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ハル・ギャルパーのリーダー・アルバムに参加(5/8)

2022-06-13 | JAZZ
日野皓正の海外ミュージシャンとの5回目は、ハル・ギャルパーのリーダー・アルバムで、ピアノを含むリズム陣は全て米国の一流ミュージシャンです。

「NOW HEAR THIS」 enja 2090
  
1. NOW HEAR THIS
2. SHADOW WALTZ
3. MR. FIXIT
4. FIRST SONG IN THE DAY
5. BEMSHA SWING
6. RED EYE SPECIAL
日野皓正 (tp, flh) HAL GALPER (p) CECIL McBEE (b)  TONY WILLIAMS (ds)
録音 1977年2月15日

独のレーベルに、日野皓正が強力な布陣で臨んだニューヨークでのレコーディングです。
全6曲において、リーダーのハル・ギャルパーが5曲を提供し、残りはセロニアス・モンクの馴染の曲という構成となっています。

それぞれの曲についての印象を書き出してみると・・・、
1曲目の「NOW HEAR THIS」は、コルトレーンの「至上の愛」のメロディに似のテーマを持った曲で、マッコイ・タイナー張りにバリバリ弾くピアノと、音を放出するような輝かしいトランペットに、後ろで支える2人のリズム隊の絶妙なサポートが良いです。
2曲目の「SHADOW WALTZ」は、3/4拍子とは思えないゆったりした演奏で、日野の感情を込めた情緒的なプレイが印象的であり、ジャケットの裏面に書かれている楽譜を見ながら聴くと、日野がこの曲をいかに解釈して演奏しているかが分かります。
3曲目の「 MR. FIXIT」はアップ・テンポの曲で、後半でソロを取るセシル・マクビーの演奏が聴きものです。
4曲目の「FIRST SONG IN THE DAY」は、1曲目と同様に繰り返しのリズム・パターンが特徴な曲で、ハル・ギャルパーが全体を支配し、テーマの後は曲の後半で登場する日野が、リズム・パターンの上をスムースなソロで進んで行き、続くセシル・マクビーの重量感溢れるソロが印象的です。
モンクのオリジナルである「BEMSHA SWING」は、互いに手慣れた曲で安心感ある演奏で、ハル・ギャルパーは淡々とピアノを弾いており、日野のプレイもトレモロを多用していますが特に印象に残るものではありません。
最終曲の「RED EYE SPECIA」は、アップテンポによる難解なメロディを持った曲で、最後に登場するトニー・ウイリアムスのドラム・ソロがこのアルバムの締め括っています。

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