猫五郎の写真日記

なんか、写真よりも文章がメインになってます。しかも、くどい。要改善。でもなかなかねぇ。

2016/07/16 通勤復路の田んぼ観察

2016-07-18 08:54:31 | 両生類・は虫類

わが職場は週休二日ではない。
こんな時代遅れな働き方は勘弁してほしいのだが、改善への動きはなく、週休二日に移行する見込みはまったくない。
ため息しか出ません。

そういうわけで土曜日もぐってりするほど働いての帰り道。

最近、カメラを装備して徒歩通勤しています。
カメラをというか、山に行く装備で通勤してます。
この前の山歩きで思い知らされました。
フィールド勘がなくなっているのは仕方がない。
でも、自分のカメラの使い方がおぼつかないのは問題だ。
あと、山に入る段になって、機材の選択と、歩行装備を考えているようではどうしようもない。
また、ザックの重みを負担に感じてしまうようでは楽しめない。

なら、普段からフィールドワークをするのと同じ装備で歩いてみては?

もともと、通勤鞄の中に仕事の道具なんてほとんど入ってなかったんです。
ぶっちゃけ、身一つで出勤しても何の問題もない。
(財布くらいは持って行った方がいいですが。)

というわけで、最近は90Lザックにキャンプ道具やカメラ機材を背負って、通勤しています。
胸にはカメラ機材をつめたチェストバッグを着けています。
いつなんどき、シャッターチャンスが訪れても、対応できる体制です。

職場に着いたら、地下1階の職員扉から入り、7階まで階段で上がり、タイムカードを押して、着替えのロッカーへ。
これがけっこうなエネルギーを要するんです。
これはちょっとしたトレーニングの足しになります。

次の山歩きが楽しみです。


というわけで、本日は通勤復路に田んぼに寄りました。

一番目立つのはヌマガエルたち。
この前よりずいぶん大きく育ってます。
体調10mmを越える個体が散見されます。



それと比較して、ニホンアマガエルはまだまだ小さい。
10mmに達する個体は一匹もいない。
一週間前と比較して、ほんの少し成長したようにも見えるが、大きさはほとんど変わっていない。
ただ、運動神経は発達しているようで、飛び跳ねる力は増しているように見えました。

稲に乗っかったニホンアマガエル。




セイヨウタンポポの葉の先端に乗っかったニホンアマガエル。


里芋の葉の先端に乗っかったニホンアマガエル。



ヌマガエルは、ときどき大きな口を開く動作がみられ、動くものならなんでも飛びついて喰らう感じでした。
なかにはニホンアマガエルを捕食しているヌマガエルも見られました。

田んぼにはものすごい密度のカエルがいるので、生存競争は激しいと思われます。
周囲の畑に進出する個体がたくさん見られました。
しかし、田んぼという水環境を離れて果たして生き残れるか。
梅雨の雨がパラつく間はいいですが、夏の炎天下になったら、畑に出た個体は干上がってしまうのではないかと心配です。

キクヅキコモリグモというクモらしい。
稲の害虫を食べてくれる益虫とのことです。
ニホンアマガエルを食べてしまいそうな雰囲気も持ってました。
こんなクモが田んぼの水辺にいたなんて、知りませんでした。
僕の知らない田んぼの生き物がまだまだたくさんいるんだろうな。


最後に、山椒。


浦和が山椒の産地であり、うなぎの蒲焼きが隠れた名産なのは知ってました。
けど、この植物が山椒だとは存じませんでした。
身近に山椒畑がたくさんみられます。
今まで、この栽培植物はなんの植物なのだろう?と思ってました。
本日、農家の人が畑の手入れをしていて、猛烈な山椒の匂いがして、それで山椒と知りました。
念のために、農家の人に山椒なのかどうかを確認しようかとも思ったのですが、スマホで「山椒」と検索すると、たくさんこの植物の写真がひっかかったので、尋ねるのをやめました。
コミニュケーションの道具であるスマホが、人と人とのダイレクト・コミニュケーションを奪っている、と思ってしまいました。


日々の通勤が少しずつ豊かなものになりつつある今日この頃です。

いずれ、満足のいくニホンアマガエルの写真が撮れたらうれしいな。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2016/07/10(日) 田んぼのカエルたち

2016-07-17 18:48:44 | 両生類・は虫類

通勤路に田んぼがあります。
この一週間弱前、田んぼの水が引きました。
それまでたくさんのオタマジャクシが泳いでいたのですが、水が引いたことでオタマジャクシがたくさん干上がりました。

オタマジャクシの変態が進むのを楽しみにしていた僕は多いに肩を落としました。

しかし、本日、緊急業務で呼び出されて職場に向かう途中、田んぼの畦にたくさんのチビガエルたちが跳ねているではありませんか!

そうか、おまえたちはたくましく生き残ったんだな。


というわけで、仕事を終えてから子どもをつれて田んぼに出かけました。

ヌマガエル。
体調5mmを少し越えるくらい。
てっきりニホンアマガエルしかいないかと思ってました。
マクロ撮影して、初めてその存在に気付きました。
個体数はニホンアマガエルより多そうです。










ニホンアマガエル。
体調5mmを越えるくらい。
かわいいですね。
がんばって大きくなってほしいです。






側溝にいたザリガニ。
この姿ではアメリカザリガニなのか、ニホンザリガニなのか、僕には見分けがつきません。






帰り際にみかけた、ケンカ中のニホンカナヘビ。
縄張り争い?
メスを巡っての争い?




こいつがしつこくて離さない。



なので、ゆっくり撮影できました。



徒歩通勤はいいですね。
自転車通勤でも、バイク通勤でも、電車通勤でも、この光景は見えて来ない。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2014/07/12 近所で生き物探し

2014-07-13 12:26:28 | 両生類・は虫類

ここに引っ越ししてきた当初から、やりたいと思っていたことがあります。
それは、近所の小動物たちの徹底的な洗い出しです。
写真に収められる限りの生き物を写真に収めて、この地域の生態について知る。
ここは原生林と違い、人間活動による制約が生態系に大きくのしかかった場所。
でも、そんな場所にたくましく適応した生き物たちがいる。
それをコツコツ写真に収めてゆきたい。

しょぼいけど、やろうと思うとなかなか壮大な計画です。
未だ、どうアプローチして、どうまとめればよいのかわからないけれど、最近、やっと重い腰が持ち上がってきた感じがしています。

例えどこに住もうと、僕は同じことをするような気がする。
こんなことなら、地質学ではなく、生態学を学んでくるべきだったかもしれない。
まあ、今から学べばよいのではないでしょうか。


というわけで、芝川沿いの田んぼに出かけました。
できれば、ニホンアマガエルの鳴き声なぞ確認したいところです。
ところがカエルの声一つしない。
まあ、昼間だし、そんなものでしょう。
モンシロチョウがヒラヒラ飛んでいる。
カメラを向けようとするが、ヒラヒラとして落ち着かず、まったくファインダーに納められない。
蝶々撮影はかなり難易度が高いですね。

河原上空をトンボが飛んでいる。
これまた休まず飛んでいる。
飛行ルートに大まかな規則性を認めるものの、ファインダーに捉えることはほとんどあたわず、諦める。

水が打つ音がする。
田んぼの水を芝川に導く水路に落ちる水が打つ音。
山の沢の音だなぁ。。。
なんか、生き物はいないだろうか?

深さ1.5mほどの水路を覗き込むと、なんと、カニがいる!
しかも大きい。
甲羅長4cmくらいありそう。
足を合わせれば幅8cmくらいありそう。
しかも、どこかで見かけたような顔。



水路に降りてゆくと他に2匹確認。




このカニの巣と思われる穴もあり、この幅1m、長さ2mの水路のよどみが彼らの住む世界である模様。
ここから半径5m以内のみに棲息し、その外に行き来のある仲間はいなさそう。
家に戻ってネットで調べると、クロベンケイガニである模様。
数は少ないものの、芝川沿いに確認できるらしい。
100年も前であれば、ここら辺に当たり前に棲息していたに違いありません。
家の近所の小学校に、果たしてクロベンケイガニを見たことのある小学生は一人でもいるかな?(怪しい)


芝川沿いに直径1mはあろうかという立派な木が何本か並んでいる。
木の幹を見ると、ナメクジがいる。
ヤンバルヤマナメクジみたいに萌えるものを感じないものの、撮り慣れている被写体なので、とりあえずパシャりと一枚。
ナメクジにも種類があるらしい。
とりあえず、甲羅がないので、外来種のチャコウラナメクジではないらしい。




ついでにその木に登ってみた。




木漏れ日と樹皮の触感が心地よい。
木に登ったのは久しぶりだ。
平衡感覚はもとより、四肢・体幹の位置覚をフルに使う。
落ちるのは簡単。
でも、落ちたらダメージは甚大。

日に透けて見える葉脈がきれい。




よく見たら木の実がなってました。




帰って、木の本をネットで注文してしまいました。
後日、この木の名前がわかることでしょう。
(エノキでしょうか?)

木から降りて、薮に入ると、ヤブガラシが花を咲かせている。
僕のヤブガラシのイメージからはちょっとかけ離れた可憐な花でした。







PENTAX Q +EF-S 60mm Macroで画面いっぱいに撮影してみようかと思ったのですが、手持ち撮影では無理でした。


ヒメウラナミジャノメが付近をヒラヒラ飛んでました。
普通種。



裏と表で羽の模様が全然違う。
裏(それとも表?)は撮りそびれました。

田んぼにはオタマジャクシがたくさん。
ちょっとホッとしました。



しかし、日中はカエル、全く鳴き声一つしませんな。
そんなものだったろうか。


夜になり、再び田んぼに出向きました。
ニホンアマガエルが目的です。

鳴いている田んぼと、鳴いていない田んぼの差が激しい。
これはなぜ?
また、鳴いている田んぼでも、数はそんなに多くない。
鳴いていても、写真に撮れるとは限らない。
なんとか見つけたものの、こんな感じ。



数がいないわけではないが、田んぼという立ち入るわけに行かない場所にいるため、アプローチが大幅に制限される。
農家の人にしたら、畦にも絶対踏み込んでほしくないはず。
一社会人としてはそこは守らねば。

しかし、そうなるとニホンアマガエルの被写体としての難易度はググッと上がってしまうのであった。。。
これは、モノにしたければお百度を踏むしかないわけね。
それか、もっとたくさんいる場所に行くか。
奥さんの実家の田んぼはものすごい密度でニホンアマガエルがいました。。。

休耕田ならと思って探しました。
いました。
元気に鳴いている。



しかし、長靴で来るのを忘れてました。。。
また次回に期待しましょう。


この夜、トウキョウダルマガエルも相当な数が鳴いていましたが、前回と違って、一匹も視認することができませんでした。
前回のはビギナーズ・ラックだったようで。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2014/06/21 トウキョウダルマガエル

2014-06-26 20:16:58 | 両生類・は虫類

夜は曇りのち雨の予報でした。
近所の公園の池に向かいました。
ニホンアマガエル狙いです。
ウシガエルが鳴いていました。
正直、ウシガエルはあまり好きではありません。
強力な捕食者で、こいつがいるだけで生態系が一変してしまうようなイメージがあります。
日本在来種なら納得なのですが、移入種なので。。。
池を覗き込むと、淡水性の小さなエビがたくさんいます。



へぇ~、埼玉南部に淡水性のエビなんていたんだぁ。
今まで知りませんでした。
ネットで調べてみると、日本在来の淡水性のエビにはテナガエビ科の4種類と、ヌマエビ科の7種類がいるとのこと。
とりあえず、手が長くないので、ヌマエビ科でしょう。



分布からミナミヌマエビとシナヌマエビは否定的。
埼玉県南部が分布域に含まれるのが、ヌマエビ、ヌカエビ、ヤマトヌマエビ、トゲナシヌマエビ、ヒメヌマエビ、ミゾレヌマエビ。
しかし、ヒメヌマエビは模様が明らかに違うので除外できる。
大きさはせいぜい30mmだったので、ヤマトヌマエビにしては小さい。
ので、ヌマエビ、ヌカエビ、トゲナシヌマエビかミゾレヌマエビなのではないかと思われます。
にしてもエビ、赤いLEDライトの光を認識できてます。




アメリカザリガニもいました。




公園の池の周りを歩くと、体長3-5cm程度のカエルが池に飛び込むのを確認できるのですが、視認できず。
また、鳴き声は確認できず。

近くの田んぼに場所を移しました。
ニホンアマガエルが遠くで鳴いているのですが、アプローチしやすい個体がいない。
あぜのところで、別のカエルが鳴いている。
新兵器、赤いヘッドランプでアプローチをかけます。

いたぁ~!



上の写真一枚のみがEOS 60Daで撮影。
残りはすべてXZ-1にて撮影。


柄から、トウキョウダルマガエルだと思われます。
不覚にもスニーカーで来てしまったため、こんな苦しい角度でしか撮影できず。




脇の水路にもう一匹確認。
赤いLEDでアプローチしたので、カエルの瞳孔が開いたまま、撮影できました。




左腕が隠れてしまったのが残念。
でも、こんな写真を撮ったのは久しぶりです。

このあと、雨が降ってきてしまったので、ニホンアマガエルの撮影は持ち越しとなりました。
次の機会が楽しみです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする