両国の隣街、墨田区横網に在ります。国技館のすぐ近くです。ちなみに、地名は「横綱」ではありません。「横網」です。「大日本相撲協会」の文字が歴史を語ります。
お参りします。東京での本場所開催前には、必ず日本相撲協会の関係者が神事を執り行うなど、相撲界が信仰している神社です。
そうなのです。こちらの石碑には「日本相撲協会」と刻まれています。野見宿禰は、日本書紀に登場する相撲の神様です。常麻蹴速の脇骨を踏み折って殺して勝ったそうです。
勝った宿禰は蹴速の領地を賜り、長く垂仁天皇に仕え、埴輪を考案したそうです。埴輪作りや古墳の造営に携わった古代の豪族・土師氏は宿禰の末裔といわれています。土師氏の中から菅原氏が現れ、平安時代には学問の家系として活躍しました。天満宮に祀られている学問の神様・菅原道真は、野見宿禰の子孫になります。 人を蹴り殺した荒々しい大男の子孫が、平安貴族で学問の神様・菅原道真なんて、ちょっとイメージが結びつきません。
さて、境内には「横網碑」が2基有ります(勧進相撲発祥の地・富岡八幡宮にも有ります)。そのうちの私に親しい2基目です。金文字は故人です。相撲取りは統計的に短命です・・・。
一見小さな神社ですが、けっこう由緒ある神社なのです。
さて、2023年9月場所の勝者は?