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駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

地球温暖化の教えること

2014年11月08日 | 世界

I            

 このところ暖かい日が続いている。不安定な気候に馴れてきているのでまたかと思うだけだが、地球が暖かくなってきているのは確かなようだ。その原因が二酸化ガスの温室効果によるものであることも間違いなさそうだ。とすると人間の活動が地球の気候に影響を与えているということになる。

 たかだか二百年前までは誰も、百年前でさえ人間活動が地球環境に影響を与えると想像していた人は殆ど居なかっただろう。しかしどうもそうではなく、無尽蔵と思われた天然資源にも限界があり、地球規模に比べれば取るに足りないと思われていた人間活動の影響も無視できない規模になってきたわけだ。

 ネバーエンディングストリーとして語られてきた人類の歴史もここに来て揺らいでいる。つまり、どうも地球温暖化を欲をエネルギー源にして不断の成長路線を突っ走るには限界があるという警鐘と受け取らなければならないということだ。日本は例外的に人口減少の道を辿るようだが、世界規模の人口は増え続けている。消費するエネルギーも鰻登りだ、地球温暖化はそれは限界があると教えている。不断の成長路線はここいらで限界という証左が温暖化なのだ。

 神の配慮か仏の教えかわからないが、日本は成長路線の限界を真っ先に身をもって体験し、何らかの解決策を示さねばならない立場に置かれている。そのことを目を背けず直視することから始めねばならないと、この奇妙な暖かさは教えていると私は思う。

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