猫五郎の写真日記

なんか、写真よりも文章がメインになってます。しかも、くどい。要改善。でもなかなかねぇ。

2016/04/09 ルーフテント初陣、ひまわり銀河、46cmドブソニアン

2016-04-17 15:35:00 | 天体観測

(1) ルーフテントを使いたいと思いながらも、なかなか出かけられていませんでした。
職場を変わり、疲れもありました。
(2)実家にずいぶん顔を出していませんでした。
両親にプレゼントを用意していたのですが、それをなかなか渡せずにいました。
(3)子どもは、(実家に近い)いとこたちと遊びたがっていました。

しかたがないので、3つの希望をいっぺんにこなすことにしました。

まずは僕の実家に子どもと奥さんを連れて行きました。
車の運転席の後ろの席は、僕の愛すべきGINJI-250FNが常に座っております。
助手席に子どもが乗り、助手席の後ろの席に奥さんが乗ると、奥さんと子どものお泊りの荷物と、僕の遠征の荷物はすべて荷台に積むことになります。

いつもの遠征の際は、助手席の後ろの座席を倒していろいろ荷物を載せているので、まだ余裕があるのですが、3人車に乗るとなると、ちょっと余裕のなさが露呈してしまいます (^_^;)
もはやファミリーカーではなくなりつつある我がエアちゃん(エアウェイブ)でした。





(2)
両親に渡したかったプレゼントは、なんと、Nintendo 3DSと「鬼トレ」。
「鬼トレ」の正式名称は、「ものすごく脳を鍛える5分間の鬼トレーニング」。
東北大学加齢医学研究所の川島隆太教授監修で、脳のワーキングメモリを鍛える電子ゲームです。




ワーキングメモリは、作業記憶とも言いますが、情報を一時的に保ちながら操作する過程のことです。

情報操作を行わずに単純に一時的に保持する記憶を短期記憶と言います。
例えば、電話帳で調べた電話番号を一時的に記憶して電話のプッシュボタンを押すのは短期記憶です。

作業記憶は、短期記憶を使って情報を操作する行為ですから、短期記憶より一歩先に歩を進める行為です。
例えば、将棋の盤面をみて、先を読む。
サッカーのプレイであれば、ボールを持って周りを見回し、味方と相手ディフェンダーの位置と動きを見てから、ドリブルして敵陣に進みながら、どこにパスを出すか、判断する。
ボールをドリブルしながら、敵味方のプレーヤーの動きをすべて把握し続けることは不可能でしょう。
最後に確認した敵味方プレーヤーのその後の動きについては、頭の中で予測している部分があるはずです。
その頭の中の情報操作がワーキングメモリであると、僕は認識しています(微妙に間違っているかもしれませんが)。

ワーキングメモリを鍛えると、日常生活行動のすべての効率が上がります。
勉強もそうですし、料理もそうですし、スポーツも上達します。

さらに、目の前の作業に対する集中力もアップしますし、誘惑に打ち勝つための抑制力(勉強の最中にSNSを見たくなってもみずに勉強を続ける力、人としてやっては行けないことをやらないと判断する力)が鍛えられるそうです。

さらにさらに、認知機能の向上も期待でき、認知症予防に効果があるそうです。


僕は40数年間の人生で、一度もテレビゲーム機を手にしたことのない人間でした。
しかし、これを知って、とうとう人生初のNintendo 3DSを手にしたのでした。

やってみると、判定は70歳の脳だそうで。。。。
ゲームをやってみて、自分のワーキングメモリの小ささに愕然としました。
これは鍛えないといけない。

そしてやること1ヶ月。
なるほど、これはいい!
まだほんのりと効果を実感し始めた段階ですが、これは親にプレゼントしないわけにはいかない!と思いました。

もうアラセブンの両親です。
両親ともに平均的なアラセブンより活動的で、知的です。
しかし、油断は禁物。
外見も年齢相応ですし、年齢相応の認知機能低下が水面下で進んできているはずです。

お試し版をやった時点で、父は大丈夫でしたが、母の認知機能の低下が垣間見えました。

まだ間に合う。
鬼トレでワーキングメモリを鍛えてもらって、残りの人生をよりよいものにしてもらえればと思っています。




(3)
実家には妹が子どもを連れてきましたので、こどもはいとこたちと会えて大喜び。
ついでに子どもたちは、ルーフテントをみて大喜び。
さっそく昇り降りして遊んでいました。
ある程度、泥だらけにされることを覚悟していましたので、ルーフテント内にシーツを敷いて行きましたが、子どもたちはルーフテント内でお菓子をバリバリ食べたらしく、食べ物のカスとチョコレートがシーツにべっとりついており、片付けに思った以上の時間を要すことになりました(^_^;)


(1)
19時過ぎに、僕一人で出陣。
栃木の山の上に向かいます。
住んでいるアパートから実家まで90分ほどかかりますし、実家で両親といろいろおしゃべりをして結構疲れてましたが、気分はルンルンです。

天体撮影の道具は当然持ってきていますが、本日のメインイベントはやはりルーフテントで寝ることです。

今まで、ルーフテントを乗せた前後で運転に特別違和感は感じていませんでした。
東北道を走って、初めて違いを認識しました。
聞いたことのない風キリ音がしました。
でもまあ、僕としては念願のルーフテントの出す音ですから、むしろ好ましく聞こえました。
ハンドリングについては特別違いを感じませんでしたが、風が強ければ少し違いが出るかもしれません。

僕のエアウェイブはスカイルーフがついています。
今となっては空を見ることができませんが、思ったほど残念ではありませんでした。
というのも、快晴の日にスカイルーフを開くと、ハッキリ言って眩しいんです。
そして、暑いんです。
じゃあ、曇りの日はどうかと言うと、スカイルーフを開いても、あまり面白くないんです。
じゃあ、夜はどうかと言うと、真っ暗な夜空を見ても、そんなに楽しくないんです。
町中じゃぁ窓越しに星はほとんど見えませんから。
満開の桜の下を走っているとか、森の中を走っているとか、満月の夜に走っているとかだったらちょっと違うかもしれませんが、そんな状況はあまりありません。
あと、根本的な問題として、スカイルーフは後部座席の人々が楽しむものであって、運転者が運転中に楽しめる余地は元々ないんです。


そのスカイルーフですが、予想外にルーフテントを取り付けてから大活躍しています。

元々予定していたわけではない、しかも、エアウェイブにすれば想定外のルーフテントを取り付けたので、やはり不安もあったんです。

(走行中に)ルーフテント、ホンマにちゃんと乗っかってるのかいな?

走っている間、どこかに飛んで行かんのかいな?


聞き慣れぬ風キリ音がするとなると、ルーフテントの状態が当然気になります。
スカイルーフを開くと、ルーフテントの状態が見れるんです。
これはいい!
高速道路で120km/hくらいになると、ベースフレームがブルブル震えるのが見えました。
しかし、それ以上のことはありませんでした。
走行中にルーフテントの状態を把握でき、不要な不安を抱く事なく、安心してドライブを続けられたのでした。




山に着き、一気に標高を上げます。
いやぁ、この感触、久々だなぁ (^^)
ウキウキするなぁ。
しかも、寝床付きなんだぜぇ!
もう、何でも来い!!




現場についたのが21時過ぎだったでしょうか。
すでに10人ほどが観測をしていました。

山には自称走り屋たちが、ものすごいスキール音を響かせていました。

ルーフテントを立ち上げても周囲の観測者たちの邪魔にならない場所を選んで駐車しました。

GINJI-250FNを早速セットアップします。
ついでにルーフテントも立ち上げます。

しかし、疲れもあり、集中力が上がりません。
隣にものすごいドブソニアンがあります。
聞くと30年ものの口径46cm、焦点距離2000mm、F4.5のドブソニアンだとのこと。
ちょっと興味をそそられ、覗かせていただきました。

驚愕の見えっぷりでした。

こんな大きな木星を眼視したのは初めてのことでした。
しかも、木星がまったく揺れていない。
最高のシーイングでした。

NGC4565や子持ち銀河、M81,82、ほぼまんまに見えます。
獅子座のトリオもイケました。

M13球状星団、想像したことのない次元の解像度でした。
25cmで写真撮る気、なくすくらいの見えっぷりです。(^_^;)

あまりに見事な見えっぷりに、ますます撮影の意欲が上がらず。

でも、1カットだけ撮りました。
ひまわり銀河。
ひまわり銀河、思った以上に小さいですね。
かなりトリミングしてあります。
GINJI-250FNの焦点距離1000mmではちと苦しい。




8枚を合成してあります。
この夜は、風のないいい夜でしたが、僕が撮影を始めた辺りから薄雲がときどき上空を通過して、そのたびに星像がボヤけてしまいました。
10数枚撮影して、キリッとした星像が得られたのはたったの1枚だけでした。
星が真円に写っておらず、オートガイドの精度がイマイチだったのか、それとも光軸調整をした際、GINJIの主鏡が少し歪んでしまっていたかもしれません。
2時頃には薄雲が空全体を覆ってしまい、観測する価値がない空になってしまいました。

星撮りはなかなか報われない趣味なんです。
あまり期待しすぎてはいけない。
フラれても、ダメージを喰らいすぎてはいけない。

そのダメージを緩和する道具の一つがルーフテントです。
寝心地、最高でした。
観測の合間に快適に横になれ、観測が終わったら快適に眠れる。
いいです!




朝方、起きて気付いたことですが、このルーフテント、遮光性があります。
今までテントで朝を迎えると、朝日で否が応にも眩しくて、暑くて起きざるを得ませんでした。
ところがこのレボリューション、朝日が相当高く上がっても、気兼ねなく眠り続けられます。
夏、暑ければ四方の窓を開ければ気持ちよく眠れるでしょう。
日が当たっても快適に眠れる高性能テントは、初体験でした。



ただ、このルーフテントの欠点も確認しました。
このルーフテント(イージー・キャンパー・レボリューション。以下、レボリューション)、リモコンで立ち上がるのですが、リモコンのボタンにロックがかかりません。
なので、ポケットの中でリモコンが時々押されます。
今回、10m以上離れたお隣のドブソニアンを覗かせてもらっている最中に、いきなりレボリューションが自動でたたまれてしまいました。
ポケットの中でリモコンのボタンが押されたようです。
これは気をつけないといけない。
中に人がいる状況でだと危なかった。

また、レボリューション、収納した状態で、荷物を少しは入れられることを期待していましたが、ほとんど荷物を入れられないことが判明しました。
寝ていてマットがかなり快適なのですが、このマットが厚いことが原因の一つです。
あとは、レボリューションが収納される際、テント骨格のサポートポールがマットの上に降りてくるのですが、そのポールが降りてくる位置にものを置くと収納に不具合が生じるので気をつけなくてはいけない。
残ったスペースはかなり限られ、毛布と厚手のシュラフを敷くだけで、収納直後はABS製のハードカバーが少し浮いてしまうくらいです。
(しばらくするとシュラフが押しつぶされて、ハードカバーが沈んでくれます)
家で普段使いの羽毛の掛け布団を普通に敷いた状態でレボリューションを収納したら、ABS製のハードカバーが僕の許容限度を超えて浮いてしまいました。
なので、レボリューションに荷物を少し積めるのではないかという僕の淡い期待は、外れました。
まあ、それならそれでいいんですけどね。

とにかく、選択肢が増えました。

現場に着いて、最初から曇ってしまったら、そのまま近くの湿原に小動物を狙って出かけてもいいかもしれません。
また、朝までしっかり眠って、朝から山歩きをしてもいいかもしれません。
実際、朝起きると、天体撮影組の車は半減して、ハイカーの車がたくさん停まっていました。

帰路にこんな看板も見つけました。
蛍ポイントがあるみたいです。
今までは疲れきって帰途についていたので、この看板に気付きませんでした。
選択肢が増えるってのはいいことなんです!





最後のおまけです。
今回、入手したハンドルテーブル。
これも快適でした。
今まで、車の中で食事をするとき、飲み物とか食べ物の置く場所にかなり気を使ったんです。
収納するのに場所もとりませんし、いい小道具を手にしました。



次の遠征が楽しみです。
コメント (2)
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