何度目かの「土曜は寅さん」の再放送を観ていますが、この14話の放送を待ちかねていました。
マドンナは十朱幸代さんです。昭和49年12月28日封切り、昭和50(1975)年のお正月映画です。
十朱幸代さん演じるマドンナ木谷京子は病院の看護師です。例によって一目惚れした寅さんは、彼女に会いたくて病院にやって来ますが、病院に入ることができません。
現在の現場です。48年前の病院の姿がそのまま残っています。ただ現在は、東武特急が走ります。
病院に入れない寅さんは、低い東武線のガードから病院を覗きます。
ここも奇跡的にそのまま残っています。
出てきました!退院する患者を見送っています。
見送った木谷京子は伸びをして仕事に戻ります。
現在の病院玄関前です。
一部始終を見ていた寅さんは、その姿に満足して柴又に戻ります。
その背景に病院の看板が見えています。
現在はガードの上に壁ができていて、屋上が見えません。
でも、病院はそのまま、今でも同じ名前で残っているのです。今回の散策の満足感は、この病院の存続があればこそです。
実は20年近く、ここは私の散策路なんです。ガードと病院の景色に、ずっと寅さん映画の現場ではないかと思っていました。ガードの先に中華屋が在ります。夏にかき氷を食べて、散策の汗を拭う場所です。
世間話をするようになって、「今まで誰にも聞けなかったんだけど、あのガードと病院は、寅さん映画の現場じゃないですか?」と訪ねて、そうと確定した経緯があります。
撮影の際は、この店が休憩室兼楽屋兼食堂になったそうです。十朱幸代さんのメイクは奥の部屋で行ったそうです。
それだけじゃなくて、この店は、「3年B組金八先生」の荒川ロケ時の、やっぱり休憩室兼食堂兼楽屋になったそうです。放映時や以降暫くは、「聖地訪問」で若者が多く訪れたそうです。今回の詳細検索でもお世話になりました。
この話、続きます。