先日、新譜CDを購入したのをきっかけに、その原型ともなった「ジェリー・マリガン - チェット・ベイカー・カルテット」を聴いてみました。
このピアノレス・カルテット、
ウエスト・コースト・ジャズ隆盛の重要な役割を担ったばかりでなく、ユニークな楽器編成は当時のジャズ界でも注目を浴びていました。
最初はオリジナル・カルテットの初期のアルバムです。
「GERRY MULLIGAN QUARTETFEATURING CHET BAKER 」 WORLD PACIFIC PJ-1207
1. FRENESI
2. NIGHTS AT THE TURNTABLE
3. LULLABY OF THE LEAVES
4. CHERRY
5. SWINGHOUSE
6. I MAY BE WRONG
7. AREN’T YOU GLAD YOU’RE YOU
8. IM BEGINNING TO SEE THE LIGHT
9. THE NEARNESS OF YOU
10. MAKIN WHOOPEE
11. TEA FOR TWO
GERRY MULLIGAN(bs) CHET BAKER(tp) CARSON SMITH(b) BOB WHITLOCK(b)
LARRY BUNKER(ds) CHICO HAMILTON(ds) 録音 1952年8月、53年2, 4月
高音のトランペットと低音のバリトン・サックス、そしてソロとアンサンブル、その2つの楽器が対位的に絡みながら絶妙なバランスで演奏されています。
これもひとえに、テクニックを持ったもの同士だから出来る技だと思います。
全11曲のなかで、「スイングハウス」や「二人でお茶を」のような軽快なテンポのものや、バラードの「ニアネス・オブ・ユー」等、いずれも名演です。
次は上記から凡そ4年後に録音された「リ・ユニオン」盤
「THE GERRY MULLIGAN QUARTET REUNION WITH CHET BAKER」 WORLD PACIFIC WP-1241
1. REUNION
2. WHEN YOUR LOVER HAS GONE
3. STARDUST
4. MY HEART BELONGS TO DADDY
5. JERSEY BOUNCE
6. SURREY WITH THE FRINGE ON TOP
7. TRAVELIN LIGHT
8. ORNITHOLOGY
GERRY MULLIGAN(bs) CHET BAKER(tp) HENRY GRIMES(b) DAVE BAILEY(ds)
録音 1957年12月
マリガンは前回のアルバム以降、チェットと別れて色々な奏者と競演していますが、カルテットとしてはチェットとの相性がベストだと思います。
そして2人のサウンドは、一層綿密で、且つスムースな展開となっています。
しかし、このカルテット、マリガンの薬のせいで1年足らずで解散してしまいました。
そして、こちらが冒頭に記述した新譜CDで、イタリアで録音された上記カルテットの再現ともいうべきものです。
リーダーで、バリトン・サックス奏者のマルコ・グイドロッテイは、ミラノ県、マルトヴァ生まれの37歳、
実力派のミュージシャンで、マリガンの音色に良く似ていて、流れるようなフレーズが気持ちいいです。
トランペットとの相性も良く、正に「リ・ユニオン・マリガン・ベイカー・カルテット」という内容です。
「‘S WONDERFUL」 TOSKY RECORDS TSK013
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/55/23/bc9e9e1ecfa33ffb4464b1ccc54546ee_s.jpg)
MARCO GUIDOLOTTL(bs) FRANCESCO LENTO(tp, flh)
MARCO LODDO(b) GIOVANNI CAMPANELLA(ds)
録音 2004年6月
一方、下記はノルウェーの「SUB TRIO」に、イタリアのトランペッター、パオロ・フレスが加わったピアノレス・カルテッットで、マリガンの愛唱曲を中心に構成されています。
「SUBTRIO FEATURING PAOLO FRESU LIVE AT STING」 DRAVLE RECORDS DRA1001
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/32/e8/5cc24504962bd3559e777c9ca9b29f2b_s.jpg)
PAOLO FRESU(tp, flh) JOHN PAL INDERBERG(bs) SVEIN FOLKVORD(b) STEIN INGE BRAEKHUS(ds)
録音 2004年12月
内容は非常にモダンで、スリリングなインタープレイの中で、フリーな演奏も展開されています。
バリトン・サックスはブリブリと強烈に吹きまくり、ジェリー・マリガンというよりは、ナイフというニックネームで知られているペッパー・アダムスのようです。
有名曲の数々がこのように料理されると、何度聴いても常に新しい発見があり、飽きません。
このピアノレス・カルテット、
ウエスト・コースト・ジャズ隆盛の重要な役割を担ったばかりでなく、ユニークな楽器編成は当時のジャズ界でも注目を浴びていました。
最初はオリジナル・カルテットの初期のアルバムです。
「GERRY MULLIGAN QUARTETFEATURING CHET BAKER 」 WORLD PACIFIC PJ-1207
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/1d/91/345aacc60ebaf708261ab8b9ca6c6050_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/05/e9/ef95d011b08423a0a729f89c7a96a57e_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/07/1b/f6339199e1ecfe66b64cb30aae6a64b1_s.jpg)
1. FRENESI
2. NIGHTS AT THE TURNTABLE
3. LULLABY OF THE LEAVES
4. CHERRY
5. SWINGHOUSE
6. I MAY BE WRONG
7. AREN’T YOU GLAD YOU’RE YOU
8. IM BEGINNING TO SEE THE LIGHT
9. THE NEARNESS OF YOU
10. MAKIN WHOOPEE
11. TEA FOR TWO
GERRY MULLIGAN(bs) CHET BAKER(tp) CARSON SMITH(b) BOB WHITLOCK(b)
LARRY BUNKER(ds) CHICO HAMILTON(ds) 録音 1952年8月、53年2, 4月
高音のトランペットと低音のバリトン・サックス、そしてソロとアンサンブル、その2つの楽器が対位的に絡みながら絶妙なバランスで演奏されています。
これもひとえに、テクニックを持ったもの同士だから出来る技だと思います。
全11曲のなかで、「スイングハウス」や「二人でお茶を」のような軽快なテンポのものや、バラードの「ニアネス・オブ・ユー」等、いずれも名演です。
次は上記から凡そ4年後に録音された「リ・ユニオン」盤
「THE GERRY MULLIGAN QUARTET REUNION WITH CHET BAKER」 WORLD PACIFIC WP-1241
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/77/3b/a8f6c0f2c4b7d69ebad77d91eee518f3_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/5e/4c/a2f1bd7ab907dc4a541c3f670592dd53_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/70/c5/eaa33ef12c7b181481ddd05986a0fd52_s.jpg)
1. REUNION
2. WHEN YOUR LOVER HAS GONE
3. STARDUST
4. MY HEART BELONGS TO DADDY
5. JERSEY BOUNCE
6. SURREY WITH THE FRINGE ON TOP
7. TRAVELIN LIGHT
8. ORNITHOLOGY
GERRY MULLIGAN(bs) CHET BAKER(tp) HENRY GRIMES(b) DAVE BAILEY(ds)
録音 1957年12月
マリガンは前回のアルバム以降、チェットと別れて色々な奏者と競演していますが、カルテットとしてはチェットとの相性がベストだと思います。
そして2人のサウンドは、一層綿密で、且つスムースな展開となっています。
しかし、このカルテット、マリガンの薬のせいで1年足らずで解散してしまいました。
そして、こちらが冒頭に記述した新譜CDで、イタリアで録音された上記カルテットの再現ともいうべきものです。
リーダーで、バリトン・サックス奏者のマルコ・グイドロッテイは、ミラノ県、マルトヴァ生まれの37歳、
実力派のミュージシャンで、マリガンの音色に良く似ていて、流れるようなフレーズが気持ちいいです。
トランペットとの相性も良く、正に「リ・ユニオン・マリガン・ベイカー・カルテット」という内容です。
「‘S WONDERFUL」 TOSKY RECORDS TSK013
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/18/eb/8263956e06ac1b3c8206d704c4a3a773_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/05/f6/8492139bf80fce542cbff1400598d5b9_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/55/23/bc9e9e1ecfa33ffb4464b1ccc54546ee_s.jpg)
MARCO GUIDOLOTTL(bs) FRANCESCO LENTO(tp, flh)
MARCO LODDO(b) GIOVANNI CAMPANELLA(ds)
録音 2004年6月
一方、下記はノルウェーの「SUB TRIO」に、イタリアのトランペッター、パオロ・フレスが加わったピアノレス・カルテッットで、マリガンの愛唱曲を中心に構成されています。
「SUBTRIO FEATURING PAOLO FRESU LIVE AT STING」 DRAVLE RECORDS DRA1001
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/12/02/5cc661e9828887ed36a98ba1149fafe6_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/73/06/4c0d9647f0de058cbc3023cfe813c815_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/32/e8/5cc24504962bd3559e777c9ca9b29f2b_s.jpg)
PAOLO FRESU(tp, flh) JOHN PAL INDERBERG(bs) SVEIN FOLKVORD(b) STEIN INGE BRAEKHUS(ds)
録音 2004年12月
内容は非常にモダンで、スリリングなインタープレイの中で、フリーな演奏も展開されています。
バリトン・サックスはブリブリと強烈に吹きまくり、ジェリー・マリガンというよりは、ナイフというニックネームで知られているペッパー・アダムスのようです。
有名曲の数々がこのように料理されると、何度聴いても常に新しい発見があり、飽きません。