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駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

象牙の塔から遠くが見える

2019年04月08日 | 世界

           

 

 昨日NHKの日曜討論を見ていて不思議なことに気が付いた、これはたまたまそういう人が出ていたということかもしれないが、官僚OBよりも大学教授の方が遠くが見えるのではないかと思った。素人判断だから当てにはならないが藤原帰一先生の方が世界の今の危機を切実正確に捉えているように感じた。昔は象牙の塔などと言って大学教授は視野が狭く世間知らずのように言われたがそうでもないようだ。

 中で驚いたのが日本が一番安定しているという官僚OB氏の認識だ。確かに対立国の当事者ではなく、一見安定に見えるが、日本が内部に抱える問題は実は米中EUに劣らず大きいはずだ。異端異論を嫌い従順な国民性と移民問題がまだ小さいために歪軋みが表に出にくいだけで、内実は問題山積なのではないか。

 恐らく、そうした認識が通るのも、多くの国民もそう感じているからだろう。ことさら大騒ぎするつもりはないが、ちょっと甘めの認識と思う。 

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