何回も再放送されている映画「男はつらいよ」を、家人に呆れられながら、また観ています。
当時を思い出しながら観るのも楽しいし、また新たな発見があります。そうなると、映画の現場を確認したくなります。
寅さんの舎弟のぼるが、とらやを訪ねる為に柴又駅前広場に現れたシーンです。左に「おりつ地蔵尊」が見えます。当時の駅前の店先からの風景です。
現在の柴又駅前広場です。左に「おりつ地蔵尊」が当時のまま在ります。もう45年前の映画です。
駅前が再開発されて、すっかり変わりました。ドトールなんかができて、都会の駅前みたいです。何といっても、寅さん像とさくら像ができました。
さあ、映画の現場を訪ねます。
「寅さん」と言えば「矢切の渡し」です。殺風景で危なっかしい桟橋は、今でも危なっかしいです。
当時30円だった渡船料が、今、大人子供の区別なく、一律200円です。高いのか安いのか?
この映画は、帝釈天及び参道商店街と江戸川が主な舞台(ロケ地を除く)です。この映画の初期の頃から、江戸川の撮影場所は、矢切の渡しを除くと、少し上流で撮っています。古いシーン程その傾向にあります。
寅さんが現れ、去って行くシーンは、JR常磐線から北が多いです。現在のゴルフ場です。
初期の撮影は、江戸川西岸(ゴルフ場は両側河川敷に在ります)です。
寅さんが去って行くシーンです。博とさくらが見送ります。
背後の杜は「葛西神社」だと思います。他に土手上の大木が有る場所は有りません。ちなみに、第2作のマドンナの家は葛西神社の向こう側です。
江戸川の土手上から見送る博とさくらです。
現在の現場です。
ここでさくらとおばちゃんが寅さんの話をします。
背景はJR常磐線です。
寺男として寂しく暮らしている源ちゃんが、土手上の道をタクシーで帰宅した寅さんを見つけたシーンです。
背景は、JR常磐線と新葛飾橋です。
こちらは、とらやの前から見送るさくらです。
変わらない「とらや」です。