猫五郎の写真日記

なんか、写真よりも文章がメインになってます。しかも、くどい。要改善。でもなかなかねぇ。

2011/07/15 夏休み第1弾 渡嘉敷島 4日目

2011-07-24 09:48:41 | 沖縄
台風6号が近づいていました。
予報では明日まで波は凪いでいる予定ですが、万一を考え、今日、本島に戻ることにしました。

朝一番に阿波連の海に入りました。
昨日のガラスボートで、2007年にみた珊瑚の群落が健在であることはチェック済みです。
早速そこへと向かいました。


シュノーケリングで容易にアクセスできるポイントでは慶良間諸島最大の枝珊瑚の群落です。


ここの難点は、珊瑚が多すぎて魚が分散してしまい、魚と珊瑚のからみを撮るのが難しいことです。
なんとも贅沢な悩みだと思いますが、海水の透明度の低さと相まって、作品にはなりにくい。
でも、いい場所です。


ノドの水疱が海水で刺激され、嘔吐しかねないほど咳き込むため、1時間ほどで撤退しました。


毎日、しつこく阿波連ビーチ遠景。


慶良間諸島を一望。足下にダイビング船が数隻たむろしてました。


ダイビングポイントのようです。
そこへ通じると思われる山道がありましたが、高低差200m・・・。
体調万全でも、行くかどうか、微妙です。
少なくともウェットスーツは持って行かないでしょう(帰りが大変。濡れたウェットスーツは重いんです)。


懐かしの阿嘉島北浜ビーチ。
あちらも盛況なようです。
まだあの珊瑚の島たちは元気だろうか?


阿嘉島、また行きたいよう!


今回の渡嘉敷ミッションのテーマの一つは渡嘉敷の沢でした。
足底の水疱のため、まったくもって足の踏ん張りが利かないことはわかってましたが、まったく沢に入らずに撤退するのは悲しすぎるので、少しだけ無理をしてみました。
今回持参したロープをガードレールにくくりつけて、沢に降りてゆきます。
予想した通りの沢環境がそこにありました。
が、僕が予想したよりも上流にさらに続いている。
下って行くつもりが、一転して沢登りになりました。
思ったよりも泥成分が多い沢です。


でっかいアカマタと遭遇。
1.5mほどでしょうか。
僕が過去に出会ったアカマタのトップ3に入る大きさです。


アカマタがこちらに向かってきても、足の踏ん張りが利かず、まったく飛び退くことができないことを確認。
毒蛇ではありませんが、咬まれたくないので、これ以上踏み込めませんでした。


沢を登って行くと、なんとでっかい砂防ダムが・・・。
最上流部にこんなでっかい人工物が・・・。
ちょっと幻滅でした。
渡嘉敷最長のすばらしい沢の首根っこをつかまれたような気分でした。
でもま、次回、この沢を下ってみようとは思ってます。


本島に戻り、迎えにきてくれた友だちと食事をとって、名護へと向かいました。
この夜は満月です。
波は嵐の前の静けさで、見事に凪いでいます。
これは、AM3:00頃に本部半島から伊江島と月をセットで撮ったらいい作品ができること間違いなしです。
満月、雲一つない空、凪いだ海。
これだけ絶好の条件が整うのはかなりの幸運です。

しかし、AM2:30に起きれませんでした。
今回のフィールドワークは、かなり控えめなものでしたが、高熱を出して、まだ3日です。
ハードワークではありませんが、優れない体調のまま、動き続けていましたから、無理もない話です。

翌日は、まだ沖縄に残っているサークルメンバーと旧交を温め、帰途についたのでした。

まだ2回目の夏休みが9月にあります。
次回は妻と子どもがついてきますが・・・今回思ったように動けなかった都合、またしても妻には我慢をしてもらう場面が出てくることが予想されます。。。。
ヤンバルにも予定がたくさんあるのですが、また渡嘉敷に行こうかな・・・。

優れない体調の中、残された身体能力をフルに使って、最大限の成果を上げたつもりです。
完全燃焼しきった夏休みでした。
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2011/07/14 夏休み第1弾 渡嘉敷島 3日目

2011-07-23 21:24:42 | 沖縄
3日目、少しはフィールドワークができそうなくらいに回復しました。
でも、一発が限界でしょう。

フィールドワークが無理でも、この渡嘉敷島には美しい浜辺があります。
まずはそれらを撮影して回ることにしました。

まずは阿波連ビーチ遠景。


お次は渡嘉志久ビーチ遠景。


2007年に来たときと寸分変わらぬ光景です。


何度撮っても撮り足りない。。。


美しいねぇ。
何千年も前から変わらぬ姿なのでしょう。


再び阿波連に戻りました。
パナリよ、今日はお前の元へ行くぞ!


阿波連ビーチ。
きれいだ。
満潮だったらなお良かった。
今回は全日程、干潮がほぼ正午だったので、潮の干いた写真ばかりになってしまいました。


縦構図でも絵になるねぇ。


キャンプ場に戻り、早めの昼飯をとり、さあ、いざ行かん!パナリへ!


パナリへの渡しは、ジェットスキーか、ガラスボートです。
ジェットスキーだと一眼レフを持って行くわけに行かないので、必然的にガラスボートになりました。


ガラスボートの上から激写しまくりです。
この碧さ!たまらんッ!!




パナリの山頂から。
そういえば、シブガキ隊の銅像が立っていると聞いていましたが、見てくるのを忘れました。




体調が戻ったとはとても言えませんでしたが、泳ぎました。
というか、泳がずにおくものか!!
リュウキュウイソバナが僕を迎えてくれました!


ウツボくんも大きな口で迎えてくれました!


そしてハマクマノミくんも。



体がまだ少し重かったですが、まともに泳げること、まともに潜れることを確認できて、ホッとしました。
僕はまだ沖縄の海に潜れる体のようです。
よかった~ッ!!

キャンプ場に戻ってからは、入る予定のめぼしい沢の入り口を確認しに回りました。
マダラトカゲモドキとイボイモリとハブが主なお目当てです。
僕が地形図を見る限り、渡嘉敷には4-5本の立派な沢があります。
しかし・・・内2本は、下流の入りやすいポイントに「立ち入り禁止」の札が・・・。
上流からのアプローチは厳しそうなので、2本は侵入不可。
最長の沢も下流部は「立ち入り禁止」の札が。
でも、上流部からの侵入は可能。
もう一本は、入り口が高さ5-6mの滝。
でも、なんとか越えられそう。

いずれにせよ、足の裏が水疱だらけで、痛がゆくて、岩場でまったく踏ん張りが利かないので、現時点では沢に入ることあたわず。
この時点で、今回の渡嘉敷ミッションの大半は実行不可能が決定的となったのでした。
でもまあ、またの機会があるさ。
沖縄にいると、なぜかそう思えてしまうのが不思議です。


テントに戻り、一休みしているとき、天気図、台風情報を確認していて、最悪のコースを辿った場合、7/17の飛行機が欠航になる可能性があると踏みました。
断腸の思いで帰りを一日繰り上げるべく、飛行機の予約を変更しました。


その夜は、さすがにフィールドワークができるほどの体力が残っておらず、また、足の裏の水疱のため、歩くのがつらく、やむなく、海亀の産卵後を月明かりで撮影して終わりました。


波打ち際で足跡が途切れているのがわかるでしょうか?
この足跡は2週間ほど前に上陸したものだと思われます。
でも、生々しい感触がまだ残ってました。
おつかれさま。
また来年あがってこいよ!


友だち情報で、僕の予想した日に、複数の海亀の産卵が確認できたそうです。
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2011/07/13 夏休み第1弾 渡嘉敷島 2日目

2011-07-23 20:13:48 | 沖縄
2日目は、小雨が降っては止んでの一日でした。

南の熱帯低気圧は、予想通り台風6号に変わっていました。
まあ、出発前から想定済みではありましたが。


朝になり、少しは動けるようになりました。

昨夜は高熱のため、トイレに行くにもフラフラで、まっすぐ歩けませんでした。

テントの中で起き上がり、水分とカロリーメイトを口にして、手足を見ると足の裏と手の平に水疱ができていました。
また、ノドがむちゃくちゃ痛い。
後に、帰りのフェリーの中で鏡で確認したところ、これも水疱でした。

手足口病でした。

娘の保育園で手足口病が流行っているのは知ってました。

が、1歳の娘が不顕性感染(感染しても症状がでないこと)で、父親が高熱で発症・・・。

絶句。。。。


手足口病は、乳幼児でも不顕性感染が少なくない弱毒ウイルスによるもので、高熱が出ることはまれです。
保育園に通っていた人なら、一度は感染しているもので、ほとんどの成人は獲得免疫があります。
僕も保育園育ちなので、当然免疫は持っているはずです。
それが高熱で発症した・・・・。

過労で免疫力が落ちていたと解釈すべきでしょう。



2日目が雨で、僕にとっては幸いでした。
僕自身が大人しくしている気分になれることが一つ、もう一つは、テントの中が快適だということです。
快晴の日のテント内は蒸し風呂そのものです。
中に留まれたものではありません。

でも、少々の雨くらいではまだまだテント内は快適にはなり得ません。

僕は前回の渡嘉敷島で蒸し風呂地獄を経験していたので、今回はテントを蚊帳タイプに切り替えて臨んでいました。
それが功を奏しました。

ペグで張ったフライシートの下から海風がテントの中を通り抜けて行きます。
快適です。
一日、快適に横になっていられました。

雨と蚊帳タイプのテント。
この二つがそろっていなかったら、さらに体調を崩したか、宿泊施設に移動せざるを得なかったでしょう。

僕はついている!
自分の幸運に感謝の気持ちでいっぱいでした。



高熱を出したのが渡嘉敷で良かった。

もしこれが沖縄本島だったらやりきれなかった。

今、僕は沖縄の海風を感じながら、地面の感触を感じながら、波の音を楽しんでいる。

ときどき、オカヤドカリがガサゴソ動き回る音も聞こえてくる。

那覇のホテルのベッドとは雲泥の差です。


そしてこののんびりした、なにもない時間・・・・。
普段の多忙な生活ではあり得ない空間です。
平日は、5:30起床、ドタバタと出勤し、帰宅後は飯・風呂・寝るだけの生活です。
唯一の楽しみは寝る前にネットを20分ほどみることでしょうか。
休日は、平日忙しくてなにもできていない分だけ、夫・父としての役割がどっと押し寄せます。
のんびりする時間なんてカスほどもないです。

そんな僕がのんびり一日横になっている。。。。
最高の幸せな空間でした。


さらに僕はほくそ笑みます。
この適度な雨。。。
今夜の林道は最高のコンディションに違いない、フッフッフ。

夜になり、僕はもそもそと動き出しました。
車を運転する程度なら、今の僕にもできます。
さあ、いざ行かん!夜の森へ!!


林道脇に車を停めた僕を迎えてくれたのがこいつ。
クマゼミだと思われます。
このままこいつの脱皮を観察してみたいという気持ちもなかったわけではありませんが、僕には別の目的があり、先を急ぎました。


マダラトカゲモドキ。
渡嘉敷に来たのは、こいつを見るためだと言っても過言ではありません。
見れました。
まだ一度も切れていない、きれいな尾の若い個体です。


個体数は豊富なようでした。
体がへろへろだったので、50mほどしか山道には入りませんでしたが、その間に7-8個体を確認できました。


アップ。
GX100のマクロ性能にはおおむね満足しているのですが、唯一の不満はトカゲモドキの顔を画面いっぱいにできないこと。
C-4040zoomにケンコーのクローズアップレンズNo.10を組み合わせるとそれが可能でしたが、GX100とNo.10は相性が悪く、それができません。
なんとか工夫して、大きく写したいものです。






満足して車に戻ると、クマゼミがすでに脱皮を終えていたのでした。
いずれ、きっと、こいつの脱皮の過程を一通り写したいものです・・・。


満足した僕はテントに戻り、再び眠りについたのでした。
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2011/07/12 夏休み第1弾 渡嘉敷島 初日

2011-07-23 13:58:43 | 沖縄
2011年夏休みが来ました。

体調が最低でした。

仕事が充実し過ぎたのです。
夏休み直前の20日間ほどがかなりハードでした。

18日間に6回の当直業務が集中した上、当直中に緊急業務が入りまくりました。

普通、当直や夜勤業務につく場合、その当日は夕方出勤、当直業務をこなし、その翌日は遅くとも昼までに帰るのが世の常識かと思います。

しかし、私がいる業界はかなり独特な業務体系で、当直のある日も朝一番から出てきて通常通り業務をこなし、夕方から当直業務に入り、翌朝になると通常業務にそのまま移行し、通常通り夕方まで働きます。

いわゆる36時間労働(正確には33時間程度ですが。)というやつです。
当直中に緊急業務が入ると、下手をすると一睡もできないまま、次の日の通常業務につくことになります。

まあ、そこまでひどい日は今回なかったのですが、それでも真夜中に叩き起こされ、3時間前後働いてから寝ると、疲れはなかなかとれないものです。

直近の土曜日が3回連続で日勤当直(土曜の朝に出勤して、日曜日の朝に帰る)だったため、沖縄行きまでの3週間、まともな休日が一日もありませんでした。

敢えて説明を追加するなら、この業界のもう一つの独特性として「代休が存在しない」というのがあります。
休日に出勤したからと言って、代休がもらえる可能性はゼロなのです。
そもそも、この職種の大多数の人は「代休」という単語自体を知らないと思います。



疲労が蓄積し、夏休み10日ほど前から不眠が始まりました。
本当に疲れていると、仕事の緊張がなかなか抜けず、全身ぐったり疲れているのに、眠れない、もしくは眠りが浅くなるんです。
家にいる分には眠剤を使えばいい話なのですが、当直中となると飲むわけにもいきません。
どのみち、緊急が入りまくって、寝ている場合ではありませんでしたが。
疲れている上に眠れないとなると、疲労の雪だるまは急激に、対数的に増大します。


沖縄へ出発する前日の当直明けには、バイト業務中に迷走神経反射を起こし、帰宅途中に嘔吐して血圧が下がり、倒れて1時間ほど動けなくなりました。

完全なる過労でした。

沖縄への出発当日は通常通り業務をこなし、夜出発しました。
スカイマークの深夜便です。
片道8800円の超格安!!

んがしかし、那覇空港につくのはAM3:15。
ついたら友達に迎えにきてもらい、ファミレスで旧交を温め、そのまま「とまりん」こと泊港へ。
一睡もせずに渡嘉敷への高速船マリンライナーとかしきに乗り込み、渡嘉敷へ。

疲労困憊での渡嘉敷到着でした。

スマートフォンで天気図を確認すると、昨日「怪しい」と感じていた南方の低気圧が、熱帯低気圧に変わっていました。
来るものが来てしまうのでしょう。
残り時間が限られるかもしれません。


で・す・が!!

渡嘉敷です!!!
2007年以来の渡嘉敷です(^o^)/

渡嘉敷港ですぐさまレンタカーに飛び乗り、着いたキャンプ場は、この前来たままのキャンプ場でした!!!
キャンプ場から海に走り、(心の中で)

「やったー! おれは渡嘉敷にまた来たぞー!!」

と絶叫しました。
↓↓キャンプ場から見た阿波連ビーチ!


この碧さこそ、僕が夢にまで見た渡嘉敷です!!


阿波連ビーチ遠景。


パナリ。
パナリよ、お前に会いにきたぞ!!


でもまずは、渡嘉志久ビーチです。
沖縄屈指の美しいビーチです!!
前回会った海亀にも再会したい!!


ぬおぉぉぉー!
夢にまで見たビーチがそのままの姿で!!!
興奮絶頂です!!


おぉぉぉぉぉぉ!!!
これだ!
これだよ!!
(言葉にならないので、写真で気持ちを汲んでください)


横でも縦でも絵になります。


早速ウェットスーツに身を包み、海へレッツゴーです!!

海に足をつけた瞬間、
「冷たいッ!」
と、一瞬、たじろぎました。

が、それ以上気にせず、海に突入です。

泳ぎ始めて僕は体の違和感を覚えました。
「体が重い」
異常に体が重いんです。

確かに、ここ数ヶ月忙しすぎてプールに泳ぎに行けていません。
行けてもせいぜい月に1-2回です。

「それでもこれは重すぎだろ」

と思いました。
僕は自転車通勤をしていて、往復100分自転車をこいでます。
使う筋肉は泳ぐものと異なりますし、心肺にかける負荷の種類も異なりますが、それでも運動不足ではないです。

で・も・。
おぉぉぉぉおぉぉぉぉ!
この青さです!僕が求めていたのは!!


潜水しようとして、僕は再び体の異変に気づきました。

「ぜんぜん潜れない」

自分の身長ほども潜れなくなっているんです!!

「おかしい」

でも事実でした。
耳抜きがぜんぜんできない。

ショックでした。
まさか、自分は泳げないし、潜れない体になってしまったのか?!

馬鹿な!
馬鹿な!

意地でも潜ろうとしましたが、海に弾かれました。

それでも根性で、少しずつ潜って行きます。
30cmおきに耳抜きのために停止するくらいのペースで、少しずつ、少しずつ潜って行きます。

気持ちが「がーん」「がーん」と動揺しているのがわかります。

僕はここに泳ぎにきたんです。
僕はここに潜りにきたんです。
それを海に拒否されたのです。

心理的衝撃があまりにも大きすぎます。

ハマクマノミ、久しぶりです。
ま、雑魚ですが、記念に一枚・・・と思って撮り始めるとなかなかハマるんです。


やはり、結局会心作は一作もとれず。


このあと僕には、さらなる試練が待っていたのでした。

全身に寒気が駆け抜けました。

尋常ではない寒気でした。
でも、渡嘉敷の海に感激していた僕は、それ以上気にせず、前回見つけた美しい珊瑚の島を探し続けました。

ところが、目的の島が見つからない。

「まさか、白化現象でなくなってしまったのか?」

不安がよぎります。

そのうち、体がどんどん重さを増して行きます。

浅めの、不本意な潜水を繰り返して、中途半端な作品を重ねます。
まあ、それでも気分は爽快なのですが。


バキッ!
右足が吊りました。

なにぃッ!
泳ぎ始めてまだ一時間半ほどしか経過していません。
こんなに短時間に足が吊るなんて!
心理的衝撃がさらに積み重なります。

僕はもはや、沖縄の海を諦めなければならないのかもしれない。。。。
沖縄の海を楽しめる肉体を永遠に失ったのかもしれない。。。。

体が重い。
足は吊った。

傷心の僕は、ひとまず岸へ戻る決心をしました。

この時点で沖500mほどにいました。

愕然としながら岸まで150mほどのところまで来たときのことでしょうか。
目の前にイラブー(ウミヘビ)が現れました。
水面で空気を吸って、再び潜り、中途半端に岩陰に隠れました。

「これは撮らないわけにはいかない」

潜りました。

バキッ!
左足が吊りました。

右足をかばって泳いでいたことはあるでしょう。

でも、泳ぎ始めて2時間経っていないのです。

おかしい。
いくらなんでもおかしい。

両足に力が入りません。

この上、腕まで吊ったら、もはや岸に戻れないでしょう。

しかたがないので、イラブーは放置して岸に戻ることに専念しました。

岸に戻り、砂地で立ち上がってまたびっくり。

体が、半端なく重い。

立ち上がったところでまた右足が吊り、そのまま凝固。
しばらく動けませんでした。

死にそうになりながらウェットスーツを脱ぎ、車に戻った頃には・・・体が炎のように熱い・・・。

気温は32℃。

沖縄の灼熱の太陽光線が降り注いでいます。

が、僕の体の方が圧倒的に熱いんです。

39℃前後あったのではないでしょうか。

フラフラになりながら阿波連ビーチのキャンプ場に戻り、テントの中に倒れ込み、そのまま動けませんでした。

とんだ初日でした。
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