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林檎の唄 ~ アップルビデオ高津店オフィシャルブログ

アコースティック・バンド「アップルビデオ高津店」
火曜に店長、木曜にVROOOM、土曜につぁんが投稿します。

春の新作カホン作成日記・第1回

2015年03月19日 23時35分13秒 | カホン自作
こんばんわ。
アップルビデオ高津店・木工職人ブルームです。
春の新作カホン作成日記・第1回。

昨日発注した板材がもう発送されたのですが
入荷するのは明日になるので、
今日は内部のブリッジ機構の作成。

カホンの内部には打面に沿うように弦が張ってあり、
それでスネアドラムのようなバシッて音が出ます。
当然、弦のテンション調整ができる構造が望ましい。
今回はその弦をカホン内部の上下で固定するブリッジ部分、
主に下側のテンション調整機構の仕組みについて。


市販品では多くのものがこういう感じで
箱の下面からネジを締めたり緩めたりで調整できます。
打面と平行に、下方向に引っ張る構造。

今のメイン自作カホンは打面が斜めなので
下側のブリッジを上下に動かすことができない。
(打面と平行に斜めにネジを生やすのは困難)
それで内側底面にターンバックルをつけて
ブリッジは固定して、弦を底面で水平に後方に引っ張る。

しかし、このターンバックルも片手で回しにくいので
今回はまた違うやり方で弦を引っ張ることにします。

そして今日作ったのがこのブリッジ。

ターンバックル方式と同様に水平後方に引っ張りますが
蝶ネジなので片手でも簡単に回せます。

なぜ片手で回すことにこだわるのかと云いますと、
背面のサウンドホールに手を突っ込んでテンション調整するので
どうやっても片手での作業になるからなのでした。

持ち運び時にはここから小物を収納したりもする。
タオルとかステージ衣装とか与作とか。


つづく。



春の新作カホン作成日記・プロローグ

2015年03月18日 20時55分13秒 | カホン自作

こんばんわ。
アップルビデオ高津店・工房長ブルームです。

すっかり暖かくなってきましたね。
先日は私の仕事部屋、31.5℃まで上がってました。
なにせ室内にこのヒートガイ・俺が鎮座しているからな!

そんなわけで、春の新作カホン作成始めました。
と云ってもまだ設計図を描いて板材を発注し、
ホムセンで買える材料を買い揃えたところです。

設計は前作のナナメ打面型の発展形として、
前々作(画像の黄色い奴)のバスレフ機構を取り入れ、
これまでの集大成的なモノを目指してます。
新要素としては、低音・音量重視での大き目サイズ。
キャリングバッグにぎりぎり入るくらいで。

今後、製作記録をアップしていきたいと思います。

つづく。



怪しげなブランド銘

2015年02月14日 20時04分09秒 | カホン自作

こんばんわ
アップルビデオ高津店・DIY担当ブルームです。

今日は自作カホンのおはなし。
上の写真の赤いやつ以外が俺作です。
VROOOMWORKSっていう怪しげなブランド銘がその証。
今メインで使ってるのが左下の木目のやつです。



実は打面の傾斜した特殊な構造になっております。

この写真左側が打面。

前傾姿勢が軽減されるので叩きやすくなります。
以前は前足部分にスペーサーをかまして
箱全体を後ろに傾けて演奏してたのですが、
座面も後ろに傾くし重心バランスは悪いしで。
こいつは底板の奥行を30mmほど延長した設計。
前足を20mm持ち上げるより角度がついて
座面は水平なので座りもいいっていう会心の出来。
自作カホンも3台目になると、ただの直方体ではなくなるのだ。

というのもこのカホンという楽器、歴史の浅い打楽器なので
まだまだ色んな可能性があると思うのですよ。
市販のものでも、これ以上に傾斜のついたものやら
スネア音オンオフ切り替え式のものやら
折りたたんでコンパクトに運べるものやらあります。
上の写真の黄色いやつは増幅された低音を前方に飛ばす
スピーカーのバスレフ機構を取り入れた意欲作…だったはずが、
横幅を狭くしすぎたのが仇となって叩きにくい失敗作。
バスレフ機構はいつか再挑戦したいです。

ちなみに自作のコツはとにかく丁寧に作ること。
完璧な設計図を引くことから始まり、
接着部分のヤスリかけとか面取りとか、ひたすら丁寧に。
音に関してはかなり完成に近づかないとわかんないので
試行錯誤や経験則な部分は大きいですが
丁寧に作ると自然と良い音の出るカホンになります。

って割りに内部はボンドのはみ出しがひでぇな・・