荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

北斎とジャポニスム展

2017年12月24日 | 散文
国立西洋美術館で開催中です。


前回、東京都美術館で開催中の「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」展の報告をしました。


浮世絵が西洋の文化に与えた影響を展示するという、この時期同じ上野公園内で同様の企画が開催されています。
ゴッホ展の方は、題名のとおりゴッホを主な対象としていますが、今回は多くの印象派からそれ以降浮世絵の影響を受けた作品を、北斎の絵と対比させて展示しています。


多くの有名な絵画があるだけでなく、版画やポスターや彫塑や一般的に芸術と言われるものを展示しています。
ガレやティファニー等のガラスの彫りや焼き物の色付に浮世絵を模したり応用していると分かる作品が多いのですが、絵画は、「参考にしたのかなあ、似ていないぞ・・・」と思う作品も多くあります。


展示品が多彩で今まで観ていない作品も多く、「モネがこんな絵を描いているのか」と認識を新たにする楽しさもあります。

個人的には、「ゴッホ展」の方が面白いです。
ゴッホ好きだけに・・・。
コメント (4)
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京成立石駅前に住むと・・・

2017年12月24日 | 散文
こんな風に生きてみたいと夢想しています。

休日前の夕方、駅で買った競馬新聞を小脇に餃子とおでんを買って1Kの古いアパートに帰ります。
さっとシャワーを浴びると冷蔵庫から缶発泡酒を取り出して、餃子とおでんを突っつきながら、翌日のレースの鋭意検討に入ります。

出走馬と騎手からレースの展開を考えます。
競馬は記憶のゲームです。過去のレースっぷりを覚えておくことが的中のいろはです。
幾通りかの展開を想定をして、12レース分の大まかな馬券を決めます。
楽しい時間です。いつの間にか日付が変わっています。

翌朝9時過ぎに起きると既に高く上がった朝日が眩しいです。
今日は良馬場です。
北島三郎の持ち馬が引退する日です。

昨日残しておいた二品のおでんを食べながら、第1レースの検討をします。
小さなちゃぶ台の上の短波ラジオから流れる馬体重を聞いて更に検討を重ね、電話投票を行います。
さあ!今日の始まりです。

スポーツ紙ではダメです。やっぱり専門紙でないと有益な情報が載っていません。
赤鉛筆を持って、目覚めの缶発泡酒をちびちび飲みながら畳に寝転んで、耳は短波ラジオに目は競馬新聞に集中です。
次のレースの馬体重を聞き逃すわけにはいきません。
大事な予想ファクターです。
やがて競馬の昼休みになります。
食事の時間です。
この行列ができる寿司屋に行くには4レース前に並ばなくてはなりません。

しかも、並んで待って食べながらイヤホンでラジオを聞くのは集中力が落ちます。

夕方よく行くこのもつ焼き屋も同様です。

昼飯には適しません。

結局この蕎麦屋かこの中華屋で手っ取り早く済ませます。



ちょっと一杯ビールかホッピーを引っ掛けます。
基本、蕎麦にはビールか日本酒、中華にはホッピーです。
昼間の酒は効きます。

さて、午後からは更に真剣です。
神経が高揚し充実した時間です。
TVの競馬放送にチャンネルを合わせ、ラジオ短波放送の情報を聞き、競馬新聞を睨みつけて予想します。

こうして夕方が訪れます。
勝ったらこのもつ焼き屋で一杯やります。

発泡酒でなくちゃんとしたキリンビールと芋焼酎を飲みます。
モツに芋が良く合います。
充実した1日を振り返りながら、一人悦に入ります。
顔見知りが居たら奢ってやります。

大きく負けた日はここです。
商品ケースの上に置かれた出来立ての惣菜が湯気を立てています。
美味しそうなのを三品ばかり見繕ってアパートに帰ります。

缶発泡酒を開けて、明日の仕事休みたいなあと思いながら、テレビのお笑い番組を見ます。
基本ご飯は食べません。おかずをつまみながら飲みます。
そんな風に自堕落に、1日が暮れていくのです。

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