猫五郎の写真日記

なんか、写真よりも文章がメインになってます。しかも、くどい。要改善。でもなかなかねぇ。

2023年10月 天体観測小屋の屋根の塗装 塗装は説明書通りにやりましょう

2023-11-10 21:09:57 | その他

天体観測小屋の塗装をしてから4年が経過しました。

建物自体は築40年くらいです。

僕の宝物ですから、大切にしたい。

来年、再塗装予定でしたが、1年前倒ししました。

というのも、この夏、過去最高に暑い夏でした。

小屋にはエアコンがないので、非常に暑かった。

エアコンを入れればいいんでね?という話もありますが、壁の構造がどういうものだかわからないので、躊躇してます。

屋根の遮熱塗料を調べえてみると、屋根の表面温度を4-18℃、室内気温を最大2℃下げてくれると。

2℃室内温度が下がると体感でわかると思います。

 

夏に塗りたかったのですが、間違いなく熱中症になるので、やめておきました。

やっと暑さが緩んできた10月になって作業を始めました。

雨の日に現地入りし、雨水を利用しながら、風呂桶掃除用のスポンジで汚れを洗い落としました。

翌朝から塗装作業をしようかと思ったら、10時を過ぎてもまだ朝露が乾かない。

11時になってやっと作業開始。

 

この屋根、40cmおきに梁が飛び出ているし、スライディングルーフのレールもある。

屋根に出ている梁の両側とレールの前後はハケで手塗りしなければなりません。

これが結構手間です。

四つん這いになってやるので腰と膝にきます。

それが終わればあとはローラーで塗ってゆけばいいので楽ちん。

 

下塗り剤があることは知ってましたが、面倒臭いので、最初から本塗りしました。

1回塗りではまだ下が透けて見えるので、乾き次第、2回目を塗り、塗料に余裕があったので、最終的に3回塗りしました。

説明書には夏場で乾燥に1時間、冬は2時間かけろとある。

塗り重ねる場合は4時間、あけろと書いてある。

しかし、1日でやっているのでそんなに待ってられません。

塗ると30分もあれば乾燥しているように見えます。

1日で、立て続けに3回塗ったのでした。

説明書に「結露する季節は15時までに塗り終えてください」とありますが、終わったのは17時頃だったでしょうか。

 

ところが、次の週に見てみると、塗料が流れた跡が認められます。

 

よく見ると、塗装が剥げて、古い塗装が露出しています。

つまり、失敗だったということです。

指定された乾燥時間を待たずに上塗りし、結露する季節であるにも関わらず、乾燥前に夜露が降りてくる時刻に塗り終わった。

正解は、例え下の古い塗装が透けて見えても、1回だけ塗って、この日はしっかり乾燥させることだったようです。

手に豆ができたほど頑張った労力は徒労に終わったということです。

 

仕切り直しです。

今度は添付文書通りにやろう。

今度は気合を入れて、下塗りもしよう。

というわけで、下塗り剤も買いました。

 

しっかり乾燥させるとなると、1日に1回しか塗れません。

最低でも2日間連続で塗装作業をする必要があります。

まずは下塗りで1日目を終了。

 

翌日見ると、下塗り剤、しっかり定着していました。

本塗り1回目。

塗装面の凹凸部は、4年前に塗った塗料が固まったものです。

この日も、1回塗っただけで撤収しました。

 

次の週末に来たときも、塗装の流れや剥がれはまったくなく、よく定着しているように見えました。

本塗装、2回目を施工。

 

あと1回塗れるだけの塗料がありますが、屋根はもうよしとして、残りで外壁の錆びが出てきたところを塗ろうと思ってます。

流石に四方の壁を全て塗るのは無理かもしれませんが、一番日差しを喰らう西側の壁だけでも真っ白に塗れば、日差しが少しでも反射されて、室内気温が少し下がることを期待しています。

 

さて、来年の夏は少しは過ごしやすくなるのでしょうか。

楽しみです。

コメント (1)
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2023/10/29 (Sun) オフアキプリズムの位置変更と、西の空における巨大ニュートンのバックラッシュの状況確認、笠井トレーディング2.5倍バローでのピント合わせ

2023-11-10 15:47:51 | 天体望遠鏡

この日は満月。

天体撮影をするとしたら月か惑星か。

あとできることとしては機材調整でしょうか。

 

天体観測小屋に向かう途中、いつもとちょっと違ったコースを通ってみました。

すると。。。なんと、八ヶ岳を一望できるスポットを見つけました。

しかも、八ヶ岳がほぼ真北に見える。

これは、星のぐるぐる写真を撮るしかないでしょう!

 

 

小屋に着いて巨大ニュートンで木星を狙いに行きましたが、シンチレーションが悪く、断念せざるを得ませんでした。

満月を記念撮影しましたが、こんな感じ。

シャープさに欠けます。

 

こうなると機材調整しかない。

以前から撮影していて、オフアキのプリズムの影が写真に写り込むのが気になってました。

画像処理で誤魔化してますが、その分手間がかかります。

画像処理で誤魔化しきれないこともあります。

フルサイズだけでの悩みですが、APS-Cに戻る予定もない。

オフアキのプリズムですが、EOS Raを装着した状態で対物側から覗き込んでできる限り引っ込めてあります。

が、もう少し引っ込められないか。

ずっと気になってました。

 

オフアキのプリズムを引っ込めると、ガイドカメラASI 174MMのピントの位置がズレます。

だから、プリズムの位置を変えると同時に、ガイドカメラの位置の調整が必要になります。

時間さえあれば自宅でもできることなのですが、これがなかなかハードルが高い。

今回をその良い機会としました。

 

まずはEOS Raのピント合わせから。

今回は空高くよく見えるAlpheratz (2等級) で。

 

オフアキのプリズムをほんの少し引き抜き、EOS Raの光路から遠ざけました。

そして、ガイドカメラASI 174MMの画像で、端っこまで星が見えることを確認しました(画像左下)。

 

お次はガイドカメラASI 174MMを手で少しずつ引き抜き、ピントが合う位置に固定し直します。

これでピントが本当に合っているのかどうか、いまいちわからないところもありますが、書いて字のごとくoff axis、つまり、光路の端っこで光を拾っているので、こんなものなのかもしれません。

バーティノフマスクを外すと、星が点像に、、なりません。

若干、ガイド星が変な形になりますが、まあ、光路の端っこですから仕方がないのかもしれません。

妥協して、オフアキでのオートガイドが正常動作するかどうか、確認にかかります。

 

オフアキによるオートガイド。

「星のプロファイル」を見るとやはりガイド星の形が流れている。

が、オートガイドの精度としては悪くない。

 

空は晴天。

時間もあったので、久しぶりにPHD2のGuide Assistantを起動してみました。

これは東の空の天の赤道付近、子午線手前でです。

この巨大ニュートン、東の空は得意なんです。

 

バックラッシュはこんな感じ。

ほぼ理想的な線ですね。

 

次はキャリブレーション。

これもなかなか良い感じ。

 

やはりガイドアシスタントによる動作解析と、それに基づくパラメーターの微調整をした後の方がオートガイド精度が上がりますね。

(ガイドアシスタントを行う前のガイド画面と比較してみてください)

 

ISO 100, 360secでオートガイド撮影。

オートガイドの精度が落ちやすい天の赤道付近ですが、星が点像で良い感じです。

 

次は、この望遠鏡がちょっと苦手な西の空(天の赤道付近、子午線付近)でガイドアシスタントで動作解析を行いました。

が、選択したガイド星が画面の端っこ過ぎたようで、バックラッシュの測定ができませんでした。

 

 

とりあえずキャリブレーションしてみます。

が、いまいちな感じ。

 

もう一度キャリブレーション

これもいまいちな感じ。

2回のキャリブレーションで赤経側は安定しているが、赤緯側の変化が大きい。

西の空に向けるとバックラッシュが大きいということです。

 

キャリブレーションがいまいちだし、動作も不安定なようだが、まあいいか、と1枚撮影してみたのがこれ。

ISO 400、360sec

僕的には、ギリギリOKだけど、光条がブレており、すっきりしない画像。

でも、この画像でオフアキのプリズムの影(画面上側)がほとんど気にならないレベルに改善したことが確認できました。

この夜の最低限のノルマを達成した瞬間でした。

 

西の空でバックラッシュを測定できてませんので、再度、ガイドアシスタントをやり直します。

極軸のズレが何故か改善しています。

 

バックラッシュが大きすぎて、修正不能とのこと。

ちょうど1年前の2022/10/29に西の空でバックラッシュを測定したときもかなり大きなバックラッシュが確認されましたが、今回はもっと大きい。

 

原因は、見当がついています。

望遠鏡の前後バランスを少し変えてみたのです。

(写真に撮り忘れましたが)この巨大ニュートンの鏡筒には側面にレールがついており、そのレール上を3〜4kgのウェイトをスライドさせて、望遠鏡の前後の重量バランスを微調整できるようになっているんです。

先日、望遠鏡のバランス(赤緯方向のバランス)を確認したところ、主鏡側が若干重いように感じました。

その時点でバランス調整ウェイトが主鏡側にあったので、それを斜鏡側に移動しました。

これにより、望遠鏡の前後バランスは改善したように感じました。

が、バランスが合っていれば良いというものではないようです。

ある程度どちらかに崩していた方がいいこともある。

 

現にこの望遠鏡、赤経方向のバランスは、赤経軸の回転方向にほんの少し重くしてやった方が動作が安定する印象を受けています。

つまり、東の空に望遠鏡を向けるときは、望遠鏡側がほんの少し重くなるようにバランスを崩してやり、西の空に望遠鏡を向けるときは、ウェイト側をほんの少し重くなるようにバランスを崩してやっているということです。

 

この望遠鏡は、東の空へ向けたときは、主鏡側を重くしてやるとバックラッシュがほぼなくなる。

その代わり、主鏡側が重いと、西の空に向けた時にバックラッシュが最大になる。

だから、これを改善するためには、西の空に向けるときは斜鏡側が重くなるように調整してやればいいではあるまいか

どうやってそれを確認するか。

鏡筒重量、多分200kgくらいあります。

重心をズラすの、容易ではないです。

今後の課題です。

 

赤緯軸の動作で計測できないほどの大きなバックラッシュが存在するわけですが、ではオートガイドはどうなるのか?

やってみました。

ターゲットグラフを見ると結構クセのあるバラツキ(左上から右下にかけてバラついている)をしています。

撮影像はどうか。

 

ISO 200, 600sec。

満月が明るいため、背景が明るい。

ほんの少し光条がブレますが、僕個人的には十分合格点な画像です。

 

しかし、赤緯方向(南方向)に修正不能なバックラッシュがあるのに、オートガイドがうまくいくのは何故だろう?

うまくいってるんだからなんでもよくね?というのもありますが、気になります。

オートガイドをしばらく放置しておけば、(南北どちらの方向であれ)修正動作を継続しているうちに、バックラッシュは解消されます。

そのあとは実質的に南北どちらかの一方向ガイドになるはずです。

今回は、西の空、天の赤道付近、子午線付近でオートガイドしてました。

だから望遠鏡は南側に傾いていたということです。

では、望遠鏡を北側に向けたらどういうオートガイドになるのか?

次回、確認してみたいと思います。

 

 

 

この時点でAM1時をすぎていたと思うのですが、あともう一つ、作業をしました。

ASI 662MCを笠井トレーディングの2.5倍バローレンズにつけて、ピント合わせをしました。

手持ちの径42mmリングの組み合わせを全て試しましたが、ピントが合うことはありませんでした。

ので、やむなくバローレンズを2.5mmほど引き抜き、ピントを合わせました。

 

バーティノフマスクでピント確認。

 

最近、巨大ニュートンの動作が安定してきたことで、わかってきたことがあります。

シンチレーションの悪い夜は、この巨大ニュートンはほぼ用無しだということです。

これだけ焦点距離が長く、被写体が大きく拡大されると、シンチレーションの悪い夜は作品になりません。

今まで、望遠鏡の動作を安定させることに全集中力を注いでいたので気づきませんでした。

 

シンチレーションが悪い夜の対策を考えなければなりません。

しかし、シンチレーションが良い夜なんて、年に何回あるでしょう?

シンチレーションが悪いからといって、巨大ニュートンを寝かせておくのも勿体無い話です。

そもそも、シンチレーションが悪いかどうかを確認した時点で、巨大ニュートンはすでに臨戦体制に入っているわけですから。

対策としては、巨大ニュートンに焦点距離の短い撮影鏡筒を取り付けることでしょうか。

そうすればシンチレーションの影響を受けにくい写真が撮れます。

現状、ガイド鏡としてSE120がついていますが、オフアキでガイドできているので使用していません。

このSE120(アクロマート)を撮影鏡に交換すれば良い。

 

その場合、巨大ニュートンは撮影鏡からガイド鏡に格下げ?

なんとも贅沢な話です (^_^;)

 

 

巨大ニュートンの撤収作業が終わって2時過ぎでしょうか。

八ヶ岳一望ポイントにおいてきたEOS kiss X3とEF-S 10-22mmを回収してきました。

その成果がコレ。

満月の夜なので星は少なめ。

今度は新月の夜に挑戦してみたいですね。

 

この星空ぐるぐる写真を見ても、シンチレーションの悪い日は星空風景写真や、星座写真が良さそうであることがわかります。

焦点距離400mm程度の短めの望遠鏡が欲しくなってきたなぁ。

あとはカメラレンズでしょうか。

カメラも足りないなぁ。。。

物欲がむくむくと頭をもたげてますが、、、問題は時間の確保でしょうか。

コメント (2)
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