昨日は暖かさを通り越し夏のような暑さだった。快適温度でないと許せない女房は冷房を入れていた。
まだ茄子が出回るにはちょっと早いが、茄子は作り易く家庭菜園でも人気だ。当院は街はずれで元農家も多く、残っている一反ばかりの畑で爺さん婆さんが野菜作りをされている患家も多い。食べきれないでしょには、余るので残りを路地や野菜市場で売っていると言われる。美味しんだけど嫁は食べないんだよと婆さん。
秋茄子は嫁に食わすなとはよく聞いたが、この頃は夏茄子を嫁は食わないという訳だ。この頃、色々逆転現象があり、嫁姑の諍いも嫁の逆襲で減っているようだが、火種が消えたわけではないらしい。嫁姑の諍いでたくさんの涙が流されてきたようだが、嫁が強くなり核家族化が進みで、涙は減ったようだ。それで良かったとは簡単に言えないところが、人間界の難しさだ。確かにつらい思いは減っただろうが、その分失われたものもあると思う。意地悪の裏には厳しさがあった。厳しさが失われると、弛みが出てくるのが人間の性と見ている。女が弛むと世の中が弛むなどと言うと、上野先生からお叱りを受けるだろうか。