猫五郎の写真日記

なんか、写真よりも文章がメインになってます。しかも、くどい。要改善。でもなかなかねぇ。

2021/10/30 (Sat) 木星

2021-10-31 20:59:58 | 天体観測

日々、頑張ってます。
有難く思うべきなのでしょうが、仕事は繁盛して途切れることがありません。
いくら頑張っても、所詮月給取りなので、収入が増えるわけではないのが悲しいところです。

今年5月から継続的に週3回走って、半年が経過しました。
仕事だけでも余裕がないところに走っているので、天体撮影する余力がなかなか出ません。
でも、努力の甲斐あって、体力が少しずつ上がってきている実感があります。

秋になって、月も土星も木星もきれいに見えるようになって久しいのです。
が、なかなか撮影に至りません。

この日も15時過ぎに仕事から帰ってきて、ぐったり疲れてました。
勉強したいことが山積みされているので、ソファーに寝そべって本を読んでもいいのですが、宵の明星がやたらきれいです。
「久々に根性出してみようか」という気になりました。

宵の明星は低いので、ベランダのEQ6proでは撮影できません。
GP2+Nagamitsu 60maxi + EOS 60Daにてお手軽撮影してみました。
金星の撮影は数年ぶりかと思います。
等倍トリミングしてあります。
進歩がないなぁ。
悔しい。


木星も土星も撮ってみました。(等倍トリミング)




ほんまに進歩がない。
満足できる画像ではない。
惑星撮影と月面撮影用に今年1月に購入して以来、長く放置している天体撮影用カメラZWO ASI224MCで撮影したい。
ASI224MCは拡大率が大きいので、お手軽セットアップのGP2では厳しい。

肉体的に疲労が激しかったのですが、ベランダに常設してあるEQ6proで木星を狙ってみることにしました。
本当は輪っかがある土星を狙いたかったのですが、木星より西にあって、前の家の屋根にかかりかかっていたので諦めました。
木星でさえ隣の家の屋根の陰になるまで時間的余裕がありません。
大きな望遠鏡のセットアップは厳しい。
結局、お手軽なNagamitsu 60maxiを選びました。

最初から5倍のバローレンズをつけて木星をカメラの視界にとらえようとしましたが、無理ですね。
2.5倍スタートでも無理でした。
Nagamitsu 60maxiの接眼部に直接ASI224MCを突っ込んで、木星を視界にとらえたら、木星をしっかり中心に据えて、それから2.5倍バローを付けて、木星をまた中心に持ってきて、それから5倍バローに切り替えて、やっと木星を大きくとらえることができました。
ところが、画面の中心近くにゴミが写るんです。
ブロワーでバローレンズの前後を吹いたりしたのですが、なくなりません。
どこに付いたゴミなのか。。。
わかりませんが、仕方がないので、ごみを避けるべく、木星を視界の端っこに寄せて撮影しました。


撮影ソフトはSharpCapを使用しました。
イージーにQuick captureボタンで2000フレーム撮影。
動画、5GBなり。
でかい。。。

撮影した動画はAutoStakkert3でスタック。
AutoStakkert3の使い方、よく存じませんので、ほぼ初期設定で使いました。
planetを選択して、木星画像上でAlignment pointをでたらめにたくさん打ち込んで、Analyzeボタン、Stackボタンと進みます。




出てきた画像がこれ。
木星が大きいですね。
表面模様はEOS 60Daで撮影したものよりはマシといったところでしょうか。


これをRegistax6で開きます。
Registax6の使い方もよく存じません。
一つ一つ設定ボタンを押して、うまくいくものを手探りしながら、一番マシな感じに仕上げました。


出てきた画像がこれです。
うーむ。


今までで一番マシな画像には違いない。
しかし、満足いくものではないことは確か。
シーイングが悪かった?
木星、ゆらゆらでした。
それともやはり口径60mmではこの程度なのかもしれません。
次は口径250mmのGINJI-250FNで試してみたいと思います。
ただ、木星・土星ともに観測好機は11月上旬まででしょう。
果たしてチャンスは来るのか。
それとも、まさかの来年に持ち越し?
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2021/10/10(日)  月齢3.7の月と地球照(ベランダから地球照が撮れなかった)

2021-10-10 20:15:44 | 天体観測

自宅から月を久々に撮りました。
月齢3.7

実のところ、この週末はまた山梨に行きたかったんです。
新しいガイドカメラZWO ASI 290MM miniを入手したので、試したかったんです。
ところが天気が思わしくなかった。
天気ばかりはどうしようもありません。

で、走ったり、部屋の掃除をしたりして過ごしてました。
部屋の掃除をするのは本当に久しぶりです。
結局、終わらないのですが、少しかたつきました。

で、どうせ家にいるなら月齢2.7の月で地球照を撮りたくて、昨日は期待していたんです。
ところが、夕方になって曇ってしまいました。
本当に、天気にはかないません。

で、本日、夕刻に空を見上げたら月が見えるではないですか。
金星、土星、木星も見える。
気合は入りませんでした。
が、ベランダに常設したEQ6を久しく使っていない。
久しぶりに通電してやらねば、という思いで、重い腰を上げました。

ところが、ベランダに上がってみると、な、なんと。。。
月が低すぎて隣の家の屋根の陰になってしまい、ベランダからは撮影できないんです。

今年2月に、三日月も、四日月で地球照も撮影してます。
が、10月の月は低すぎてベランダから撮影できない、ということがわかりました。
今までこんなことにも気づいていなかったとは。。。
僕の月の撮影頻度はそんなもん、ってことです。

ベランダから撮影できないことがわかってがっくり来たのですが、中途半端に気合が入ってしまい、友人からお預かりしているVixen GP2を駐車場に担ぎ出して撮影することになりました。

望遠鏡はお手軽なScopetech Nagamitsu 60 maxi、カメラは久々のEOS 60Daです。
まずは通常撮影。


お次に地球照。
ISO 1600, 5sec, 8枚コンポジットです。


今年2月15日の記事で、地球照を撮影するなら陰暦4日の月が良いと書きました。
が、これは正確ではなかったですね。
陰暦4日でも陰暦5日に近い陰暦4日だと、ちょっと明るすぎました。
今回の月であれば、やはり昨日の陰暦3日の月がよかったです。


明日が休日なら、これに引き続いてベランダからEQ6に望遠鏡を載せて土星・木星をASI224MCで撮影するところなのですが、明日は仕事。。。
ほんと、なかなか思うようにいかないですね。


コメント (2)
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2021/10/02 久々の天体観測 山梨 M1、M31、M33、M42、M45のメローペ

2021-10-06 20:55:55 | 天体観測

緊急事態宣言が解除されました。
新型コロナウイルス感染症は本当にこれで収まるのか。
第六波は来るのか。
第六波が来るとしたらどういう状況になるのか。
何はともあれ、行動の制約が解除されました。
山梨に行ってきました。

感染対策として、できる限り人との接触を減らすために、車の燃料は満タン、食料と水をすべて持ってゆきました。
観測小屋に来るメンバーは全員ワクチン接種済み。

台風16号通過直後にどれだけ晴れてくれるかと思いましたが、見事に晴れてくれました。
本当に久しぶりの観測です。



メンバーの一人が日本海からベニズワイガニを3匹もお祝いに(?)持ってきてくれました。
緊急事態宣言が解除されたことで、一気に人流が加速したのを感じます。
出発する際、高速道路に乗るまでの一般道で札幌ナンバー、名古屋ナンバー、北九州ナンバーを見かけたのをはじめ、山梨県に入ってからも横浜、品川ナンバー多数、それに次いで多摩、八王子ナンバー、果ては川口、大宮ナンバーまで見かけました。
感覚的にいうと、すれ違った車両の3割が山梨県外ナンバーでした。
日本海から下道できた友人も同意見で、松本市内が大渋滞だったけど、県外ナンバーが目立ったとのことでした。

早めの時間にカニを黙々と食べてから観測に入りました。



初めに望遠鏡を西に向けました。
過去の観測で西の空のオートガイドがなかなか安定しなかったためです。
動作を確認したい。
まずは明るい星でピント合わせ。
西の空で明るい星は、、、木星。
木星に向けました。
ところが、なぜか木星はピント合わせに向きませんでした。
この通り、光の筋が太くなってしまって、ピントの山が出しづらい。


ピント合わせは難しいが、せっかく木星に向けたので、ガリレオ衛星つきで撮りました。
木星の縞模様も写そうかと思ったのですが、ステラショットではシャッター速度を1秒未満にできません。
EOS Utilityに切り替えれば写せますが、またの機会にしました。
にしても、フルサイズカメラでこの大きさに写るとは。。。
これで惑星撮影用のカメラに変えたら、とんどもない大きさになります。



西の空の高い位置にあるM27に向けて、オートガイドの調子を確認しました。
ISO 1600 300秒の3枚とISO 3200 180秒の1枚の合計4枚をコンポジット。
問題なくオートガイド、できることを確認しました。



次に狙ったのは、東の空を天頂に向かって上がっていくM31です。
モザイク合成を考えて多数のカットを撮影したのですが、自宅でモザイク合成を試みるとうまくいかない。
ネットで調べると、モザイク合成をするためには隣り合う画像の4割は重なっていないとなかなかうまくいかないとのこと。
はて?その昔、GINJI-250FNでM31をモザイク合成したことがありますが、そんなに重ねて撮ってなかったけどうまくいったけどな。
でも、四の五の言っても仕方がありません。
次回、やり直しです。
ISO 3200、240秒、4枚コンポジット


お次はやはりお隣の三角座銀河M33。
とってもキレイな銀河。
ISO 10000、180秒露出、8枚コンポジット
もっとISOを下げたかったのですが、月の出が1:40頃に迫っていたので感度を上げて撮影時間を短縮しました。



お次は撮り頃のM45。
でも、焦点距離2500mm+フルサイズの画角的に画面にスバルが入りきりませんので、星の一つを狙うことになります。
一つだけ狙うならメローペでしょう。
ISO 6400、300秒、4枚コンポジット
少しトリミングしてあります。明るい星から変な光の筋が入ってしまったので。



この夜はオフアキによるオートガイドがいまいちだったので、ガイド鏡(SE120)によるオートガイドに切り替えました。
オートガイドがきれいに決まりました。
オフアキによるオートガイドがうまくいくこともあるのです。
でも、今夜は焦点距離600mmのSE120によるオートガイドの方がうまくいきました。
それどころか、焦点距離200㎜の望遠鏡にのせたMGENでもオートガイドがうまくいきました。

オフアキなら焦点距離2500mmです。
ガイド星は見つかるのに、なぜオートガイドがうまくいかなかったのか。
そして、より焦点距離の短いSE120と焦点距離200mmの小型ガイド鏡+MGENでなぜうまくいったのか。
謎です。

そもそも、焦点距離2500mmの望遠鏡のオートガイドが、焦点距離200mmの小型ガイド鏡で可能だということ自体がびっくりでした。
(焦点距離200mmの小型ガイド鏡+MGENでのオートガイドはお試しで数枚やった感じで、たくさんはやっていませんので、オートガイドの安定性は評価できてません。)

夜半過ぎ、星がどうにも楕円形に写るようになってしまいました。
なんどPHD2のキャリブレーションをやり直してもダメ。
オートガイドのグラフではそんなに悪くなさそうなのに。。。


拡大像がこれ



ふと2021/04/10のことを思い出して、10秒露出で撮影してみると、案の定、星が楕円形に写っている。


ピントを確認したところ、やはりピントが微妙にズレてました。
東の空に上がっていたぎょしゃ座のカペラでピントを合わせなおします。


星が再び点像に戻りました。
被写体はかに星雲M1
ISO 6400 180sec 4枚コンポジット



東の空に月が上がってきました。
となると、狙うは西の空です。
月齢26と細い月なので、明るい天体なら写せそう。
となると、狙うはM42でしょう。
いよいよM42が写せる季節になりました。
ISO 1600 300秒とか、ISO 6,400 120秒とか、いろいろな設定で撮影してみました。
M42は何度とっても飽きの来ない被写体ですね。



この夜は、望遠用を西に向けては東に向けてを繰り返し、全天に望遠鏡を振り回して、全方位でオートガイドの具合を確認しました。
絶対ではないのですが、どうも赤道儀の西側をほんの少し重くしてやると動作が安定する印象があります。
オートガイドはほぼ満足のいく仕上がりでした。
この望遠鏡の整備を始めて2年半にして、やっと本格稼働です。

うれしい。

今後、使い込んでいくうちに、例えばモーターの異形ジョイントが緩んだり、ギアのかみ合わせがズレたり、いろんなトラブルが出てくるでしょうけど、その都度対応していこうと思います。
コメント (2)
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