猫五郎の写真日記

なんか、写真よりも文章がメインになってます。しかも、くどい。要改善。でもなかなかねぇ。

2017/03/20 春の野花で深度合成撮影してみた

2017-03-20 20:17:19 | 雑草

2月下旬あたりから、通勤途上にホトケノザが綺麗に咲いているので、撮影したいなぁと思っておりました。
が、なかなか時間をとることができず。
このたび二連休(世間は三連休)であるものの、オンコールで職場から30分以内の地理にいなければならず、時間を確保できました。

毎年のことですが、極度のマクロ撮影では、被写体深度を稼ぐためにF値を上げるとシャープさが失われます。
F値を下げるとシャープなことこの上ないのですが、被写体深度が浅すぎてなかなか絵にならない。

最近、いつもフォローしている沖縄の昆虫写真家が、やたら深度合成撮影にハマっている。
彼のホームページを見る限りでは、あまり大したことはないように見えるのですが、自分自身でも試したくなってきました。

深度合成撮影をしてくれる機材は持ち合わせておりませんが、マニュアルでピントをズラして多数撮影し、それをソフトで深度合成することはできます。
早速やってみました。

まずはホトケノザ。
ピントの位置を手前からだんだん奥の方へ移動して撮影を重ねます。












ソフトで深度合成したのが、これ。



うぉ!シャープ!!

一応、F値を11にして撮影した1枚撮りがこちら。




このブログに載せているサイズだと差が際立ちません。

そこで、一部拡大してみます。

まずは深度合成したもの。




お次がF値11での1枚撮り。




確かに違う。
しかも、マニュアルで適当にピントをズラして撮影しただけで、これだけ効果がある。
OM-Dの自動深度合成は最低8枚からの合成。
僕がマニュアルでやったよりももっと効果が得られるものと思われる。

でも、ここまでシャープさにこだわるかどうかについては、個人の価値観の問題になるかと。
この程度の効果なら、どうでもいい人はいるでしょう。
けど、僕としては、こだわれる範囲でこだわりたい。


次はオオイヌフグリで。
同じく、手前からピントをだんだん奥の方へ移動しながら撮影を重ねます。














上の6枚を合成したのが、これ。
うーん、これはイケる。





ただまあ、これは気楽には撮れないシロモノです。
自動撮影機能のあるOM-Dとかならいざ知らず、ピント移動をマニュアルで撮影しているので、三脚が必須です。
しかも、撮影の間、被写体が動いてはならない。
これは被写体を選びます。
しかも、撮影に集中力を要するので、エネルギーがないとダメだなぁ。
まあ、マクロ撮影自体が相当にエネルギーを要するシロモノなのですが。
でもま、一つの技術として、手に入れておいて損はないかと。
というか、撮影の選択肢が広がったことを素直に喜びたい。


なお、ここまでは全てPENTAX Q7 + TAMRON 90mm Macro Model 272E

以下は、OLYMPUS XZ-2+Kenko Close up lens No.3 and No.10による一枚撮り。








Q7もXZ-2も同じ1/1.7型の豆粒センサー。
これなら、素直にXZ-2で1枚撮りした方が、労力に見合う成果を得られるのでは?
確かに同じ構図ならそうと言えそうですね。
でも、Q7 + TAMRON 90mm Macro Model 272Eによるマクロ撮影は、まだまだ先があります。
XZ-2によるマクロ撮影は、上の写真が最大性能ですが、Q7 + TAMRON 90mm Macro Model 272Eで本気を出すと、もっともっと拡大撮影できます。
機会を見つけて、Q7 + TAMRON 90mm Macro Model 272Eならではの深度合成撮影をしてみたいと思います。

コメント
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2017年2月下旬のやんばる

2017-03-05 17:44:33 | 沖縄

4年ぶりに沖縄に行って参りました。
友だちが結婚式に呼んでくれたのです。


飛行機はいつでも気持ちがいい。



久々の国際通り。
学生時代は見向きもしなかったけど、観光客の立場で来ると、どうにも便利で。



話に聴いてはいました。
那覇のバスターミナル、建て替えするそうですね。
前のは昭和の香りがするバスターミナルでしたが、老朽化して不便だったのでしょう。




式場近くの場末の宿に宿泊しました。
前払いしたら、

「部屋に行けばカギ、置いてあるから。
出ていくときはカギを置いてってくれればいいよ。
こっちに顔出す必要ないから。
領収書?
作ることはできますよ。」

てぇーげぇ。
廊下にはこんな貼り紙。
蚊取り線香じゃ煙いから、リキッドタイプにしてほしい。
50円払うから。



部屋に入るとタバコ臭い 。゚(゚´Д`゚)゚。
窓全開にして出かけて戻ったら、ちょっとマシになったけど、やっぱヤなので、昨夜は窓全開のまま寝ました。
寒くはなかったけど、カーテンがないから隣のアパートの灯りが明るくて。
いやぁ、なかなかローカルな宿でした。
まあ、予約の段階でほぼほぼ予想がついてたことだけど、これで一泊4,400円は詐欺だなぁ。


友達が泊ってた宿の、懐かしの沖縄シャワートイレ。
こちらも普通のアパートを民宿に転用した(民宿の方が儲かるのでしょう)ものでしたが、こちらは快適だった。
これで一泊3000円とは。
くっそー、選択を誤った。





なんと、まだカンヒザクラが咲いていました。
2月下旬に咲いていることなんてあるんだ?
それとも、違う種類?
詳しくはないですが、カンヒザクラに見えるのですが。。。




結婚式では、懐かしの面々に会ってきました。
この機会でないと、もう二度と会う機会もないかもしれないメンバーとも会ってきました。
うれしかったなぁ。

式が終わったらヤンバル行きです。

やんばるですが、いつの間にか国立公園となっていました。
で、友だちに聞いたのが、夜間に林道を出入りする場合は、許可の申請が必要だ、と。
国頭村のホームページを当たると、書類をダウンロードできた。
しかし、自動車の登録番号を書く必要がある。
レンタカーなので、番号は当日にならないとわからない。
困ってしまって、ダメ元で、役場に直接電話して聞いてみました。
すると、自動車の登録番号がレンタカーでわからなければ、「レンタカー」と書いて申請すればいいですよ、とのことでした。
なので、郵送で事務処理をすませてました。
僕も成長したもんだ。
そんなに敷居が高い申請ではなさそうでしたが、許可証が来るまではなんとなくそわそわして待ってました。
万が一にも許可が降りなかったら、困るじゃないですか。
でも、幸い、届いてくれたのでした。




この終末は雨の予報でした。
ハナサキガエルが産卵を控えているはずです。

4年ぶりのヤンバルです。
体がフィールドを完全に忘れていないか?
まだ明かりがあるうちに現地到着。
軽く沢まで降りてみました。









学生時代と比較して(誰がやったのか)アプローチの山道の下草刈りがしっかりしてあって、歩きやすい。
道を進むと、すべて覚えてました。

あ、次はあれだよな。みたいな。

この段階で、イシカワガエル、ハナサキガエルの鳴き声を多数確認。
これは期待できるわい。


車に戻り、弁当を食べて、夜に備えます。

21時に出発。
すでに車の外でイシカワガエルの鳴き声が聞こえてます。

ものすごく蒸す。
これは期待できるなぁ。
ヤンバルヤマナメクジもきっと出てきているに違いない。
と、思ったが、この夜はヤンバルヤマナメクジに一匹も会えず。

期待を裏切らず出てきてくれたのは、ベッコウマイマイ






沢に降りて、イシカワガエルがよく鳴いています。
赤色LEDで近づいていきます。
みつけた!
ペアです!






続いて、いつものスポットでイボイモリを確認。
でも、こいつはすぐに穴の奥に入ってしまって、写真を撮らせてくれず。

そうそう、書き忘れないうちに書いておこう。
赤色LEDと、白色LEDでのアプローチで、あまり差を感じませんでした。
赤色LEDでアプローチしても、イシカワガエルどもは僕の存在をよくわかってました。
赤色LEDが見えているのか?(なんせ、むっちゃ明るい赤色LEDだったから。赤色LEDにする場合、よっぽど明るくないと、周囲の状況がみえません)
それとも、赤色LEDは見えていないけど、僕の気配が大きすぎるために、僕の存在がよくわかったのか?
どちらでしょうか。
どちらであっても、結局、白色LEDと赤色LEDによるアプローチで、特別差を見いだすことが、少なくともこの夜は、できませんでした。
もう少し使い込まないと、差が出て来ないのかもしれません。


岩場のイシカワガエル。






沢の脇で鳴いてたヤツ。




懐かしのハナサキガエル。




いつもの小さな滝で、鳴きまくってました。
ハナサキガエルの鳴き声を聞けるだけで超ラッキー!




しばしライトを消して、ハナサキガエルの大合唱の中に身を置きました。
すばらしい時間でした。




ただ、この夜、僕は一匹たりともメスを見ませんでした。
沢でスタンバっているのはオスばかり。
あとはメスさえ降りてくれば、産卵は一瞬で終わることでしょう。




ハナサキガエルのオスがスタンバっているということは、ヒメハブもスタンバっているということです。
毎年、ほぼほぼ同じ場所でスタンバってます。





ナミエガエルのちっこいやつも出てきてました。








ナミエガエルを相手にしていた辺りで全身を悪寒が襲いました。
ものすごく熱が上がっていくのがわかりました。
このときは、ひどい風邪だと思いました。
あとからわかったことですが、インフルエンザでした。


通称、砂場に到着。

いい感じ。

シリケンイモリ。
雑魚だけど、好き。




リュウキュウアカガエルのオタマジャクシ。
たくさんいましたが、卵からオタマジャクシになった直後からは激減しているはずです。
おそらく、今、砂場でちょろちょろ泳いでる数の10倍以上がすでに死んだのでしょう。
がんばって大きく育つんだぞ!
オタマジャクシを踏まないようにできるかぎり気をつけて歩きました。




奥で鳴いてたオキナワアオガエル。
この期に及んで、オキナワアオガエルの鳴き声まで聞けてしまうなんて、僕はなんてラッキーな男なんだか。




ここまでが限界でした。
これ以上、がんばると本気で森から出られなくなりそうでした。
本来、真っ暗闇の沢降りは全身の5感をフルに使って行うものですが、この夜は悪寒でそれどころではなかった。
転倒もしました。
怖かった。
体調が悪いときに山に入るもんではない。
(つーか、今回は、山に入っていて体調が急変したのですが。。。)

周囲に目もくれず歩いたつもりでしたが、ハナサキガエルやら、アオガエルやら、ヒメハブやら、いつもだったらじっくり時間をかけたい相手がたくさん出てきてくれていました。

またいずれ会おう。

しかし、この沢、人の気配がたくさん。
特に繁殖期は人の出入りがありそう。
こいつら、ちょっとかわいそう。
(って、かわいそうな立場に追い込んでいる一人が僕なんですが。。。)

今後は、できたら他の沢に入るようにしようかな。。。できる範囲で。。。

ぼろぼろになって、なんとか家にたどり着いて、体温を測ると40度でした。
モノが口をなかなか通らず、3日間後には体重が4kg近く落ち、一週間仕事を休むことになったのでした。。。
コメント (2)
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