荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

梶原書店跡地の夏

2024年08月17日 | 散文

ホームに向かう路地の左側が、ポッカリ空きました。

狭い路地を歩いていた身とすれば、慣れない景色です。

ホームから振り向きます。この辺にタバコ売りの窓口が有りました。その向こうが書店の出入り口でした。

この辺に、仕入れた古書が積まれていました。

あの、ちょっと色が違うアスファルトの部分に家が建っていました。住居兼書店とたばこ屋でした。

乗客がやって来ます。新たな日常の景色です。

線路の向こうは梶原商店街です。

緞帳のように都電が視界を遮ります。

緞帳が開きます。何も変わらない日常の継続です。梶原書店だけが無くなりました。

あの老夫婦は、今何処で何して暮らして居るんだろう? 

在りし日の梶原書店の記事はこちら


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