荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

「男はつらいよ」の現場を訪ねて/野口寅次郎さん

2024年11月20日 | 散文

「男はつらいよ」の撮影現場を訪ねてやって来ました。今日は参道商店街を行きません。横断歩道を渡ったら左に行きます。

帝釈天もお参りしません。この道を真っ直ぐに、江戸川土手に向かいます。

映画のシーンから。

タクシーで帰宅する寅さんを見つけて、タクシーと並走する源ちゃんです。

土手下に下りて来たタクシーです。当時は土手上を車が走っていました。

土手下で帝釈天参道商店街の職人の自転車に相乗りして、とらやに知らせに走る源ちゃんです。

背景の店から江戸川土手を見るシーンです。土手が近いです。

以上のシーンの現場を訪ねてやって来ました。

「軽食 菜花」です。あれっ⁉︎ 思わず「寅さん!」と声を掛けました。

「ちょっと待っててよ」と言い残して、鞄を置いて店に入って行きました。

ボーっと待っている訳にもいきません。映画のシーンの現場を撮りに来たんです。道路拡張して店はセットバックしましたが、ここが店から見た映画のシーンの現場です。

出て来た寅さんに、得意のポーズを取ってもらいました。「おいちゃん、おばちゃん」とモノマネ付きでポーズを決めます。彼はよく柴又で目にする、自称山田監督公認の寅さん芸人です。本職は浅草のモノマネ芸人でした。今は主に、柴又の観光ボランティアだそうです。一人多数役で、寅さんと博、御前様、源ちゃん、おいちゃん、さくら、おばちゃん、タコ社長等々のモノマネを披露して演じてくれます。

芸人時代の持ちネタも披露してくれます。笑いながら聞きます。山田監督や俳優の話や撮影の裏話も聞かせてくれます。寅さん映画のシーンの回顧で話が盛り上がります。芸名は「野口寅次郎」さん。現在74歳、都営住宅に住んで、主にボランティア活動をしているそうです。私に「働けよ」って言います。花嫁募集中だそうです。すっかり楽しい時間を過ごしました。

さて、映画のシーンの「軽食 菜花」です。随分と立派な建物に変わりました。野口寅次郎さんは、よく寅さんファンのツアーをこの店に案内するそうです。休憩場所に良いですね。

映画でタクシーが下りて来た土手です。今は土手上を車は走れません。土手下に、土手に沿った車道ができています。

土手から見る江戸川の景色です。

今日は楽しい散策になりそうです。

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映画「新男はつらいよ・望郷編」の現場

2024年11月20日 | 散文

何回も再放送されている映画「男はつらいよ」を、家人に呆れられながら、また観ています。

当時を思い出しながら観るのも楽しいし、また新たな発見があります。そうなると、映画の現場を確認したくなります。

寅さんの舎弟のぼるが、とらやを訪ねる為に柴又駅前広場に現れたシーンです。左に「おりつ地蔵尊」が見えます。当時の駅前の店先からの風景です。

現在の柴又駅前広場です。左に「おりつ地蔵尊」が当時のまま在ります。もう45年前の映画です。

駅前が再開発されて、すっかり変わりました。ドトールなんかができて、都会の駅前みたいです。何といっても、寅さん像とさくら像ができました。

さあ、映画の現場を訪ねます。

「寅さん」と言えば「矢切の渡し」です。殺風景で危なっかしい桟橋は、今でも危なっかしいです。

当時30円だった渡船料が、今、大人子供の区別なく、一律200円です。高いのか安いのか?

この映画は、帝釈天及び参道商店街と江戸川が主な舞台(ロケ地を除く)です。この映画の初期の頃から、江戸川の撮影場所は、矢切の渡しを除くと、少し上流で撮っています。古いシーン程その傾向にあります。

寅さんが現れ、去って行くシーンは、JR常磐線から北が多いです。現在のゴルフ場です。

 

初期の撮影は、江戸川西岸(ゴルフ場は両側河川敷に在ります)です。

寅さんが去って行くシーンです。博とさくらが見送ります。

背後の杜は「葛西神社」だと思います。他に土手上の大木が有る場所は有りません。ちなみに、第2作のマドンナの家は葛西神社の向こう側です。

江戸川の土手上から見送る博とさくらです。

現在の現場です。

ここでさくらとおばちゃんが寅さんの話をします。

背景はJR常磐線です。

寺男として寂しく暮らしている源ちゃんが、土手上の道をタクシーで帰宅した寅さんを見つけたシーンです。

背景は、JR常磐線と新葛飾橋です。

こちらは、とらやの前から見送るさくらです。

変わらない「とらや」です。

 

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