猫五郎の写真日記

なんか、写真よりも文章がメインになってます。しかも、くどい。要改善。でもなかなかねぇ。

2014/11/22 プレアデス星団撮影 (失敗)

2014-11-24 11:31:38 | 天体観測

11月の新月は土曜日。
しかし、油断していて、金曜日に24時間業務が入ってしまいました。
おまけに、明けの土曜日の午前中に技能講習会が入ってしまい、家に帰ると14時でした。

今夜は晴れ。
明晩も晴れの予報だが、少し雲が出てくる模様。

今夜行くしかないでしょう。
重い身体にムチ打って、機材を車に積み込みます。

秩父の三峰神社にしたかったのですが、疲労から、行き方が単純な栃木の山の上に変更。

出発して高速道路に乗る直前で、今回購入した新しいバッテリーを家に忘れたことに気付き、家に逆戻り。
今回新規導入したバッテリーは、日本トラストテクノロジー Mobile Power Bank 52800 MPB-52800。
52.8 Ahの大容量。
実にSG-3500 LEDの2倍以上の容量です。
その性能がどんなものか、楽しみです。



いつもはノンストップで行くのですが、今回は眠くて、行きに2回、休憩しました。

現場に着くと、とてもよい夜空でした。
雲一つなく、風がなく、夜露がまったく降りず、寒すぎず。
やはり無理してでも来てよかった。

さて、何を撮影しようか。
いつもドアップばかり撮影しているオリオン大星雲もパノラマ撮影してみたいが、まだまだ低すぎる位置にいる。

スバルがいい位置にいました。
今夜はプレアデス星団を撮影しよう!

撮影を開始してしばらく、画像の背景が明るいのが気になり、CLSフィルターを取り付けてみました。
すると、写りが改善することがわかり、最初からやり直しに。

しばらくして、EOS 60Daのバッテリーが切れました。
バッテリーを交換すると、こちらも充電切れ。

。。。。なんてことだ。。。
奥会津遠征以来、充電するのを忘れていたようです。
こんなことは初めてのことでした。

やむなく、EOS kiss X3にCLSフィルターを取り付け、撮影を開始しします。
しかし、EOS kissのバッテリーは古くなってへばっているので、満充電でもどこまで保ってくれるか。。。

案の定、2時にはEOS kissもバッテリー切れになりました。

もはや撤収するしかありません。

が、撤収前の遊びで、Stylus XZ-2をGINJI-250FNに取り付けて、オリオン座を撮影してみました。



星像がキラキラしていて、あまり好みではありません。
また、画像周辺で星がコマを引いているのは仕方がないと思うのですが、それが均等でないのが気になります。
XZ-2のレンズは高い評価を受けていますが、期待していたほどではなかったようです。
カメラの設定は、レンズが35mm換算で78mm、ISO 3200、F値2.8、露出時間60秒。


続いて、望遠を伸ばしきって、三ツ星のあたりをアップで。
焦点距離35mm換算で112mm、F2.8、60秒露出、ISO 3200。
オリオン大星雲と燃える木と、うっすらと馬頭星雲も写っています。
しかし、やはりセンサーが小さ過ぎます。
精細感がまるでありません。
まあ、遊びということで。




最後に、天の川を撮影してみました。
露出は、焦点距離が28mm相当であること以外は同じです。




家に戻って、すぐにEOS kiss X3の画像を処理しました。
それがコレ。
プレアデス星団は、GINJI-250FNとAPS-Cでは、中心部がギリギリ入る窮屈な写りになります。
なので、3画像をつなぎ合わせて合成してます。



きれいですが、ちょっと色に深みがありません。




EOS 60Daの写真は、なんと中心部がピンボケ写真でした(T_T)
やはり、到着してすぐに撮影を開始したので、筒内気流とかいうやつが安定してなかったのか、ピントがどんどんズレるんです。
一枚目はジャスピンでも、3枚目にはピンボケ、なんてことが何度かありました。

望遠鏡が大気にしっかりなじむと、そのようなことはなくなります。
なので、あとから撮影に入ったkissの方が有利だったというわけです。

それでも一応、合成処理をした60Daの写真が、コレ。
上下2カットを撮ったところでバッテリーが力尽きました。
画像処理の仕方は基本的にkissと同じはずなのですが、レッドの成分が残ってくれて、少し深みのある色合いをしています。




kissの方は、うまく写っているように見えますが、本当はこれ、縦長の写真にするつもりで撮影しているんです。
中央部分の横並び3カットを撮影し終わったところです。
上の3カットと下の3カットを撮影する前に、バッテリーが力尽きたというわけです。

なんにせよ、プレアデス星団は、またの機会に撮り直しです。。。。


新しいバッテリーMobile Power Bank 52800ですが、評価は暫定的なものとなりました。
今回は21:00にパソコンを起動し、2:00までオートガイドしてくれました。
その時点で、バッテリーの残量表示は33%ほどでした。
もし、残量表示が0%になるまで電源供給できるのであれば、あと2時間ほど保ってくれる計算です。
しかし、もしiPhoneとかノートパソコンのバッテリーみたいに、残量20%くらいで、電源が落ちるようであれば、あと1時間ほどで終了となったハズです。
現時点では、6-7時間ほどのオートガイドができることが期待されます。

まあまあの機能ではありますが、コレ一つでは一晩乗り越えられないということができそうです。
せめてこの1.5倍の容量が欲しいところです。

すると、残った選択肢はシステムトークス スゴイバッテリー DX 【リチウムデラックスタイプ】Ver2 SGB-MDC300LP2-DXくらいでしょうか。
3万7千円ですか。。。
どうしようかなぁ。

コメント (6)
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2014/10/25 奥会津遠征 4日目

2014-11-24 10:23:43 | 天体観測

さて、最終日。
思うような成果が上ってないし、だいぶ疲れがたまってますが、泣いても笑っても今夜が最後です。
この夜も最高の夜でした。
雲一つなく、夜露は降りず、空気は澄み、風がなく、そして、白金カイロがいらないほど寒さが緩かった。

今夜こそ、アンドロメダ銀河を完成させねばなりません。
ところが、星がなかなか円に写らない。
若干楕円形に写ります。
最初はガイドの精度の問題かと思いました。
ところが、PHD guidingの調整で改善しません。




試しにISO 12800で、シャッター速度を4倍にして撮影してみました。
星が、同じように楕円形に写ります。
つまり、星が楕円形に写るのは、ガイドの問題ではなく、望遠鏡の問題だということです。



光軸調整を行ったところ、星像が改善しました。
しかし、完璧と言うところまでは行きません。

人工衛星の軌跡が直線であることから、ガイド精度もそんなに悪くない。











今回の遠征で思い知らされたことの一つは、25cmの主鏡がとてもデリケートなモノだということです。
主鏡の裏の3つの調整ネジで主鏡の向きを調整したあと、3つの固定ネジで固定するのですが、この固定ネジは、ほんの軽く止めるだけにするのがよいようです。
主鏡をしっかり固定しようと、少しでもねじ込むと、主鏡が歪んで、星像が歪んでしまうようです。
得ることの多い遠征です。



アンドロメダ銀河の撮影が順調に進み始めましたので、その間にEOS kiss X3を三脚に乗せて、オリオン座を撮影してみました。
レンズはEF 50mm F1.8、絞り値1.8、ISO 6400、シャッター速度1.6秒。
それを8枚コンポジットしたのがこれ。



ベテルギウスやリゲルが周辺に向かって扇状にコマを引いているのが気になります。
小さい星々も、画面上側でコマを引いているのに対し、画面下側の星々は点に写っています。
また、三ツ星が青ハロを帯びています。
こんなモノなのでしょうか?
絞りを絞り込めば、もしかしたら星像が改善したりするのでしょうか?

まあ、キレイな写真を撮っている人たちがいるという事実から、なんとかなるものなのでしょう。
今後、少しずつ撮影方法を工夫して行きたいです。


さて、アンドロメダ銀河の撮影自体は軌道に乗りました。
しかし、計算すると、1カットにつき、8枚撮影していたのでは時間が足りないことがわかりました。
今夜が最後の夜なので、なんとしても全カット撮り終わらねばなりません。

カットをズラすたびに、ガイドがうまく行かなくなったりするため、思った以上に手こずり、航海薄明どころか、市民薄明にかなり近い時刻までずれ込むこととなりました。
最後の方は、写していて、これは写してももう無駄かもしれないと思うくらい、背景が明るくなってしまいました。
が、ほかにどうすることもできませんでした。


撮影を終了して、機材を撤収して、自動車のエンジンをかけたころ、新潟県側から大きな四駆が駆け上がってきました。
あともう少し早く来られていたら、機材が邪魔になって通せんぼをしていたところでした。

帰途についてまもなく、この四駆が見晴らしのよいところに止まっていました。
日の出の方向にカメラを構えています。
朝日を撮りにきていたみたいです。

僕も車を止めて、三脚とカメラを構えます。
















気持ちのよい光景でした。
が、ここで日の出を撮り続けている人に言わせると、今回の日の出はそんなに満足のいくものではなかったようです。

さてさて、帰路につきます。
すっかり朝日が上がってしまいました。

紅葉が見事です。
紅葉もこれで見納めなので、ところどころで車を止めて、撮ってきました。








エアちゃんもおつかれさん。
ひどい山道を毎日毎日。
しかも、電源まで供給してもらっちゃって。
















朝日の写真からわかるように、里に下りるには、途中で雲海を突っ切ることになります。




雲海の下。
雲海の上とは全然違う世界です。
こちらもなかなか素敵です。










標高が下がるに連れて、明るくなってきました。








山に別れを告げ、昼過ぎまで宿で眠り、埼玉までひとっ走りして帰ったのでした。





旅から帰ってから、容赦のない現実世界に戻り、少し時間がかかりましたが、アンドロメダ銀河の写真が完成しました。

合計で100枚近くを合成したものです。
1カットにつき、コンポジットは4~8枚。
全15カットくらいをつなぎ合わせました。




思ったよりもよいできで、ホッとしました。

僕の記念すべきアンドロメダ銀河の一枚となりました。

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2014/10/24 奥会津遠征 3日目

2014-11-17 21:03:09 | 昆虫

この日は、昼間から快晴でした。
紅葉が見事です。






この空は期待できそうです。

この遠征のメインターゲットはアンドロメダ銀河です。

僕の天体望遠鏡、笠井トレーディングのGINJI-250FNは焦点距離が1,000mmであるため、今まで、アンドロメダ銀河を撮影しても、中央部分しか写らず、正直、あまりよい写真にはなりません。

天文同好会で、大きな天体を部分部分に分けて分割撮影したものをつなぎ合わせて、一枚に合成する方法を教えてもらいました。
今時、iPhoneにさえ、パノラマ撮影機能がついています。
画像処理ソフトで同じことができないわけがないですね (^_^;)

今回の作戦は、アンドロメダ銀河を分割撮影して、その結果をつなぎ合わせて、一枚の大きな写真に仕上げることです。



昨夜は主鏡も斜鏡も結露しまくって、ひどい目に合いました。
そこで、この夜は、主鏡の裏側に3つの白金カイロを取り付けて臨みました。

すると・・・・。
こんな写りになりました。。。。




これは???
見たことのない写り方です。
ピントはしっかり合っています。
なんだこれは?

いろいろやってみましたが、改善しません。
いつもと違うのは、主鏡の裏に白金カイロを取り付けていること。
やはりこれが原因でしょうか?

白金カイロを主鏡から外して、外気温になじませました。
すると・・・。



普通に写るようになりました。
白金カイロで温めると、主鏡が歪むのでしょうか?
理屈はよくわかりませんが、白金カイロを取り付けると変な星像になり、白金カイロを外すと普通の星像になるのですから、白金カイロが原因でしょう。

ハッキリ言えることは、分厚くてゴツくて重い直径25cmの主鏡が、とてもデリケートなシロモノだったということです。


それにしても、写っている人工衛星の軌跡が揺れている。
オートガイドの追尾精度が今ひとつなのでしょう。

その後、試行錯誤を重ねた結果、追尾精度が上がってきました。
(うっすら写っている)人工衛星の軌跡がまっすぐな直線になりました。



しかし、星像が少し楕円形をしています。
オートガイドの追尾精度がよいのに、星像がよくない。。。
原因として考えられることはなんでしょう?

光軸が合っていない?
主鏡に歪みが生じている?

この夜は、PHD guidingと格闘したり、光軸調整をし直したり、散々悩みながらの撮影でした。
奥会津の山奥まで来て、望遠鏡と格闘とは。。。
いったい何をしにきたんだか。。。

アッという間に天文薄明が過ぎ、航海薄明を迎えてしまいました。。。
撮影がうまく軌道に乗らないと、なんと夜が短いことよ。。。

アンドロメダ銀河が低くなり、地平線沿いの人工光で明るくなっている空の領域に入ってしまいました。

その代わり南の空高くに上がってきたのがオリオン座。

すでに航海薄明を迎えた夜空ですが、せっかくなので馬頭星雲と燃える木を狙ってみました。




うーむ、見事です。
航海薄明を迎えてなおこの写り。
見事です。
夜空が暗いって、すばらしいことですね。


機材の片付けをしているうちに夜が明けてきました。








夜明けの光景はとても気持ちがいいですね。
もう少し粘れば、もっといい光景を見られたかもしれませんが、眠くて仕方がなかったので、帰途についたのでした。
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2014/10/23 奥会津遠征 2日目

2014-11-16 17:37:32 | 天体観測

本名の宿は、昔ながらの民家をそのまま宿に転用したような感じの宿でした。
宿主との生活空間と、宿泊客の空間が交差する感じです。


朝起きて、本名の集落を歩いてみました。

期待はしてませんでしたが、駅前に店一軒ない。
駅への道沿いにあるのは普通の農家の民家のみ。
軒先で収穫した豆を処理しているおばあさんたちが見えました。
勝手に撮っては失礼に当たるので撮りませんでしたが、とても絵になる光景でした。


すぐに本名駅に到着。




駅の、列車を待つための小屋が閉ざされていました。
よく見ると、線路が錆びています。
ハテ?こは如何に?

線路に降りて、歩いてみます。




すぐに行止りました。






線路沿いの家のおばあさんが、挨拶をしてくれました。
こちらも挨拶を返し、事情を聞くと、2011年の洪水で只見線の橋が2カ所で流され、復旧の見込みがないとのこと。
復旧費用は軽く10億円を超えるが、超ローカル路線の只見線は一日6往復しか走っていない赤字路線。
どこからお金を調達するかが大問題みたいです。
只見川沿いの田畑も流され、3年経った今年、やっと久々に田植えができたそうです。


適当に歩き回ると、二階の壁に梯子が吊るしてある民家をみかけました。
最初見たときは、「は?」となりましたが、よく考えると、ここが相当な豪雪地帯であることが想像されました。


てくてく歩いて行くと、水場を見つけました。
沖縄のヒジャーみたいな感じでした。




そのすぐ脇の小さな水路を水が勢いよく流れていました。



水量、水勢、ともによし。
工夫すれば水力発電ができそうです(^^)


その先へ歩いて行くと、只見川に出ました。
農家が数軒ありましたが、入り口が閉ざされており、窓も開けた気配がない。
住み人を失ったようです。
旅館のおばさんに聞くと、ここら辺の家は立派な家が多いが、そのほとんどは一人暮らしか、二人暮らしだそうです。
ものすごい豪雪地帯で、冬に閉ざされるため、若者が皆出てゆき、過疎が進んでいるそうです。
只見線の鉄橋は、今にも列車が走ってきそうですが、おそらく二度と列車の音を聞くことはないのでしょう。




昨夕は曇りでしたが、本日の夜からは少しずつ晴れる予報。




夜まで時間があります。
さて、何をしてすごそうか。
周囲にはたくさんの温泉があります。
せっかくここまで来たのですから、一つ入って行こう。
宿のおばさんに聞き、地元の人が通う共同浴場に行ってきました。


玉梨温泉共同浴場。




知らないと、絶対に見逃します。
遠目にはただの掘建て小屋です。




お湯は、少し赤茶けた感じでした。
温度は45度。
加温はせず、汲み上げだけみたいです。
むっちゃ熱くて、アッという間に全身真っ赤になりました。




驚いたことに、川の向かい側に、もう一軒、共同浴場がありました。
八町温泉 亀の湯。




玉梨温泉共同浴場も、亀の湯も、ともに無人浴場で、玉梨温泉共同浴場は、浴場が男女別。
亀の湯は混浴です。
ともに、維持協力金200円で入れます。




何故、歩いて5分の距離にこのような施設が2つもあるのでしょう?
無駄なような気がするのは、僕だけでしょうか?


その後、他にも天体撮影候補地はないものかと付近をうろうろしました。
まずはフェアリーランドかなやまスキー場。
衛星写真から見て、広い駐車場が魅力です。
行ってみたら、大きな電線が空を横切っており、使い物にならず。

ついでなので、火山湖の沼沢湖に。



なかなかよい湖。
民家はありますが、夜にくればかなり暗い夜空が期待できそう。


ついでなので、EF 50mm F1.8の試し撮りをしました。







さて、夕方になりました。
現場へ向かいます。



こんな感じで、けっこう広いです。
が、下はダート。
峠は、北にある日尊の倉山と、南にある狢ヶ森山を結ぶ南北に連なる尾根の上にあります。
その尾根の東端に望遠鏡を構えました。

が、なかなか晴れない。
しかも、尾根の東側斜面をガスが駆け上がってくる。

アッという間にGINJI-250FNの主鏡が結露しました(T_T)




しかたがないので、晴れるのを車中で待ちます。



幸いにして、峠の東端は3Gの電波がよく届くので、気象衛星図やらGPV予報やらをチェックしながら、待ちました。

日を越して間もなく、南の空が晴れ出しました。
雲の合間に出てきたオリオン大星雲をゲット。



この画像、露出の異なる2枚を合成したものです。
コンポジットなしで、よくここまで写ったものです。
ISO 1600って、けっこうキレイに写りますね。
横切った人工衛星の軌跡をみると、まっすぐでブレがありません。
オートガイドはほぼ完璧。
ということは、星が真円に写っていないのは、主鏡の歪みによるものでしょう。
あの凄まじい結露をした主鏡で、ここまでよく写ってくれたものです。


その後、再びガスに包まれ、さらに結露が進みました。
10/24 AM 4:00過ぎに再び晴れ間が出たときに撮った馬頭星雲はこんな写りになりました。



シャープ感は完全に失われました。
横切った衛星の軌跡から、オートガイドはほぼ完璧。
にも関わらず、星が変な形をしている。。。。


結露対策に、試しに白金カイロを主鏡の裏側に取り付けてみました。
すると、このように、ある程度は効果がある模様。





斜鏡も見事に曇りました。



しかたがないので、斜鏡にもこのように、白金カイロを取り付けてみました。


明日の夜は主鏡の裏に3つ白金カイロを取り付けて臨んでみようか。


もうこの夜は諦めて帰ろう。
そう思っていたら、新潟県側から真っ暗な道を車が駆け上がってきました。
70代のおじいさんが、出てきた。
話してみると、この方も全国の一等三角点を巡っているとのこと。。。
このおじいさん、すでに日本の百名山をほぼ登り尽くし、それでも登り足りず、車中泊をしながら旅を続けている模様。
人のことを言えませんが、世の中にはいろんな人がいるものですね(^_^;)


夜が明ける頃には、こんなに見事に晴れてくれました。
24日の夜は期待できそうです。




紅葉が見事ですが、これから宿に帰って寝るので、紅葉を楽しむ時間はないかもしれません。




雲海を突っ切って、下界に戻り、寝たのでした。




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2014/10/22 奥会津への遠征

2014-11-16 16:53:30 | 天体観測

二度目の夏休みです。
今回は、奥さんと子どもは温泉宿もしくは奥さんの実家において、僕は天体観測にいそしむ予定でした。
が、奥さんが東京の講習会に出たいとかで、急遽、僕一人行くことに。

なぜ奥会津を選んだか。

それは、この公害マップを見てのことです。



この地図を見ると、関東から気軽に行ける範囲に紫色の地域がない。
それでも一番近い場所。
それが奥会津なんです。

初めて行く場所です。
そもそも「奥会津」という単語自体、現地で知りました。

紫色の範囲で、標高の高い場所で、自動車で行ける場所を選定します。
地形図や航空写真で、現場の状況をみて、天体撮影できるかどうかの見当をつけます。

その上で、そこにアクセスした記録をネットサーフィンします。
やはり天体観測の記録は見つからない。
一番ひっかかったのは、「一等三角点」を確認して歩く人々の記録でした。
観測候補地点のすぐ近くにある狢ヶ森山山頂に一等三角点があります。
全国の一等三角点を見て歩くことを趣味とする人々がいるみたいです。
そんな趣味の存在を、今回初めて知りました。
まあ、あちらからすれば、僕の天体撮影も、ビックリな趣味なんでしょう。
その人々の記録を見て、手放しではないにせよ、天体観測は可能だと、僕は判断しました。

行きは、高速を使って一気に会津坂下インターチェンジまで行き、そこから沼田街道を只見川沿いにさかのぼります。
只見線の本名駅に着いたのが15時前。
早速現場へ向かいます。

峠へ向かう渓谷は、見事な紅葉でした。










EF 50mm F1.8 の初陣。
APS-Cで使っても、背景が見事にボケてくれます。





現場、到着。
地面はダートです。
これは、赤道儀の三脚が沈まないように、空き缶でも潰して、足場にしないといけない。
空はそこそこ開けているが、全方位、空が開けている場所はなし。
狙いを定めて望遠鏡の設置場所を決めなければなりません。
今回はアンドロメダ銀河がメインターゲットと決まっているので、的は絞りやすい。




この道は、会越街道というらしい。




越後側はすべて舗装が完成していますが、会津側は大半がダートのままでした。
本名の宿へ向かう道。




紅葉が見事。




峠を降り、18時前に本名の宿に着いて、その日は終了したのでした。

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天体観測(野外活動)におけるポータブル電源について  その7 (外付けリチウムバッテリー)

2014-11-02 18:49:26 | その他

セル交換によるバッテリー・リフレッシュに失敗しました。

現状、ノートパソコンのバッテリーは、オートガイドで(安全マージン込みで)8分しか保ちません。

もう少し長く保たせられないか。

そういう思いで、「ノートパソコン」「バッテリー」とアマゾンで検索してみました。

そしたら、ノートパソコンの外付けリチウムバッテリーが引っかかりました。


スマートフォンのヘビーユーザーが小型の外付けバッテリーを持ち歩いているのはよく見かけます。
それが大型化したもののようです。

特筆すべきは、その「容量」「重量」「価格」です。

以下、適当にピックアップ。



サンワサプライ USB充電ポート付きノートパソコン用モバイルバッテリー BTL-RDC6
容量 16Ah
重量 499g
価格 1万円弱




日本トラストテクノロジー Mobile Power Bank 32000 MPB-32000
容量 32Ah
重量 1.4kg
価格 1万7千円前後




Universal Power Bank EX 52000mAh
容量 52Ah
重量 1.3kg
価格 2万5千円弱





システムトークス スゴイバッテリー 【リチウムタイプ】Ver2 SGB-MDC300LP2
容量 75.8Ah
重量 2.5kg
価格 3万5千円前後





僕のノートパソコンのバッテリー容量は4Ahです。

が、これらの外付けリチウムバッテリーは、16Ahのもので1万円を切ります。

これなら、バッテリーのセル交換(リセル)なんぞしなくてもよかったのでは・・・。

セル交換より安価で、しかも、容量が数倍ではないか。..





鉛蓄電池と比較して、目に付くのはその重量価格です。

とにかく軽い!!

僕が所有する20Ahのシールドバッテリーの重量が6.24kgです。
対して、リチウムバッテリー、20Ah前後だと重量が600g前後

軽い!!


ぶっちゃけ、鉛蓄電池、重いです。
20Ahのシールドバッテリーが一つ6.24kg。
そのバッテリーを4つ所有しているので、合計25kg。
小型のガソリン発電機(3万円弱)が13kgからあることを考えると、ものすごい重さです。
(小型ガソリン発電機とポータブル・ガソリン・タンク購入は、手狭な家に住んでいる都合、置く場所を思いつきませんし、奥さんを説得できる自信がありません)



続いて価格。

僕が所有する20Ahのシールドバッテリーの価格が4千円弱です。
1Ahあたり200円弱

対してリチウムバッテリー、だいたい1Ahあたり500円前後

2.5倍くらいの値段になります。
ちと高い。

しかし、軽い!
これは大きな魅力です。

充電時間が半分くらい。
これも大きな魅力です。

しかも、過放電、過充電に対して、安全回路を備えている
これも大きな魅力です。


うーむ。。。

なにはともあれ、一つ、試してみようかなぁ。。。?

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天体観測(野外活動)におけるポータブル電源について  その6(バッテリー分解)

2014-11-02 18:10:47 | その他

ノートパソコンのバッテリーセル交換サービス、バッテリー・リフレッシュ・サービスを利用しましたが、バッテリーは回復しませんでした。

モヤモヤした気分で、ノートパソコンのバッテリーを眺めます。
傷一つない。
外見からは内部のセルを交換したかどうか、見分けがつきません。
見事なセル交換技術です。



「ノートパソコン」「バッテリー」「分解」などと検索すると、バッテリーのセル交換に自分で挑戦した人々の記録がたくさん引っかかってきます。

成功率はあまり高くない。

そして、その分解方法ですが、カッターで切って開けたり、無理矢理こじ開けて、バッテリー容器を破壊してしまった人も見られます。

つまり、ほとんどは、物理的な手段でバッテリー容器を開いて、セルにアクセスしている。


セル交換サービスでは、どのような方法を用いているのだろうか?


単純な疑問でした。

そして、想像したのが、「接着剤の溶剤」でした。

早速、検索。

たくさん引っかかってきます。
それどころか、100円ショップでも売っているではありませんか。。。

早速購入。




溶剤を容器の継ぎ目に塗って、しばらくすると。。。。




あっさり、容器は開きました。

中身は、セルだけではなく、基盤が付いてました。
その基盤が何の役目をするのか、さっぱりわかりません。

結局、修理には結びつきませんでした。

が、接着剤には溶剤があることを学んだのでした。

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天体観測(野外活動)におけるポータブル電源について  その5(バッテリーセル交換)

2014-11-02 17:03:15 | その他

前出ですが、僕の所有するノートパソコンLL550は2006年製造で、バッテリーがほぼ機能しません。




そこで、バッテリーのセル交換サービス、バッテリー・リフレッシュ・サービスを利用してみました。

ホームページから申し込み、バッテリーを定形外で送り、1週間ほどで戻ってきました。

ところが、早速ノートパソコンに組み込み、充電し、使用してみると、15分しか保ちません。

ネットで調べてみると、セル交換した直後は数回充放電すると機能するようになるとあります。

数回充放電を繰り返しました。

しかし、状況はまったく変化しません。

バッテリーセル交換サービスの会社にメールで対応を求めると、下記のメールが届きました。


「当店は間違いなくセルのみを交換するサービスでご使用に関しての個々機種の使用動作や保証やサポートはしておりませんのでご了承ください。

お客様の機種が該当するかわかりませんが、一般的に充放電しリセットされる方が多い様です。
また、一般的に充放電できない場合や改善が見られない場合等はヒューズ切れや内部の制御基盤不良によるものが多いです。

宜しくお願いします。」



この会社の利用規約を読んでみると、


・リセルサービスは、バッテリー内のセル(電池)のみを単に交換するサービスでバッテリーとしての動作や機能・性能を保証するものではない改造委託作業で、
バッテリーを修理するサービスではありませんので、作業後いかなる場合でも返品・交換・返金・弁償等はできません。

セル(電池)交換することによりバッテリーやそのバッテリーに関連する機器(充電器や本体等)が正常に動作する保証はございませんし、不具合が生じても当ショップでは責任を負えません

・使用するセル(電池)は、メーカー検査合格品のセル(電池)のみを使用してますが
品質保証等(初期不良も含む)はなく、セルのメーカー・仕様書・評価証明等の開示や添付及び証明はしてません。また、交換前のセルに比べ外見や重量及び品質・仕様等が異なる場合があります。

・リセルサービスは、通常開封できないバッテリーケースを開けますので、外見上のキズや割れ・破損等が生じる場合がございます。また、
変形などで本体機器や充電器等との装着に支障がでる場合ございますので予めご了承ください

・リセルサービスは、セル(電池)を
交換した際にバッテリー内部の制御基板がエラーを起こしたり故障する場合がございます。予めご了承ください



ため息しか出ません。。。
消費者としては、とても承伏しがたい内容です。

しかし、相手の立場になって考えてみると、ある程度納得できる内容です。
バッテリーのセル交換をする時点で、ノートパソコンはそれなりの年代物です。
バッテリーの充電機構、もしくは、ノートパソコン側の充電機構になんらかの故障があっても不思議ではありません。
そこまでいちいちチェックしていたら、コストがかさむでしょう。

また、ノートパソコンが年代物だと言うことは、顧客が許容する投資額は低いと見なければならないでしょう。
低価格でなければならないサービスなのです。

低価格でなければ、数が稼げないでしょう。
数が稼げないと、商売が成り立たない。


一見、無茶苦茶な利用規約ですが、やむを得ない内容なのかもしれません。

今回の投資額(送料込みで)1万5千円は、高い社会勉強代となりました。。。

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天体観測(オートガイド)におけるポータブル電源について その4  (自動車を発電機として使う)

2014-11-02 15:44:02 | その他

10月下旬に今年2回目の夏休みを取り、奥会津へ3泊4日で遠征してきました。

その際、困ったのがバッテリー切れです。
やはりオートガイドはかなりの電気を喰います。


容量の大きな鉛蓄電池は充電に時間がかかります。
20Ahだとどんなに短くても10時間、通常は20時間弱、見込んでおいた方がよいでしょう。
ところが、今回与えられた充電時間は1回に8時間程度。
20Ahの鉛蓄電池を4つ(内一個は死にかけてる)持って臨みましたが、3連夜の観測にはとても耐えられませんでした。

観測場所は山奥です。
外部からの給電の余地はありません。
そこで苦し紛れにおこなったのが、自動車を発電機として使用する方法です。

運転席のシガーソケットを使う方法もありますが、それだと電源ケーブルが非常に長くなります。
今回は車載バッテリーに直結しました。

まず、市販のバッテリー直結型ソケットをバッテリーに直結します。




ソケットにシステムトークスのパソコン電源アダプターDCA-PC90を接続し、




ノートパソコンに給電します。





この方法、自動車のエンジンをずっとアイドリングさせねばならないという難点があります。
ネットで軽く検索したこところ、以下の点が気になりました。

(1)アイドリング中に、一酸化炭素中毒死をした事例が多々ある。

(2)自動車を一晩中アイドリングさせると、車種にもよるが、ガソリンを10~15Lほど消費する。

(3)自動車のエンジンは、油冷式ではあるものの、やはり、走行することによる空冷も想定された設計であるため、アイドリングを長時間続けると、エンジン内で局所的に異常高温を引き起こす可能性がある。

(4)アイドリングは不完全燃焼を伴いやすいらしく、エンジン内にカーボンが溜まって、エンジンの不調に繋がる








(1)については、天体観測では定期的に撮影しに外に出るので、その際、車内が換気されるため、大きな問題にはならないでしょう。

(2)について。今回は、一晩中ずっとアイドリングしたわけではありません。
下段で記載しますが、断続的にアイドリングさせました。
結果、燃料計の針は、「Full」からほんの少ししか動きませんでした。
燃料計には「Full」と「Empty」の間に3本の目盛りがありますが、その一本目にすら下がりませんでした。
10リットルも消費してなさそうです。
感覚的には7-8リットル程度(タンク容量42Lの10%~20%)でしょうか。

(3)については、寒い夜にボンネットを開いた状態で使用すれば、おそらく問題ないでしょう。猛暑に自動車を走らせることと比較すれば、まだマシな状況でしょう。

(4)が気になりました。

うちの車は、2007年発売のものを中古で購入、現在、走行距離4万kmを超えています。
お世辞にも、いい状態のエンジンだとは思えません。
一晩中のアイドリングで故障されては困ります。
そこで今回の遠征では、この方法でノートパソコンに給電しつつ、ノートパソコンのバッテリーが(30分ほどで)満充電になったら、ノートパソコンのバッテリーでオートガイドさせ、その間は、エンジンを停止させることを繰り返しました。
オートガイドをした場合、ノートパソコンのバッテリーは(安全マージン込みで)8分間ほど保つので、エンジンの稼働率は1時間当たり50分間程度だったかと思います。


今回の遠征はこの方法でしのぎましたが、やはり(4)が気になったため、帰宅してからいろいろ調べました。
そして、燃料添加剤なる商品を見つけました。
ガソリンに混ぜることで、不完全燃焼を抑制し、エンジン内に溜まったカーボンを取り除いて、エンジンの調子を戻してくれるそうです。






燃料添加剤の効果については、カスタマーレビューを読んだり、個人のブログの記事をみたりする限り、「効く」という人もいれば、「効かない」とする意見もあり、なんとも言い難い。
しかし、効く場合もあることは確からしく、試してみることにしました。


燃料添加剤をガソリンに入れて、完全燃焼しやすい状況(定速走行を続ける)を作ってやれば、エンジン内に蓄積したカーボンを一部でも除去できるかもしれない。

幸い、エンジンをアイドリングさせて発電するのは遠征するときなので、終わった後は、必ず100km以上の距離をかなり良い条件で走行します。
(夜明けの幹線道路や高速道路はスカスカに空いていて定速走行しやすい)
燃料添加剤を加えておけば、少しは足しになるかもしれない。



最初に購入したポータブル電源が、「Meltec 5WAYシステム電源 SG-3500LED」であったため、結果的に20Ahのシールドバッテリーを4つも購入したのに、オートガイドをするには容量が足りず、もっと大きな容量のカーバッテリーに買い換えねばならないのではないかと、暗い気持ちになってました。
しかし、シールドバッテリーが足りない部分をこの方法で補えば、今の装備のままで行けそうです。

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