3月15日(火)
道の駅碇ヶ関(いかりがせき)の朝。
▲ 予想どおり、今日は晴れのようだ。
しかし、今日これから行かんとする八甲田山近辺は一筋縄の天気ではない。
ライブカメラで八甲田へ至る道をチェック↓。
▲ 黒石ICからおりて上る国道394号、7:45AMのライブカメラ画像。
その酸ケ湯と八甲田への分岐点の城ヶ倉付近は、雪が残っているのが見て取れる。
しかも気温は、マイナス4.3度。
この温度では、この道路は今明らかに凍結している。
で、9時過ぎまで道の駅で待機。
八甲田ロープウェイの9時からの運行確認。現地は曇り。
じゃあ、出発するか。
▲ 国道394号は急登ではない。ゆるやかな坂道。
初めはドライ道。後半では写真のように雪混じりの道に。
しかし凍結はしていない。溶けたのであろう。
スピードは2nd, Low ギアで慎重に運転してきた。
幸い、スリップする場面はなく、
▲ 10時頃に、
八甲田ロープウェイの駐車場に到着。
早速、滑走準備して10時40分発のロープウェイに乗る。
▲ ロープウェイは20分間隔で運行。頂上まで約10分。
片道1180円、往復1850円。
滑り降りてくるのだから、もちろん片道切符でいい。
▲ ロープウェイ頂上駅。1326m
ここから下りたスキーヤー、ボーダーは蜘蛛の子を散らすように、三々五々どこかへ消えてしまう。
こんなところに、もたもたしていると寒いからだろう。
▲ 一応案内図は立っていて、「山頂公園」になっているらしい。
雪がなければ、いろんな花が咲く「公園」なのだろう(笑)。
▲ この頂上から下へ下る、管理されたコースは2本。
左回りで降りるフォレストコース、右回りで降りるダイレクトコースだ。
それ以外はBCの山岳スキールートで、事前届け出制になっているようだ。
▲ スキーマップで見ると上のとおり。
最初は、左回りの
フォレストコースに行ってみよう。
始め1kmが急斜面ですが幅は広いです。後半は緩斜面の林間コースとなっております。
中級~上級 5km 最大傾斜30度 平均8度
▲ さあスタートだ。
▲ 山の方面で谷間に向かって降りて行く。
粉雪が雪面に乗っているが下は硬い。
急になっている個所も確かにあるが、ゆっくり滑走すれば問題ない。
とにかく、赤いポールの間の中を滑走していけばいいのだ。
▲ 杉の木なのだろうか、よくわからないが、クリスマスツリーがいっぱい生えている感じだ(笑)。
▲ 赤いポールが見当たらないところは、この「フォレストコース」の表示が頼りだ。
▲ 緩斜面の林間が続く。
「フォレストコース」の表示を見失って、オロオロしかけた時があった。
雪が降り続いて視界が悪くて、初めて降りるときはヤバイと思ったな。
周りには、キミしかいないから。
▲ 後半のほぼ平地斜面。
▲ ロープウェイ下へ戻ってきた。
所要時間は、約30分。
写真をあちこちで立ち止まって撮っていたからな。
ただ降りるだけなら半分の時間か。
▲ 昼になっていたので、山菜そばを食べる。
冷たいカメラは室内暖気で曇ってしまった。
12時20分発のロープウェーに乗り遅れて、40分発で再度頂上に出る。
▲ 今度は、右回りの
ダイレクトコースへ行こう。
中級~上級 最もポピュラーなコースです。急斜面はありませんが、幅が狭い箇所があります。
3.5km 最大斜度 30度 平均 11度
ロープウェイ山頂駅のうしろに広がるのは、
▲ 八甲田山系。
八甲田山は、青森市の南側にそびえる複数火山の総称で日本百名山の一つ。「八甲田山」と名がついた単独峰は存在せず、18の成層火山や溶岩円頂丘で構成される火山群である。青森県のほぼ中央に位置し、東北日本の脊梁奥羽山脈の北端である。 ウィキペディア
そう、八甲田山という山はないが、その主峰は写真↑の中央の
大岳1584m だ。
1~2月には目の前の木々が、見事なアイスモンスター樹氷になるようだ。
見たいけれど、ボクのキャンカーで来るのは無理だろう。
▲ ワイドで見てみよう。
例の小説
「八甲田山死の彷徨」(新田次郎)、それを映画化した「八甲田山」(高倉健等主演)の元になった事件は目の前の山並みの裏側の道、今の青森田代十和田線を通る雪道で起きた。
いわゆる
八甲田雪中行軍遭難事件は、1902年(明治35年)1月に日本陸軍第8師団の歩兵第5連隊が青森市街から八甲田山の田代新湯に向かう雪中行軍の途中で、訓練への参加者210名中199名が(当然の)大雪に阻まれ遭難死亡したもの。
集団のメンツと精神論重視のもたらす弊害の最たるものだった。
スマホでご覧のかた用Photo↓
では、自分の技量を冷静に判断して(笑)、ダイレクトコースを降りよう。
▲ 赤いポールに沿ってスタート。
▲ 遠くに少し薄日も見えて。
雪も降ってなくて視界は良く、死の行進にはならなさそうだ。
▲ アイスモンスターがあって、晴天だったら、もっと素晴らしい景色だろう。
この樹林のはるか向こうへ、単独で滑り降りて行った人がいるが・・・
どこへ出るのだろう?
▲ 中間地点まで来た。
かなり傾斜が緩やかになった。
▲ 赤ポールから外れて、しかしどこが正規コースかは目の隅で確認しておきながら、木立の中をかいくぐるようにして滑っていくのは楽しい。
ダイレクトコースを滑り終える。
今回も30分ほどの滑走だった。
さあ、3回目のロープウェイに乗る。
今度は頂上駅のカフェで一息。
オトナの滑走は、余裕に溢れるのだ(笑)。
▲ カフェの窓から。
▲ ケーキ&コーヒーセットで。700円ぐらいだったか。
ロールケーキの中にはアイスクリームが巻き込んであって、美味しかった。
客はボク以外誰もいない。みんな余裕がないな。
外気温はマイナス8.6度。
少し風が出てきて風速22m。
風速25m以上になると、ロープウェイは運行停止に。
このカフェには二名の授業員のみ。
マスターに「ロープウェイが止まったらどうするの」と尋ねる。
ここは急に突風がくることはない。
風速が高まってくる時は、この窓がガタつき始める。とキッチンの窓を指す。
その時は私達も店を閉めて早めにロープウェイで下ります。
「お客さんは、観光者でなくスキーを履いているから下りれますよ。」
「そんなこと言ったって、オレだって急に暴風雪になって先が見えなくなれば・・」
とつぶやく。
早くおりたほうがいいかな。
だからお客さん、いないんだ(^^;
▲ 下りる途中、スノーシュウを履いた数名の方に出合った。
コース外のところから、ひょこひょこ出てきたから、彼らも自由に楽しんでいるんだ♪
ハラさん、jun さん、八甲田山でのスノーシューいかがですか。
八甲田山は5月中旬まで滑走、走行可能。
むしろもっと天候の良くなった4月以降の春スキーのほうが盛んなのかも。
▲ ロープウェイの隣にある、八甲田国際スキー場の頂上リフトの方へ寄り道した。
スキー場の料金はロープウェイ料金とは無関係。
▲ スキー場のバーンを滑り降りよう。
これで、スキー場も滑ったことになる。
▲ ロープウェイだけを使っての非整地コースを、3回滑走してきた。
これで十分だろう。
あとは、ツアーに入ってあの広い樹林コースを滑走するかだが、まあそれはいい。
今回の滑走だけで、その雰囲気は十分想像できるから。
ボクは知らないこと想像ができないことは、やっておきたいというだけだ。
サードライフで。
八甲田、ありがとう。
エンジョイしたよ。
~・~・~・~
帰路は、青森方向へ向かって国道103号(十和田ゴールドライン)を下っていく。
この時ヒヤリとする走行に。
山影になる坂道では凍結箇所があったのだ。
ギアはLow に入れているからと、安心して下りて行ったが、クルマがドリフトし始めて制御できないまま、スーと反対側車線半分ぐらいまで流れて行く
。
対向車がいないから良かったものの。
これが2度起きて、やばかった。
Lowに入れていても、連続する坂道ではそれなりのスピードになる。
凍結の怖れのある坂道では、愚直に10km以下に抑えてソロソロと下りるしかないことを改めて思い知った。
▲ 青森市内を抜けて、五所川原へ向かう。
正面に裾を広げる山影は?
そう、青森の最高峰、
岩木山(いわぎさん)1625m。
▲ 五所川原で立ち寄り湯、柏温泉に立ち寄る。
銭湯みたいな温泉350円だ。でも助かる。
なぜ、五所川原に??
それは、またあした。