荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

歴史を語る「皇太子殿下御誕生記念」

2023年08月14日 | 散文

大きなトラックターミナルが在ります。界隈は海抜ゼロメートル地帯なので、埋め立てて造った施設だと思います。

 

その出入り口に草地が在ります。その向こうは運河でしたが、近年埋め立てられました。

 

草地だけが中途半端に残っています。そこに石碑が有ります。その存在は前々から知っていました。たぶんこの石碑が有る為に草地が残されているのだとだけ思っていました。

 

「皇太子殿下御誕生記念」と書かれています。それだけは知っていました。

 

今日は草地に入って見てみようと思いました。

 

まだ新しいように見えます。このような皇室の生誕とか結婚とか即位とかの石碑は東京でも時々遭遇するのですが、こんな運河跡のトラックターミナルに有るのが不思議でした。誰も見ないだろうに・・・?今上天皇の誕生を、ここを使っている運送会社有志が祝したものだろうか?

 

脇を覗き込みました。えっ⁈「昭和9年10月」とあります。これって、、現上皇の誕生記念ではありませんか!こんな草むらに・・・?その下に書かれた文字に2度めの驚きです。「南砂町海面町会」と書かれていました!!

今そんな町名はありません。今この界隈は「新砂」です。「新しい砂町」です。前述したように、ここは運河が流れていた海抜ゼロメートル地帯です。ここに町が在ったのです!「海面町」などと、いかにもそれらしい名前の町が・・・。

ここに人が住んで、町を造って、現上皇の誕生を祝ったのです。・・・たぶん町の中心地だったと思います。盆踊りが行われていた広場だったかも知れません。歴史からも埋もれようとする町の痕跡です。それを残そうとした人が居たのです。しみじみと見つめました。

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6年ぶりの深川祭り

2023年08月14日 | 散文

下町の人々が待ちに待った、江戸三大祭の一つである深川祭りが6年ぶりの催行です。その、ホンの1場面に立ち会います。次々に各町会自慢の神輿がやって来ます。神輿は、この交差点で向かって右に曲がります。見所の場所です。総代を先頭に行列が来ました。地面は既に濡れています。

 

冬木町会の行列です。深川七福神の「冬木弁財天」が在る町会です。弁財天は芸事の神様です。何となく華やかです。

 

待ち構えている消防団がホースで水を掛けます。別名「水掛け祭」です。

 

水の中で神輿を持ち上げます。

 

 

廻ります。

 

 

容赦なく水が掛けられます。

 

廻ります。

 

パフォーマンスが終了しました。商店街に入ります。

 

 

一般人からも水を掛けられます。こんな行列が続きます。神輿を担ぐ人も水を掛ける人も、それを見る人も皆んな笑顔です。

私も囃し立てて手拍子を打ちます。祭りって良いです。平和の証しです。

コメント (2)
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