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前田憲男のアルファ・レイ

2015-04-25 | JAZZ
大瀧詠一の作品続いて、その中で登場した前田憲男(1934年12月6日 - )さん、
ピアニストとして、またアレンジャーとして長年音楽活動に携わってきています。
ジャズ・ピアニストとして一級の腕前の持ち主でもある彼の最初のピアノ・トリオ・アルバムは、凡そ46年前に遡ります。
「ALPHA RAY」 COLUMBIA - TAKT XMS-10009-CT
  
1. ALPHA RAY
2. BYE BYE BLACKBIRD
3. MARIA
4. FIFTH COLUMN
5. SLOBBER
6. STAR EYES
7. INFINITE
前田憲男(p) 滝本達郎(b) 猪俣 猛(ds)
録音 1968年10月3日

このアルバムは1968年という時代に生まれた日本のジャズの傑作の中の1枚だと思います。
失礼ながら、このレコードの存在を知らない方にブラインド・ホールドをしたら、正解者はほとんどいないと思うほど、現在の前田さんからは想像も付きません。
自身のオリジナルはモードを駆使したリズミカルナ曲が多く、はじけるような切れのいいドラミングと、しっかりした音程のベースも一役買っています。
タイトル曲の「アルファ・レイ」は、チック・コリアのアルバム「ナウ・ヒー・シングス・ナウ・ヒー・ソブス」の「ステップス・ホワット・ワズ」の様な雰囲気の曲で、3人が上手く絡み合ってスリリングな演奏を展開しています。
スタンダードの「バイ・バイ・ブラックバード」はコード進行が面白く、続く「マリア」は変わったコードを使用したバラード演奏です。
「フィフス・コラム」は5/4拍子で演奏され、中間部のドラム・ソロは、ブルーベックの「テイク・ファイブ」のようで、またピアノの方も、弦に紙を挟んで面白い効果を出しています。
最終曲の「インフィニット」はピアノ・ソロで、多重録音かと思わせるような両手の異なった動きの演奏です。
そういえば前田さんは、編曲で各パートを採譜する時に、時間を節約するために譜面は両手で書いたと語っていたことがありました。

それにしてもジャケットに写った前田さん、「若い!」です。
「アタリマエダの**」というCMがありましたっけ・・・ これも古い話です。

コメント
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