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フィンランドのジャズ・グループ

2014-12-27 | JAZZ
今月初めにフィンランドのジャズ・ドラマーであるエドワード・ヴェサラのことを書きましたが、関連して同国のジャズ・グループであるヨルマ・タピオがリーダーの「ローリング・サンダー」を取り上げてみました。

ヨルマ・タピオ(1957年生)は、フィンランドを代表するリード奏者で、故エドワード・ヴェサラと活動してから世界で知られるようになっています。
また、彼はヴェサラの「サウンド&フュリー」を立ち上げ、当初から参加しています。
このメンバーの中の注目されるもう一人は、ピアノとハープを担当しているイロ・ハールラで、ヴェサラの奥様でもあります。

この2人によりヴェサラの音楽性が引き継がれ、フィンランド・ジャズの特徴でもある自然と調和したサウンドの中に、アヴァンギャルド的な部分を取り込み、独特なサウンドを作り上げています。

以下のアルバムでは、2002年秋に来日した同グループが、11月11日~12日にかけて西荻窪の「アケタの店」で行われたライブの模様が収録されています。

「ROLLING THUNDER」 AKETA’S DISK MHACD-2067
   
1. MONGOLIA
2. TUULIVIRI
3. TO BE
4. FAREWELL SONG
5. MELLANSONG
6. SECOND LIFE
7. NOTHERN GARDEN
8. MOVING FINGER
9. YARRA YARRA
JORMA TAPIO(ts, bcl, fl) IRO HARRLA(p, harp) UFFE KROKFORS(b) TOM NEKLJUDOW(ds)

テナー・サックスのヨルマ・タピオは、そのフレーズやビブラートの掛け方が、コルトレーンのそっくりさんのようで、一聴しただけではコルトレーン・カルテットと間違いそうですが、これに北欧の香りを取り込んだのがこのライブ演奏です。

全8曲中7曲は、メンバー4人のオリジナルですが、3曲目の「トゥ・ビー」は、コルトレーンの曲で、ここでのタピオのフルートはコルトレーンより硬質です。
8曲目の「ムーヴィング・フィンガー」は晩年のコルトレーン・サウンドそのもののようで、静かに幕を閉じる「ヤラ・ヤラ」まで、変化に富んだ演奏を楽しむことができます。
中で、個性的なイロのピアノとハープも全体を引き締め、好演しています。

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