猫五郎の写真日記

なんか、写真よりも文章がメインになってます。しかも、くどい。要改善。でもなかなかねぇ。

2011/09/15~16 やんばる

2011-09-23 17:35:43 | 沖縄

奥さんからお時間をいただき、お楽しみの時間です。
台風の強風で生き物たちが引っ込んでしまうのではないかという危惧がありましたが、台風がどんどん接近してきている以上、この旅行で行けるとしたらこの夜しかありません。

やんばるのいつものフィールドへのアプローチで、いきなり獲物が!


リュウキュウイノシシの親子です。




今まで何度も見ている被写体ですが、コンデジのカメラ本体のフラッシュを炊いたのではまともに写るはずもなく。
今回は270EXさまさまでした。



森は思いのほか静かでした。
適度に湿っており、はっきり言って最高のコンディション。


一番に出迎えてくれたのはヤンバルヤマナメクジ。
この個体は体長7cmくらいでしょうか。
本土の感覚からは考えられない巨大なナメクジです。
雑魚ですが、やんばるに来たぜ!って気分にさせてくれる大切なキャラです。

進んでいくと、尾根付近でリュウキュウアカガエルが出ていましたが、すべて逃げられました。
EF-S 55-250mm ISであれば狙えたのですが、つまらない写真になることは前回経験済みだったので、狙いませんでした。


ミナミヤモリ?
いいカットを撮る前に逃げられました。


ヤンバルマイマイ。
森はとても静か。


期待通り、ハナサキガエルも出てくれました(^^)



キセルガイです。
オキナワキセルガイか、ツヤギセルガイです。
オキナワキセルガイは基本、本部半島以南に分布するらしいし、殻の先端がまったく欠けていないので、ツヤギセルガイでしょうか。



お尻が光っていたので陸蛍の幼虫だと思われます。
僕のホームページでは初登場です。
少し調べてみると、日本には50種類弱の「ホタル」がいて、その内の20種類ほどが沖縄にいるのだとか!
知らなかった・・・。
今後は蛍も被写体に?!
蛍は琉球大学構内にも大量にいました。
陸蛍は沖縄では非常に身近な存在なんです。

僕の興味を強く引く昆虫は今のところリュウキュウハグロトンボと本土のカブトムシ、クワガタ類くらいでしょうか。
まあ、もちろん、テナガコガネなんかと出会ってしまったら興奮しながらシャッターを切るでしょうが。

この夜も大量のヤンバルクロギリスが出ていましたが、一枚も撮らず。。。
いずれ夢中でシャッターを切る日がくるのでしょうか?

ひさびさの・・・名前がすぐに出て来ない・・・。
ベッコウマイマイです。
沖縄本島と久米島に分布するとのこと。


アラモトサワガニだと思うのですが。
だとしたら絶滅危惧類です。
この沢ではよくみかけます。


ガラスヒバァ。
神経毒をもっているとか?


小さな個体でしたので、ちょっと追いかけてみました。
アップ写真。
毒蛇ですが、咬傷例は知られていないとか。


ハナサキガエル。
なかなかよい写真を撮らせてくれない。


リュウキュウヤマタニシだと思われます。
オカタニシはお尻にふたをつけているのがわかりやすい特徴です。
カタツムリと違い、角は触覚で、目は触覚の根元にあるとか。


アカマタ。
小さな個体だったので、逃げ回ってなかなか撮らせてくれませんでした。


きれいな柄だと思います。


頭部のアップ。


ナミエガエルの若い個体。
伏せた姿になってしまいました。
たいていナミエガエルが動くことで、その存在に気づきます。
なので、なかなか自然な姿を撮れない。
動いてしまう前にこちらから見つけたいのですが、見事な保護色で隠れているので難しいんです。


この夜最大の獲物です。
リュウキュウヤマガメ!
見るのは何年ぶりでしょうか。


フシュー!フシュー!と、すごい鼻息で逃げ回るので、くず写真の山ができあがります。
なんとか撮れたまともな写真がこれ。


かなりお年を召した個体であることは甲羅をみればなんとなくわかります。
さらにこの個体、甲羅になにやらマーキングの跡が。

しかし、本当に久しぶりのリュウキュウヤマガメでした。
実のところ、ここへのアプローチで、リュウキュウヤマガメの比較的若い個体の轢死体をみかけました。
気分的にかなり凹みましたが、もしかしたら個体数は回復傾向にあるのかもしれません。
それを願うばかりです。

ヨシノボリの一種。
沖縄県には淡水性の魚がそんなに多くありません。


リュウキュウアオヘビ。
きれいですよね。


おとなしいヘビなので、アップ、アップ!




充実した楽しい夜でした。
気づいたら朝6時近くになっていました。
沢を出てスカイホテルに行きました。
今回のレンタカーはProboxワゴンです。
フルフラットになるので、快適に寝られました。
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2011/09/15 本部半島

2011-09-23 15:42:38 | 沖縄

本部半島へと移動しました。
宿は備瀬のフクギ並木にとりました。
ダイビングショップを兼ねる家族経営の宿でした。
うちの子と同い年の子どももいるので、子連れ旅行にはとてもよさそう。
熱帯低気圧は台風15号に変わっていました。
風が強くなってきていましたが、出発時は青空の方が雲より多い状態でした。


フクギ並木についたときは曇っていましたが、ときおり日がさすことがありました。
フクギ並木の魅力は木漏れ日です。
強い風に雲は次々と流れてゆきます。
数少ないチャンスにシャッターを切りました。


道の先に沖縄のきれいな水色の海が見えるのですが、木陰と海では露出が違いすぎるので、両方を写し込むことは不可能です。
それでも、あまりの美しさにシャッターを切ってしまいます。




ぼやけて円形となった木漏れ日がたまりません(^^)


この集落に住みてー!


今回もEF-S 10-22mmをお供にしました。
広角の強みは肉眼の周辺視野より広く写し込むことで、遠近感のある印象的な絵になることです。

上の絵のように、近いものが画面の周辺に写っていて、中心に遠いものが写っている場合で、しかもF値が5~8程度だと、ピントの合う範囲がかなり限られ、シャープさに欠けた絵になります。
木陰であり、もとより明るい状況でなく、手持ちではあまり絞り込めないので仕方がないのです。
重い三脚をそのために沖縄まで持ってきたのですが・・・・怠け癖が着いてしまって持ち運びませんでした。。。。

敢えていうなら、例え三脚を用いてF値を稼いだとしても、台風で風が強く、被写体ブレをしたでしょうが。。。

また、EF-S 10-22mm USMは高性能レンズというわけではないので、ますますシャープさを求めるべくもないのです。
高性能レンズ、特にフィッシュアイに目がいきますが、値段の前に膝をついてしまいますorz

(念のためにいうと、EF-S 10-22mm USMのレンズ性能を考えて、それに合った被写体を選べば全画面シャープな絵が得られます。)
(そのための被写体も実は選んでありますので、いずれ披露できればと思っています。)



フクギは沖縄の集落風景に欠かさざる存在となっている帰化植物です。


しばらくすると完全に曇ってしまったので、毎度毎度の岸本食道で昼飯を食ってから、山の中の喫茶店に行ってきました。
喫茶ブームで、ちょっとした非日常空間を提供してくれるすてきな喫茶店がたくさんあります。
今回訪れたのは「農芸茶屋 四季の彩」。
たくさんの手作りシーサーに囲まれた森の中の喫茶店でした(^_^)

沖縄にいた頃は貧乏学生だったので、金のかかる(2千円弱は重すぎました)喫茶店巡りなんて視野の外でしたが、今となっては沖縄に来るたびに喫茶店に寄るのが楽しみの一つになっています。
次はどんな喫茶店に寄るのでしょうか(^_^)
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2011/09/14 島尻観光

2011-09-19 20:04:28 | 沖縄
渡嘉敷での予定しか考えていなかったので、一から旅程を組み立てねば。
でもまあ、島尻に宿を取ったからには、まずはガンガラーの谷でしょう。

ガンガラーの谷は、僕が沖縄にいたときは自由に入れたのですが、今は完全ガイド制、完全予約制のツアーコースになっている。
ガンガラーの谷はただ歩いているだけでも楽しい場所なのですが、僕にとっては、大主のガジュマル撮影がメイン・ミッションとなります。

去年ここを訪れたとき、ツアーコースとなっていることを初めて知りました。
問い合わせるとそのツアー、大主のガジュマルの撮影時間は5分ほどとのこと。

以前訪れた時、気づいたら1時間以上撮影していました。
流れる雲で変化する光の加減や、時刻とともに刻々と姿を変えるので、いくら時間があっても足りない感じでした。

はっきり言って、撮影時間が足りなさすぎる。
でも、完全予約制の完全ガイド制の有料ツアーコースとなってしまったからには、この5分に賭けるしかないでしょう。

当日朝に予約の電話を入れると、10時の一番手のツアーは予約満員。
臨時の11時ツアーなら空きがあると。
予約しました。

ガンガラーの谷に向かう前に平和祈念公園に立ち寄りました。


駐車場のガジュマル。
なかなか見事。



ツアーのスタート地点に向かう道で見かけたオキナワキノボリトカゲ。
用心深くてなかなか近寄れない。
しかも日陰でシャッター速度が稼げない。
(このサイズだと目立ちませんが)ブレ写真になってしまいました。



ツアーのスタート地点でもあるケイブカフェ。
自然の洞窟をカフェに利用しています。
夜にはライブとかも開いているとか。



ガンガラーの谷は、昔あった大規模鍾乳洞の屋根が落ちてできた谷です。
谷の壁面をよく見ると鍾乳石が垂れ下がっています。
この写真ではよく見えませんねm(_ _)m



ガジュマルの樹は歩きます。
斜面に倒れかかるように伸びたガジュマルは枝から気根を垂れ下げます。
この気根は地面に届くとどんどん太くなり、根から新たな幹となります。
新たな幹がしっかりすると、最初からあった根が退化して?なくなります。
この繰り返しで、ガジュマルの樹は歩くのだそうです。
ガイドさんに教えてもらいました。



イキガ洞の鍾乳石。
以前から、なんか丸っこくてあまり形が良くない鍾乳石だなぁと思っていました。
その理由がこのツアーで解けました。

ちなみにこの写真、ピンボケです。
フィールドではスピードライト270EXの初陣だったかな?
暗闇では270EXからパパッっとAF補助光が出るのですが、EOS kiss X3のAFがそれについてゆけない。
ピンボケ写真を量産しました。


鍾乳石の丸っこいこの形の謎の答えは、この斜めに伸びる鍾乳石の姿にありました。
この鍾乳洞、雨で増水すると冠水します。
鍾乳石の上流側は削られ、下流側に成長します。
水が引けば、またいつも通り、下方に成長します。
そうやって、このような斜めで、丸っこい形をした奇妙な鍾乳石が出来上がるのです。
鍾乳石のこの形の謎を、ガイドさんが教えてくれました。
お金を払った価値があるというものです。


真打ち登場。
大主(うふじゅ)のガジュマルです。
見事な根です。


すてきです。


激写しまくり。
しかし、木の根元には人がたむろしているので、上方向ばかりで撮影。


南中の前後だったので、谷には日が差し込んでいましたが、あいにく逆行でした。
幹に日が当たるタイミングで撮影したかった。
今度来るときはそこも計算に入れて来なければ。


ガンガラーの谷。
名前の由来は「鍾乳洞の穴に子どもたちが投げ入れた石ころが落ちてゆく音」だそうです。
ガンガラ~ガラガラ~っと石が転がり落ちる音。
なんと単純な。


ガンガラーの谷は昔から埋葬の場でもあり、お墓がいくつもあります。
つぼに骨を入れただけで、穴に納めてゆく人たちも少なくなかったようです。
ツアーコースになる前は、ちょっとした岩陰を覗くと人骨を入れた骨壺があったものでした。
なお、ここには沖縄最古の木棺の入っているお墓もあります。
ツアーではそのお墓のすぐ脇を通過するのですが、現役のお墓であるため紹介されませんでした。


ガンガラーの谷は太古の時代から人類の祖先の住処でもありました。
これは石棺です。
中の人骨は研究のために回収されました。


1万8戦年前の港川人のリビングルーム。


台所などの作業スペース。

このツアーコース、風葬跡のすぐ脇を通るのですが、なぜか紹介されませんでした。
ガイドに聞くと、時間の都合などもあるようでした。


昼飯をやぶさちで食べに行ったら、あいにくの定休日。
山の茶屋で定食を食べました。
おいしかったのですが、夫婦ともに腹を満たせず、奥武島のてんぷら店でもずく天ぷらを食べ、斎場御嶽へ。


サングーイ。


これまた、僕がいたころはまだそんなに観光地化されていなくて、自由に出入りできたのですが、今となってはゲートが設けられ、石畳周辺が整備され、観光客の絶えない有料観光名所となってしまいました。

ユインチの鍾乳石も斜めになっています。
もしかしたらイキガ洞と同じ環境にあったのかもしれません。



以前は石畳のすぐ脇まですごい雑草でしたが、観光地化するにあたり、下草を徹底的に刈り取りました。
ハブがいるのでそれを駆除することが目的だったそうです。
でも、実際にはそんなにハブはいません。
ヒメハブやアカマタはみかけることがありますが。
ハブやヒメハブ、アカマタのいない生態系はそれだけで「変」です。

僕な勝手な勘違いかも知れません。
御嶽は自然と人が融合する場でもあると感じています。
豊かな自然があっての御嶽だと思ってます。
ハブのいない御嶽は「変」と感じてしまうのは間違っているでしょうか?


斎場御嶽にはとてもよい展望を得られる場所があります。
が、ここへの道は閉ざされていました。
茂みの中の獣道のような小道を通ってゆくので、ハブに観光客が咬まれては大変!ということで閉ざしたのだと思います。

ハブがいての沖縄の自然です。
「ハブに出会うリスクを負うか負わないかの判断を個人に任せていただけないものでしょうか」
などという考えは、万人受け入れ型の観光地を目指す当局には非常識に響くだけでしょうね。

ウローカーは茂みに埋まっていました。
アプローチの道に大きな木が倒れ込んでおり、普通の人が乗り越えることはないでしょう。
ウローカーから御嶽方面へゆく道も大小さまざまな倒木が折り重なっていて、下草は伸び放題。
知っていなければそこに道があったことすらわからない状態でした。
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2011/09/13 渡嘉敷島行き、中止

2011-09-19 18:36:36 | 沖縄

(今回は文章のみです。自分の記録として残したいので)

二回目の夏休みです。
今回は家族を連れての渡嘉敷の予定でした。
が、熱帯低気圧が沖縄に向かっていました。
週間天気予報では初日午前中以外、全日程雨マーク。

2011/09/12(月)、仕事から帰宅後、家族で羽田空港近くのホテルに宿泊。
2011/09/13(火)、朝6時台の飛行機に搭乗、沖縄へ。

飛行機から見ても海が白波だっているのがわかりました。

しかし、風は東風。
本島の風下になる渡嘉敷方面の海況はそれほど悪くないだろう。
Yahoo! 波でもそう出ている。
高速船はおそらく出てるだろう。

9時台に那覇空港到着。
レンタカーでメインプレイスへ向かい、沖縄土産をまとめ買いして宅配便で家に送り付けました。
さて、これで心置きなく遊べるぜ。

学生時代のバイト先とボランティア先にちょこっと顔を出し、旧交を温め、いざ渡嘉敷島へ!

港に行くと高速船全便欠航の張り紙が・・・。

今、振り返ってみると、那覇到着の時点で渡嘉敷村のホームページで高速船の予定をチェックすべきでした。

僕は運がいい男で、旅行のとき、天気が悪かったためしがない(と自分では思っている)。
このようなトラブルは初めてのことでした。

どうしようか。

まず電話で渡嘉敷島での宿とレンタカーのキャンセル。

次に、明日、渡嘉敷島へ渡るべきかの判断。

天気図を見る限り、明日以降、現時点より波が穏やかになる可能性は限りなくゼロ。
しかし、フェリーなら出る可能性がある。
んがしかし、熱帯低気圧がこちらに向かっている以上、渡ってから荒れることになる。
渡嘉敷島にいる間、海が荒れる分にはあまり困らないのですが、本島に戻れない事態になっては困る。


この夏休み、全日程本島で過ごすことにしよう。

じゃぁ、次は今夜の宿の確保だ。

選択肢は大きく二つ。

北へ向かうか、南へ向かうか。

北ならばフクギ並木に宿を取るでしょう。
フクギ並木を楽しみにしているのは僕だけですが、奥さんには美ら海水族館に行ってもらえばいい。
やんばるにも(比較的)行きやすい。

南なら通う森は決まっている。
鍾乳洞群も楽しい。
ガンガラーの谷の大主のガジュマルも楽しみ。
この波では大度浜は無理だろう。

さてどうしようか。

このとき、ふと、頭に浮かんだのが、一昨年、昨年とお世話になった民宿ヤポネシア。
あそこなら子どもも過ごしやすいだろう。
雨が降った場合でも、奥さんと平和記念公園やひめゆりの塔の資料館を回るのもよいか。
奥さんと相談し、まずは問い合わせてみることに。

部屋の空きありとの返事。
急な話(この時点で16時近い)なのに食事もOKとのこと。
おまけに、去年に引き続き、ヤポネシアの看板娘、しょーこちゃんの誕生日だと言う。
なにやら縁を感じてしまう。

旅行の始まりは沖縄本島南部に決定したのでした。
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