夢のあと

釣りには夢があります。夢を釣っていると言っても過言ではありません。よって、ここに掲載する総ては僕の夢のあとです。

放射線の人への影響

2011年03月21日 02時24分50秒 | その他
放射線被曝が体にどう影響するのか?について基本的な事を書いてみます。
身体的影響には、「確率的影響」と「非確率的影響」というふたつがあります。なんか解り辛いので、非確率的影響は「確定的影響」とも言われます。要は「確率的影響」とはたとえ放射線被曝があったとしても障害が出たり出なかったりするもので、非確率的影響とは放射線被曝があった場合に必ず症状を出すものを言います。
 これでも解り辛いので単純に言うと放射線を浴びてしまった場合にすぐに症状を出すのが「非確率的影響」で、後になって出てくるのが「確率的影響」と思ってもらって結構です。よって「非確率的影響」は「確定的影響」とも言われます。

「非確率的影響」はかなり大きな放射線を浴びた時にしか発症しません。ところが「確率的影響」は大きな線量を線量を浴びた時は勿論、小さな線量でも発祥することがあります。ただ、ここで注意しなくてはならないのが『ことがあります』ということです。要はならない事も多いのです。ですから枝野長官も『直ちに皆さんの健康に影響を及ぼす数値ではない』と声を大にして言えてしまうのです。政府発表で僕が知る範囲ではこのような『直ちに』とい言葉が付きます。また、民放などのコメンテーターも付けている人が多いです。このことは『「確定的影響」はありませんよ』ということです。主に晩発性(その場では症状を出さないで後になって発症すること)である確率的影響に関しては何も触れていません。・・・僕が皆様に声を大にして言いたいのはこの部分です。政府発表などで『直ちに・・・』という言葉が付いたら『「確率的影響」(=晩発性の影響)は考慮していません。』と言っている事だと理解してください。「確率的影響」(=晩発性の影響)は下記のように子や孫にまで影響してくるとても恐ろしい影響です。

 被曝した場合に起こる障害としては、癌や白血病、子孫への遺伝的影響(奇形児の発生)、不妊、消化器症状(悪心、嘔吐、下痢など)、目の水晶体の白濁、皮膚症状(紅斑、水泡形成、潰瘍、脱毛)、などの他、全身倦怠など多岐にわたる疾患があります。また胎児にあっては発達段階によって奇形、知能障害、発育障害などの障害も発生します。
 放射線の人体への影響は活発に分裂している細胞ほど高いので、造血器などの細胞再生系が最も影響を受けやすく、また成人よりも小児、小児より胎児と影響を受けやすくなります。

 不安を煽るようなことを書きましたが、最近の政府発表を聞いていて都合の良い言い方しかしていないように感じ、また、皆様に放射線障害の正しい知識をもっていただいた方がより理解しやすく、それが皆様の将来には大切だと思ったのでここに掲載します。