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A&K の NOTES

陽はまたのぼり、陽はまたしずむ。あちこち歩き回りながら、スケッチを楽しんでいます。

言えない秘密

2017-07-14 | chinema(アジア系映画)

映画を観た。

★言えない秘密
原題:不能説的・秘密
監督:ジェイ・チョウ
キャスト:ジェイ・チョウ、グイ・ルンメイ、アンソニー・ウォン
2007/台湾


原作題名は「不能説的・秘密」。これを、「言えない秘密」と邦名にした。しばらく考え「秘密って、言えないから秘密であって、、、、、、」と考え込んだ。原作題名の方が意味が解りやすく、漢字文化の世界に住む僕らにはちょうどいいイメージだと思うのだが。物語はほんとに説明できないくらい不思議で都合のいい物語なのである。でも、しんみり心に響き、自分の中のピュアーなものを見つめ直す。

台湾の人気アーチスト、ジェイ・チョウさんが一人で監督、主演、脚本、音楽とスーパー天才ぶりを見せてくれる。ピアノ音楽が透き通るような響きで切ないメロディ。過剰にならない適度な甘さが心地よい。そのピアノをジェイ、チョウさんが自分で弾いているところが、さすが本物!

前半のハイライトは楽譜をめぐるピアノ演奏バトル。手技と音楽の切れと映像のスピードの見せ場である。この感覚世界は音楽アーチストならではもの。息を飲む瞬間であり、映画にグイと引き込まれる瞬間。あとは天才ピアニストのイメージが物語を進行してくれる。

グイ・ルンメイさんの笑顔がこれまた可愛いとしかいいようがない。うっとりと青春ラブストーリーに酔いしれていると、後半からは突然、ホラーっぽくなり、机に文字が浮かぶところなど、「えっ」と思わせ、謎かけしながらラストに向けて無理やり時間を押し曲げた感じ。

時を駆け抜けることの面白さと切なさを感じてしまった。ボクらは時間を取り戻せない、もどれない。映画の物語のようにはいかない。どうしようもない無情。

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映画館の恋

2017-07-14 | chinema(アジア系映画)

映画を観た。

★映画館の恋

「劇場前」というのが、本来のタイトル。
「映画館の恋」から想像すれば、コリアン映画の清楚なラブストーリィかなと思ってしまいがちです。観客の中にはそんな感覚で見に来たと思われる年配の女性の方々が多い。雰囲気はその線ですが、内容が違います。期待するエンターティメント性はなく、こういうのってアート系と言うそうですが、見終えた後、妙な砂を噛んだような感覚がしました。何故でしょうか。

登場人物たち皆々が、どこかに屈折感を持って生きている連中で、その負の部分が少し絡みすぎ、時にはリアルで、見ていてモヤモヤ感を感じるんです。でもこれが、この国の生感情をラブストーリィで表現したものかなと妙に理解する。

単発的にしか見ていないので、
時々、こんな映画に出くわすと、
ちょっとオーバーですが、
アジアを考えてしまう。

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サイボーグでも大丈夫

2017-07-14 | chinema(アジア系映画)

映画を観た。

★サイボーグでも大丈夫

精神病院の中、何かの原因でおかしくなった人たちの可笑しくて、不気味で、可愛い物語。はじめは普通でない感覚についていけなくて、脳がぎしぎしきしむ。患者たちの内面を幻想的にシュール的に表現。病院内の色彩もパステルカラーで統一され映像が美しく童話の世界のようでもある。あまりにも発想が奇想天外であり美しすぎる。これはやはり鬼才と言うべきか。

物語の進行につれ、自分自身もすこしづつ癒されていくことに気がつく。そしてラストシーンで何かが抜けていく。

でもやっぱり、見終えて、
妙なモノを見たなと微妙な思いが残る。
こりゃ、変だよ。
虚構の世界が創りだされて、
そこにマジで生きている。

 

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