このブログはうちの
バンドのメンバーが持ち回りで、曜日を決めて書いているんですけども。
これをやって良かったなあと思うのは、
バンドの結束が上がったというのもあるんだけども。
昔の思い出なんかを書くと、他のメンバーから、より正確な情報を補足してくれてうれしいというのもある。
そう、
バンドの意思疎通のツールにもなっているんですなあ。
今回もQUEENの曲について書いているんだけども、
「あ、店長はこういう経路でQUEENを知ったんだあ」
とか。
いろいろと
発見と再発見があってうれしいですな。
さてそれはともかく、前回は、
QUEENの、
SHOW MUST GO ON
というか、
イニュエンドウというアルバムに対する、
おいらの思い入れを語りましたけれども。
今回は、この曲を
うちのバンドのレパートリーにするために、どうアレンジしたいか、というお話ですよ。
というのは、この曲のキーは、とてもとても高いっ!
この曲を作ったのはギターのブライアン・メイなんだけども、この曲が作られた当時、フレディはエイズで全身ボロボロで。
明日をも知れぬ状態だったらしい。
だからブライアンは、フレディに
「キーを下げてもいいんだよ」
と言ったらしい。
だけども、
フレディはキーを下げず、全身全霊でこの曲を歌い切ったというのですよ。
だからもう、
声にこもっている情念がとんでもないっす!
こんなもん、普通の人間には歌えまへん。
つまり、
フレディの音源だけを聴いていたら、一歩も前に進めないんですよ、正直(笑)
すごすぎて、立ちすくんでしまいますわ・・・
ただですねフレディの死後、QUEENの残されたメンバーは、
別のヴォーカリストを入れて、この曲を演奏してます。
その人たちの歌を聴いて、考えてみましょうか。
まずは、この方、
ポール・ロジャース!!
フリーや
バッド・カンパニーで活躍したヴォーカリストですねっ!
そしてこの方、
アダム・ランバート!!
詳しくは知らないんだけど、テレビのオーディション番組で一躍有名になった人みたい。
この2人は全く趣の違うヴォーカリストですわ。
ポール・ロジャースについては、もはや説明することさえ野暮ですけども。
おいらが大好きなヴォーカリストでして、
ブルース魂を感じさせてくれる歌い手ですわ。
高音も出るけども、それに頼った歌い方をしない、シブいイメージがありますわ。
まあ、若いころはハイ・トーンでビシバシやってましたけども、年齢的に厳しくなったというのもあります。
年齢を重ねた彼らしい歌い方で、この曲を歌ってくれていますわ。
アダム・ランバートは、ものすごく
フレディに似ていましてですね。
とにかく若いからというのもあり、
高音が出まくります。
テレビのオーディション番組で評価されたというのが納得できるほどの、ハイ・トーンのすさまじさ!
さらにその雰囲気、同性愛者というところまでも、そっくり。
さて、それでは聞いてみましょうか。
まずは、ポール・ロジャースの方から。
Queen + Paul Rodgers - The Show Must Go On (Live)
フレディとは
全く違う歌い方ですね。
だからまずい、なんてことは全然無い気がするのは、おいらだけ?
これはこれで、おいらを感動させてくれるなあ~。
そして、つぎに、アダム・ランバート。
Queen+Adam Lambert-The Show Must Go On (Live at Rock In Rio (19.09.2015)
高音が伸びる伸びる~。
この声の高さ、声量、ともにとんでもないですなあ~。
で、みなさん、どちらが好きですか??
これ、意見分かれるかもな~。
どちらも、超がつくほどの実力あるヴォーカリストだし。
でも、あえて言いますが、
おいら的には、ポール・ロジャースの勝ちっ!(笑)
やっぱりね、
歌は感情表現だと思うんですよ。
アダム・ランバートは確かに上手いし、声もすごいけども。
それにフレディによく似ていることは間違いない。
同じタイプの歌い方をするしね~。
でも、伝わってくるものが少ない・・・
なんか、
曲芸大会を見ているみたい、なんて言っちゃったら失礼かな・・・
「すげえなあ」という単純な感想しか出てこないんだよなあ・・・
実はこれ、
おいらは、ギタリストでもそういうふうに感じてしまう人がいるんですよ。
すんごいテクニックだけど、伝わってくる情念が足らないなあ~みたいな・・・
あ、
あくまでもおいらの好みのお話ですけどね。
まあ、おいらごときが言うのはおこがましいんですけどね(反省)
ポール・ロジャースはやっぱり高音がきつそうだし、ところどころ(うまく)ごまかしているけども。
音程の正確さとか、そーいうのでは測れない情念があるように感じるんですよね~。
声の高さとか声量とかは、天賦の才能だから、越えられない壁ではあるんだけども。
それよりも、
自分にしか出せない感情表現を、いかに音楽の中に溶かし込むか!
そこにすべてがあるような気がするな~。
ポール・ロジャースとQUEENのツアーは、
賛否両論あったようですけども。
おいらとしては、
フレディの物まねをするんじゃなくて、自分らしく歌い切ったポールに惚れましたわ!
そして、この曲をアレンジするにあたって、勇気をもらったな~。
フレディの歌がすごすぎるから尻込みしてしまっていたけども、
ポール・ロジャースに、
自分らしくやればええだけやでっ。
と、なぜか大阪弁で励まされたように感じる今日この頃ですわ。
というわけで、とにかく、キーを思いっきり下げよう(笑)
おいらは、無理しな~い(爆笑)
やっと、この曲のシリーズ終了です~。