

レンチン野菜を食事の一番最初に食べるようにすると、食後血糖値の上昇を抑制してくれます。

食物繊維が余計な脂質を吸着して、腸からの吸収を抑制してくれます。

 

レンチン野菜は、うちの食事では必ず毎食出てきますが、学生時代にこれを知っていたら、もっと有効活用できてただろうなぁ。。。

時間もお金もたくさん節約できたし、ストレスも軽減できたはず。。。

自分の学生時代にはそれを活かせませんでしたが、せめてうちの子には伝授できたので、よかったです。

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脚の故障 ランナー膝 腸脛靭帯炎

2023-04-16 20:50:43 | 健康・身体

ランニングを趣味としている人がほぼ経験すること。

脚の故障。

走り始めて3年半が経ち、とうとう来ました。

ランナー膝こと、腸脛靭帯炎

 

2022年9月に左足の小指の骨折から復帰して以降、4ヶ月連続で月100kmを維持してました。

走るのがどんどん楽しくなってきた矢先でした。

GARMINのランニングウォッチで持久力の指標VO2maxが過去最高の54を記録したところでもありました。

全世界の同年齢・同性のGARMINランニングウォッチ・ユーザーの中でトップ1%に入ったとなると、ちょっとうれしかった。

そんな矢先の出来事でした。

 

 

腸脛靭帯は、骨(大腿筋膜張筋からともいう)と骨の近位端外側(Gerdy結節)を結ぶ靭帯だそうです

これが大腿骨遠位端の外側の膨らみ(外側上顆)に擦れて、靭帯そのものと、靭帯と骨の間にある滑液包に炎症を起こすらしい。

東京山手メディカルセンターの説明に詳しいです。

 

過去に何度か経験してましたが、2週間くらいで自然と治る印象でした。

が、今回はしつこい。

発症したのが2023年2月上旬。

もう2023年4月の下旬に入ろうというのに治らない。

 

整形外科医に聞いてみたところ、治癒するのに3ヶ月から6ヶ月かかることもあると。。。

そんなに長いんかい。

 

 

仕方がないので、プールでの水泳に切り替えました。

プールで泳いでみると、泳ぎ始めて75mくらいで上腕二頭筋が痙攣しそうになる。。。

上腕二頭筋、普段全く使ってないですからねぇ。。。

人間の基本動作はランニングだと思ってますが、いろんな筋肉を使った方がいいんでしょうね。

髪がベトベトになるのが難点ですが、プールもなかなか良いです。

 

 

幸い通勤ジョギング(片道1kmちょい)では痛まないので、毎日通勤時には走り続けていられる。

これもダメだったらかなり凹んでました。

 

 

久しぶりに縄跳びも再開してみました。

帰宅時に、家に上がる前にやってます。

縄跳びも、ランニングともクロールとも全く異なる運動なので、すぐに息があがる。

今のところ二重跳び100回が限界です。

 

 

プールに切り替えて慣れてきたところで、仕事帰りに1500m泳いでみたら、今度は肩が炎症を起こしている感じがする。。。

仕事のあとは無理せず1000mくらいに収めた方が無難そうです。

 

腸脛靭帯炎を起こした当初は1km走ると痛みが強くてダメでしたが、今は2kmまでは痛みなく走れるようになってきました。

 

焦らず、痛みの出ない範囲で、自分の体と相談しながら続けようと思います。

 

体を痛めては何にもならない。

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ランニングするためには、膝周囲の筋肉を鍛える必要がある

2022-09-09 20:37:39 | 健康・身体

7月下旬に足の小指をぶつけて骨折しました。

骨折といってもぽっきり折れたわけではなく、ひびが入っただけです。

ひびが入っただけでも立派な骨折らしく、修復過程はポッキリいった場合と同じで、治癒には6-8週間つまり、2か月弱かかるそうです

実際、受傷4週後に走ってもまだ痛かったし、走った後は腫れあがりました。

走るのは無理、と諦めました。

でも、何もしないわけにはいかない。

代わりにプールで週4-5km泳いでました。

プールで泳ぐのは3年ぶりくらいかもしれません。

五十肩は幸い、治ってました。

これ以外にも、毎朝出勤前のカールアップ70回、スクワット100回は、足の小指に負担がなかったので続けてました。

 

受傷後6週間が経過しました。

恐る恐る走ってみると、痛くない。

喜び勇んでいつもの池の周りを走りに行きました。

プールで泳いでいたので、息切れはありませんでした。

1周2.8㎞を走ってみて、まだまだ余裕があったので、久しぶりに6㎞走ってみようと思いました。

ところが、です。

3㎞を過ぎたあたりで、右の腸脛靭帯が右膝の外側でこすれて痛くなりました。

4㎞を超えたあたりで、左の腸脛靭帯が左膝の外側でこすれて痛くなりました。

4.3㎞過ぎでたまらず、止まりました。

両膝がグラグラと安定しない感じがしました。

 

ランニングをすると、着地時に足にかかる衝撃は体重の2.4倍ほどに及ぶそうです。

つまり、体重60kgの人がランニングすると、着地時の足には144kg程度の力が加わっているということです。

 

泳いだりスクワットしたりして筋肉の維持に努めたつもりですが、足にこれほど大きな負荷は加えていない。。。

股関節や足首の関節は蝶番のような構造をしているので比較的安定しています。

しかし、膝関節は、骨のかみ合わせがない。

膝関節は、骨の平面と平面の関節なので非常に不安定。

図を描くのが面倒なので、適当なリンクを貼っておきますので、参照して下さい。

膝関節は横方向に不安定。

どうやって膝関節の安定を図っているかというと、膝の周囲を靭帯と筋肉で固めて安定させているわけです。

ランニングの着地で膝にかかる力も、足とほぼ同じと考えてよいでしょう。

下腿の影響を差し引いただけでしょうから、先ほどの144kgが110~120kgになる程度の違いでしょう。

プールで少々泳いだり、自重のみのスクワットを100回やったくらいでは、体重の2倍の力が膝関節にかかったときに、膝関節を安定させるために必要な筋力を得ることはできなかった。

走るための肉体は、走りながら作るのが一番だし、走ること以外ではなかなか作れない、ということなんだと思います。

なんとも当たり前の結論ですが、骨折をして走れなくなったことで得た気づきでした。

 

膝周りの筋肉がだいぶ筋力が落ちてしまいました。

元に戻すのにもしかしたら3か月くらいかかるのかもしれません。

また気長にコツコツと走って、身体を作り上げようと思います。

足の骨折は高くつきました。

健康のありがたさ、怪我・病気のダメージの大きさを認識させられた出来事でした。

 

 

ランニングの際に足にかかる負荷についてのデータは、Foot strike patterns and collision forces in habitually barefoot versus shod runnersという論文を参照してください。

 

ネットに図があったので、リンクを貼っておきます。

Figure 1 Vertical ground reaction forces and foot kinematics for three foot strikes at 3.5 ms-1 in th same runner

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痛みってどんな感じ?

2022-08-05 16:24:07 | 健康・身体

右足の小指をぶつけました。

 

アザが小指だけでなく、中指まで広がり、腫れあがりました。

現在、8日目です。

今まで足の指をそらせても、右足の足背の伸筋腱がまったく浮き上がりませんでしたが、本日、うっすらと伸筋腱を確認できるまで腫れが引いてきました(左右差はまだ明白ですが。。。)。

おかげですでに10日間以上ランニングできてません (T_T)

 

 

それはともかく、です。

足の小指をぶつけた瞬間、思い出した場面がありました。

最近みたNHKのヒューマニエンス「痛み」です。

足の小指をぶつけて痛がる場面が出てきました。

 

複数の人で、同じ刺激に対する脳の活動をfMRIで比較すると、触られた刺激に対する脳活動の個人差が認められないのに対して、痛み刺激では脳の活動に大きな個人差が認められるとのこと。

 

感覚は神経を介して電気信号として脳に伝わる。

つまり、脳が電気信号を受け取って、その感覚がなんであるかを解釈している。

同じ刺激であれば、脳に伝わる電気信号は大きく変わらないはずです。

にもかかわらず、痛みだけは、脳活動に大きな個人差が生じる。

これは面白い。

 

ヒューマニエンスの中で出てきた人は、足の小指をぶつけて悶絶してました。

 

今回、僕も足の小指をぶつけました。

瞬間、ヒューマニエンスのその場面を思い出しました。

観察好機!

小指の衝撃を認識してこれは痛いに違いないと思い、痛みの津波が襲い掛かってくるぞ、と思い、うずくまりました。

「イッッテぇー!」と叫ぼうかと思いましたが、「お?これは叫ぶほどではないな」、と思い直しました。

が、半分反射的に「痛ッ!」と言いました。

この瞬間までに脳で認識したのは、「右足の小指にとてつもない衝撃を受けた」ということであって、実は、それほど「痛み」は感じませんでした。

確かに「不快」な感覚ではあったし、「ただ事ではない」と感じたのですが「痛み」かどうかは確信が生まれてませんでした。

小指が外側に大きく過伸展したのを感じました。

皮膚が引き裂かれる過程の感覚が感じられましたが、引き裂かれるに至りませんでした。

ぶつけた後はジンジンした感触が伝わってきました。

 

指を観察すると、とりあえず変な方向を向いてませんでした。

指の曲げ伸ばしがなんとかできました。

荷重をかけると、通常は感じることがない不快なジンジンした感覚が増強しましたが、歩行ができそうでした。

なので、そのまま予定通り、子どもに半田付けを教えました。

が、1時間ほどで大きく腫れあがり、立っているのがつらくなりました。

そこから4日間、ほどんど足を軽く挙上して本を読んで過ごすことになったのでした。。。

 

 

痛みの定義(IASP国際疼痛学会 2020年定義)

組織損傷が実際に起こった時、あるいは起こりそうな時に付随する不快な感覚および情動体験、あるいはそれに似た不快な感覚および情動体験。

An unpleasant sensory and emotional experience associated with, or resembling that associated with, actual or potential tissue damage.

 

わかるような、わからないような。

今回改めて思ったのは、「痛み」ってどんな感じだろうか?ということです。

「痛み」という呼び名を与えて呼んでいるものの、痛みという客観的な感覚があるわけではなさそう。

ぶつけた痛みと、擦り傷の痛みは違う気がする。

皮膚を押される感覚は、例えば何ニュートンで押したらこんな感じとか、定量的に表現できるかもしれない。

温度についても、40℃はこんな感じ、-3℃はこんな感じ、と皮膚に当てて比較することができるし、人によって多少の違いはあれど、大筋、共通認識が得られるのではないでしょうか。

痛みについても、ダメージが同じなら、脳への入力は同じはずですが、痛みの程度や「痛がり方」が人によって違いが出るのはわかる。

「痛みに強い人」と「痛がりな人」がいるのは日常的に感じる。

 

 

ヒューマニエンスでは、痛みを「生命が最も早く獲得した感覚」であると紹介していました。

(以下、青文字はヒューマニエンスの番組から。正確ではないかも)

痛みのシステムは、ハエとヒトを比べても非常によく似ている。
なぜ変わっていないかというと、生き物にとって必要だから。
とても大事だから変える必要がない。

ショウジョウバエが痛いと感じているかはわからない。
しかし、危険なシグナルを脳に伝えるシステムはこの何億年 ほぼ完全に保存されている。

 

続いて先天性無痛症の患者が登場。

体の損傷やダメージを検出して脳に伝える神経が障害される病態

「私の中の信号(痛み)は赤と青しかない。黄色がない。赤信号に突然入ってしまう。他の人と比較して怪我の度合いが大きくなる。」

痛みはつらい経験。
でも、痛みを感じられないことは、もっとつらいこと。

痛みは大切な黄色信号。

命を守るための大切なメッセージ。

 

足の小指をぶつける。
痛みは小指にあると、私たちは思う。
しかし、それは正確ではない。
よくないことが起こった。
足の指で生まれるのは、痛みではなく、いわば、よくないことが起こった、という信号。
それを受け取った脳が緊急事態が発生した、と全身に警報を出す。
それが痛み、だ。

 

しかし、それだけではないような気もする。

痛みは、受けた肉体的ダメージの程度をも伝えていると思う。

全身麻酔中に手術侵襲に対して麻酔が足りていない場合、患者の意識はないが、心拍数が上がり、血圧が高くなるそうです。

これは意識がなくても痛みが脳に伝わっていることを意味するものだろう。

 

痛みは脳からのメッセージ

脳は、私たちに「体に良くないことが起こっている」と必死に伝えようとしている。

マウスの扁桃体を抑制すると、痛みを与えても反応しない。

扁桃体を活性化させると、体には傷1つ無いにもかかわらず、マウスは痛がるような動作を見せる。

センサーは反応している。
しかし、それは痛みではない。
痛みを発生させているのは脳

スポーツ中に怪我をしてもプレー中は痛みを感じない。
脳がどう理解したいかが1番大事

お腹が空いて、ご飯を食べている生き物は痛みを感じない
例え痛くても我慢して食べた方が生き残る確率が高くなると脳が判断

閾値があがっている
痛みの修飾が起きている

 

つまり、肉体にダメージを負って、痛みを感じる状況にあっても、それをどう感じるかはその人次第、という側面があるということ。

村上春樹の「走ることについて語るときに僕の語ること」に出てきた言葉を思い出しました。

Pain is inevitable. Suffering is optional.

痛みは不可避である。しかし、痛がるかどうかはあなた次第。(ちょっと意訳してます)

 

現在、右足の腫れがだいぶ引いてきました。

しかし、走れるレベルではない。

常に不快な感覚があり、足を地面について圧迫すると増強する。

受傷から時間が経っているにもかかわらず、不快な感覚が持続することには、腫れあがった足の組織の炎症が関与していると思います。

地面を踏み切るために足の指を伸展させてゆくと、不快な感覚が増強してゆく。

ランニングしているときと同じ伸展を目指して、足の指の伸展の度合いを増してゆくと不快な感覚が増強してゆき、耐えられなくなるところまでくる。

耐えられなくなるところ」というのは、「それを越すと怪我の状態が悪くなる」ということだと思います。

そのままランニングの際と同様の動きをすれば、痛めた組織を再び損傷して、足の指を楽な姿勢に戻してもランニング前の状態まで戻らなくなるでしょう。

 

不快な感覚が「耐えられなくなるところ」は、間違いなく「痛い」

でも、「耐えられなくなる」ほどではない不快な感覚については、痛いともいえるし、痛くないともいえる。

これを痛いと認識してしまうと、常時痛いわけで、つらいことだと思います。

 

意地悪なことを言うと、「耐えられなくなるところ」イコール「本当にけがの状態が悪くなる」とは限らない。

人によっては、組織の損傷が増悪するに至るにはもう少し余裕があるんだけど、「ここまでが限界!」「これ以上は耐えられない」と判断することもあるでしょう。

 

その境界を決めるのは、、、その人の性格であったり、過去の経験が影響するのでしょう。

何度も怪我を経験していながらなお、怪我のリスクを負った行為を続ける武道家であれば、骨折をする痛みをより正確に判断することができるでしょう。

熟練の武道家が「これ以上はやばい」と思うのであれば、それ以上は耐えてはいけない痛みなのでしょう。

 

骨折を経験したことがない人は、実際に骨折するよりも手前のダメージで音を上げても不思議ではない。

逆に、骨折を経験したことがない人が、実際に骨折するより手前で音を上げなければ、本当に骨折してしまうわけで。

 

つまり、経験とともに痛みの閾値が変わることがあり得る。

どんどん痛みに強くなる人もいるけど、逆に痛みに弱くなる人もいる。

 

痛みは思ったよりも奥が深そうだ。。。

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ランニングの経過報告とその雑感

2022-08-01 10:57:10 | 健康・身体

2019年7月末に走り始めて、3年が経過しました。

1.5km 5分10秒を目指して開始したことですが、3年経過してもなお達成できてません。

無念です。

まだ諦めてませんが。

ずっと3㎞を全力で走っていたのですが、持久力アップのために2022年3月より5㎞に増やしました。

5㎞走も基本、全力で走っていました。

5km 21分台まで来ましたが、なんか、気分的に疲れてしまって、今は5㎞ 24分前後で走ることが多くなりました。

最近は、余裕がある限り30分間走るようにしています。

つまり、6㎞ちょっと走るということです。

ある程度余裕を残してより長い時間走るのが、なんか身体に合っているように思います。

走り終わった後のダメージは、正直、3kmを全力で走っていた時の方が大きかった。

 

全力で3年間近く走り続けてもダメなのだから、おそらくこの先も同じアプローチでは目標達成は無理でしょう。

時間制限があるわけではないので、いろんなアプローチを試していいと思っています。

 

全力で走らなくなったためか、余裕が出てきて、週に3-4回走るようになりました。

するとみるみる月に走る距離が延び、2022年7月は月間77㎞まで伸びました。

(ほんとはもっと伸びるはずでしたが、足趾をぶつけて1週間ほど走れなかったんです)

 

 

Endurance running and the evolution of Homoに刺激されて、通勤往復2.4㎞も走るようになりました。

走るといっても、5kgの通勤かばんを背負ってのことなので、ランニング(10km/h以上)ではなく、ジョギング(10km/h未満)ですが。

それを加えると月100km以上走っていると思います。

この間、「ランニングをする前に読む本」と「スマホ脳」を読みました。

ランニングはお得みたいですね。

 

★ランニングをすると複雑な認知行動の計画、人格の発現、適切な社会的行動の調節に関わっている脳の前頭前野の機能が上がる。

★最大酸素摂取量(VO2max)と海馬の容量が正の関係を示す。

★心が健康になり、すべての知的能力・集中力・記憶力が高まり、ストレスに強くなる。

★たった1回、5分間走らせるだけで集中力と気を逸らされない能力が向上(おそらく一時的)

★数か月の定期的な運動で、実行機能の向上

★ランニングは不安を軽減する

 

アルツハイマー型認知症のモデルマウスでアミロイドベータたんぱくの増殖が顕著に抑えられることも確認されたとか。

そのほかにも数限りなく、いろんな研究が、ランニングが身体と精神によいことを示しています。

そもそも、脳は体を動かすためにできてる。(脳神経科学者 マイケル・ガザニガの受け売りですが)

ヒトの身体の解剖は持久走をすることに特化した結果、今の形態になった。

よりよく運動できるように進化した肉体をしっかり動かせば、肉体と精神がより良い状態になるというのであれば、運動してその恩恵にあずからないのは損だといえます。

 

 

脳の前頭葉の研究者 久保田競と、スロージョギングの田中宏暁はランニング中にアイディアが浮かび、行き詰っていた原稿の素案ができるなど知的な営みができるという経験を語っています。

そのことを職場で話したら、プレゼンテーションのスライド作りに行き詰って10㎞走りに出たら、走っているうちにいいアイディアが湧いた経験者がいました。

村上春樹は毎月200~300㎞走っているみたいですね。

「僕は走りながら、ただ走っている。僕は原則的に空白の中を走っている。逆の言い方をすれば、空白を獲得するために走っている」

その空白から彼の作品は生まれてきたのかもしれません。

それを自覚することもあるでしょうし、自覚しなくても脳内で情報が自然な配列になって、新しい文章の下準備がなされているのかも。

彼のように、空白、というか、無、というか。

走っている間、あまり複雑なことは考えません。

ただ、走っている。

思えば走り始めるまで、そういう時間を持っていなかったかもしれません

常に何か、考えている。

疲れてしまいますね。

忙しい現代、脳にとって、何も考えずに過ごす時間は大切なのかもしれません。

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持久走がヒトをヒトたらしめた可能性 Endurance running and the evolution of Homoを読んで

2022-06-26 11:54:16 | 健康・身体

Endurance running and the evolution of Homo

Dennis M. Bramble & Daniel El Leiberman
Nature Vol 432, 18 November 2004

 

面白い論文を読みました。

2004年のネイチャーに載った論文。

僕なりの要約をしました。

一部を抜粋して記録として残します。

本当なら、図も添付したいのですが、著作権の関係があるのでやめておきます。

イラストレーターが使えたら、僕なりの図に作り直して載せるのですが、、、今回は見送りです。

 

ヒトの走りは、多くの四足動物と比較して速度で劣るため、ランニングはヒトの進化において主要な役割を果たしてこなかったと考えられてきた。
Endurance running 持久走は、200万年前に獲得され、ヒトの形態的な進化に大きな影響を与えていた可能性がある。
 
 
ヒトはスプリンターとしてはあまり優れていないが、持久走ができる。
霊長類の中で持久走をするのはヒトだけである
四足動物にスプリンターはたくさんいるが、持久走する四足動物は一般的ではない
持久走をする四足動物は、社会的な肉食動物(犬、ハイエナなど)や、移動性の有蹄類(ワイルドビーストや馬など)くらいだ。
 
 
歩行とランニングでは力学的エネルギーの動きがまったく異なる。
歩行では、倒立振子inverted pendulum様に、位置エネルギーと運動エネルギーを交互に入れ替えている。
位置エネルギーが増えれば運動エネルギーが減り、運動エネルギーが増えれば位置エネルギーは減る。
 
地面を踏む下肢が伸びきったとき、重心が一番高い位置に着て位置エネルギーが最大値となるが、運動エネルギーは最小値となる。
腰を沈めて地面を蹴って体を前に押し出す時に運動エネルギーが最大値となり、位置エネルギーが最小値となる。
 
ランニングの力学的エネルギーはバネ質量力学mass-spring mechanismが入ってくる。
ランニングでは、位置エネルギーと運動エネルギーが同時に増減する。
位置エネルギーと運動エネルギーが底辺に達する過程(足を地面に押し付ける過程。支持期support phase)で、アキレス腱・足底筋膜・腸脛靭帯などの靭帯や腱に弾性エネルギーが蓄積される。
続く推進期propulsive phaseに弾性エネルギーを放出することで跳ねている。
 
靭帯や腱のバネによる弾性エネルギーがランニングの代謝コストの約50%を占めると推定される(!!!)
 
歩行は踵で着地(heel strike)するため、これらのバネはほとんど機能しない。
 
ヒトはほかのヒト科の動物と比較して、身体質量当たりの下半身の関節面積が非常に大きい
股関節、膝関節、仙腸関節、腰椎椎体の関節面の増大は、歩行時よりもランニング時に発生する大きな衝撃力を受け止めるのに役立っている。
 
歩行では、片方の脚を前へ振って加速させることで発生するトルクが、体幹に伝わるが、もう片方の脚が地面についていることで、そのトルクに体幹が対抗することができる。
ランニングでは、前方に勢いよく振られる脚の加速が歩行時よりはるかに大きなトルクを発生させる。
しかし、ランニングの空中相aerial phaseでは、そのトルクを(空中にいるので)地面に伝えることで打ち消すことができない。
このトルクは、胸郭や腕の反対向きの回転によって発生するトルクで相殺される。
頭部と肩帯、胸郭と腰が分離していることが、それを可能にしている。
これは、歩行には(必ずしも)必要ない。
 
チンパンジーやアウストラロピテクスは頭部と肩帯が分離しておらず、ヒトにはないたくさんの筋肉で頭部と肩帯が結ばれている。樹上生活ではこれが有利に働く。
 
ヒトの特徴である広い肩幅は、上肢よりも大きな下肢を振ることによって発生する慣性モーメントを相殺するために、腕を振ることで発生させる対抗モーメントcounter balancing momentsを大きくしている。
広い肩幅も、歩行には必要なく、ランニングをするための解剖学的適応である。
 
ランニングは、歩行時と比較にならない大量の内因性の熱を発生させる。
この熱を処理できるかどうかが、持久走できるかどうかのカギとなる。
・蒸発散のために精巧に作られた、大量の汗腺
・対流効率をあげるための体毛の減少
・細長い体形
・顔面や頭皮で発汗によって冷却された静脈血が海綿静脈洞に流れ込み、内頚動脈の熱い動脈血を対向流熱交換countercurrent heat exchangeで脳に到達する前に効率的に冷却する。
 
項(うなじ)靭帯。
項靭帯は、犬、馬、野兎など走行に適した哺乳類、もしくは象のように大きな頭を持った哺乳類に共通してある収斂的な特徴である。
 
収斂とは、まったく別の進化の過程をたどっているにもかかわらず、同じ機能を果たすために似たような形態的特徴を示すこと。鳥類とコウモリの翼、魚類とイルカのひれ、など
 
ヒトの肉体は、持久走するための構造が随所に備えられており、ランニングがヒトの進化に深くかかわっていることがわかる。
現代社会がヒトの走る必要性を奪っているが、ヒトの肉体は走るようにできている。

 

以下は、論文の中に書かれておらず、僕の考察です。

頭部と肩帯、胸郭と腰の分離がランニングを可能にしましたが、副産物として、物を正確に投げることを可能にしました。
正確に物を投げられるようになったヒトは、狩りに投げ槍や、投槍器、投石器を用いるようになります。
ヒトは道具をより精巧に作るようになっていきいます。
皮肉にもこれが、ヒトが走ることの必要性を下げていったと思われます。

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2019〜2022年 減量には運動より食事療法が圧倒的に有効

2022-02-23 21:44:25 | 健康・身体


2019年7月にランニングを始めて、加齢性変化を認めざるを得ない現実に打ちのめされました。
走る速度を上げるための戦略として、以下の2つを上げました。

・筋力を上げること
・体重を落とすこと

筋トレは現在、カールアップ60回、スクワット100回を毎朝出勤前にやっています。

2019年7月から走り始めて4ヶ月ほどで体重が2kgほど減りました。

それ以後2年間(2020年、2021年)、体重はまったく落ちませんでした。

そもそもスタートがBMI 21弱です。
もともと削る余地が少ない。
高校時代の自分と同じ体重になるために、あと2kg体重を落とさねばなりません。
2年間、その目処がまったく立ちませんでした。

減量って難しいなぁ。
人生を変えるくらいの強い気持ちで臨まないと難しい。
そう思って走り続けてました。

行き詰まっていた2021年6月に「あすけん」という栄養管理アプリに出会いました。



あすけんはレコーディング・ダイエットです。
記録した食事の内容を解析して、栄養成分量や摂取カロリーを計算してくれます。





あすけんを導入して以降、体重が一気に減少傾向に転じました。
8ヶ月ほどで3kg減量できました。



2022/02/23現在、高校3年生の時の体重を割り込み、高校1年生の時の体重になりました。

体重が減っただけではだめです。
筋肉量を落とさず、内臓脂肪だけを落とせれば最高です。

2019年5月の健康診断で体脂肪率14.4%(それ以前は15%台)でした。
高校3年生の時の体重を目指すとして、体脂肪だけ減らすとしたら、体脂肪率いくつを目指すべきかを計算しました。
答えは体脂肪率5.9%と出ました。

現在の体脂肪率5.7%。
ほぼほぼ、筋肉を落とさず、体脂肪だけを減らせたと言えるのではないでしょうか。
(うちのタニタは10年ものですから、信ぴょう性がないとか、いろいろほかにも突っ込みどころはあるのですが、太もも周りは太くなってます。)



あすけんを開始して何が変わったのか。

一回一回の食事量はほんの少し減っただけです。
1番大きく変わったのは間食でした。

今までは、疲れるとついついスイーツを売店で買って食べてしまっていました。

大好きなシュークリームはたいてい300kcalほどになります。

ランニングのカロリー消費は1kmあたりだいたい50kcalです。
シュークリーム1個分の300kcalをランニングで取り返すには6km走らねばいけない計算です。

毎日食べてたチョコレート効果72%は一枚28kcal
チョコレート効果72%2枚食べるたびに1kmランニングしていたのではたまりません。
どうやっても取り返せない。

食べるのを抑制するしかないのです。

中年以降の年代の人たちが、
食べたいだけ食べて、運動で痩せる
という戦略は、間違いです。
それができるとしたら、毎日10㎞以上走っている人たちだけです。

減量に成功しました。
身体が軽くなったのを実感する日々です。
疲れも引きずりにくくなりました。
この10年間で、体調は間違いなく最高にいいです。
生まれ変わった気分です。

僕に「あすけん」を紹介してくれた人は、力仕事が得意で頭の回転がとても速いスリムな美人さんです。
半年前から「あすけん」を開始した人が職場にいるのですが、その人はこの半年間で19kg減量できています。

「あすけん」続けられさえすれば、効果ありと言っていいでしょう。

ランニング1回あたりの距離も4㎞に増えました。
可能な限り週3回走ってます。
しかし、ランニングの速度に変化がありません。
なぜだ?
6㎏も軽くなったのに。。。

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2021年11月 肉体の加齢に抗う

2021-11-23 19:48:56 | 健康・身体


ランニングを始めてから今月で2年4ヶ月になります。

2020年7月に「肉体の加齢と向き合う」という記事を書きました。
走ることでおのれの肉体の加齢性変化を客観的に確認し、アラフィフにして自分の老いを認めざるを得なくなり、大きな衝撃を受けてから1年が経過しました。
高校生時代の1.5km走の最速記録、というか、自分の人生最速記録を塗り替えようと始めたことですが、あれから1年間経過してどうなったでしょうか?


2020年7月時点では、週平均2回走ってました。
2021年11月までの半年間、週平均3回走っています。

体重は順調に落ち、現在、BMIは19を切り始めました。
体重が高校生時代と同じか、高校時代の体重を下回り始めています。

体脂肪率は8%台程度だと思われます。
うちの古いタニタの体重計だと時間帯や日によって体脂肪率の値の変動が激しく、あまりあてになりませんが、最近一か月ほどでは、最低記録7.0%、最高記録は9.1%です。

2021年4月にGarminのランニングウォッチ、ForeAthlete 45を購入しました。
ランニング中のペースであったり、心拍数であったり、平均速度、最高速度など、いろんなデータを示してくれて、走る励みになります。
そのデータの一つにVO2maxなる指標があります。
VO2 Maxとは、運動中に体が消費できる最大酸素量(mL/kg/min)だとのこと。
VO2maxの値が高ければ高いほど肉体が運動により多くの酸素を消費できることを意味し、持久力やパフォーマンスを反映する値であるとのこと。



頑張って走ってますが、同性同年代のトップ10%集団とのこと。
正直、がっかりです。
トップ5%集団にいると思ってました。

同性同年齢の人たち、そんなに走っているのかなぁ。

トップ5%集団に入るためにはVO2max 53が最低ライン。
あともう少しに見えますが、この壁は厚く、現時点で越えられるめどが立ちません。
まだまだ努力をしなければならないようです。
挑戦のし甲斐がある、とも言います。

2021年4月の段階ではVO2max 48でしたから、持久力的には徐々に向上しているようです。


2021年11月時点でのランニング最速記録は、3km 12分21秒
2020年の最速記録と比較して1秒間しか速くなってません。
手を抜いているわけではありません。
全力で走ってます。



体重が減り、体脂肪率が減り、VO2maxの値が増加したにも関わらず、タイムが伸びない。

これはどういうことなのか?
努力してもこれ以上速くならないのか?

これが老化というものなのか?

しかし、ネットサーフィンをしていると、50代にしてマラソンで人生最速記録を塗り替えている人々が散見されます。
まだまだ伸びる余地があるはずです。

では、なぜ自分はタイムが伸びないのか。
それが謎だ。

走るのをやめる気はありません。
人生最速記録を塗り替えるという希望の光が小さくなりつつありますが、まだ諦めきれてません。

今の自分の肉体にまだ満足してません。
体力がないと感じます。
5㎞走ると疲れを2日間は引きずります。
こんなのではまだまだだ、と思います。


それでも、今の自分の肉体に不満なわけではありません。
体幹がスリムになり、身体が軽く感じられます。
走るのが億劫でなくなりました。
3年前とは別人です。

1年後の自分はどんな風になっているのか。
楽しみなような、怖いような。
(記録が伸びていることを期待してますが、記録が落ちる可能性もあります)

記録は伸びてませんが、今は耐え時だと思って、走り続けます。
(走らずにいられようか)
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肉体の加齢と向き合う

2020-07-24 23:09:06 | 健康・身体


現在、アラフィフです。
人生、折り返し地点を過ぎたと思われます。

2019年7月のことです。
自分は走れるのだろうか?
ふと思い、走ってみました。



近くの池の周り、1周2.8km走ってみたところ、ペースは1kmあたり6分16秒。
無残なものでした。

でも、3ヶ月間、週2回走れば、高校時代の速さに追いつけるのでは?

どこからこんな発想が出てくるのでしょう?

運動習慣はありません。
継続的な運動習慣、例えば、週1以上の頻度で半年以上継続した運動習慣の経験がない。
あえて言うなら、前の職場への往復35km弱を数年間、自転車通勤していたくらいでしょうか。
それも10年近く前の話です。


高校時代の速さ。
1,000m 3分20秒
1,500m 5分8秒

運動部だったわけではありません。
自主的に運動していたわけでもありません。
努力しないで出した結果だからなんとなく、アラフィフとなっても、楽観的でいられたのかもしれません。
体重が20歳頃からプラス5kg弱と、あまり変わっていないこともそう感じさせたのだと思います。


走り始めて3ヶ月後、僕は愕然とします。

1,000m 3分47秒がせいぜい。
ほぼ一年経った今も、1,000m 3分40秒を切れない。

1,500mも、最速5分47秒。
目標達成するために40秒削らなければならない。

ここから40秒も縮めることができるのか???
想像できない。


この1年間、平均週2回走りました。
たった2回?と思うかもしれませんが、仕事の忙しさを考えると、これでもかなり頑張った方です

コースは砂利道で、足の食いつきが悪く、踏み切るとき滑ります。
ほぼ平坦ですが、高低差5mほどの急激な下りと、急激な上りが1ヶ所ずつあります。
90度近い曲がり角が5ヶ所あります。
(曲がりがきついと、減速を余儀なくされるのです)

多分、校庭のトラックで走ればもっと早くなる。
けど、40秒は縮まらんやろ。


でも、まだ諦めていない。


ほんの少しずつ早くなっている。

走り始めて3ヶ月では無理だったけど、もしかしたら、1年間頑張れば、追いつけるかも?

前向きな自分がちょっとうれしい。
諦めが悪いともいえる。
現実の認識が甘い、ともいえる。

いずれにせよ、肉体の加齢性変化は認めざるを得ない。

肉体の加齢性変化について調べてみました。

筋肉は加齢とともに萎縮する。
筋線維が細くなりながら、筋線維の数も目減りする。
医学生向けの整形外科の教科書には、
「40歳を過ぎると、特に理由がなくとも、年に約1%のスピードで筋肉が減少していく」
と書いてある。
つまり、50歳の頃には、40歳の時と比較して10%の筋肉が失われてしまう!!

筋肉が減少する理由は完全には解明されていないようですが、複数の要素があるようです。
男性ホルモンの分泌量の低下が40代から顕在化する(男性ホルモンはドーピングに使われるくらいですから、分泌量低下の影響は大きいでしょう)。
男性ホルモン分泌量低下と逆相関してレプチン分泌量が増えて食欲が低下する。
ヒストンの保護がなくフリーラジカルの攻撃を受けやすいミトコンドリアDNAの、加齢に伴うDNA損傷の蓄積に伴う蛋白合成能の低下。
加齢に伴う運動神経数の減少。
などなど

筋肉は体全体で均一に減っていくわけではなく、部位によって減少率が大きく異なる。
一般論として、上半身の筋肉が比較的保たれるが、下半身の筋肉が減る。
大腿四頭筋の萎縮が一番激しい。
45歳を過ぎると、太ももの筋肉などは目立って減っていく、と複数の本や論文に書いてある。

「日本人筋肉量の加齢による特徴」という日本老年医学会雑誌の論文(ネット検索すれば誰でも読めます)を読むと、下半身の筋肉量は20歳代から加齢に伴い著名に減少するそうだ。

次は、加齢に伴う筋肉の性質の変化について。

筋肉の線維には速い力強い動きを得意とする速筋線維と、力は弱いが持久力に長ける遅筋線維があるのは、みなさん、聞いたことがあるでしょう。
加齢性変化を遅筋線維と速筋線維の比率でいうと、速筋線維の割合が減っていく。
単に筋肉が細くなっていくだけではなく、速筋線維に要求されるような素早い力発揮の能力が落ちてくる。

加齢によって速筋線維の数が減るという現象は、どうも神経が引き金になっているらしい。
筋肉は運動神経に支配されている。
速筋線維を支配する運動神経は、年をとるに従って一つ、また一つと脱落して死んでいくらしい。
なぜか?

原因は解明されていないが、「使われないから」ではないかと言われている。

回りくどいが、理解を容易にするために、遅筋線維から見ていこう。

遅筋線維は抗重力筋に分布していることが多い。
抗重力筋は姿勢を維持するための筋肉。
大きな力はあまり発揮しないが、夜、布団で寝ている時以外は常に緊張している。
その遅筋線維を支配している運動神経は、一本一本が細くてサイズが小さいが、頻繁に筋肉に指令を送っている(指令が途切れると姿勢を維持できないから)。


筋肉が力を発揮していくときは、(ちょっと正確ではないが大まかな傾向を端折っていうと)まず遅筋線維から使われ、速筋線維は後回しになるという仕組みがある(サイズの原理)。
どれくらいの力を発揮すれば速筋線維が動員されるかは、(速度や筋肉の収縮の条件など)運動の種類にもよるが、少なくとも最大筋力の50%以上(65-70%1RM)の筋力を発揮しなければ、あまり動員されないようだ。

速筋線維が使われるためには、ある程度大きな力を発揮しなければならないのだが、最大筋力の50%以上に及ぶような大きな力を発揮する機会を、日常的に持っている人は多くない。
社会人になると、スポーツを続けている人でもない限り、なかなか大きな筋力を発揮する場面がない。
何年にもわたって大きな力を発揮する機会が得られないままでいると、その間、まったく使われなかった速筋線維を支配する運動神経はその存在意義を失ってしまう。

その速筋線維を支配している運動神経は、一本で100本〜1000本の速筋線維を支配しており、遅筋線維を支配している運動神経と比較して太くてサイズが大きい。
よって、速筋線維を支配する運動神経を維持するには、(遅筋線維を支配する運動神経と比較して)多くのエネルギーを必要とする。

維持に多くのエネルギーを必要とするのに、ほとんど働かない。
速筋線維を支配する神経は、出番が長期間にわたってこないと、その存在意義を失って、アポトーシス(自殺)してしまうようなのだ。


納得。

速筋線維を10年単位で日常的に使用してこなかったことで、速筋線維が減ってしまったのだ。
1年間(といっても週2回だが。。。)必死に走っても、スピードが頭打ちになっている。
高校時代までは、持久走大会の1ヶ月前くらいから、体育の授業で真面目に走ればあっという間にスピードアップしたものだが。。。


では、鍛え続ければ、再び速筋線維は増えるのか?
ヒトの場合、加齢とともに減った速筋線維が増えることはないそうだ。
なぜなら、速筋線維専用の神経は一度消失すると、再生しないから。
ヒトで、脱神経によって一度失われた速筋線維が再生した例は現時点で確認できてないそうだ。
となると、これ以上のスピードアップは無理??

筋肉の勉強したにもかかわらず納得できません。
というか、受け入れられない。
高校時代のスピードは、努力すれば届くものであって欲しい。
今、自分に残された、わずかな速筋線維を鍛え上げれば、なんとかなるのではないのか?
なので、まだ僕の挑戦は続きます。

戦略としては、
(1) 減ってしまった大腿四頭筋を中心に鍛えること
(2) 体脂肪を減らして、体重を軽くすること



(1) 減ってしまった大腿四頭筋を中心に鍛えること
大腿四頭筋を鍛えるといっても、筋トレをする時間がない。
朝、家を出て、仕事から帰ってくるまで平均十二時間以上。
(AM7時台に家を出て、帰ってくるのは平均20時以降。少なくとも2020年4月までは)
元気いっぱいに帰ってくるわけではなく、ぐったり疲れて帰ってくることが普通。
筋トレをするとしたら、疲れていない朝しかない。
出勤前にどれだけの時間を割けるか。
1分でも長く寝ていたいのだが。
それでもガンバルなら、まずは1分間からでしょう。
布団の上で仰向けになって、両脚をまっすぐ伸ばした状態で、踵を布団から10cmほど上げて60秒間保つ筋トレから開始しました。
等尺性収縮。
腹筋と大腿四頭筋が硬くなります。
関節を動かさないので、身体を痛めにくい。
結構きつい。

慣れてくるとこれだけでは物足りなくなるので、カールアップ
(仰向けになり、頭の後ろで手を組み、膝をお腹に引き寄せて丸くなる。それから足を真っ直ぐ伸ばす。伸ばした時、踵を地面につけないようにブレーキをかける。また膝をお腹に引き寄せて丸くなる。この繰り返し)
などを加え、2020年7月現在は出勤直前に7-8分間の筋トレをやっています。

加えて、2019年秋から足首にアンクルウェイトを左右1kgずつつけて仕事をしています。
職場ではエレベーターを使わないことにしており、毎朝地下1階の職員通用口からタイムカードのある7階まで階段で上っています。


(2) 体脂肪を減らして、体重を軽くすること
筋肉を増やしながら、体重を軽くする。
速く走る上で、最も単純で確実な方法ではないでしょうか。
1kg体重が減ると、フルマラソンなら平均3分タイムが短縮すると聞きます。
3分、180秒を42kmで割ると、4.2秒ほど。
つまり、1kmあたり4.2秒ほど削れる。
1.5kmなら6秒ほど削れる。

高校時代と比較して、筋肉量は減っているはずであり、しかも速筋線維の割合が減っている。
高校時代と同じ記録を出すためには、高校生時代より体重が重かったらダメだろ。

2019年5月時点で、高校時代よりも5kg重かった。
2020年7月時点で、高校時代よりも3kg重い。
3kgといえば、1.5Lペットボトル2本分。
1.5Lペットボトルを2本担いだ状態で走れば、それはタイムが落ちるだろ。。。

すでにBMI 20を切っている。
体重をあと3kgも減らせるだろうか。。。
これはかなり厳しいぞ。
運動量も増やさないといけないのはもちろんだが、食事も徹底的に考え直さないといけない。

実は、この1年間、意図的に食事量を増やしてきました。
具体的には、通常の食事に加えて、鳥の胸肉やササミを毎日100g食べた
良質なタンパク質であるとともに、イミダゾールジペプチド という、科学的に抗疲労効果が示された唯一の物質が含まれている。
筋肉量増と、抗疲労効果を狙ってのことです。

マッスルフルという現象があるそうです。
一度のタンパク質摂取で増加する筋肉量は最大20gである、という現象。
東大の石井直方教授が発見したそうです。
つまり、1回に摂取するタンパク質量を多くしても、筋肉増量にはあまり貢献しないということ。
なので、鳥の胸肉・ササミの摂取は、朝と夜の二回、50gずつに分けるようにしています。
僕の場合、筋肉量を増やすといっても、キン肉マンになりたいわけではありません。
減った分の筋肉を取り戻すことが目的ですから。

現在までは食事量を増やしながら、体重を減らすことに成功しているが、果たして今後はどうだろうか。。。

2019年5月の健康診断で体脂肪率14.4%(それ以前は15%台)。
2020年6月の健康診断で体脂肪率9.8%。
体重減が全て体脂肪減によるものだと仮定すると、あと3kg減量した場合、体脂肪率は5%!!!

体脂肪率5%。これは果たして健康的なのか???

それとも、体脂肪以外にまだ体重減に貢献できる何かがあるのか???

高いハードルがまだいくつも残っています。


この1年間、走ってみて、肉体が加齢とともに変化していることを認識しました。
しかし、それは高校時代の自分に対する敗北を意味するとは「まだ」思っていません。
努力すれば、高校時代の記録を越えられるのではないのか。

現実は非常に厳しい。

でも、可能性がゼロだと思ってません。
それを確かめてみようと思います。

そのためにも、肉体を故障させてはいけない。
加齢で変化した肉体は脆弱性を増しています。
ケガをしないために、基礎的な筋トレを積み重ねようと思います。


目標を達成できるのはいつになるでしょうか。
今年中は無理な気がします。
来年?
再来年?


2020年7月下旬の時点の到達度は以下の通り。

体脂肪率 8.8%



3km 12分22秒



1500m走は一休み中です。
あまりに記録が伸び悩んでいるので、距離を少し伸ばして基礎体力をつける方向で頑張ってます。
3km 12分を切れるようになったら、再び1500m走に挑戦してみようと思ってます。


1年後を楽しみにしたいと思います。

コメント (4)
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