朝日カルチャーセンター☆ブログ

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●上野の森美術館大賞展に 市川さん入選!(週末に楽しむ絵画)【中之島】

2016年06月04日 13時23分21秒 | 中之島教室
こんにちは!中之島教室です。「週末に楽しむ絵画」教室の石橋先生から、
同クラス・市川さんのご活躍についてご報告をいただきました!さっそく、ご紹介いたします

    
上野の森美術館大賞展に
市川さん入選そして賞候補にも


第34回「明日をひらく絵画」上野の森美術館大賞展の関西巡回展が京都へやって来ました。
この展覧会は日本画、洋画を問わず、個性豊かな可能性のある作家を顕彰助成する未来志向で
文字通りに作者の伸びしろを評価するといった、まさに日本を代表する展覧会、幅広いジャンルからの応募があり、
その発信力たるや凄いものがあります。
技術的には多様化した表現や、グローバルな素材が求められる時代となっていますが、それは若さだけでは通用しません。
その人の人生観を問う、年代を越えての熱い戦いを伴うものとなってきています。

ここ数年「週末に楽しむ絵画」教室からは、市川順子さんと療養中の成川明子さんが入選を果たされてきました。
悔しいことに、出品を前に成川さんは急逝されました。
その分、市川さんが結果的に二人分頑張って、見事に賞候補となりました。

市川順子さん 刻(とき) (S100号) 油彩


背景は文明を引っ張ってきた機械のスクラップです。
ところが時代は豊かに便利になっていく一方で、どんどんスクラップは増大し続け、
うず高く積み上げられて人間を押し潰そうとしています。
30年後には人工知能が人間の脳を越える時代となります。
コンピューターが感情を持ち、発明も人間にとって代わり、すべてが人工知能任せとなります。

「このような人間の知能や思考の停止でいいのか」と、こうした時代の流れに、仁王さんがNOを突き付けました。
四角い画面の一番長い対角線を使って仁王さんの手。精一杯の大きさです。
色は黒一色。昨年の講評でのアドバイス「もっと階調を増やせば見違えるような迫力が出てきます」を忠実に実施しました。
こうして「現代の終り」や「人間の愚かさ」への警鐘とも言うべき作品となり、時代に対する問題意識を問いかけています。
絵は年齢に関係ないことを証明してくれた作品でもあります。年を重ねるといった人生経験は、その人の視点をしごき、
時代認識を確たるものにします。これが彼女の原動力。
こうして若さに対抗して絵に向かわせ、しっかりメッセージを伝えています。しかも爽やかに。

同展は東京の上野の森美術館で4月27日~5月8日まで開催され、
関西では京都文化博物館で5月31日~6月5日まで開催中です。
                                      (文責 石橋新司)
    
「週末に楽しむ絵画」教室は毎週金曜18時から開催!
石橋先生の指導のもと、クラスの仲間で切磋琢磨し、独創的な作品を創りあげていく講座です。
数々の展覧会で入選・受賞されている受講者も
見学もできますので、お気軽にお問い合わせください
中之島教室 06-6222-5222
インターネットからのお申し込みはこちら(クレジット決済のみです)

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