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私の愛聴盤(第85回)

2016-04-10 | 私の愛聴盤
第85回は日野皓正の「アローン・トゥギャザー」です。
先のキャニオン時代の中で録音された1枚で、TAKTレーベルの最後を飾る作品です。

「ALONE TOGETHER」 日本コロムビア(TAKT)XMS-10027
  
1. INTRIDUCTION ~ ALONE TOGETHER
2. SATSUKI
3. MAKE LEFT
日野皓正(tp, flp) STEVE GROSSMAN(ts, ss) 
HAROLD MABEAN(p) RICHARD DAVIS(b) 日野元彦(ds)
録音 1970年4月6,7日

日野兄弟によるデュオから始まるイントロダクションは、トランペットのカデンツァを挟んで続くタイトル曲へ、
バラードからスタートし、途中からミデアム・テンポに移り、グロスマンがテナー・サックスで登場
その後、ピアノ、ベースのソロへと繋いで、最後は再び日野がバラードでという構成。
「サツキ」ではグロスマンがソプラノ・サックスを、ピアノとベースはエレキを使用、
「メイク・レフト」は一見ブルースのようなスケールでスタートする曲ですが、A - A′- B - A” で構成されており、ウッド・ベースが1小節を8つの音で刻み続け、最後は元彦のドラムソロを経て締めくくっています。

3曲すべてが順番にソロを回すだけのものですが、おそらく簡単な打ち合わせのみで、あっという間に仕上がったのではと思われます。
しかし、ニューヨークの実力派が集っての演奏は達人にふさわしく、いずれも充実した内容です。

ジャケットの中の黒メガネとファッションが、当時の日野の音楽の一端を表しています。
 


そして70年2月5日、キャニオンへの最初の録音直前にオリジナル・クインテットによる最後の作品が作られています。
「INTO THE HEAVEN」 TAKT XMS-10025-CT
  
1. INTO THE HEAVEN
2. LOVE MORE TRAIN
3. FEELING BLUE AS YOU ARE FEEL
日野皓正(tp, flp) 村岡健(ts, ss) 鈴木宏昌(p) 稲葉国光(b) 日野元彦(ds)

当時の日野皓正が目指していた方向は、新主流派と言われたフレディ・ハバードやウディ・ショウたちのサウンドをさらに一歩進めたもので、前回紹介のキャニオン・レコードの4枚に加え、上記の2枚でその全貌を聴くことができます。


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