猫五郎の写真日記

なんか、写真よりも文章がメインになってます。しかも、くどい。要改善。でもなかなかねぇ。

2014/05/30 月齢1 二日月 と、千葉遠征失敗

2014-05-31 11:37:22 | 天体観測

この月齢周期、最初の月。

仕事中から気になってました。
晴れている。
今日なら見えるかもしれない。
でも、なかなか思うように仕事が終わってくれません。
業務から開放されたのが19時ちょっと前。

もはや無理か。

外に出ました。
日が長くなったおかげでまだ明るい。
月の入りまであと50分ほどあります。

「ダメ元で最善を尽くそう」

いつもは使わない高速道路を飛ばして帰りました。
高速道路を荒川沿いに西に飛ばしながら月を探します。
見当たらない。

家に到着。
自動車に機材を放り込んで、近くの小学校の駐車場へ向かいます。

SD-80ALを構えました。

月を探しますが、見つからない。
もしや、地平線にかかっているモヤの陰になってしまったか?

徐々に薄暗くなってきた。
数分後に、見えてきました!

月齢1
二日月。



画像が粗いのは、二日月が地表に近く、大気の揺らぎがひどいことと、とても暗くて、ISOを6400まで上げているためです。

これで2月、4月に続いて二日月を撮影できたことになります。
なんとも運が巡ってきているではありませんか。

「願わくば、次の機会は経緯台ではなく、EQ6proで今度は撮影したいなぁ」

とか図に乗ってみたりします。

この願い、叶うのはいつか。





(以下、文章のみ。自分の記録として、書き残します。)




本日は金曜日。
明後日の日曜日は朝から晩まで、というか、月曜日の夕方まで仕事が続きます。

つまり、土曜日の明日は遠征するわけにいかない。

今宵はどうか?

疲れている。

毎週のことですが、週末に向けてその週の疲れが蓄積してゆきます。
金曜日はそのピークです。
それに加えて、今週日曜日は、朝から月曜日夕方にかけて徹夜で30時間くらいぶっ続けで働き続けて、疲労困憊での週明けだったのです。

疲れた。

でも、新しい機材を実戦投入したい。

今夜の天気はどうか。

GPV予報、気象衛星の画像をチェックします。

栃木はダメ。
教えて頂いた秩父のポイントもダメ。

千葉県の最南端は大丈夫そう。

房総半島南部は行ったことがない。

天体観測に使えそうな場所をGOOGLE地図で探します。

あった。

山の中の、大きなお寺の広い駐車場。

行ってみよう。

夕飯を食い、子どもに本を読んで、子どもが床に入るタイミングで、出発!

21時過ぎ。

首都高はまだまだ車が多いが、渋滞しているわけではない。

しかし、首都高。

苦手です。

道路幅が狭いし、分岐が複雑でうっかりすると分岐を間違えそう。


いやぁ、やっぱ身体が重いわ。
集中力も散漫だなぁ。

でも、行こう。


なんとか首都高を脱け、東関東自動車道、京葉道路、館山自動車道と進みます。

木更津を過ぎたあたりでしょうか。

高速道路の分岐にさしかかります。

片方の看板には「館山」とある。

僕は、館山に向かうものという認識でした。

ところがナビは別の方向へ進むように指示している。

???

土地勘があるわけではないので、一応ナビに従います。

あれ?
高速道路を降りたぞ???
そんなに近いのか???

ここはどこ?

操作性の悪い古いナビではなく、スマホのグーグルマップでチェックします。

目的地も、その手前の館山もまだまだずっと先ではないか!

どーいうこと?!

頭の中が「???」のまま、ナビの導く方向へ進みます。

よくよくナビの画面を見直すと、館山に向かう高速道路が描かれているのですが、点線で描かれている。

つまり、このナビが生産された頃、館山への高速道路は建設中だったようなんです。。。

うーむ。

ウチの車は2007年製造のエアウェイブなはずだが、そんなに館山自動車道は新しくできたものなのか?

後日調べてみると、2007年(平成19年)7月4日 : 君津IC-富津中央IC開通。

そろそろナビを更新しなくちゃいけないですね。。。。

ただでさえ遅れているのに、高速道路を途中で降りちゃってまぁ。

時折、道路を狸が横断します。
気をつけないと轢いてしまいそうだ。
辺りは田んぼらしく、どこもかしこもニホンアマガエルの鳴き声が響いていました。

富津中央ICから再び高速道路に乗ります。

館山まで片道で4千円になりました。

途中で高速道路を降りて、また乗ったとはいえ、トラブルなしでもおそらく往復7千円前後になるでしょう。

うーむ、こいつはお安くないぜ。

二度目の千葉遠征はかなり先の話になりそうだ。

館山を超えて、山道に入ります。

ところどころで狸を見かけます。

現場到着。

山村のお寺の広い駐車場。

やはりというべきか。
街灯がありました。

それでもまあ、南の方向は暗い。
長時間露出するときは一眼レフの接眼部を覆った方がよさそうだ。
けど、一応、合格としましょうか。

でも、、、、空が曇ってました。

こればかりはどうしようもない。
前回の渡瀬遊水池の時といい、GPV予報、あんま当てになりませんなぁ。

まあ、せっかくここまで来たんだ。
近辺で天体観測に使えそうな他の場所を物色しましょうか。

スマホって、ほんとに偉大だよなぁ。
こんな出先で付近の航空写真を見れてしまうんだから。
スティーブ、偉い!

白浜運動公園駐車場が近くて、使えそう。

向かいます。

向かう山道で、野うさぎを見かけました。
耳が短く、飼われている兎とは明らかに違います。

ハテ?
日本に野生の兎なんていたのか?

家に帰ってからネット検索すると、ニホンノウサギというのがひっかかりました。
薄暗かったですが、おそらくニホンノウサギでよさそうです。

そうか。
日本は、野生の兎が住む地だったんですね。
初めて知りました。

今まで夜道で、イタチや狸や猿や鹿や猪や猫はみてきましたが、兎がいるとは。
いい勉強になりました。


白浜町運動公園駐車場に到着。

イメージしたとおりの場所でした。
道路沿いに街灯がありますが、南天は真っ暗です。
この場所も、まあまあだなぁ。

でも、曇ってました。

時刻はすでに0時過ぎ。
今からセットアップしても1時過ぎになってしまいます。
観測できても最長2時間でしょう。
晴れてくれる保証がなければ、諦めるしかない状況です。

帰途につきました。

帰りもナビは高速道路を途中で降りるように指示してきましたが、無視して高速道路を走り続けました。

自宅には2時間で到着しました。

そうか、自宅から千葉最南端まで2時間で行けるんだな。

でも、帰りの高速料金はやはり4千円弱しました。
燃料費と合わせると1万円を超えます。
2度目は、割り勘の状況でないと、無いな。

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オートガイド準備完了

2014-05-25 17:45:19 | 天体望遠鏡

人間、ストレスをため込むといけませんね。
まだまだノータッチガイドでやれることは山ほどあると思うのですが、とうとう踏み切ってしまいました。

オートガイドの装備が揃いました。

ガイド鏡を手に入れました。
口径80mm、焦点距離700mmと、今時のガイド鏡としてはかなり長焦点になります。

ノートパソコンを手に入れました。
2006年製の古いものを知り合いから頂きました。
OSはVISTAでしたが、とにかく遅いので、Windows 7を乗せました。
PHDガイディングソフトをインストールしました。

オートガイドに使用できる高感度CCDを手に入れました。
QHY5L-2
コストパフォーマンスに優れるとおすすめ頂きました。


これらの機材一式を乗せると重量は20kg近くになり、EQ6proの搭載重量を超えてしまいます。
しかし、試しに乗せてみたところ、特に問題なく動作してくれそうです。




あとは実践に移すのみなのですが、いかんせん、週末に36時間勤務が続いて入っており、身動きがとれません。

そうこうしているうちに梅雨前線が北上してくる気配です。

梅雨入り前に一度、なんとか持ち出したい。

この願い、叶うか。。。

コメント (2)
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2014/05/27 上野動物園でPENTAX Q + EF-S 55-250mm F4.0-5.6 IS

2014-05-18 08:27:42 | その他

保育園の遠足です。
毎年恒例?上野動物園。
去年初参加しました。
去年は、ヤフオクで落としたばかりのPENTAX Qと、EF-S 55-250mm F4.0-5.6 ISを持ってゆきました。
去年は、三脚を持ってゆかず、手持ち撮影でした。
が、案の定、手ぶれの嵐でした。
また、焦点距離が長過ぎて、欲しい絵を固定することができず、よって、マニュアルで行うピント合わせも多いに外しまくりました。
というのも、1/2.3型センサーのPENTAX QにEF-S 55-250mm F4.0-5.6 ISをつけた場合の焦点距離はフルサイズ換算で300-1,375mm相当の超望遠になるからです。

今年はそれを鑑(かんが)み、三脚とリモコンレリーズに加え、天体撮影用に手に入れた微動雲台を持ってゆきました。

ビクセンの微動雲台。
三脚の上に乗せて使います。
今回の撮影のように焦点距離が長い(最大1,375mm相当)撮影の場合、三脚のみでは構図の微調整が難しいので、つまみを回して左右上下に微動調節できるコレがあるととても便利なんです。




遠足なのでまずは引率業務が最優先です。
今年の上野動物園は去年よりものすごく混んでいて、先導する先生も大変、ついてゆくこちらも大変。
でも幸い、迷子になる子もおらず、無事昼食をとる場所にたどり着くことができました。
昼食を食べて解散です。

さて、それでは、参りましょうか。
昼食をとった場所のすぐ隣にある猿山へ。





いやぁ、手持ちと違って楽チン楽チン。
微動雲台で細かい構図をいじれるので、これも楽チン。
猿たちが暑い日差しを避けて、日陰に入っているので、シャッター速度を稼げない状況ではますます、三脚+微動雲台+リモコンが活きます。

子どもづれ。








被写体までの距離は10m弱?
なんせ、相手は猿山にいるわけですから、そんなに近づけるわけではありません。
それでいて、この絵ですから、PENTAX Qは偉大だと思います。
画質については1/2.3型センサーということもあり、ほめられたものではありませんが、たったの2万円で手にできる機材が叩き出している絵だとはとても思えない。












撮っていて、とても楽しい。
けど、やはり撮っているうちに欲も頭をもたげてきます。
PENTAX Q7が欲しいなぁ。
1/1.7型センサーになれば、画質はワンランク上になります。
少しはフォトレタッチ耐性も上がります。
焦点距離は5.5倍から4.6倍に下がりますが、この楽しさはそんなに変わらないでしょう。


マニュアルフォーカスであること、絞り開放のみであることを考えても、楽しすぎる。
マニュアルフォーカスについては、すぐに慣れます。
もちろん、ピンを外すことは多々ありますが。
絞りについては、例え絞れるという選択肢があっても、シャッター速度が落ちてしまうことを考えると、結局開放での撮影が多くなるのではないかと思います。







もちろん、この機材、被写体を選びます。
動きの多い被写体は苦手です。
この日のキリンはゆったりとですが、常に動いていたので、写すのが非常に難しかった。
オリの枠の関係で、写せるタイミングがかなり限られたというのもありますが。
ゆったりとであっても、動き続けられると、ズームリングを調整しながら、ピントを合わせ、レリーズを切るのはかなり慣れが必要です。
今回はまともなキリンを1枚も撮れず。






PENTAX Q + EF-S 55-250mm F4.0-5.6 ISだけで、上野動物園で一日暇しないで過ごせそうです。






いずれ、独りで来たいなぁ。。。とか言ってみたりして。。。
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GINJI-250FNの光軸の実際

2014-05-11 11:32:57 | 天体観測

2014/05/10の夜空。
天気予報、快晴。
GPV予報、快晴。

月が明るいので、星雲撮影には向かないにしても、GINJI-250FNの光軸修正の成果確認と、惑星撮影にはいいだろう。

夕食の支度をして、子どもを風呂に入れ、眠ったところを見計らって、出発です。
渡良瀬遊水池に行ってきました。
家から出発して50分ほどでたどり着けます。

ところが、空全体を薄雲が覆っている。
北極星も見えない。


まあ、セットアップをしているうちに晴れて来るだろう。

セットアップにかかります。

と・こ・ろ・が。

やってしまいました。

初「忘れ物」です。

Tリングを忘れました。

SD-80ALに取り付けたまま、家に置いてきました。

・・・・。

どのみち、晴れませんでした。


仕方がないので、GINJI-250FNで「初めて」眼視を試みました。
眼視用2インチスリーブ延長筒も持っていましたが、姿勢が厳しいのはイヤなので、SD-80ALについてきた天頂ミラーを介して、セレストロン8-24mm zoomアイピースを用いました。
薄雲越しでしたが、土星も火星もそれなりに大きく見えました。

これはいい。
いずれやる日が来るであろう、子どもたち向けの星観察会に向けて、いい感触です。
LV 2.5mmや5mmアイピースも持ってくればよかったな。

セレストロン8-24mm zoomアイピースにテレスコ工作工房製「お気軽撮影アダプターfor Canon Power Shot S95専用」を取り付けて、久々にs95で撮影を試みます。
しかし、薄雲越しとあって、モヤッとした画像になってしまいます。

火星。
セレストロン8-24mm zoomアイピースを8mmにした状態で撮影。
トリミングしたもの。
こりゃ、ダメだ。



やはり今夜はどうやっても撮影は無理な夜だったか。。。


上の写真の撮って出し。



SD-80AL + PENTAX Qによる直焦点撮影より小さく映るんですね。
コリメートの方が大きく映ると思っていました。
意外でした。

参考までに、2014/05/02にSD-80AL + PENTAX Qで直焦点撮影した写真の撮って出しを載せておきます。


ちなみに、SD-80ALもGINJI-250FNも焦点距離は同じ1,000mmですが、実際はGINJI-250FNの方が若干大きく映ります。
なので、GINJI-250FN + PENTAX Qによる火星直焦点撮影がどうなるか楽しみです。



火星・土星も見飽きたところで、暇を持て余したので、EQ6proに乗せたまま、GINJI-250FNの光軸をチェックしてみました。




レーザー・コリメーターを取り付け、望遠鏡の筒先から覗き込むと・・・レーザーは主鏡の中心円の線の上に当たってました。

あれほど調整しておいた光軸がもうズレている!!!! Σ( ̄ロ ̄lll) ガビーン



まあ、撮影も眼視もできないことだし、光軸調整をしますか。。。


光軸を合わせました。






ここで、ふと、2014/04/26にお会いしたおっちゃんさんの言葉が頭をよぎりました。

「25cmのニュートンは、望遠鏡の向きを変えるだけで主鏡の重みで光軸がズレる」

「GINJI-250FNのスパイダーは細いのが売りだが、強度が足りないので太い頑丈なものに取り替えた方がよい」


そう言えば聞いたことがあります。
大型電波望遠鏡のパラボラアンテナや、ハワイにあるスバル望遠鏡は、望遠鏡の向きを変えるだけでパラボラアンテナや主鏡が自重で歪むので、コンピュータでそれを制御していると・・・・。


ま・さ・か。。。。

光軸合わせをしたGINJI-250FNの向きを180度変えて、再度レーザーコリメーターを差し込んでみました。

すると。。。。 ((( ;゜Д゜))) びくびく





Σ( ̄ロ ̄lll) ガビーン

向きを変えただけで光軸がズレているではないか!!!! ガ━━(゜Д゜;)━━ン!


なんと・・・・なんと・・・・なんと・・・・。

GINJI-250FNは、こぉぉぉぉいぅぅぅモノだったんですね。。。。


光軸修正をおこなって、望遠鏡の向きを変えて、また光軸がズレていることを確認し、再び光軸修正することを何度か繰り返します。

望遠鏡の向きを変えただけで光軸がズレるという、この現実は動きません  オロオロッ。。(ノ´д)ノアタ

主鏡の裏側にある、白い取っ手の主鏡固定ネジを固めに締めてもダメです。


と、なると、です。。。。
今後の対策です。。。。




「GINJI-250FNで目標天体を導入したら、カメラを外して、光軸修正をして、それから再びカメラを取り付けて、撮影する」




これが結論になるでしょうか。。。。

天体を導入した状態で光軸合わせをするために望遠鏡を先端から覗き込むとなると・・・EQ6proの三脚は、今より低くしてセットアップするようにしなければならないな。

望遠鏡が天頂方向を向いたら、僕の身長ではとても覗き込めません。
対策に、脚立をネットで注文した次第です。


それにしても、、、カメラを取り外して、レーザー・コリメーターを取り付けたことによって、バランスが崩れますが、光軸修正を行う間、EQ6proのモーターが悲鳴を上げないかどうか。。。
やってみないことにはわかりません。


 さてさて今後どうなることやら。。。。


2024/07/31追記
未だ、光軸調整を極められたと思ったことは一度もありません。
猫五郎の光軸調整のその後の軌跡をリンクにまとめました。
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EQ6proの極軸の合わせ方

2014-05-11 10:40:45 | 天体観測

電動赤道儀購入を検討するにあたり、迫られたのが、極軸の合わせ方の勉強です。
特にEQ6proに関しては、インターネットで検索していて、極軸合わせになんらかの苦労されている方々が少なくない印象を受けました。
この一年間、いろいろ試したのですが、僕の場合は、以下のような方法に行き着きました。


EQ6proの極軸望遠鏡を覗いたときにみえる図柄です。



EQ6proの赤経軸を回すと、中心にある十字の交点を中心に画面が回転します。

中心にある十字の交点に天の北極が来るように調整するのが極軸合わせです。

天の北極の周りを北極星が回っている。

「Polaris表示のある小さな円」(以下、「円(Polaris)」と表記)の中に北極星(Polaris)を持ってくれば、極軸が大まかに合うようにEQ6proの極軸望遠鏡はできている。

赤道儀のセットアップをするときに、「この円(Polaris)をどこに配置するか」が、赤道儀初心者の最初のハードルなのだ。



以下、猫五郎流、EQ6proの極軸合わせ。

「手順その1」

まず円(Polaris)を画面真上に来るように調整します。
十字の縦線が垂直になるようにします。
日中に遠くの建物を見て、その外壁と十字の縦線を合わせて垂直にします。
(複数の建物で行うことが好ましい)

これができた状態が、上の写真です。



「手順その2」

円(Polaris)が画面真上に来るところで、赤経目盛りのゼロを固定します。


そのとき、EQ6proはこんな感じになります。



「手順その3」

スマホに極軸合わせ支援アプリを入れます。
僕はiPhoneなので、Scope helpというアプリを使っています。








このアプリ、スマホのGPS情報(緯度、経度、時刻)を使って、北極星の位置を教えてくれます。



Scope helpの外周目盛りとEQ6proの赤経目盛りは同じスケールです。
なので、Scope helpが指し示す北極星の位置に、円(Polaris)をEQ6proの赤経軸を回して合わせます。



「手順その4」

円(Polaris)の中心に手早く、北極星を導入します。


「手順その5」
「手順その4」で、極軸はほとんど合います。
僕の場合、GINJI-250FNにAPS-Cの一眼レフをつけているので、焦点距離 1,600mm相当ですが、ノータッチガイドでも1分間くらいの撮影ならこれだけでけっこうイケます。
必要があればこのあと、ドリフト法でさらに極軸を追い込みます。


(2014/12/07追記 オートガイド撮影を始めてから、この方法で、何時間経っても円(Polaris)の中心に北極星が居続けてくれることが多くなりました。)


以上です。
 

2024/08/02追記
猫五郎とEQ6proのその後
猫五郎のEQ6pro 記事へのリンク集
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ニュートン式 反射望遠鏡 GINJI-250FN の光軸調整 初挑戦

2014-05-06 18:10:16 | 天体望遠鏡

いよいよ反射式望遠鏡の光軸調整を行う日が来ました。
反射式望遠鏡を手にしたのは、このGINJI-250FNが初めてです。
よって、光軸調整をするのも初めてです。
反射望遠鏡の光軸調整を、誰かがしているところを見学したことすら、ありません。
まったくの初心者です。



反射望遠鏡を購入するにあたり、当然ながら、光軸調整について自分なりに勉強しました。
主な情報源は、新訂「初歩の天体観測」 地人書館 平沢康男 著
GINJIの販売元である笠井トレーディングで販売している「光軸修正読本」。
あとはインターネットです。
みなさん、いろいろ苦労されている様子。

手に入れたのは、光軸調整用アイピース、反射用光軸修正補助治具ALINE、そして、最後にレーザーコリメーター。



さてさて、初めての光軸調整の始まり始まり。


最初、光軸調整用アイピースで光軸調整をやろうと試みました。
ところが「光軸修正読本」にある通りにやっているつもりが、うまくいかない。

光軸調整用アイピースをのぞくと、アイピースの先端円の中に見えるのは、斜鏡のみ。
斜鏡の輪郭が視野の外にあって、見えません。
斜鏡に写った主鏡の輪郭さえ見えない。

(B)「斜鏡の輪郭」と(C)「斜鏡に写った主鏡の輪郭」が、(A)「光軸調整用アイピースの先端円」の外側にあるので、この三者(A) (B) (C )の位置関係がさっぱりわからない。

「光軸修正読本」によれば、ドローチューブを最も縮めた状態で光軸調整用アイピースを接眼部に差し込むとのことなのですが、上記の通り、それではどうにもなりません。
ドローチューブを伸ばせるだけ、伸ばしてみました。
それでもまだ(A)の中に(B)も(C)も見えてこない。
しかたがないので、ドローチューブを伸ばしきった状態で、さらに光軸調整用アイピースを接眼部から引き抜けるだけ引き抜いて、接眼部のアイピース固定ネジで固定してみた。
そしたら(A)の中に、やっと(B)と(C)が見えてきた。

本や光軸修正読本やネットに書いてあるように、三者(A) (B) (C)を配置してみます。

ところが、である。

これ、けっこういい加減な作業になりませんか?

なぜなら、光軸調整用アイピースののぞき穴がけっこう大きくて、目の位置が少しズレただけで、けっこう違って見えます。
その対策も「光軸修正読本」に書いてありますが、イマイチうまく行きません。

それに加えて、(A)と(B)と(C)の三者すべてに、目の焦点を同時に合わせられなくないですか?

(B)と(C)は同じ平面(斜鏡)にあるので、目の焦点は両者に自然と合いますが、(A)は明らかに位置が違います。
目の焦点を(B)と(C)に合わせると、(A)はボヤけて見えます。
(A)に目の焦点を合わせると、(B)と(C)はボヤけて見えます。

やってて、イライラしてきました。

そもそも、最初っから、三者の関係は、そこそこ同心円になっているように見えます。
でも、これで本当に光軸が合っているのでしょうか?


藁(わら)にも縋(すが)る思いで、「光軸修正読本」に記載のあった「レーザーコリメーター」なるものを、深い考えもなく、ネットでポチッとな、しました。

届いたレーザーコリメーターです。




何も考えずに接眼部に取り付け、レーザーを飛ばしてみます。



やっぱ、光軸ズレとるやん!!


まあ待て。
もしかしたらこのレーザーコリメーターが不良品なのかもしれない。
購入したサイトのカスタマーレビューを読むと、時々不良品があるらしい。

望遠鏡の先端から覗き込み、主鏡に映ったレーザーの赤い光の点を確認します。
(その際、間違ってもレーザーの直接反射光を直接見てはいけません。目を傷つけます。光軸が余程ズレていなければ、主鏡に反射したレーザー光は再び斜鏡に当たるハズですが、その保証はどこにもありません。まずは望遠鏡の筒先にモノをかざして、主鏡から反射したレーザー光が直接望遠鏡の筒先から出てきていないか、確認しましょう。)
そしたら接眼部に挿入したレーザーコリメーターをくるくる回転させて、主鏡に映ったレーザーの赤い点が動くかどうかを見ます。
動くようなら不良品だとのこと。
早速やってみます。




レーザーコリメーター本体を接眼部で回転させても、レーザーの赤い点は、主鏡の上で動きませんでした。



どうやら不良品ではないらしい。

では、斜鏡の調整ネジ(押しネジ)を適当にいじって、レーザーの赤い点が主鏡の中心円の中心を指すように調整します。

レーザーの赤い点を主鏡の中心円の内側に導くのは容易(たやす)い。
ところが、そのあとが難しい。
主鏡の中心円の内側は、何もないただの鏡なので、赤い点がどこにあるのか、イマイチよく見えないんです。





「中心円を描く線」の上にレーザーの赤い点が来たときはよく見えるので、斜鏡の押しネジを調整しながらレーザーの赤い点が、中心円の片側から、もう片側へ移動する具合を見ながら、中心に来ているであろうあたりに調整します。



それが済んだら、今度はレーザーコリメーターの横の窓にある的(まと)を見ます。
斜鏡から主鏡に当たって反射し、再び斜鏡に当たって、レーザーコリメーターに戻ってきた赤い光の点が、的の中心に来るように主鏡を調整します。

GINJI-250FNの主鏡調整ネジは、下の写真にある黒い取っ手の3本のネジです。
白い取っ手のネジは調整したあとに主鏡をその位置で固定するネジです。
まずは白い取っ手のネジを緩め、それから黒い取っ手のネジを一つ一つ緩めたり締めたりして、レーザーの赤い点が的の中心に来るように調整します。




主鏡の中心円の中心にレーザーを導いたときと同じで、赤い点を的の中心円(穴)の中に導くのは容易いのですが、的の中心円(穴)の中のどこにあるのかはわかりづらい。
でもなんとかかんとか、それっぽい位置に持って行きます。




この操作が終わったら、まずは、レーザーコリメーターを接眼部で回転させて、コリメーターの的の中心円(穴)の外に赤い点が出てこないかを確認します。
それでも的(まと)の中心円(穴)の内側に治まっているようなら、再び、望遠鏡の先端から主鏡を覗き込み、レーザーの赤い光が主鏡の中心円の中心にあるか、また、レーザーコリメーターを接眼部で回転させても赤い点が動かないかを確認します。
それらをすべてクリアしたら、次に、主鏡の裏にある取っ手の白い固定ネジを締めて、主鏡を固定し、それでもなお、レーザーの赤い点がコリメーターの的の中心にあるか、また、主鏡に映ったレーザーの赤い点が中心円の中心にあるかを最終確認します。
ズレているようなら白い取っ手の主鏡固定ネジを調整して、レーザー光をそれぞれの中心に持ってきます。

すべてうまくいったら、終了です。


あとは実際に星を見ながら光軸調整がうまくいったかどうか、確認したいと思います。
果たして思い通りの結果が出るかどうか。。。

そもそも、上記の光軸調整の方法で正しいのかどうか (-。-;)


 星を見に出かけられるのが、次回いつになるか、現時点ではなんとも言えませんが、楽しみに待ちたいと思います。


2024/07/31追記
このときが光軸調整 悪戦苦闘の始まりでした。
未だ、光軸調整を極められたと思ったことは一度もありません。
その後の軌跡をリンクにまとめました。
コメント (2)
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2014/05/04 地球照撮影、再度失敗

2014-05-03 19:29:00 | 天体観測

薄雲がちらほら出ていましたが、月が見えます。
自宅から自動車で15分ほどの畑に行ってきました。
今度こそ地球照をモノにしたい。

まだ少し空が明るかったので、三脚を方位磁針で大まかに北に向け、水平出しをして、EQ6proを乗せます。
極軸望遠鏡をのぞくと、一応、星が見えるので、それを北極星として、極軸合わせをしました。
GINJI-250FNを乗せます。
暗くなってきました。
アライメントをしようにもところどころに雲がかかっていて、アライメントに使う星がほとんど見えない。
仕方がないので、アライメントはできたものとして、ほとんど手動で月を導入。

まずは通常撮影。
月齢5の月です。




しかし、画面の中から時間とともにゆっくり月が逃げてゆく。

うーむ、極軸が合っていないな。

再度、極軸望遠鏡をのぞくと、北極星と思っていた星があらぬところに移動している。

ああ、こいつは北極星じゃなかったんだな。。。

しかし、空を見上げても北極星はもとより、北斗七星もカシオペアも見えない。
適当に極軸望遠鏡の視野を動かして、北極星を探します。

んー、これかな?

しかし、相変わらず、月は望遠鏡の視野中心からゆっくり外れていく。
でも、そこはF4 (口径250mm、焦点距離1000mm) のGINJI。
少々極軸がズレていても、シャッター速度が短いので大した問題になりません。
さっそくパシャッ!



またしてもゴーストが。。。
4/5の焼き直しです。

せめてゴーストが月にかからないようにできないか。
月の位置を画面右側に移動してみました。



月を画面右側に移動すると、ゴーストは画面左側に外れてゆき、月とゴーストを分離できました。
が、今度は斜鏡とスパイダーの影が派手に写ってる。
GINJI-250FNがオフセット斜鏡であることがハッキリとわかりますなぁ。。。

やはり明るい月の地球照撮影に、反射式望遠鏡は向いていないらしい。

じゃぁ、屈折でいきますか。
GINJIをおろし、SD-80ALに乗せ替えます。
しかし、SD-80ALは口径80mm、焦点距離1000mmなので、F12.5。
暗いんです。
極軸をしっかり合わせてやらないと月が被写体ブレする。
かなり暗くなったのですが、それでも北極星を肉眼で確認できない。
空全体に薄雲だけでなく、薄靄(もや)もかかっている。
空気が澄んでいるときなら、目を凝らせば北極星が見える場所なのですが、今日は条件が悪いらしい。
でも、天頂近くに北斗七星が見えてきた。
柄杓の先端が指し示す方向に極軸望遠鏡を向け直します。
北極星らしき星を極軸望遠鏡の視野に導入できました。

SD-80ALの捉えた月は、視野の中心にほぼ固定されました。
今度こそ北極星を捉えたらしい。
では、パシャッ!



む。。。
残念ながら、薄靄が月光を乱反射してしまって、こんな画像になってしまいました。

またしても満足のいく地球照撮影は持ち越しです。


「地球照撮影のポイント」
その1 屈折望遠鏡で撮影すべし。(ニュートンで撮影するならフレアが出ないように月が細くなくてはならない。が、月齢5では太すぎる。)
その2 屈折望遠鏡なので、シャッター速度が長い。極軸をしっかり合わせられる日(北極星が見える空)でないとダメ。
その3 空気が澄んだ日に写す。

コメント (6)
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2014/05/02 自宅アパートで地球照撮影再挑戦と火星と木星

2014-05-03 11:28:51 | 天体観測

GWですが、連休は最大でも2連休。
Goldenとまではいきませんが、それでも10日間に2連休が2回と、それ以外に平日休みが1日。
肉体の疲労回復にはありがたい10日間です。

GW後半にお休みをいただいた5/5と5/6は曇りの予報 orz

本日5/2はよく晴れています。
5/3から5/4にかけて24時間勤務が控えているとはいえ、ちょっと頑張りたい気分です。
月齢2.9。
地球照撮影にはいい月齢です。

仕事を終え、全速で帰り、自宅に19時半過ぎに到着。
まだ月は高い。
駐車場でEQ6proのセットアップにかかります。

近所からニホンアマガエルの鳴き声がきこえてきました。
今年、初めて聴くニホンアマガエルの声です。

それはさておき、セットアップを続けます。
ところが、北極星が見えない。
雲はない。
やはり空が明るすぎるんです。

磁石を頼りに三脚を真北に向け、水平出しをします。
EQ6pro本体を三脚に乗せ、極軸望遠鏡をのぞきました。
ところが、北極星らしき星がまったく見えない。。。
夜空を見ると、北極星は相変わらず見えないものの、天頂に近い北斗七星がうっすらと見え始めてます。
ひしゃくの先の指す方角を見ると。。。三脚の向きと全然違う。..
どうも、自動車に強力な磁力があるらしく、方位磁針が正しく機能しないらしい。
(自動車を移動して確認しました。)

仕方がないので、北斗七星を頼りに三脚を向け直し、再度三脚の水平出し作業を行い、再度極軸望遠鏡をのぞくと、今度は星がポツンと見えました。

「でも、ホンマにこれ、北極星かいな?」

一抹の不安がありましたが、極軸望遠鏡を左右上下に動かしても、他に星が見えない。
もうこれを北極星と信じて極軸合わせをするしかない。

猛ダッシュで極軸望遠鏡による極軸合わせを終えたときには。。。月が50m先の電柱の影でした。。。

悲しい。。。

月が電柱の影から出てくるのを待ちますか。。。

EOS 60DaとEQ6proを放置して家で少しだけ夕食を取り、月が出てくるのを待ちました。

電柱の影からやっと出てきた月。
月齢2.9



すでに地表にかなり近い位置なので、大気の揺らぎがひどい。
しかも、モニタの輝度を明るい方にふっていたことに気づかず、やたらアンダーに写してしまった。
同じカメラで日中撮影と夜間撮影の両方をこなしていることによる落とし穴でした。

それはともかく、地球照撮影です。



む。。。
なんだ、これは。。。
やはり空が明るすぎました。
この近辺の月齢で、自宅から地球照を撮影することは不可能と判断しました。
残念です。

でも、これ自体はひとつの成果です。
ひとつ、前進です。

さて、せっかくセットアップしたのに、これだけで撤退するのは悲しい。
木星と火星がよく見えている。
それらを撮影してから、撤収しましょうか。

どうせ撮影するならEOS 60Daではなく、PENTAX Qで撮影してみよう。
望遠鏡はSD-80AL。
(前回04/05、駐車場でGINJI-250FNで地球照を撮影しようとして失敗したため)

木星。
16枚をコンポジット。
ノートリミング。



大きく写りました。
が、あんま大した写りではないですね。
正直、このレベルの写りの木星は、写し飽きました。
あとはGINJI-250FN + PENTAX Qで撮影したいと思ってますが、画質に劇的な変化はないのかな?とあまり期待してません。

やはり動画撮影して、静止フレームを数百枚コンポジットする手法を試してみたい。
どんな写りをするのか。
一年以内には試してみたいです。

久々にガリレオ衛星も撮影してみました。





お次は火星。
最接近は過ぎたとはいえ、まだまだ明るいです。

ノートリミング。
16枚くらいをコンポジット。



上記の写真を等倍表示になるようにトリミング。



なにやら表面に模様が見えます。
均一な表面でない火星を、初めて撮影できました。
記念すべき一枚となりました。




コメント (4)
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