7月の初めから打ち合わせを重ね、制作を続けてきた羊のパネルがついに完成し、取り付けが無事終わりました!!
↑これが窓に嵌める前のパネル。普段あまり運転をしない私ですが今回初めて、梱包したパネルを積んで一人で遠野まで車で行きました


雨が降って寒い日でしたが、遠野までの道が無事に守られ感謝でした
窓枠はもう出来上がっていて、仮のガラスが嵌め込んでありました。それを取ってパネルを入れたら、ぴったり一発で嵌って感激でした

サイズはぴったりに作るようにこちらでも努力しましたが、少し余裕を持って枠を作っていて下さったようで助かりました。
やはりこの瞬間があるからこそ、途中で苦しんでも最後まで仕事をやり遂げて良かったと思えます。今回お仕事をさせて頂いた認定こども園めぐみ遠野聖光幼稚園・遠野聖光保育園は、遠野市で初めての認定こども園です。羊や葡萄のステンドグラスは多くの教会で見られますが、このパネルはそこへさらに遠野の風景を織り込み、「この遠野にしかないパネルを!」という思いを込めてデザインしました。子どもたちには自分の生まれ育った故郷を好きになってほしいですから…また、遠野の風景の中心に教会を置き、この園で育つ子どもたちが将来、教会に連なってくれるようにとの願いを込めました。
(ちなみに遠野のイメージを膨らませるため『遠野物語』も読みました。『遠野物語』が刊行されたのが明治43(1910)年。初版序文によれば、柳田國男が佐々木喜善から遠野の話を聞いたのがその前年なのですが、日本基督教団遠野教会の創立はそれよりももっと前の1893年と伺って驚きました。まだ河童や鬼など異形の者たちがうようよしているような混沌とした時代と場所で既に、キリスト教の伝道が始まっていたというのは何だか不思議な感じがします。遠野物語にも、遠野の地に隠れキリシタンがいたという記述がありましたが、当時の人々は一体教会をどのような目で見ていたのでしょうか……。)
帰り道、カトリック遠野教会の前まで行ってみました。こちらは1950年の創立だそうです
最後に、こども園の新たなスタートのお手伝いに携われたことを心から感謝します。そして、この園を通して神様の愛が遠野の地に広がっていきますよう願っております
