「『焼跡の春を惜しまむ酒少し』など、『波郷の焦土俳句』と評されるほど焼跡を多く詠んだ。結核で入退院を繰り返して『焼跡を詠むしか仕方ないではないか』と語っていたという。色とりどりの春の花でも地味なハコベに心引かれるのは、焦土でも咲くたくましさのせいか。」
信号の先に商店街が在ります。石田波郷宅跡から歩いて数分の場所です。当然彼もここで日常的に買い物をしていたと思います。
下町の賑わい商店街「砂町銀座」です。
商店街の裏に、「砂町文化センター」が在ります。
そこの2階に石田波郷記念館が設けられています。
入ってすぐに有ります。波郷の代表作なんでしょう。
波郷は俳句だけでなく、沢山の下町の写真を残しています。
そして俳句を・・・。
「今生は病む生なりき鳥頭」彼の句は、故郷松山の先達正岡子規に続く「闘病俳句」と呼ばれています。砂町を愛しながら結核と闘った人生でした。
天声人語の記事で思い出して、昨日、東京大空襲の日に、石田波郷が暮らした痕跡を訪ねました。
・・・今日は東日本大震災の日です。