駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

政治にも三手の読みを

2014年11月13日 | 政治経済

           

 今朝は冷たい北風が吹いていた。とは言っても例年の寒さで、驚く事はない。唯、急な気温の変化には身体がついていけない感じはする。そのせいか風邪の患者さんが多い。寒さは身体に堪えるのだ。

 習近平氏が安陪首相の秋波?に僅かな歩み寄りを示し、形の上では日中首脳会談が実現した。残念ながら、その中身は二人の表情が語っている通りのようだ。中韓の日本批判には国内事情があると指摘されてきた。そうした事情は、程度とわかりやすさに差はあっても、どの国も同じで、振り返ってみれば北朝鮮拉致問題対策と日中首脳会談のいずれもが日本の国内事情を睨んだ戦略であったのが明らかになってきた。流石、安陪首相はプロの政治家、そこまで読んであったのかと感心している。

 感心するのはさておいて、深謀遠慮を国民一人一人が読み解いて、評価しておく必要はあるだろう。関心無関心にかかわらず、政治は我が身に跳ね返ってくるからだ。

 どのように言い繕くろってもアベノミクスでは潤った上層の利潤が下層まで浸み落ちてくることはなさそうだ。さて、そうは言っても代わる政策はどこにあるのだろうかと心配になるが、見渡せば必ず方策はあると思う。まずアベノミクスの副作用を最小で留めるにはどうすれば良いか考えねばならない。言い出しっぺは消費税アップを一年半先になどと根拠不明の作戦を唱えている。首相にはその上を行く、選挙で責任を国民に回そうという魂胆があるように見える。それは政策ではなくて、策略でしょうと申し上げたい。

コメント
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