冬らしくない暖かな日差しの中、葛飾区東水元の住宅街を自転車で走っていたら、「縛られ地蔵」に行き当たりました。
門前の説明板を読みます。
「史跡 縛られ地蔵尊 当山は業平山東泉寺南蔵院と号し貞和四年(約600年前)(筆者:こういう書き方をすると、時代が下がったら分からなくなりますね。西暦併記が良いですね)林能法師の開創に成い、境内の地蔵堂には『縛られ地蔵尊』が安置されている。
『縛られ地蔵尊』は昭和四年旧本所区中之郷(墨田区吾妻橋三丁目)から寺とともに移転してきた。
大岡政談の一つとしても有名である『縛られ地蔵尊』は昔より、盗難除け、足止め、厄除け、あらゆる願いごとを叶えるとして祈願するものが多く、祈願者は先ず地蔵尊を荒縄で縛り成就の暁には、これを解く風習となっている。 南蔵院」
ここでは地蔵だけでなくダルマも縛るのですね。
さて、山門を入って行きます。
広い境内の正面に「縛られ地蔵」がありました。
光の加減で顔が見えません。
覗き込みます。
目深に被った頭巾で顔はよく見えませんが、なるほど縛られています。
境内には大きな藤棚がありました。
初夏には綺麗に咲くのだと思います。
藤棚脇に梵鐘がありました。
「お一人一打」だそうです。
打ってみました。
思いの外大きな音がして、静かな住宅街に殷々と長く共鳴しました。
誰も居ないけど、恥ずかしい・・・。
藤棚の下に牛が寝そべっていました。
「出世牛」だそうです。
跨がりません。
今更ねえ・・・。
改めて、お地蔵さんは体中グルグル巻きです。
説明板には「願い事が叶ったら縄を解く」と書いてあったのですが、願い事は叶わないのでしょうか?