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ベルリンジャズ祭の翌日の録音(2/8)

2022-06-05 | JAZZ
1971年11月、日野皓正のグループがベルリンジャズ祭に出演した翌日に、現地のミュージシャンと共に録音したアルバムで、山下洋輔や佐藤允彦も独のジャズ祭に出演後、このレーベルに録音しています。

「VIBRATIONS」 enja 2010
  
1. INTO THE HEAVEN
2. I’M AN OLD COWHAND
3. CRACKLING
4. PH - PH - T
5. DIG IT
日野皓正 (tp) HEINZ SAUER (ts) PETER WARREN (b) PIERRE FAVRE (ds)
録音 1971年11月7日

1曲目は日野のオリジナルの「 INTO THE HEAVEN」で、この曲は彼の下記のアルバムで初演されています。
 

上記の演奏は、テーマ部がフリーテンポで、アドリブ部分はミディアムテンポの4ビートで演奏されていましたが、ベルリンでの録音は更にテンポを落として完全フリーの演奏となっています。
テーマの後は4人の即興による激しい演奏へと進みますが、ハインツ・ザウアーはテーマ・メロディを織り交ぜながらのアドリブで、続くピーター・ウォーレンのベースはピチカットとヴォーイングの両方で魅力的な演奏を展開しています。
2曲目の「 I’M OLD COWHAND」は、ロリンズの「WAY OUT WEST」の中でも演奏されているお馴染みの曲ですが、これもテーマの後はフリーとなり、先発する日野は、ハイノートとトレモロを散りばめたアドリブで、ベルリンジャズ祭の雰囲気をそのまま持ち込んでいます。
レコードのB面は、テーマもそこそこに何れも即興的な展開で、FMPレーベルの演奏の様でもあり、このアルバムのタイトルそのままの「VIBRETIONS」です。

ちなみにベルリンジャズ祭でのライブ録音は、過去に、彼のオリジナル曲を取り上げたコーナーで紹介しています。

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