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大瀧詠一ソングブックから

2015-04-24 | 演歌・ポップス
先日NHK BSで「大瀧詠一SONG BOOK」という特番が放映されました。
司会進行役は、生前大瀧詠一と公私に渡って交流があった音楽評論家の萩原健太です。
また、ゲストとして清水ミチコと太田裕美、それに小林旭のインタビューも収録されていました。
  

大瀧自身のコメントによると、
「ナイアガラⅠ期」とされるコロムビア時代は、75年~79年の凡そ3年間で、制作したアルバムは12枚ですが、コロムビアの発売権はその後も2年間続いたため、自作の発売を控えざるをえなかったようです。
80年にはCBSソニーに移籍し、「ナイアガラⅡ期」がスタート、満を持して発表した「ロング・バケイション」が空前の大ヒットとなっています。
(この話、なぜかマイルス・デイビスがプレスティッジと契約し、その後CBSコロンビアに移籍したケースとダブリます)

番組の中でも取り上げられていたLP
全曲松本・大瀧コンビによる作品で、曲も歌もアレンジも充実していて、加えて永井 博のイラストも印象的です。
「ロング・バケイション」 ナイアガラ(CBSソニー)27AH 1234 (81年3月21日)
  

「A面で恋をして」とカップリングとなっている「さらばシベリア鉄道」のシングル・カット盤
こちらはエンディングのギター・ソロがフェイド・アウトされています。
作詞 松本 隆 作曲 大瀧詠一 ナイアガラ(CBSソニー) 07SH 1077 (81年10月21日)
    


「ロン・バケ」のオリジナル・アルバムに先行して発売されたこちらのシングル、
太田裕美のカバー・バージョンの経緯については、彼女自身が番組の中で語っています。
テンポはオリジナルとほぼ同じですが、歌詞の最後の3行が2度繰り返して歌われていました。
「さらばシベリア鉄道」 CBSソニー 07SH 901 (80年11月21日)
作詞 松本 隆 作曲 大滝詠一 編曲 飛澤宏元
   


番組で紹介された多くの曲の中で、ジャズ・ピアニストの前田憲男がアレンジを担当しています。
その中から3枚をピック・アップしてみました。
1枚目は、サントリーのウィンター・ギフトのCMとして作られた作品
森進一をルイ・アームストロングに見立てて、「森進一とジャズ」という発想からアレンジを依頼
「冬のリヴィエラ」 ビクター SV-7269 (82年11月21日発売)
作詞 松本 隆 作曲 大滝詠一 編曲 前田憲男
   

2枚目は、AGF“マキシム”のCMのために作られた作品で、企画は「冬のリヴィエラ」と同じスタッフによるものです。
「熱き心に」 ポリドールレコード 7DX1404 (85年11月20日発売)
作詞 阿久 悠 作曲 大滝詠一 編曲 前田憲男
   

3枚目は、吉田美奈子のオリジナル作品として有名になった曲
多くの方達がカヴァーしていますが、元々はアン・ルイスを想定して書かれた作品です。
番組の中では、76年3月の影像で吉田本人が歌っていました。
掲載したのはタワー・レコード企画盤で、アン・ルイスの英語バージョンによるものです。
「夢で逢えたら」 ビクター NCS-10048 (82年2月21日)
作詞・作曲 大瀧詠一 英語詞 D.Silverthorn 編曲 前田憲男
   

ここに掲げたのはほんの数曲ですが、やはりどれも一押しで、改めて大瀧詠一の偉業を実感しています。

コメント (2)
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