猫五郎の写真日記

なんか、写真よりも文章がメインになってます。しかも、くどい。要改善。でもなかなかねぇ。

2012/07/08 宮古島、最終日

2012-07-29 12:04:29 | 沖縄

午前9時発の便です。

時間がない。

が、少しでも、宮古島を知りたい。

特に森。

特に森は、まだまともなものに出会っていない。
北部にマングローブがあるのに、行っていない。

東小学校まなびの森は、とても大切にされている、市民の森だと思いましたが、完全な二次林だし、生物観察に今ひとつ。

少しでも原生の要素を多く残す森に出会いたい。
しかも空港の近くで。

大野山林。
宮古島最大の森。
体力に余力があれば、昨夜、訪れるはずだった場所。
行って、すぐ、!!!

ミヤコヒバアではないですか!!
轢かれて間もない。
おそらく昨夜轢かれたのでしょう。
死んでいたのは残念。
でも、生息が確認できた意味は大きい。


車を止めてみると、森の中には小道が網の目のように走っている模様。
地図もある。
道を少し進むと、池が!
人工的に作られた池がですが、両生類にとっては貴重名生息場所が確保されたことを意味します。

ヒメアマガエルではありませんか!
鳴き声を伊良部島で聞いたのですが、遠くだったので、確信は持てませんでした。
八重山と沖縄本島にいるのですから、いくら小さいとは言え、宮古島にもいて、おかしくありません。
ショボい望遠写真ですが、その存在を確認できた意義は大きい。


なんと、渓流です。
渓流というか、水路です。
人工的に作られたものでしょう。
でも、渓流環境が、宮古島に存在したとは。
ちょっとした驚きでした。


昨夜は、少々の無理をしてでもここにくるべきだった。
僕は、宮古島の森を何もみることなく、宮古島の去るのだ。
ミヤコカナヘビをみれず、ミヤコヒキガエルすら見ることなく、今回は宮古島を去ります。

悔しい思いでしたが、一時間後には飛行機が飛んでしまうのですから、どうしようもありません。

また必ず宮古島に来るぞ。

そう誓って、空港に向かったのでした。

次、僕がここを訪れるのはいつになるでしょう?
そのとき、この環境は残っているでしょうか。
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2012/07/07 宮古島の珊瑚

2012-07-29 11:01:45 | 沖縄

この日は、森を攻めるつもりでした。
航空写真で適当にみつけた森へ向かいましたが、予想外に切り開かれてました。
一部ではすでにサトウキビ畑になっており、おそらく一年後には一面のサトウキビ畑が広がっている様相でした。

宮古島の森林面積の低さは異常です。
島の面積自体がかなり限られるので、人口が増えれば開墾を進めざるをえないのは理解できます。
でも、森林を残さなくてよいのか。

もともとの植生をここまで少なくしてしまってよいのか。
すべて人間の都合です。
もともと森林環境に住んでいた生物たちにとっては、迷惑以外の何物でもない。
亜熱帯の森は基本的に金を生みません。
人間の食べ物も供給してくれない。
人間にとっては役に立たない。
けど、そこを住処としてきた生き物たちがいるのです。
せめて、面積の2割くらい、原住の生き物たちの安住の地として残してあげてほしい、とは、大和人の勝手な言い分なのでしょう。
家族を養うため、子どもを進学させるため、世界でそこにしかない生態系が跡形もなく消えてゆく。

こういうシチュエーションこそ、政治の出番だと思うのですが。

今、僕にできること。
それは、残されたものについて、知り、理解し、記録し、その大切さを噛み締め、他の人に知ってもらうこと。

と、言いたいところですが、今の僕はただの観光客であり、滞在時間も短く、現地の自然に対する理解も浅く、現地の社会にも疎く、限られた視点から言いたい放題言っているだけのモノ好きです。

愚痴はさておき、その森の先の海が気になった。
そこへ降りてゆくための小道が一本。
ひどい荒れ道のようだ。
軽自動車でいけるだろうか?
行けるところまで行ってみよう。
レンタカーだし、無理はすまい。

そろりそろりと降りてゆきました。

広がるはすばらしい宮古島の浜と海。

入らねば。

入ると、リーフ内は一面のソフトコーラル。
リーフエッジまで着くと、急斜面で先が見えない深みがありました。
すばらしい珊瑚の群落がそこにありました。
あまり見栄えのするものではありませんでしたが、群落としてはすばらしい。

巨大なソフトコーラル。
幅10m、流さ50mくらいはありそうでした。


珊瑚の種類も豊富。




デバスズメダイの群。
久しぶりに会いました。
小規模で、あまり絵になりませんでしたが、うれしい。


ハマクマノミ。


カクレクマノミ。






しつこくアタックをかけたのですが、すべてかわされ、いい作品は得られず。
撮影に1時間くらい付き合ってくれてありがとよ。
迷惑かけてごめんね。


ウミヘビ。


撮り方によっては、八重備瀬に劣らぬクオリティ。






運がよければ、デバスズメダイと枝珊瑚のよい写真を撮れそう。




ウツボくん。




ハマクマノミちゃん。




リーフ内のソフトコーラル。
北谷の砂辺のお花畑けみたいな感じです。



海から出ると、時刻は14時半を過ぎていました。
これが今回の宮古島訪問で最後のシュノーケルになると思ったので、ちょっと無理をしました。
シュノーケル道具一式をこの日、宅急便で送り返すつもりだったのですが、土曜日だったので、郵便局本局の営業時間内(15時まで)に間に合わず、自分で持ち帰ることになったのでした。


昼飯を食いに向かう途中で見かけたサトウキビ畑。
宮古島なら、僕のイメージするサトウキビ畑の写真を撮れるような気がします。
しっかりと時間をかけて探せば、ですが。


サトウキビ畑の開墾について、批判的なことを散々書いてしまっていますが、サトウキビ畑自体は好きです。

そう言えば、最近、森と海の生態系の緊密な繋がりについてよく耳にするようになりました。
森から豊かな栄養が、河川を通じて、海に供給され、海が豊かになると。

沖縄本島では、環境アセスメントを全くしない森林の無計画伐採によって、海へ赤土が大量に流入して、それがリーフの生態系を破壊することが問題となっています。

でも、宮古島には基本的に河川がない。
開発による海への影響は少ないのでしょうか?



夜、別の森を攻めようと思っていたのですが、疲れの前に撃沈。
眠ってしまいました。
やはり体力不足が足を引っ張りまくった宮古島行きでした。
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2012/07/06 伊良部島から宮古島へ

2012-07-28 21:22:21 | 沖縄

まだまだ伊良部島でのやり残しは山積みなのですが、7/8に帰らねばならぬ都合、そろそろ宮古島に渡らねば。
全日程を伊良部島で過ごしてもあまり後悔はしないと思うけど、宮古島にもやり残しがたくさんあるので、まったく触れずじまいというのも心残りになりそうなので、宮古島に渡りました。

出発の朝のパイロット訓練場脇の海。



宮古島から伊良部に船で渡ると、伊良部島の森の丘の上に大きなサシバのモニュメントみたいなものが見えます。
牧山という公園にある展望台なのですが、行ったことがなかったので、行ってみました。
宮古島との間の海を一望できます。
現在建設中の伊良部大橋。
もう少しでつながります。
2年後に完成だとか。
巨費を投じて、ろくでもないものを作ってくれるもんです。
そんな巨費があるなら、宮古の自然をもっと研究して、それを最大限に生かした観光ビジネスを作ってもらいたいものです。
離島ならではの情報格差を埋めるために、立派な図書館を作って、インターネットも使い放題にするとかしてほしいです。
離島であればこその、教育、文化、情報発信で、インターネットの生かしがいがあると思うんです。




僕が2晩通った森。
とても小さな森です。
宮古島・伊良部島で残された数少ない森ですが、それもどんどん端からサトウキビ畑に浸食されています。
これ以上、サトウキビ畑を増やして喜ぶのは個人だけ。
お金は欲しいでしょうけど、故郷にもともとあった生態を跡形もなく破壊し尽くすことにためらいをもつだけの余裕と郷土愛を持っていてもらいたいものです。


牧山の崖の上にある森は、二次林なのかな?という印象を持ちました。
松の木がたくさん見受けられました。
散歩道が整備されているので歩きやすいです。
散歩道を歩いていてみつけた、おそらくは戦時中に作られた偵察用の?豪。




人の手で掘られたものです。


一番奥は崖の腹に出て、展望が利きます。
ここから米軍の艦船を偵察したのではないでしょうか。
沖縄の豪によくみられる倉庫などの部屋はありませんでした。
ただ、一本まっすぐ掘られただけの豪でした。
居住性はなく、弾薬・食料などを保管するスペースもなく、あまり有効活用されていなかった豪に見えました。


御嶽を見かけたので、立ち寄ってみました。


ウガンジョ(拝所)には、線香の灰が山と積まれていました。
ここで拝み続けている人がいるのでしょう。
なにを祈っているのでしょう。


御嶽の樹にサキシマキノボリトカゲがたくさんいました。








タイミング的に「はやて」に乗って、宮古島に渡りました。


宮古島に渡り、適当に宿を決めました。
普通の低所得家庭向けアパートをそのまま宿にした感じでした。
8畳くらいの部屋が二つと、6畳くらいの台所、沖縄特有のシャワートイレの間取り。
家族で住める広さ。
冷蔵庫、コンロ、調理器具、調味料つき。
これで一泊3千円。


表に出ると、いかにもな沖縄の住宅街。


ドアにつけられた針金。
これ、沖縄ではよく見られます。
なぜドアを開けっ放しにするのか?


「クーラーもあるけど、こうやってドアと窓を開けとけば、海風が通ってすずしいさぁ」
とは、宿のおばさんの言葉。

僕も沖縄の住人だった頃、夏場は窓全開、ドア全開にしてました。
窓から外をみると、同じことをしている家庭がたくさん見えたものです。
開け放たれたドアには、すだれなどをかけますが、ものすごく不用心です。
本土から来た友人がアパートの多くの部屋のドアが開け放たれているのをみて、
「沖縄ではドアを開けっ放しにしておくものなの?」
と聞いてきたことがあります。

たしかに本土の感覚からするとかけ離れている。
窓・ドアを閉め切って、クーラーがんがんにかけてもいいのですが、ここは沖縄。
海風が絶え間なく吹いています。
家のすべての窓とドアを開け放つと気持ちがいいんです。
住んでみればわかります。


その夜は、森に行くつもりだったのですが、結局まんたの人々とお酒をかわして終わったのでした。

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2012/07/05 八重備瀬

2012-07-22 18:54:05 | 沖縄
八重備瀬に行くために宮古島にきた。

そう言っても過言ではありません。

八重備瀬は宮古島北端から沖10kmほどにある珊瑚礁群です。
島はありません。

前回訪れたときは、一般のシュノーケリングツアーで、曇って寒い日でした。
でも、珊瑚の見事さに心打たれました。
日本にこんな場所があったのか、と。

伊良部島へ渡る前に、前回お世話になったダイビングショップにいきました。
ところが八重備瀬シュノーケリングツアーをやっていない。
伊良部でのシュノーケリングツアーをやっている。
しかし、参加の条件の一つがライフベストをつけること。
前回もそうだったのですが、そのときは交渉して、ライフベストなしで泳がせてもらいました。
今回もそれを期待して現場のメンバーに交渉してもらいました。
が、今回はダメとのことでした。

他のショップ、数店に電話をかけ、水中写真を撮ることが目的であること、ウェットスーツやシュノーケル道具一式持ち込みであることなどを伝えて、ライフベストなしで泳がせてもらうことを交渉したのですが、全滅。

困り果てました。

ライフベスト付きでは潜れません。
水面から撮るだけでは、あまりにも物足りない。


どうしたか。

船を一台丸ごとチャーターしました。

2万4千円。

一般的なシュノーケリングツアーが8千円から1万円であることを考えると、ムッッッッチャ法外な値段だとは言えません。

次に宮古島に来れるのがいつになるのかわからない。
どのみち、一般のシュノーケリングツアーで、潜ることが不可能。

となると、2万4千円。
出します!
出しちゃいます!


メールでオニヒトデの被害で珊瑚が激減しているのではないかという危惧を伝えると、珊瑚の密度が八重備瀬で一番高い場所の一つに連れて行ってくれました。

すばらしい!

写真を選ぶのに疲れてしまったので、以下、ひたすら写真を並べます。










浜珊瑚。


テーブル珊瑚も見事でした。






ハマクマノミ。














ルリスズメダイかと思いましたが、デバスズメダイの稚魚の群れだそうです。









この日、大潮だったため、八重備瀬の一部が水上に顔を出しました。
際の死に珊瑚につかまって、カメラを水上に出して撮影しました。


噂に聞いたことがあります。
「幻の大陸ツアー」とか銘打って、年に数回の大潮のときに水上に現れる八重備瀬の珊瑚礁に上陸するツアーがあると。
珊瑚が成長する速度は遅いです。
一番早い枝珊瑚で一年に10cm、テーブル珊瑚で5cm程度とのこと。
それをバリバリ踏みつぶして上陸するとか。
あり得ない、常軌を逸した奇行です。
企画する側も、参加する側も、もう少し考えて欲しい。
今でもこのツアー、行われているそうです。
















カクレクマノミ。
お屋敷(イソギンチャク)があまりに見事すぎて、姿を捉えることがなかなか出来ませんでした。









あまり大した作品は撮れませんでしたが、満足でした。
これに匹敵するだけの見事な珊瑚礁は、他に西表島付近しか思い当たる場所がありません。

この日は(なのか?)若干魚が少ないように見えました。
珊瑚に魚をからめることが出来ると良い作品になりやすいのですが、この日はそれをあまり望めませんでした。
あと、雲が頻繁に通り過ぎていて、日射しにもあまり恵まれませんでした。

でも、心は満たされました。

いずれまた来ることでしょう。
そのときも、同じ船長さんにお願いしたいものです。



その夜は、また森に向いました。
森にはコンクリート製の散歩道が設けられているのでアクセスは楽ちんで助かりました。
でも、誰も利用していないらしく、入り口はほぼ消えていました。

散歩道沿いにはなぜか、アボガドの木が放置されていました。


アボガドの花。


なんという名のクモか、存じません。




ウラキヤマタカマイマイ。
オキナワヤマタカマイマイの親戚。
こちらも絶滅危惧種みたいです。


オキナワクワゾウムシ。


コブナナフシ。




ナカオレツユムシ。


そしてヤモリ。


XZ-1は、コンデジにしては本当に良くボケます。
被写体深度が浅すぎて困る。
この写真に至っては、最も絞っているのに眼球にしかピントが合っていないではないですか。


アオミオカタニシ。
伊良部島にもいたんですね。


そして、ヤシガニ。
この夜は、小さいの一匹と、足を広げると30cm程度のを一匹みかけました。









この夜は、一番のお目当て、ミヤコカナヘビには出会えませんでした。
でも、充実した一日でした。
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2012/07/04 伊良部島

2012-07-22 16:46:41 | 沖縄

朝起きたら、日が上がってました。
これだから宿泊ってヤツは・・・。
野宿なら日の出と同時に暑くてテントから蒸し出されるので、行動が早い。
宿は居心地が良すぎるので、今回みたいに疲れているときは際限なく眠ってしまうのでいけない。

最初に向かう場所は決まってました。
伊良部島のパイロット訓練場脇の海です。
これがキレイでたまらない。
こいつが見たい。
だから伊良部島に来ました。












海鳥が狩りをしていました。
おそらくキビナゴの群れがいるのでしょう。
ときどき海に飛び込んでいました。



海を堪能したら、まずは前回、一面の珊瑚で足の踏み場もなかったあの場所へ!



海に入って間もなく、ウミガメに遭遇!
しかし、アッという間に逃げられました。
(一応、亀が写ってます。わかるかな?)



リーフエッジに進むと、珊瑚があるにはあるのですが・・・。


前回とは大違い。
珊瑚はまばらでした。
その代わり、そこら中にいたのがコレ。
オニヒトデです。


それこそ、10mおきにいるんじゃないかと言うくらい大量発生していました。
そして、前回、踏み場もないほどの密度だった珊瑚が・・・大激減。


なんという貝だか存じません。
長さ20cmくらいありました。
水深5mほどに落ちてました。
貝殻がキレイなので、お土産に持ち帰ろうかと思って、手に取ると、中身が入ってました。
しかたがないので、おいてきました。


今回は、抗アレルギー薬(エバステル)を服用してシュノーケリングに臨みました。
効果は上々。
相変わらず左の耳抜きがうまくいかず、10mクラスの潜水は無理でしたが、鼻汁がほとんど出ず、鼻粘膜が腫れてこなかったので潜りやすいことこの上なし。
以後は、この手を使おうと心に誓ったのでした。


昼飯を宿で食べ、向かった先はまたしてもパイロット訓練場わきの海。
美しいぃぃぃ!


最高!






でも、この海を見て、キレイと思っていただけではありません。

水面をよく見てください。
左から右への潮の流れがかなり強いのがわかるでしょうか?
沖のリーフエッジ付近の白波もけっこうあります。
肉眼で見ると、リーフエッジは怖いくらいの潮の流れです。

もう一言追加すると、この美しい海辺に長時間留まることはできません。
猛烈な日射しです。
路面からの照り返しも強い。
日傘がないと死にます。
日傘ですが、海風にあおられて、油断すると裏返ります。
長時間ボーッとするにはあまり向いていません。

念のために付け加えると、最寄りのトイレまで(適当に言うと)3kmくらいあります。
アイスや清涼飲料水を売っている店まで5kmくらいはあります。



全日空の訓練機がひたすらタッチ・アンド・ゴーを繰り返してました。





一息ついたら、次の海です。
ダイビングボートもたむろしているので、きっと何かあるのでしょう。

海にはいるとなかなかの珊瑚。


クマノミの写真はうまくいきませんでしたが、この写真の写りを見てください。
今までの水中写真とは比較にならない見事な写りっぷりです。
あとは、僕の腕次第・・・。


珊瑚がまばらでも、若い珊瑚がたくさん。


シャコ貝。
大きさは幅20cmと小さめでしたが、触るとグラグラして採れそうでした。
美味しいこと請け合いですが、僕は基本、とるのは写真だけの人間なので、放置しました。


キビナゴの群れ。
もっとたくさんいれば嬉しいのですが。



ダイビング船がたむろしている辺りで・・・サメです!
体長1.2mくらいに見えました。
僕を殺すには充分すぎる大きさです。
距離20mほど。
海に入った地点まで400mはあります。
逃げようったって、無理です。
襲ってきたら、ダイビング船に飛び乗るしかないでしょう。


幸い、僕に向かってくることなく、去ってくれました。
もっと先へ進むつもりだったのですが、サメなんか見てしまったら、引くしかありません。
実のところ、ここから500mほどの地点で、前回は体長2m弱(僕より大きい)のサメに、距離15m程で遭遇して肝を冷やした思い出があります。

伊良部のこの辺りの海はサメがいるものと思って臨むべきなのでしょう。

あとで、宿の管理人さんに話を聞くと、やはり、時折、漁師が海上に舟だけ残して行方不明になったり、片足をサメに喰い千切られた状態で船の上で死んでいるのが見つかることがあるそうです。

それにしても、ダイビングをしている連中はサメにあっても大丈夫なんだろうか?
ダイビングをしていて鮫に襲われたという話を聞いたことがない。


岸に戻っていく過程も楽しめました。



また亀に会いました。
が、またしても、猛烈なダッシュで逃げていきました。
(一応、写っているのですが、わかるでしょうか?)
写真にならず。
このときはF値を8にしていたため、写真がブレてしまいました。
水中では難しいことを考えず、プログラムオートにすべきだと思いました。



ハマ珊瑚。
300年から500年クラスでしょうか?
雰囲気があります。


カクレクマノミ。
こいつも作品になりませんでしたが、この写りはすばらしい。
XZ-1のレンズはいいです。


隠れっぱなしで、まともな写真にならず。
体力的にも粘りがなく、作品にならないまま撤退。



夕方には、スコールの後にでっかい虹が出ました。
虹を見たのはいつ以来のことだろうか。



夜は、伊良部島唯一の森に出かけました。
道沿いは人の手がかなり入っていますが、雰囲気的には原生の要素がかなり残っていました。
しかし、あまりいい獲物には出会えず。

唯一うれしかった獲物。
オオコウモリ。
沖縄本島にたくさんいるオリイオオコウモリなのかどうかはよく存じません。
羽を広げると50cm以上になります。
木の実を食べていました。











宿の前の貯水池で鳴いていたヌマガエル。
一応、地理的にサキシマヌマガエルになるのでしょうか。
貯水池が深すぎて、望遠でしか撮影出来ませんでした。


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2012/07/03 夏休み、宮古島行き!

2012-07-22 10:12:12 | 沖縄

とうとうこの日が来ました。
一年に1度(?)の開放日です。
夫でもない、父でもない、労働者でもない、一人の「人」として燃え上がる日が来たのです!


しかし・・・・喜んでばかりもいられない状況でした。



「かつてなく危険なミッション。」


今回の宮古島行きに対する僕の認識です。




準備ができなかった。




フィールドワークにおける準備には大きく三つあると思っています。

(1) 物の準備
(2) 現場の情報収集
(3) 身体の準備


(1) 物の準備
なんとかなる。
最悪、現地調達できないものだけを確実に準備できればよい。
(ただし、現地調達にも時間が取られるので効率が悪い。やはり出発前に準備を万全にすべきではある。)



(2) 情報収集
フィールドの気象、海流、潮汐、地形、航空写真解析、現地の危険生物情報、利用できる手段(サービス)など。


知らない海や山に入るのは、とても怖い。

僕の宮古島でのターゲットはリーフエッジ。
平均で500m以上沖なのです。
離岸流に巻き込まれたら、1時間や2時間では戻って来れないこともあり得ます。


宮古島海域は、僕の知らない海なのです。
慶良間や沖縄本島なら、なんとなく勝手がわかるところもあるのですが、宮古島に行くのはまだ2回目。
前回来たのは6年も前のことなのです。


知らない海は怖い。

風や潮汐のタイミングで変わる海流を読み間違うと、死に直結することもあり得ます。
単純に、僕が泳げる速度より速い流れに巻き込まれれば、それで終わりです。


死にたくないから、出発前にできる限りの情報収集をして臨む。


この日のこの時刻にこの浜の、ここから海に入る。
おそらく潮の流れはこうだろうから、こういうコースを組み立てれば大きく外すことはないだろう、とか。

外した場合のシュミレーションもして臨む。


もちろん、現場入りしての情報(海の状況)が一番状況を左右するのですが、予めシュミレーションをして臨むのと、シュミレーション無しで臨むのとでは心の準備が全然違う。


今回は泳ぐ場所さえ決まっていない。
シュミレーションができている訳がない。



(3) 身体の準備
目も当てられない状態。
特に水泳。
二ヶ月間、一度も泳ぎに行っていない。

僕は奥さんと付き合っている頃、デートより水泳のノルマをこなすことを優先して、奥さんの友人たちから総スカンを喰らいました。
それほど沖縄行きに当たって身体作りを重視している。
身体が出来てない状態でフィールドに臨むことは、死の危険をいたずらに増やす以外の何者でもないのだから、ほかにどうしようもない。
それに、体力に余裕があるほど、集中力の持続時間が長くなり、それだけ写真の質も上がるのです。

その僕が二ヶ月間一度もプールに行けなかった。

職業人人生の記念すべき船出の時期なので、忙しいのはある程度仕方がない。


でも、そんな社会的事情を宮古島は容赦してくれはしない。


追い打ちをかけるように、出発6日前からの3日間、38~39℃台の発熱に苦しみながら業務に就いたため、体重が5%も減少しました。
出発の2日前、2歳の娘と100m散歩しただけで、息切れしている有様。


こんなんで1回平均2時間、沖平均500mのシュノーケリングに耐えられるのか?!


耐えられない(かもしれない)。


では今回の宮古島行きを中止するのか?


「それはあり得ない」


飛行機が予約いっぱいで変更不可能。
気持ち的にも待てない。




ときどき夏のアルプスで、中年の登山隊が遭難して「なんでこんな天候で登山を強行したのか」と世間に責められることがある。
僕もそのたびに天気図を見直して、「こんな天気図で山に行くなんて、素人の集団か?」とか思ってしまうことがある。
でも、その登山隊の中にはなかなかの経験者が含まれていることが少なくない。
彼らはいい歳であり、家族もあり、会社での立場もあるであろう人々。

彼らが、なぜそんな無謀な登山を強行したのか。



「このチャンスを逃したら次がいつになるかわからない」



自然相手にそんな理由があってたまるかと世間はいうかもしれない。


でも、この気持ちは止められない。
少なくとも今回、僕もその愚行を犯すのでした。

いざ、行かん、宮古島!



(それにしても、前置きが長いことよ。もうちょっとストレートにフィールド入りしたいものです。社会人って大変(-_-;))




去年から宮古島にスカイマークが入り、だいぶ(安く)行きやすくなりました。
少なくとも心は貧乏なので、安くないと行けない。
スカイマークが入ってなかったら、たぶん、今回の宮古島行きはなかった(かもしれない)。


仕事が終わったら、家で荷物を拾い、羽田空港近くのホテルで前泊。
「生きて帰ってきてね」とは妻の送りの言葉(大感謝!)。
朝6時台の飛行機で那覇に出発。


那覇で宮古島行きの便に乗り換えです。
那覇行きは満席でしたが、宮古便は予想に反してスカスカでした。


先週の沖縄行きで、飛行機の欠航と、レンタカーの故障というトラブルを喰らったため、宮古島に到着するまで気が抜けませんでした。

宮古便から見えた慶良間諸島。
9月には家族で渡嘉敷に行きたい。


宮古島でレンタカーに乗ったのは正午前でした。

出発前日、学生時代のバイト先、重度障害者自立生活の支援センター、兼、障害者専門のヘルパーステーションが宮古島に進出していたことを知りました。

しかも、知人が何人か赴任している。

昼飯時だけど、知っている店があるわけでもなし。
元バイト先に顔を出して、美味しい店でも教えてもらおうかな。

そんなノリで行ってみました。

「自立生活センター まんた」


ちょうど昼飯時に到着。
予想以上の大歓待を受け、いきなり前触れもなく現れたにもかかわらず、図々しく昼食もご一緒させてもらいました。
調理実習の成果を頂きました。
ステーキのカジキはヘルパーさんのご主人が与那国沖で釣ってきたものだそうです。



自立生活センターでは、施設での療養生活を余儀なくされている重度の障害を持つ成人の方で、ごく普通の地域生活を希望する人を支援しています。
地域で独り暮らしをする以上、食事を自分で用意できなければいけません。
ヘルパーさんに的確な指示を出して、自分の好みの料理を調理してもらうことは、自立に向けて獲得しなければならない生活能力なのです。


宮古島のような離島にも重度の障害者がいて、施設ではなく、成人としてごく普通の生活を地域ですることを希望される方たちがいるそうです。
けど、宮古島では、重度の障害者が地域で独り暮らしをした前例がなく、支援を行う専門的知識やノウハウを持った人が今までいませんでした。
まんたが宮古島入りしたことで、現在2人の方が地域で自立生活を始めたそうです。




昼飯を食ったら、出発です。
まずは来間大橋の絶景を楽しみに行きました。
宮古島に行くまで、僕は動物写真ばかり撮っていて、風景にはあまりカメラを向けませんでした。
しかし、宮古島の海の美しさにはさすがにカメラを向けてしまいました。
写真に刷ってみて、あまりの美しさに驚き、沖縄の風景写真も始めてしまったという経緯があります。



来間大橋の上から臨んだ海。
美しいぃぃぃ!
最高です。


次は長浜ビーチです。
これまた、カレンダーの写真などによく使われる美しいビーチです。


が、現地に行ってみてビックリ。
建設中の伊良部大橋がバックに大きく入ってしまい、風光明媚だった風景がポシャッてしまっていました。
残念です。

にしても、日射しが半端ない。
強烈です。



時刻は15時過ぎ。
さて、どうしようか?
実は、予定を全く考えて来なかった。
大神島に向かうか、宮古島の海と森を攻めるか。
それとも、伊良部島に向かうか。

いろいろ考えたあげく、4日間の滞在中、伊良部島には絶対行くのだから、そのタイミングを考えるのが面倒になり、真っ先に行ってしまうことに決定。
スーパーライナーはやてに飛び乗りました。



伊良部島到着。
さて、どこに泊まろうか。
宮古島では何カ所か野営をする場所をすぐに思いつくのですが、伊良部島では思いつきませんでした。
まあ、何とかなるのですが。
唯一思い出したのが、前回来たとき、数日間一緒に行動した人が泊まった場所。
パイロット訓練場の療と同じ敷地内にある「さしばの里」。
肉体的疲労もあり、特に予定もなく、日も傾きかけており、自然とレンタカーがそこに向かったのでした。

さしばの里。
4700円で2食付き、6畳部屋が2つと、風呂トイレ、家具一式と調理器具、ちょっとした調味料。
独りで泊まるには充分です。


野宿するか、宿泊するか。
どっちも善し悪しです。
今回は体力の低下が著しい状態で臨んでいるので、まあ、宿泊が正解だったのでしょう。
体力が許すのであれば、野宿の方がいいのかもしれません。
宿(やど)は心地よすぎるんです。
ホッと気が抜けるので、疲れが表に出やすい。
すると、ついつい腰が重くなる。

野宿をしていればある程度の緊張感が常にある上、社会の一般常識と照らし合わせて、寝ていてよいはずの場所ではないので、腰は常に軽い。
朝日が昇れば暑くてテントの中には留まれたものではない。

今回、実質4日半しかない。
時間にして108時間しか宮古島で自由になる時間がない。
宿に腰を落ち着けている場合ではないのです。

が・・・・今回ばかりは身体が重すぎた。
猛烈な暑さで、寝るだけで体力を使う野宿を強行して、体調でも崩した日には目も当てられません。
今回ばかりは僕も宿泊を選択せざるをえませんでした。


早速、泳ぐ場所の下見をしたりして夕刻を過ごしました。


その夜は見事な満月でした。


道路にはオカガニがそこかしこに見られました。
よく見るとみんな雌です。
お腹に卵を抱えている。
オカガニは6~8月の大潮に産卵するという。
ちょうどその時期に当たったわけです。




翌日泳ぐ場所の再確認をし終わったら、、、伊良部島と言えば、まずはヤシガニです。
人口急増中、開発急進行中の宮古島では、食べ尽くされて数が激減しているヤシガニですが、伊良部島はまだまだいるはずです。
車を流し、適当に目星を付けた場所で車を降りて、歩き始めて5分。
いました!








ほかにもヤシガニを見かけましたが、いかんせん藪の中。
追いかけるにも、体力に余力がなく、気力も尽きたので、見るだけに留めました。

伊良部島にヤシガニはたくさんいます。
しかし、2年後に伊良部大橋が完成すれば、宮古島から気軽に伊良部島に足を運ぶことが出来るようになります。
きっと、伊良部島のヤシガニも激減するに違いありません。

ヤシガニはとっても美味しいそうです。
ですが、数が大激減した沖縄本島の元住人としては、もったいなくて食べる気になりません。
こいつも足を広げれば30cm以上あるので、きっと市場に持ち込めば5千円とかで売れるはずだし、自分で食べてもいいはずなのですが、そうしませんでした。
しっかりした保護策がとられて、安心して食べられる日が来ることを祈ります。

(未確認情報ですが、宮古島ではある一定の大きさ以上でなければ捕獲しない決まりがあるようです。それならば少し安心できる。沖縄本島の市場では「こんなに小さくちゃぁ、食う場所もあんまないだろうに・・・」と思ってしまうような小さな個体まで売られています・・・。)


蝉の脱皮。
7月上旬ですし、適当に歩いていれば見れるような気もします。
でも、いつみてもキレイ。


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2012//06/23 やんばる

2012-07-16 19:39:09 | 沖縄

サークルの先輩が結婚式に呼んでくれました。
呼んでくれたこと自体うれしいし、サークル仲間との再会も楽しみだし、当然行くやんばるも楽しみ。
トリプルうれしい!

新たな年度となり、新たな責任ある業務(とそれに伴う半端ないプレッシャーとストレス)が加わり、さらに新たな専門分野に手を付け始めたこともあり、さらにさらにここのところ学会発表が二つ続き、過労気味でした。
業務自体、今までとやることはあまり変わっていないのですが、誰かの下について、その指示の元に動いているのと、自分が上に立ってやるのでは、プレッシャーとストレスが全然違います。
いずれ通らなければならない道であり、自分の選んだ道であり、前に進んでいる充実感はあるのですが、それも限度というモノがあり、充実しすぎるとよいことはありません。
が、サービス業なので、こちらの実力や体調や都合に関係なく、仕事は一方的に入ってきます。

過労は肉体的につらいのはもちろんある。
けど、さらにつらいのは、感情が枯れてくることです。
感情が枯れると、充実感も、やる気も枯れてくる。

うれしいという感情は明日への希望になるだけでなく、一日一日生きてゆく上での活力となるもので、それが枯れると心が荒廃してきます。
疲れのために集中力が落ち(最悪なときは短期記憶が自分でも明らかにわかるほど落ち)、それがトラブルを呼び、更なるストレスと疲労を生じさせ、仕舞いには常にイライラして、些細なことで感情を高ぶらせるという悪循環に陥ります。

そんなとき巡ってきたこのイベント。
僕にとっては天の助けともいうべき出来事でした。

枯れた感情に喜びの水が注がれました。
沖縄へ行くよろこびが、疲弊しきった身体の奥底から、活力を呼び覚ましました。
どこにこんなエネルギーが残っていたのかと、自分でも信じられない思いでした。
確かに肉体は疲弊している。
でも、心が喜びの感情で満たされることが、こんなにも肉体に活力を取り戻させるとは。

いざ、行かん、沖縄!

職場から空港へ直行したのですが、行きすがら、東京の下町の道端でネジバナに出会うという幸せまで得ました!

さて、成田空港に向かいながら沖縄での予定を立てます。
ヤンバルの山に直行しようか。
しかし、今は海亀の産卵のシーズン最後。
しかも先週の新月には台風が沖縄を襲ったため、そこに産卵をもくろんでいたグループが産みそびれて、今夜あがるものもいるかもしれない。
そうだ、まずは浜辺を攻めよう!

フィールド友N氏に連絡します。
僕「今夜、予定空いてる?」
N「予定があります。」
僕「そうかぁ。残念。一緒に海亀の産卵を見にいかないかと思ったんだけど・・・。」
N「 亀です。」
僕「 え?」
N「僕の予定は、亀を見に行くことです。」
というわけで、一緒に行くことに。
現地集合としました。

ところが僕の飛行機が機材不具合のため、まさかの欠航!
次の便に振り替えてもらいました。
3時間のロスです。
ヤンバルにつくのは早くて21時過ぎになるな。


那覇空港に着き、レンタカー屋さんのお迎えに乗り、レンタカーに飛び乗り、出発!
那覇市内で渋滞にハマったものの、なんとか高速道路に乗り、心はヤンバルへと飛びました。
ところが・・・沖縄南インターを過ぎたところで左前輪から異音がし始めました!
これはヤバイ!
すぐさま車を路肩に寄せ、チェックすると、左前輪のハウジングが外れて前輪にかかってました。
すぐさまレンタカー屋に連絡、代車を回してもらうことに!
でも、ただでさえ時間的ロスをしているのに、この上さらなるロスは痛すぎる!

何はともあれ、N氏に電話です。
プルルル・・・カチャッ!
僕「 あ、Nさん?あのね、レンタカーがね・・・。」
N「猫さん、高速道路の路肩に車、止めてません?」
僕「な、なんで知ってるの?!」
N「さっき、通過しました。」
僕「・・・」
なにかと気の合うN氏でした。

レンタカーの代車を待つ間、高速道路を歩いて降りて、コンビニで飯を調達して食べました。
レンタカー屋さんが到着!
代車を渡してくれるのかと思いきや、いきなり故障した車の左前輪を覗き込んで何かをし始めました。

「故障具合も気になるだろうけど、早く代車を渡してくれ!」
とは、僕の心の声。

3分ほどゴソゴソして、徐(おもむろ)に僕に向かって言いました。

レンタカー屋さん 「修理しました。どうぞ継続してご利用ください。」
僕 「は?そんな簡単な修理でまた故障したらどうするの?!」
レンタカー屋さん 「大丈夫です。もともとこいつのハウジングはピン一本で止めてあっただけなので」
僕 「はぁ?!あの車を代車で持ってきてくれたわけじゃないの?!」
レンタカー屋さん 「いえ、これで元通りなおりましたので、そのままお使いください」

????!!!!

沖縄らしいと言えば、そうなのですが・・・。
これ以上の時間的ロスはかなわないので、それ以上深く追求せず、車に飛び乗りました。
メーターを見ると15万キロくらい走ってる。
24時間4千円でレンタルした業務用バンです。
安かろう、悪かろうということなのでしょう。

いろいろありましたが、飛ばしまくり、N氏が知人を名護で拾っていたこともあり、最終的には僕が先に現地入りしたのでした。

N氏は知人友人ら3-4人連れていました。
早速、浜を徘徊し始めました。
波打ち際まである海亀の足跡が数回見つかり、緊張が走りましたが、いずれも数日中に上陸したものでした。
残念ながら、この夜、あがった個体はありませんでした。

満天の星空でした。
美しい天の川が夜空を横切っていました。
特大の蠍(さそり)座がハサミと毒針のついたシッポを振りかざしていました。
海蛍が波打ち際に時々光ってました。
いつものように、波打ち際をカニが走ってました。

なんて名前だったか、忘れましたが、コイツがたくさん浜辺で走ってました。


浜辺に数本小川が流れ込むところでは、リュウキュウカジカガエルが鳴き競っていました。


浜辺には様々な花が咲いています。
以前の僕ならちょっと見ただけで通り過ぎたでしょうけど、今回はカメラを向けてみました。
なんという植物かは存じませんけどね。


ヤドカリもたくさんいました。




海亀の産卵がないことがわかったところで、N氏御一行は別の浜へと向かい、僕は山へ向かいました。

奥の集落からほどないところにある沢で見かけたナミエガエル。
天然記念物の絶滅危惧種です。
ナミエガエルがここまで里の近くにいるのは、奥と、やんばるの太平洋岸のごく限られた集落だけでしょう。


ナミエガエルの若い個体。




ホルストガエルも2匹、鳴いていました。
ホルストガエルがこんなに里の近くで見られるのも珍しいです。
でも、このポイントでは毎年、見られます。


リュウキュウカジカガエルがここでも鳴き競っていました。


リュウキュウカジカガエルは、町中でも見られる雑魚ではありますが、ここまでのドアップを撮影するとなると、それなりに難易度が高いです。
こんなに寄れるのは、彼らが夢中で鳴き競っているときだけです。
一応、通年で産卵する種だったような気もしますが、それでも鳴き競い方の強弱の波は季節ごとにあるように思います。
この夜は思いっきり鳴き競っていました。
こんなに寄れるのは久々で、楽しくて、全力投球してしまいました。







★ただ、この夜はかなり手痛いミスをして、全作品が質の悪いものになりました。
実は、前回撮影時、明るい日差しのもとでモニタの見えが悪かったため、モニタの輝度を最大にあげていたんです。
その設定のまま夜の撮影に入ったため、暗闇の中でモニタがやたら明るくみえました。
露出オーバーになっているものと勘違いして、撮影をアンダーに振って撮影したため、すべての写真がアンダーになってしまったのです。
RAW撮影したので、現像の段階で露出補正したため、画質の劣化はJPEG撮影と比して少ないですが、やはり発色が若干不自然になりました(泣)

森に入ると、懐かしのヤマタカマイマイ。
これでも一応、絶滅危惧種です。






ホルストガエルの若い個体です。
なんか、毎年のように、同じ時期に、同じような若い個体に出会う傾向があります。
ここはそういう場所なのでしょう。


ハナサキガエル。
コイツに会わないと気分がノッてこない。




珍しくも何ともない、そこら辺にたくさんある植物です。
今までは見向きもしませんでしたが、今の僕は違います。
名前は存じませんが、写真に撮っておけば、いずれ調べられるでしょう。
たぶん、おきなわカエル商会で紹介されていることでしょう。
花の形が特徴的です。




これまた毎年恒例の、イジュの花の落ち花です。
毎年、この時期(時期としては少し遅めかな?)沢にたくさん浮いています。
撮影するのは初めてかな?





この夜は、他に、アカマタ、シロアゴガエルの鳴き声、リュウキュウイノシシ、ヤモリの鳴き声、シリケンイモリ、ヤンバルマイマイ、ゲジ、ヤンバルヤマナメクジ、ヒメアマガエルなどを確認しましたが、写真にはおさめられず。
翌日に披露宴を控えていたので、さすがに無理はせずにAM3:00頃に沢を撤退しました。

翌日は気持ちのよい梅雨明けの沖縄の空でした。
N氏宅より。


3時間ほどN氏宅で仮眠をとり、シャワーを浴びて、披露宴に参加しました。
T先輩、おめでとう!


とても充実した沖縄行きでした(^^)


今回が、XZ-1のヤンバル初陣でした。
感動的でした。
暗いヘッドライトの明かりでもピントがバッチリ合う!!

XZ-1はGX100とは比較にならないほどマクロ撮影に弱いです。
GX100なら、素で寄れるし、内蔵フラッシュが優秀すぎます。
が、XZ-1はマクロ撮影が極端に弱いので、アダプターチューブ経由でクローズアップレンズを使用しなければならない。
しかも、被写体に合わせて、クローズアップレンズなし、No.3、No.10を使い分けるので、使い勝手が悪いことこの上ない。
おまけに内部フラッシュはアダプターチューブにケラレるので、外部フラッシュFL-300Rにディフーザー付きで使用しないとだめ。
ダメダメですが、それでも元C-4040zoom使いとしては、がんばってしまいます。

確かに、いろいろ使い勝手が悪いですが、唯一、電池の切れかけた暗いヘッドライトの明かりで合焦してくれることだけは、感動でした。
GX100は古いデジカメであることもあり、暗いところでなかなか合焦してくれないんです。
ヘッドライトを明るくすれば済む話ではあるのですが、ヘッドライトがあまり明るすぎると、被写体である小動物たちが逃げてしまうリスクが高まります。
また、カエルたちの瞳孔が締まってしまう。
暗闇の中の写真なのですから、できたら瞳孔が開いた状態で撮影したいじゃないですか!
その点で、XZ-1は、ここ5年間の技術の進歩の恩恵を受けており、オートフォーカスがストレスフリーでした。
特にXZ-1は、コンデジにしては被写体深度がやたら浅いので、思ったところにしっかり合焦してくれないと使い物になりませんしね。

クローズアップレンズの付け替え作業は確かに時間がかかるし、そのために逃した被写体がかなりいました。
でも、もともとC-4040zoomでそういう作業のもとに撮影していた僕にとって、一応許容範囲に収まったのでした。
しばらくはヤンバルでも主役の座はXZ-1になりそうです。
もち、GX100も持って行くでしょうけど。
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