松井大阪府知事が公用車で煙草を吸ったとか、片山さつき参議員議員が大臣認証式で大慌てでドレスを借りたとか、彼も人間彼女も人間、弱い所や至らぬところがあるという程度のことを大失策のように書き立てるのは、この国の病(外国のことは良く知らない)ではないかと思う。風邪程度の病でも風邪は万病の元、軽視できないと思う。
人の不幸は蜜の味、偉そうな人の失敗は嬉しいと感ずる心性を持つ人が数多く居て(私にそういう処がないとは申しません)、それを見込んで記事にする品性の記者が居るのだ。それはそれで、なんだ、やれやれ程度で済むなら別に大した問題ではないけれども、彼や彼女の人間性に関わる重大事のように扱ったり、彼や彼女の政治的主張を虚仮にするように扱うのは筋違いだ。
残念かどうかは知らないが松井知事や片山さつき大臣を嫌う記者が多いのだろうと思う。数少ないけれども記者に好かれる有名人も居るので、松井さんや片山さんはもう手遅れかもしれないが、作法を身に付けた方が良いかもしれない。
個人的な意見だが、片山さつきさんのドレスは似合っていたと思う。私も土曜日画家の端くれ、審美眼には多少の自信がある。彼女の髪形をいろいろ言う人が居るが、それもちょっと違う。彼女の顔立ちを無視した意見だと思う。やや自信過剰で僅かに奇矯なところがあるが、率直で誤魔化さない人物で私は安倍内閣の中では期待できる人と見ている。