Vers la lumière 光ある方へ・・・

AtelierGrace発、ステンドグラスと教会のブログ。

カトリック・米川教会

2013-12-01 21:51:02 | 教会巡り
やや日記が前後しますが、11/26(火)、夫と共に大籠キリシタン殉教公園(岩手県一関市藤沢町)を訪れました。

まず最初に訪れたのは、殉教公園からさらに車で10分ほど離れているカトリック米川教会。こちらの住所は宮城県登米市になりますが、近くなので同じ日に見学することにしました。私は運転中で気付きませんでしたが助手席に座っていた夫によると、車の窓から「キリシタンの里」という看板が見えたそうです。街を挙げてPRしているのが伝わってきました。







隣に保育園があり、そちらへ電話したところ、近くに住んでいる方が鍵を開けに来て下さいました。米川教会や大籠の地図を下さり、教会のことも親切に教えて下さいました。



入ってすぐに、ストーブと、それを囲んで置いてある椅子が目に留まり、一目で気に入ってしまいました。ストーブを囲んでお茶や食事を楽しみ、語り合う。うちの教会にも、このような心温まるスペースがあったらいいなと思いました。













鍵を開けて下さった方のお話によると、米川は戦後にキリシタン殉教地であることがわかり、この地に教会を建てようということになって、300名ほどの方が洗礼を受けられたのだそうです。何百人もの人に一度に洗礼を施す…想像もつかない光景ですね。米川教会は毎週ミサが挙げられているけれど、大籠教会の方は信徒が少なくて、ミサは年に一度だけとのことでした。



ガラスケースに収められたキリシタン遺物も見せて頂きました。この地では毎年6月に「キリシタンの里まつり」が行われているそうで、帰宅後ネットで調べてみたところ、殉教地で行われる野外ミサの他、それに便乗して!?野外コンサートやら農産物の販売やら、魚のつかみ取りなんかも行われるようです。行ってみたいのはやまやまなのですが、6月の第1日曜日10:00~14:00とのことなので、礼拝が終わってからでは間に合わないでしょう…残念!しかし街を挙げて殉教者の記念行事を行っている所が、津和野の他にもあったんですね。

丁度お昼時にぶつかってしまったにも関わらず、親切に案内して下さり大変感謝&恐縮でした。この後大籠へ向かいましたが、長くなったのでそれはまた次の日記で書くことに致します





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秋田・聖体奉仕会

2013-10-01 11:58:02 | 教会巡り
趣味である「教会巡り」カテゴリーの記事も結構な数になってきました。これからもどんどん開拓していきたいと思います。

9月もついに最後の日、久々に夫婦2人の休日が与えられ、教会巡りの旅に秋田へ出かけました。

目的地は秋田市の聖体奉仕会。秋田駅から20分ほど車を走らせた場所にある、宮大工による純和風建築の聖堂と日本庭園とを持つ修道院です。





すぐ隣にお寺がありましたが、こちらもまるでお寺と見紛うほど。カトリックが日本の精神風土に根付くようにとの願いを込めて建てられたとのことで、堂々たる風格を醸し出しています。

コスモスが咲いて、秋らしくなってきましたね



聖堂では誰でも自由にお祈りができます。売店でシスターとお話することができましたが、この聖堂が建てられたのは11年前とのこと、聖堂内部もまだ木の香りが漂っているような感じがしました。床などもピカピカで感激掃除の苦手な私ですが見習わねば

また、この修道院には有名な「秋田の聖母像」があります。1975年から1981年まで、この聖母像から涙が度々流れるという不思議な出来事があったそうで、つい最近のことなので驚きました。日本だけでなく韓国や東南アジアからの巡礼者も多く訪れるそうで、私たちが来た時も、韓国の団体さんがいらしていました。

「奇跡」に関する見解は人それぞれかもしれません。しかし私たちは、聖母像が涙を流すのを最初に目撃したシスターの言葉がとても心に残りました。以下、売店で購入した本からの引用です。

「私はマリア様が初めて涙を流されたのを一番最初に見つけました。朝のミサの片づけをするために香部屋から聖堂に入り、祭壇の方に歩いて行こうとしたとき、マリア様の両目に涙が浮かんでいるのが見えました。一瞬びっくりし、ああ、やっぱり神様はいらっしゃるという思いに打たれました。と同時に、マリア様は泣くほどに私の苦しみをわかっていて下さったんだという気持ちが湧き起こりました。信者になり、修道院に入会してから私は苦しみの十字架がどんどんふえてきていましたが、それを人に話すことはありませんでしたから…」。

奇跡の出来事を通し、自分と共に歩み、苦しみを分かち合おうとして下さる神様をはっきりと感じられたこと。それはこのシスターにとってきっと何よりの慰めとなったに違いありません。単なる興味本位とは決して違う、「奇跡」の捉え方を考えさせられました。



外には日本庭園「マリア庭園」と、「小羊の苑」という広い庭があります。ここには「十字架の道行」が並んでいます。湯沢台の素晴らしい自然を楽しみながらしばらく散策し、主イエスのご受難に思いを馳せ、心が浄化されていくのを感じながら感謝しつつ修道院を後にしました。

秋田駅へ向かう途中に教会を発見!



カトリック秋田教会。



扉が閉まっていたので外側のみ見学させて頂きました。







帰りに秋田駅近くのジュンク堂に寄る。本屋へ行くといつもキリスト教のコーナーをさりげなくチェックしますが、ジュンク堂のキリスト教コーナーの充実ぶりに驚くだけでなく買ってしまう(笑)

この日買ったものたち。



左。修道院の売店で売っていた『―祈りの巡礼地・秋田―湯沢台の風景』は、『古教会への誘い』の伊藤龍也さんによる、修道院と自然の美しさとを見事に捉えたとても素敵な写真集です。この売り上げは全て震災のための寄付になるそうです。

スペイン製というマリア様のペンダント。優しそうな横顔が気に入り、大伯母にもプレゼントすることにしました。

右。ジュンク堂で買った『知っておきたい!教会の基本』オールカラーで580円は安いと思いつい買ってしまいました。巻末に「訪ねてみたい日本の教会10」というのがあるので、今後の教会巡りの参考にしようと思います。

お天気にも恵まれ、良い休日が過ごせ感謝でした







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大船渡3教会

2013-08-20 21:44:59 | 教会巡り
8/9・10と青森松原教会の、被災地の教会をお訪ねするCSキャンプに我々夫婦も合流させて頂き、大船渡を訪れました。

ケセン語訳聖書で有名な山浦玄嗣先生のいらっしゃるカトリック大船渡教会を是非ともお訪ねしたいと思い、集合時刻より早めに着くように花巻を出発し、大船渡の街中に入ったところ…思いがけず十字架発見!!



あの十字架は正教会ではないかと思い近くまで行ってみました。「盛ハリストス正教会」、日本正教会のHPによれば、町で教会と言えばここの教会を指すほど親しまれているそうです。







残念ながら扉は閉まっていました。後で大船渡教会(日本キリスト教団)の牧師先生にお聞きしたところ普段はこのように閉まっていて月に一度、司祭が巡回に来るとのことでした。先のHPによれば中には山下りんの描いたイコンがあるのだとか…。



そして大船渡おさかなセンターで海産物やら教会へのお土産を買い、しばらく道に迷いつつもカトリック大船渡教会に到着。途中、未だに震災当時のままの建物を数多く見ました。カトリック教会は結構急な坂の上に建っていました。ちょうど信徒の方がいらしており、聖堂を見学させていただきました

 

坂の途中にある聖母子像。



幸運なことに、神父様ともお話することができました。震災直後の教会の写真も見せて頂きました。さらに驚いたのは、何とこの神父様がかつて、夫の実家がある市の教会でお働きになっていたということ。キリスト教界(あえて「界」の字を使用しています)は何て狭いんだろうとつくづく思わされます。良き出会いに感謝して教会を後に致しました。

ところでこの日は、岩手と秋田で記録的な豪雨となっており、私たちが自宅を出た後で花巻市も大雨に見舞われていたようでした。青森松原教会の方々も大船渡へ来る途中何度も通行止めに遭い、大変な思いをされたようですが夕方無事に合流することができました。

 

日本基督教団大船渡教会。震災の時は1階の土台の辺りまで津波が来たと伺いました。



会堂正面の窓には最初、ステンドグラスを入れる予定だったのが、窓から見える外の景色がまた良いとそのままになった模様です。



集会室のピエタ。



夕方の教会もなかなか趣があります。

 

キャンプでは仮設住宅を訪問したり、大船渡教会でバーベキューを楽しんだり、夜には証と賛美の時間を持ちました。大船渡教会の牧師先生より震災当時のお話を伺ったり、我々夫婦も普段、花巻教会のゴスペルソング会で練習している曲を披露させていただきました。子供たちが真剣に当時の話に耳を傾ける姿が非常に印象的でした。土曜日は礼拝準備のため我々は朝一で失礼させて頂きましたが、このような機会を与えられ感謝でした。未だ困難を覚える方々を忘れず、今後も祈り、自分にできることをしていきたいと思っています。







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カトリック・成城教会

2013-06-27 22:45:29 | 教会巡り

先日夫の出張に便乗し、久しぶりに東京へ。近い将来牧師夫人となる予定の友人と、成城学園駅でランチをして、カトリック成城教会を訪れました。小田急成城学園前駅からすぐのところにあります。

カトリック教会の聖堂へ足を踏み入れると、どこでもその静謐さに驚かされ、また心洗われるような思いになります。

それから、急ぎ足で喜多見教会へ。こちらももう3~4回ほど訪れていますが、今年の秋には取り壊されるそうなので、これが最後になるかもしれません。教会内に、7月21日が最終ミサとの貼り紙がありました。今まで長く親しんできた教会がなくなってしまう、その寂しさはいかばかりでしょうか。

ルルドには夏らしく、ヒマワリが供えられていました。

友人が通っていた、セシリア幼稚園にも連れて行ってもらいました。マリア様が、色々な人種の子どもたちを優しく招き寄せています。

岩手に来てからというもの、なかなかプライベートで教会巡りをする機会がありませんが、こちらにも訪れたいと願っている教会は多々あります。機会を見つけて訪ねていきたいと思っています。

 

 

 

 

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大阪カテドラル聖マリア大聖堂(玉造教会)&海遊館

2012-09-26 09:12:28 | 教会巡り
9/20~22、名古屋&大阪方面へ遠出してきました。そのうち1泊は車中泊という強行スケジュールで・・・

大阪では'10年に訪れた玉造教会を再び訪ねてみました。細川ガラシャの屋敷跡に建てられた教会です。以前友人と二人で訪れた際、聖堂の掃除をしていたおじいさんが、折角東京から来たんだから…と、わざわざ私たちの写真を撮って下さったことが懐かしく思い出されます。

ステンドグラスはベニス工房・羽淵紅州子の作によるもの。イエス・キリストの生誕と洗礼、聖母マリアの生涯、そして小聖堂のものは日本人におなじみの聖フランシスコ・ザビエルが描かれています。写真は'10年に許可を頂いて撮影したものです。



その後世界最大級の水族館、海遊館へ平日だったので保育園や小学生の遠足、修学旅行生などが多く、実に賑やか。勿論こういうところで制作のアイディアを思いつくことも多く、ただ遊んでいたわけじゃないことを強調しておきます(笑)



ジンベエザメが有名ですが、小さな魚がきらきらと群れを成して泳ぐさまも感動的でした

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