こんにちは、中之島教室です。
桜が満開になりましたね
「週末に楽しむ絵画」の石橋新司先生から、
受講生の展覧会出展のレポートが届きましたのでご案内します。
コロナ禍で昨、2020年は殆どの展覧会が中止や延期を余儀なくされ、その再開を待ち焦がれる毎日でした。
例年、この関西水彩画会展が開かれる頃は、コブシが一斉に開花し、見事な歓迎アーチを作ってくれます。
今年の暖冬は桜の早咲きを促し、雪柳やレンギョウ、サンシュウなどと一面に当展の開会を祝ってくれているようです。
2年ぶりの会場は一斉に光のシャワーを浴びたよう、とても新鮮です。
一歩踏み入れると、右手に当教室の卒業生で関西水彩画会委員の市川順子さんの絵が手を大きく振ってくれます。
他の方達の作品もこの1年、待ち構えたように力一杯の作品群、見事です。
観覧者の方達の生き返ったような笑顔。心のバランスを保つため、アートは人間の暮らしに無くてはならないものとしみじみ実感しました。
市川順子さん(委員) 「刻(とき)」(F100号)
時代が豊かに便利になっていく一方で、無駄に使い捨てられ、増え続けるスクラップの山。
文明が進めば進むほど、この矛盾は大きくなっています。
レジ袋の有料化はなりましたが、増え続けるプラスティックごみの海洋汚染、そしてCO2の地球温暖化などと、問題は山積みです。
無駄な使い捨てや増え続けるスクラップとどう向き合って行ったらいいか、
時代に対する問題意識を、数年前から、逞しい「仁王さんの足」を借りて、問いかけておられます。
天野紀美恵さん(会員) 「刻(とき)」(M100号)
この非常階段は、朝日カルチャーセンターの在るフェスティバルタワービル13階の乗換階スカイロビーから見ることができます。
この窓と階段の面白い構成美を幾度か絵にしてきましたが、これを今回は「人生の階段」として捉え、
来し方を暗転の刻と青空一杯の刻とを重ね合わせて、振り返った作品に仕立てました。
そこから悲しみや喜びが聞こえてきますが、スカッと通った垂直線は上へ、下へと厳しい一直線です。
この真っ直ぐな直線に支えられてきた人生を容易に想像することができます。
飯田哲子さん(会員) 「刻(とき)の記憶」(P100号)
この1年は、悲しい出来事がありました。加えて、全世界がコロナ禍中と、今なお大変な年が続いています。
この世の中の苦しみや悲しみを何とか明るいものへという願いを、
陽が沈むときに一段と崇高な迫力を増す太陽に向かって「明日はいい日になーれ」と絵に託しました。
ご覧ください。大きく力強い鉄橋は希望の右肩上がりに、向こう岸の民家には灯がともり始めました。
川面の残照は一生懸命に応援してくれているようです。
明日はきっといい日になると確信します。
井上京子さん(会員) 「想」(F100号)
コロナ禍の緊急事態宣言で、マスクや、うがい、消毒、三密回避、不要不急の外出自粛が続き、狂おしい生活の中での悩みや苦しみに覆われています。
こうした人間のあがきに想いを致した作品です。
現在のこの修羅場の状況が続けば、人々のあがき苦しみは更に大きくなり、やがて力尽き、退場していく・・・こうした阿鼻叫喚を想起させます。
この狂おしい中で生き抜くには、大変なことですが、しっかり生きている人達もいます。
「生きる」についていろいろな想いが湧きあがってくる作品です。
三浦 繁さん(会員) 「カオスの詩」(F100号)
コロナ禍は街の風情を一変させ、道頓堀の川面に浮かぶ
街の華やぎは殆ど無くなりました。
そんな中、僅かなきらめく賑わいを分けあい、闇の助力もあって力強く交響を奏でる川面に注目しました。
よく見ると力強い構成で、大きく聞こえます。僅かではあるが、きらめきが一生懸命に応援してくれているようです。
この力づけは、川と人間との長い付き合い。この力強さは、こうした混沌から高らかに湧き上がってくるのでしょう。
今日も交響を奏で、明日を切り拓いてくれるようです。
以上の作品は、前任の片山昭弘先生の頃から、伝統的にメッセージ性を培ってきたものです。
美しいものばかりでは、絵になりません。
時代が進むにつれて今後、時代認識の必要性はますます増えていくものと考えられ、
どう捉えるかの視点をしっかり持って、制作している皆さんの活躍が楽しみです。
同展は大阪市立美術館で3月23日~28日迄開催されました。
「週末に楽しむ絵画」講座は毎週金曜18時から開催!
石橋先生の指導のもと、クラスの仲間で切磋琢磨し、独創的な作品を創りあげていく講座です。
数々の展覧会で入選・受賞実績があります。
ご見学もできますので、お気軽にお問い合わせください
中之島教室06-6222-5222
桜が満開になりましたね
「週末に楽しむ絵画」の石橋新司先生から、
受講生の展覧会出展のレポートが届きましたのでご案内します。
コロナ禍で昨、2020年は殆どの展覧会が中止や延期を余儀なくされ、その再開を待ち焦がれる毎日でした。
例年、この関西水彩画会展が開かれる頃は、コブシが一斉に開花し、見事な歓迎アーチを作ってくれます。
今年の暖冬は桜の早咲きを促し、雪柳やレンギョウ、サンシュウなどと一面に当展の開会を祝ってくれているようです。
2年ぶりの会場は一斉に光のシャワーを浴びたよう、とても新鮮です。
一歩踏み入れると、右手に当教室の卒業生で関西水彩画会委員の市川順子さんの絵が手を大きく振ってくれます。
他の方達の作品もこの1年、待ち構えたように力一杯の作品群、見事です。
観覧者の方達の生き返ったような笑顔。心のバランスを保つため、アートは人間の暮らしに無くてはならないものとしみじみ実感しました。
市川順子さん(委員) 「刻(とき)」(F100号)
時代が豊かに便利になっていく一方で、無駄に使い捨てられ、増え続けるスクラップの山。
文明が進めば進むほど、この矛盾は大きくなっています。
レジ袋の有料化はなりましたが、増え続けるプラスティックごみの海洋汚染、そしてCO2の地球温暖化などと、問題は山積みです。
無駄な使い捨てや増え続けるスクラップとどう向き合って行ったらいいか、
時代に対する問題意識を、数年前から、逞しい「仁王さんの足」を借りて、問いかけておられます。
天野紀美恵さん(会員) 「刻(とき)」(M100号)
この非常階段は、朝日カルチャーセンターの在るフェスティバルタワービル13階の乗換階スカイロビーから見ることができます。
この窓と階段の面白い構成美を幾度か絵にしてきましたが、これを今回は「人生の階段」として捉え、
来し方を暗転の刻と青空一杯の刻とを重ね合わせて、振り返った作品に仕立てました。
そこから悲しみや喜びが聞こえてきますが、スカッと通った垂直線は上へ、下へと厳しい一直線です。
この真っ直ぐな直線に支えられてきた人生を容易に想像することができます。
飯田哲子さん(会員) 「刻(とき)の記憶」(P100号)
この1年は、悲しい出来事がありました。加えて、全世界がコロナ禍中と、今なお大変な年が続いています。
この世の中の苦しみや悲しみを何とか明るいものへという願いを、
陽が沈むときに一段と崇高な迫力を増す太陽に向かって「明日はいい日になーれ」と絵に託しました。
ご覧ください。大きく力強い鉄橋は希望の右肩上がりに、向こう岸の民家には灯がともり始めました。
川面の残照は一生懸命に応援してくれているようです。
明日はきっといい日になると確信します。
井上京子さん(会員) 「想」(F100号)
コロナ禍の緊急事態宣言で、マスクや、うがい、消毒、三密回避、不要不急の外出自粛が続き、狂おしい生活の中での悩みや苦しみに覆われています。
こうした人間のあがきに想いを致した作品です。
現在のこの修羅場の状況が続けば、人々のあがき苦しみは更に大きくなり、やがて力尽き、退場していく・・・こうした阿鼻叫喚を想起させます。
この狂おしい中で生き抜くには、大変なことですが、しっかり生きている人達もいます。
「生きる」についていろいろな想いが湧きあがってくる作品です。
三浦 繁さん(会員) 「カオスの詩」(F100号)
コロナ禍は街の風情を一変させ、道頓堀の川面に浮かぶ
街の華やぎは殆ど無くなりました。
そんな中、僅かなきらめく賑わいを分けあい、闇の助力もあって力強く交響を奏でる川面に注目しました。
よく見ると力強い構成で、大きく聞こえます。僅かではあるが、きらめきが一生懸命に応援してくれているようです。
この力づけは、川と人間との長い付き合い。この力強さは、こうした混沌から高らかに湧き上がってくるのでしょう。
今日も交響を奏で、明日を切り拓いてくれるようです。
以上の作品は、前任の片山昭弘先生の頃から、伝統的にメッセージ性を培ってきたものです。
美しいものばかりでは、絵になりません。
時代が進むにつれて今後、時代認識の必要性はますます増えていくものと考えられ、
どう捉えるかの視点をしっかり持って、制作している皆さんの活躍が楽しみです。
同展は大阪市立美術館で3月23日~28日迄開催されました。
「週末に楽しむ絵画」講座は毎週金曜18時から開催!
石橋先生の指導のもと、クラスの仲間で切磋琢磨し、独創的な作品を創りあげていく講座です。
数々の展覧会で入選・受賞実績があります。
ご見学もできますので、お気軽にお問い合わせください
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