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駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

何かを忘れているような気がする

2019年04月26日 | 町医者診言

    


 ゴーンと白鳳へのマスコミの対応に微かな違和感を感じる。日産の救世主で最高責任者であったこと、相撲を盛り立て空前の優勝回数を残した横綱であることが忘れられている。最高責任者と言っても一流企業なら秘密裏に巨大資金を私用に使えるはずがなく、それが出来たとしたら、それを許した組織の担当者には大きな責任があるし、組織に欠陥があることになる。その責任を不問にゴーンだけを悪玉扱いするのはどこか片手落ちに感じる。白鳳は最初から横綱であったわけではなく、部屋に入門し親方が居るわけだから、相撲だけでなく作法常識を教える機会と責任はあったはずだ。それを棚に上げて、協会幹部がけしからんと言うのは筋違い。きちんと教育指導が出来ず申し訳ありませんというのが筋というものだろう。

 経緯と業績を捨象して、手の平を返したように極悪人あるいは不作法人とよってたかって叩くのは、フェアな感じがしない。人間を使い捨てにしている。フランスとモンゴルから、やっぱり日本人でないからだと勘ぐられても仕方ない気もする。人の不幸は蜜の味、売れればいいんだ路線で辿り着くのは地獄の一丁目かもしれない。

 初診では必ず詳しく病歴を聞く、人間は経緯のある厚み持つ存在だからだ。

コメント
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