さくらが木谷京子からコーラスサークルに誘われた寅さんは、喜び勇んで、さくらと源公を連れて訪れます。
この界隈は変遷著しいです。全く景色が変わってしまって、ちょっと自信がありません。商店街そのものが無くなってしまいました。
さて、上條恒彦演じる、サークルの団長大川弥太郎率いるコーラスの練習は幼稚園で行われています。
現在は建て替わっていますが、同じ名前で残っています。
48年前の一般的な若者は皆んな貧乏でした。娯楽に乏しい時代で、休日は週1回でした。その貴重な休日を、合同ハイキングやコーラス活動で楽しむ時代でした。
何年か前のこの話の放送時に、解説者が「健全な貧しさの時代だった」とコメントしました。ストンと腑に落ちて、今でもその言葉を覚えています。
お節介焼きの寅さんは、大川弥太郎青年に、得恋の伝授をしに彼のアパートを訪問します。前出の「日の出屋」の店主によると、当時、「幸福切符」のブームで、「幸福荘」として登場しています。
背後頭上を電車が走るロケーションです。
日の出屋の前の道のすぐ先です。店主によるとあの京成線のガードの先で、今は建て替わっているそうです。
映画の場面と比べながら行ってみます。背後頭上に電車が走って、駅のホームの端が見えます。
ここだったのかもしれません。
この話、続きます。